食べこぼしをしたことがない、という方はいらっしゃいますか?
大人になっても、食べている途中に「ぽろっ」なんてことよくありますよね?
私はもう数え切れないほどの経験があります…。
中でも厄介なのがカレー。
大事な洋服にカレーの染みをつけてしまったことがある人は多いと思います。
カレーの染み抜きって面倒ですよね。時間がたったものは特に…。
カレーの染みは間違った方法で拭き取ってしまうと洋服の繊維にカレーが入り込み、染みが完全には取れなくなってしまいます。
そもそもカレーの染み抜きのやり方って知っていますか?その方法は、時間がたった場合でも落とせますか?
この記事では時間がたった場合でも簡単にできる、オキシクリーンや重曹など様々なアイテムを使った、カレーのシミの取り方をご紹介していきます!
画像付きで解説していくのでぜひ参考にしてみてください!
目次
カレーのシミの簡単な落とし方!時間がたったシミ取りにはオキシを!
カレーのシミには、オキシクリーンが最適です!オキシクリーンは、漬け置きするだけで簡単にシミ取りができちゃう優れものです!
早速、オキシクリーンを使ったシミの取り方を確認していきましょう♪
用意するもの
- オキシクリーン
- バケツ
- 約4ℓ40~60℃のお湯
- ゴム手袋
②約4ℓのお湯(40~60℃)をバケツに入れる
③ゴム手袋を着用して、オキシクリーンを混ぜて溶かす
④シミがついた衣類を溶液に、約1時間漬け置きする
⑤つけ置き後は水ですすぎ、洗濯機で通常通り洗濯する
たった5ステップでシミ取りを行うことができるんです!とっても簡単ですよね。
今回はカレーのシミ取りとしてご紹介していますが、他にもケチャップ・醤油も同じ方法でシミを取ることができます!
オキシクリーンを使うと、なぜこんなに簡単にシミ取りを行えるんでしょうか?オキシクリーンの特徴を調査してみました!
- オキシクリーンは酸素系漂白剤で酸素の泡で衣類の汚れを洗浄できる
- 洗浄力は強いが、衣類を傷めることなく汚れを落とせる
- 消臭効果があり、オキシクリーン自体に刺激臭はない
※アメリカ製には界面活性剤が含まれているので、気になる方は界面活性剤が含まれていない日本製をご使用ください。
オキシクリーンに名前が似ている『オキシウォッシュ』という商品もあります。
オキシウォッシュもオキシクリーンと成分がほぼ同じです。
しかし、オキシウォッシュには界面活性剤が含まれているので、購入する際はしっかり確認した方が良いですね!
カレーのシミ取りは重曹でも!シミの取り方を7ステップで解説!
ご家庭に重曹はありますか?
ちょっとした掃除に便利なアレです!!
ドラッグストアや100円ショップにも売っているので、持っていない方はぜひ買ってみてください。
カレーの染み抜きだけではなく、いろいろな掃除に使えますよ♪
今回は実際に重曹でカレーの染み抜きをしてみました。
まずは手順をご説明しましょう。
用意するもの
- 重曹
- 塩素系液体漂白剤
- キッチンペーパー
- 綿棒
手順
- 重曹と塩素系漂白剤を1対1の割合でよく混ぜてください。
- 服の裏(染みの下)にキッチンペーパーや布を当ててください。
- 綿棒に1で作った液体を含ませてください。
- 綿棒で染みの部分に液体を塗ってください。
たっぷり塗って大丈夫です。 - お湯ですすぎながら、軽くもみ洗いしてください。
- 軽く絞って再び1で作った液体を塗ってください。
- 洋服の洗濯表示を確認し、正しい洗濯方法で洗濯してください。
手順は多く見えますが、ひとつひとつは簡単です!簡単に終えられるはずですよ♪
塩素系漂白剤を使うので、色落ちしないか不安であれば洋服の目立たないところでチェックしてみましょう。
また、塩素系漂白剤は肌荒れを起こす可能性があるので、肌が弱い方は手袋をしましょう。
カレーのシミ落としにセスキを使うのもオススメ!
重曹と同じく、セスキをお掃除用に持っているご家庭も多いのではないでしょうか?
セスキもドラッグストアや100円ショップに売っています。
手順をご紹介しますね。
用意するもの
- セスキ
- 水
- キッチンペーパー
手順
- セスキ小さじ1と水500mlを混ぜます。
- 1で作った液体を、キッチンペーパーや布に染み込ませてください。
- キッチンペーパーや布で染みの部分を優しく叩いてください。
- 新しいキッチンペーパーや布を当て、汚れを吸い取ってください。
- 何回か2〜4を繰り返し、いつも通りの洗濯をしてください。
セスキは、カレーの染みにかけると成分が反応して色が赤くなります。
びっくりしますが、水洗いすれば落ちるので、気にせず洗ってしまいましょう。
もしなかなか落ちない場合は、洗濯前にアイロンで高温の蒸気を当ててみましょう。
汚れが落ちやすくなりますよ。
では「重曹もセスキもないんだけど、他に方法はあるの?」と思ったあなた。
他の方法も試してみましたのでご紹介します。
カレーの染み抜きには食器用洗剤も大活躍!?
食器用洗剤は誰でも家にあると思います。
食器用洗剤は知っての通り、食べ物の汚れを落とす洗剤です。
食べ物の染みには洗濯洗剤より食器用洗剤が効果的です。
洗濯機で普通に洗って落ちない汚れって結構ありませんか?
自分の洋服もそうですが、息子の洋服は保育園から帰ってくるといつも汚れています。
「この染みはなに?」「こっちはなにつけたの?」と聞く私に対し、「焼きそば〜」「ハンバーグ〜」となぜか誇らしげ。
気づかずにそのまま洗濯してしまっても、あまり汚れが落ちていません。
用意するもの台所用の中性洗剤(食器用洗剤)、綿棒
手順
- カレーを出来る限り取り除きます。
- 染みに洗剤をぬり、指で揉み込んで油分を取ります。
- 約40℃のお湯ですすぎます。
これだけです。
衣類全体を濡らす必要はないので、染み抜きしたい箇所だけすすぐようにしましょう。
試しに洗濯洗剤と食器用洗剤、両方で実験してみましたのでぜひ確認してみてください。
まずは洗濯洗剤です。
【洗濯洗剤で洗ったもの】
【食器用洗剤で洗ったもの】
汚れ具合にかなりの差があるのがお分かりいただけますでしょうか?
簡単ですが、食器用洗剤で染み抜きをする手順です。
しかし先ほどの写真をみてもわかるように、黄色い色はまだまだ残っていますよね。
いよいよここで最終手段です!!
カレーの染み抜きには日光の力が効果あり!?
「太陽の力でカレーの染み抜きが出来るよ」なんて言われたら「え?ウソでしょ?」ってなりません?
いつもいくカレー屋さんの、インド人の店員さんと世間話をしていたとき、ついでにカレーの染み抜きの方法を聞いてみました。
「太陽がなんとかしてくれるよ」と言われ、始めは意味が分かりませんでした。
しかし、黄色いシミの原因であるクルクミンという色素は、紫外線で分解される性質があることが分かりました!!
ただし、カレーには油分があることは先ほどお話したかと思います。
油分が残った状態で紫外線に当てると、油が酸化して別の黄ばみが発生する可能性があります。
だから先に重曹やセスキ、食器用洗剤で油分を落とすんですね。
色素の染みだけにして日光に当てると、どうなるのか気になりません?
ちゃ〜んとやりましたよ!
まずは重曹で洗ったものです。
【重曹で洗ったもの】
【重曹で洗い、日光に当てる】
続いて洗濯洗剤で洗ったものです。
【洗濯洗剤で洗ったもの】
【洗濯洗剤で洗い、日光に当てる】
最後に食器用洗剤で洗ったものです。
【食器用洗剤で洗ったもの】
【食器用洗剤で洗い、日光に当てる】
1日外干ししていただけでこんなに差がでました。すごくないですか?
特に応急処置をなにもせず、重曹で洗ったもの。すっかり真っ白になりました。
紫外線の威力って恐ろしい。ひどい染みだと2、3日できれいになるそうです。
天気が良ければ、用意するものはなにもなし。コスパ最強♪
ただし注意点があります。この方法は天日干しをしても良い洋服に限ります。また、太陽は服の着色料を分解して痛めてしまうことがあります。
長時間の太陽に当てる際は様子をみながら行ってください。
カレーの染み抜きは出先での応急処置がカギになる!
出先でカレーが洋服についてしまうと、「早く落とさなきゃ!!」と焦ってしまいますよね。
私の息子はカレーが大好きなので、外食をすると必ずカレーを食べたがります。
お子様カレーってわりとどこにでもあるんですよね。
たまにの外出、外食なので少しおめかしした3歳の息子。
「汚さないでよ!!」に対し「分かってるよ〜」なんて答えた10秒後には「ママ、カレーついちゃった〜」
ここで焦って、とりあえず手近にあったおしぼりで洋服を拭いていた私。これは間違いです。
おしぼりなどでこすってしまうと、洋服の生地が傷んでしまいます。
また、逆に染みを広げてしまうおそれもあるので、絶対にやってはいけません。
では出先でカレーをこぼしてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
応急処置方法をご紹介します。
出先での応急処置方法を4ステップで解説!
- ティッシュなどの乾いた紙や布で、カレーの汚れをつまみ取ります。
こすらず、「つまみ取る」です。
汚れを広げないように注意してください。 - ティッシュや布を軽く濡らして汚れをつまみ、少しでもティッシュや布に染みを移しましょう。
- 残った水分を、乾いたティッシュやハンカチなどで抑えて吸収し、自然に乾くのを待ちます。
- 家に帰ってから、出来るだけ早く染み抜きをしましょう。
あくまで優しく、優しくですよ!
カレーの染み抜きの出先での応急処置方法として、やってはいけないこともまとめておきますね。
出先で絶対にやってはいけないカレーの染み抜き方法!
出先でやってはいけないカレーの染み抜き方法は以下の2つです!
- カレーの汚れをつまみ取らず、いきなり水道水で洗ってしまうのはNG!!
- おしぼりなどでこすってしまうのはNG!!
やりたくなる気持ちは分かりますが、後で大変な思いをすることになります。
頭の片隅にでも入れておいてください。いざというとき役にたつと思います。
ではこのカレーの染み抜き、出先での応急処置方法をやったときとやっていないときでどのくらい染みに差が出ると思いますか?
ちょうど子供の白いTシャツを捨てようと思っていたので、端切れにし、試してみました!
【応急処置方法を行った場合】
【応急処置方法を行わず、1時間後にカレーをつまみ取った場合】
明らかに染みに差が出ているのが分かりますよね。
カレーの染み抜きは、出先での応急処置をすることによって、その後の洗濯が格段に楽になります。
出先だと時間がなくなかなか応急処置が出来ないかもしれませんが、可能な限りカレーを落としてください。
では家に帰ってからはどのように洗えばいいのでしょうか?
【応急処置をして重曹で洗ったもの】
【応急処置をせず重曹で洗ったもの】
カレーをこぼしたあとにすぐにつまみ取り、応急処置をした方はすっかり汚れが落ちました。
出先での対応がいかに大事なのかがよく分かりますね。
一方応急処置をせずに重曹を使って洗濯したものは、まだ色が抜けていません。残りの色は天日干しでしっかり抜いてしまいましょう!
カレーの染みはなぜ黄色い?落ちない原因とは?
「染み」というものには、水に溶ける「水溶性」と油に溶ける「油溶性」、いずれにも属さない「不溶性」の3種類が存在します。
カレーの染みは水溶性と油溶性が混ざりあった、なかなか厄介なものです。
また、カレーの色素のメインでもあるターメリックには、クルクミン色素と呼ばれる非常に落ちにくい成分が含まれています。
このクルクミン色素が鮮やかな黄色なのです。
カレーの染みが黄色い理由がよく分かりましたね。
クルクミン色素は水に溶けにくいので、水洗いでは黄色を落とすことが出来ません。
またこのクルクミン色素、時間がたてばたつほど繊維と強く結びつきます。
カレーは、この2つの染み抜きしにくい要素がたっぷり詰まった食品なのです。
なんとなくカレーの染みが落ちにくい原因が分かりましたでしょうか?
カレーの染みは、ついたら少しでも早く取り除くことでクルクミン色素が洋服の繊維に結合するのを防ぐことが出来るんですね!
まとめ
- カレーの染み抜きは時間がたった場合でも可能。
- クルクミン色素は水に溶けにくく、水洗いでは黄色を落とすことは不可能。
- 出先でカレーを洋服にこぼしてしまった場合は、なるべく早く応急処置を。
- 帰ってからの洗濯は重曹、セスキ、食器用洗剤を使ってみよう。
- カレーの染み抜きをする際には、必ず洋服の洗濯表示を確認しよう。
- なかなか落ちない場合は、太陽の力も借りてみよう。
いかがでしたでしょうか?カレーの染み抜きの方法を知っていれば、出先でも安心してカレーが食べられますよね♪
子供がカレーを食べていても、ドキドキしないで見守ることが出来そうです。
カレーは専門店だけではなく、ファミリーレストランやお弁当屋さんでも必ずといっていいほど扱っている食べ物です。
そしてカレーが好き、という人はたくさんいると思います。
私は激辛カレーが大好きでしょっちゅう食べています。しっかりと洗濯方法を覚えて、今後のカレーライフを楽しんでくださいね♪