おつまみの中でも、特に人気の高い枝豆。
その中でも冷凍枝豆は、1年中楽しめるため、常備している人が多いのではないでしょうか?
実は冷凍枝豆…栄養価が高く、健康維持に大活躍するんです!
けれど冷凍枝豆は、体に悪いというイメージが強いのも事実。
冷凍野菜にあった過去の報道から、現在も体に悪いと思っている人が多いためです。
しかし現在、新しい基準や検査が設けられ、体に悪い冷凍枝豆は少なくなっています。
市販の冷凍枝豆は、適量を食べるなら、体に悪い食品ではありません。
ここでは冷凍枝豆を美味しく楽しむために知っておきたい、選び方、解凍方法、アレンジレシピなどをご紹介していきます♪
目次
冷凍枝豆は体に悪い食品ではない!ただし食べ過ぎはNG
市販の冷凍枝豆は、食品添加物や保存料が含まれていないため、体に悪い食品ではありません。
また家庭で生の枝豆を冷凍しても、体に悪い成分などは発生しません。
ただし「冷凍枝豆が体に悪い食品ではない」というのは、あくまで適量を食べる場合。
冷凍枝豆の適量は決まっていませんが、1日あたり200g前後とする意見が多いようです。
冷凍枝豆は食べ過ぎると、塩分や残留農薬の影響を受ける可能性があります。
調理方法を工夫したり、生産地や製造過程にこだわって選んだりすると、冷凍枝豆の美味しさや安全性がグッと高まりますよ♪
ここでは、冷凍枝豆が体に悪くないと言える理由や、安全性を高める方法、栄養素などについてご紹介!
市販の冷凍枝豆に含まれているのは塩のみ
冷凍枝豆といえば、冷凍食品の枝豆を思い浮かべる人が多いはず。
食品添加物や農薬のイメージが強い冷凍食品ですが…冷凍枝豆に関しては少し違います。
市販されている冷凍枝豆の多くは、食塩だけで味付けされており、体に悪い成分は使われていません!
さらに言うと、味付けに使われている食塩は、伝統的に食べられてきた「食品」として扱われます。
ですから市販の冷凍枝豆には、食品添加物が含まれていないと言えるのです!
ただし冷凍枝豆を食べ過ぎると、塩分を摂り過ぎたり、残留農薬の影響が出たりする場合があります。
日本人の1日あたりの平均塩分摂取量は、海外に比べて多いと言われています。
インスタント食品の普及や食生活の乱れから、男性では約3.5g、女性では約2.8gオーバーしているのが現状です。
(食塩摂取量の平均値の年次推移(20歳以上))
- 男性…11g
- 女性…9.3g
引用 厚生労働省公式HP
なお厚生労働省が推奨する1日あたりの塩分摂取量は以下のとおり。
健康な日本人の成人男女 |
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---|---|
高血圧や慢性腎臓病など 疾患がある人 |
|
引用 厚生労働省公式HP
冷凍枝豆に含まれる塩分は少量ですが、塩分摂取量には十分気をつける必要があります。
塩分制限をしていない人でも、健康のため、塩分控えめタイプや無塩タイプを選ぶのがおすすめ!
塩で味付けされた冷凍枝豆を食べる場合、塩分を摂り過ぎないよう、栄養成分表示の「食塩相当量」を確認すると安心です。
冷凍枝豆は美味しいので、つい食べ過ぎてしまうという人も多いでしょう。
もし塩分が気になる場合、冷凍枝豆を「塩抜き」して食べましょう。
冷凍枝豆よりも塩分濃度が低い塩水に浸けると、浸透圧により冷凍枝豆の塩分が塩水に移っていくため、簡単に塩抜き可能。
市販の冷凍枝豆は大半が塩味付きですが、商品によって食塩相当量が異なります。
枝豆が大好きで食べ過ぎてしまう人は、食べる前にひと手間加えることで、より安心して冷凍枝豆を楽しめるのではないでしょうか。
外国産が不安なら国産を選ぼう
市販の冷凍枝豆が体に悪いというイメージは、残留農薬や違法農薬のせいでもあります。
過去に中国産の冷凍野菜から、基準以上の残留農薬が見つかったニュースもありました。
現在は新しい基準や検査が設けられており、以前のような健康を害する量の残留農薬を持つ冷凍野菜は、輸入されにくくなっています。
日本以外の国では枝豆を食べる習慣が少ないため、中国や、台湾、タイ、インドネシアなどが日本をメインに冷凍枝豆を輸出しています。
しかし国によって使用できる農薬や、栽培・加工工程などが分かりにくいため、外国産の冷凍枝豆は安全であると言い切れません。
外国産の冷凍枝豆は安価ですが、安全性や残留農薬が気になる場合は、国産の冷凍枝豆を購入するのがおすすめ♪
冷凍枝豆と生の枝豆は栄養価がほぼ同じ
「冷凍食品=体に悪い」というイメージは、つまり「生の状態=体に良い」というイメージに繋がります。
枝豆は、冷凍より生で食べた方が体に良いのかと言えば、そうではありません。
なんと生の枝豆と冷凍した枝豆…栄養価は変わりないんです!
あなたは野菜の栄養価が、鮮度に左右されることをご存知でしょうか?
枝豆は収穫した瞬間から、鮮度や栄養価が落ちていきます。
しかし枝豆を冷凍すれば、鮮度や栄養価が劣化するスピードを緩やかにできるのです。
一番栄養価が高いのは、採れたての枝豆ですが、食べられなければ冷凍したほうが、栄養価を保てます。
ただし冷凍枝豆は、家庭で冷凍処理するより、急速冷凍してある市販の冷凍枝豆の方がおすすめ。
急速冷凍は、食品が劣化しやすい温度を最小限に冷凍できるため、鮮度や栄養価が落ちにくいのです。
冷凍枝豆は冷凍中も少しずつ劣化していきますが、解凍すれば生の状態と同じく劣化が早いです。
冷凍枝豆を解凍した場合、冷蔵庫に保管し、2~3日以内に食べきりましょう。
枝豆の栄養素をチェック!
枝豆には、肝臓を保護してくれる働きを持つ「メチオニン」や、むくみ・夏バテを予防する「カリウム」などの栄養素が豊富に含まれています。
美味しいだけでなく、栄養素の面でも、お酒と相性抜群の枝豆。
ここでは、そんな枝豆の栄養素を詳しく解説していきます!
- メチオニン
枝豆のタンパク質に含まれる「メチオニン」は、肝機能の働きを助け、二日酔いを防ぐ効果があります。
肝機能が働くと、老廃物や毒素を排出しやすくなり、代謝が良くなる効果も。
枝豆は野菜の中でも、メチオニンが多く含まれていることで有名。
アンチエイジングの一環としても、見過ごせない栄養素です♪
- カリウム
カリウムは、体内の塩分や水分を調節し、むくみ防止や疲労回復に効果的な栄養素です。
利尿作用があるため、お酒で摂った余分な水分も、しっかり排出してくれますよ♪
高血圧や疲れ気味の人にも、積極的に摂ってほしい栄養素。
- タンパク質
枝豆は、タンパク質も豊富に含んでいます。
タンパク質は成長に欠かせないものの、不足しがちな栄養素の1つ。
不足すると病気になりやすくなったり、骨や皮膚がボロボロになったりするため、誰もが摂っておきたい栄養素です。
枝豆ってスゴイ♪
- 鉄分
なんと枝豆は、ほうれん草や小松菜よりも鉄分量が豊富!
鉄分不足は、貧血や、頭痛、集中力低下などを引き起こします。
特に女性は、生理や妊娠など鉄分を消費する機会が多いため、欠かせない栄養素です。
枝豆は手軽に食べられるため、栄養素について深く考えていない人も多いと思います。
美味しい・手軽に食べられる・栄養価が高いと、高評価の枝豆ですがカロリーも高め…。
枝豆は100gあたり約135kcalと、野菜の中でも高カロリーなので、食べ過ぎに注意しましょう。
冷凍枝豆のおすすめランキングTOP3!
枝豆を食べる習慣がある日本は、冷凍枝豆も数多く販売されています。
冷凍枝豆を食べたいけれど、どれを買えば良いのか悩んでいる…そんな人に必見!
今回は、味・コスパ・安全性の面から、おすすめの冷凍枝豆ランキングを作成しました。
おつまみ、おやつ、離乳食、食材…冷凍枝豆の用途は幅広いですが、美味しくなければ意味がありません。
美味しい冷凍枝豆を知りたい人は、下記のおすすめランキングを御覧ください♪
1位:【ニチレイ】塩あじ枝豆<台湾産>
冷凍枝豆おすすめランキング、堂々の1位に輝いたのは…ニチレイの「塩あじ枝豆」です!
ニチレイの「塩あじ枝豆」は台湾産ですが、栽培・残留農薬の点検・加工などをニチレイが管理している安心の1品。
外国産に不安を持つ人でも、「自社認定農場」と表記のある冷凍枝豆を選べば、安心感が高くなるのでは?
プリッとした甘味や、大粒で食べごたえのある美味しい冷凍枝豆です。
スーパーで販売されているため、手に入りやすい冷凍枝豆としてもおすすめ。
2位:【7プレミアム】塩ゆで枝豆
セブンイレブンの塩ゆで枝豆は、低価格&高品質の冷凍枝豆を求める人におすすめ!
販売地域が限られているものの、108円(税込)という低価格で楽しめます♪
見かけたら必ず冷凍枝豆を買う!というファンが多い人気商品。
セブンイレブンの塩ゆで枝豆は、小粒ながら甘味と塩加減が絶妙で、食べる手が止まりません♪
輸入者が冷凍食品会社大手の「マルハニチロ株式会社」ですので、品質に安心感があるのもポイント。
3位:【Delcy】黒胡椒えだまめ
Delcyの「黒胡椒えだまめ」は、おつまみ感覚で食べられるピリ辛風味の冷凍枝豆です!
塩以外の味付けを食べたことがない人は、意外と多いのではないでしょうか…?
ビールやお酒のおつまみとしてはもちろん、大人のおやつとしても病みつきの1品♪
ただし少し塩分が高めなので、食べ過ぎ注意です。
冷凍枝豆の栄養価を保てる解凍方法とは?目的別に紹介!
冷凍枝豆は、解凍方法が複数あります。
冷凍枝豆を解凍するなら、栄養価・味・鮮度を損ねにくい「蒸し焼き解凍」がおすすめ!
ただし、枝豆の用途や求める食感で、最適な解凍方法が異なります。
解凍時に加熱し過ぎると風味が悪くなるため、加熱時間は短めに手早く解凍しましょう。
冷凍枝豆は加熱済みタイプを選ぶと、解凍しやすくなりますよ♪
蒸し焼き解凍
冷凍枝豆の解凍方法で、一番おすすめなのが「蒸し焼き解凍」!
蒸し焼き解凍は、冷凍枝豆の水分が適度に蒸発するため、ホクホクの甘い枝豆が楽しめます♪
高温で一気に蒸し焼きするため、鮮度や栄養価が落ちる前に解凍できるのもメリット!
- 冷凍枝豆の表面に付いている氷粒を、サッと水で流す
- フライパンにゴマ油を中火で熱して、1の枝豆を加える
- 蓋をして5~10分ほど蒸し焼きにする
- 好みで塩をふる
実際に試してみたところ、フライパンに敷く油は、ゴマ油がおすすめ!
ゴマ油の香ばしさが枝豆の風味とマッチして、さらに美味しくなります。
またゴマ油でコーティングされた枝豆は、他の料理に加えるとコクを出してくれますよ♪
冷蔵庫で解凍
冷凍枝豆を冷蔵庫で解凍すると、みずみずしくプリッとした食感になります!
冷蔵庫解凍は時間がかかるものの、解凍までの温度変化が少ないため、鮮度や栄養価を落としにくい解凍方法です。
- 冷凍枝豆をお皿に出す
- ラップをして冷蔵庫に入れる
手順も簡単なので、お出かけ前に冷蔵庫へ入れておくだけでOK!
ゆでて解凍
枝豆の塩分が気になるときや、子どもや高齢者向けの柔らかい食感にしたいときは、ゆでて解凍しましょう。
ゆで方を間違えると、栄養が漏れ出したり、水っぽくなったりしますので注意。
- 鍋に1リットルあたり塩10gを加えたお湯を沸かします(お湯はたっぷり)
- 1に凍ったままの枝豆を加え、再沸騰後1分程度ゆでる
- 枝豆の塩加減が足りない場合は、お湯から出した後で塩を加える
市販の冷凍枝豆には、加熱済みタイプと非加熱タイプが販売されています。
非加熱タイプの冷凍枝豆は、再沸騰後3分を目安にゆでましょう。
レンジで解凍
冷凍枝豆をレンジで解凍する方法は、あまりおすすめしません。
レンジ解凍は手軽で速いものの、乾燥や風味の劣化が心配な解凍方法です。
またレンジは温めムラが発生しやすいため、均一に解凍しにくいのもデメリット。
レンジで解凍する場合は、ラップを使って乾燥を防ぎながら、定められた解凍時間を守りましょう。
冷凍枝豆の美味しいアレンジレシピ3選!最短5分で完成!
冷凍枝豆は、そのまま食べるだけでなく、調理しても美味しいんです!
おかず・おやつにも変化できる冷凍枝豆の可能性は…無限大。
でも…お手軽な冷凍枝豆に手間暇かけるのも、なんだか面倒ではありませんか?
今回は、解凍後に混ぜるだけ!
最短5分で完成する、簡単で美味しい冷凍枝豆のアレンジレシピを3つご紹介します♪
冷凍枝豆の新しい扉…開いちゃうかも!?
やみつき悪魔枝豆
- 冷凍枝豆…300g
- 醤油・酢・ラー油・ブラックペッパー…適量
- 冷凍枝豆を解凍する
- 1と調味料を混ぜる
引用 You Tube
やみつき悪魔枝豆は、混ぜるだけの5分完成レシピです!
混ぜるだけなのに、どうしてこんなに美味しいのかと驚きました…。
冷凍枝豆は、必ずしも300gである必要がないため、少し残った冷凍枝豆でも調理可能。
調味料は、餃子のタレを作るイメージで配合しましょう♪
ラー油やブラックペッパーを使わずに作ると、子ども向きになります。
やみつき悪魔枝豆は、パンチの効いた枝豆を食べたい人に、おすすめのレシピです!
冷凍枝豆の味噌汁
TV番組「家事ヤロウ」で紹介されたレシピ「冷凍枝豆の味噌汁」。
番組のレシピでは、ダシを入れず、お湯の中に冷凍枝豆と味噌のみを入れて作ります。
話題でしたので実際に作ってみましたが、ほのかに甲殻類のような風味を感じつつも、味が物足りなかったんです…。
口コミを調べたところ、味について賛否両論のレシピであることが発覚。
濃厚な味が好きな我が家では、通常の味噌汁に、ゴマ油で蒸し焼き解凍した枝豆を入れて楽しんでいます。
ゴマ油風味の枝豆が、味噌汁に馴染んで美味しいんです♪
味噌汁の具に悩んだら、ぜひお試しください。
冷凍枝豆で『手作りずんだ餅』
- 冷凍枝豆 (さや付き)…100g
- 砂糖…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 切り餅…2個
- 冷凍枝豆100gを解凍して、薄皮をとります
- 枝豆、砂糖、塩をフードプロセッサーで撹拌します(少し食感が残るくらいがオススメ!)
- 様子を見ながら2に水を入れて、お好みのペースト具合にします
- 切り餅2個に適量の水を入れて、電子レンジ(600w)で1~1分30秒加熱します
- 水気を切った切り餅に3を乗せて完成!
引用 You Tube
おやつ感覚で冷凍枝豆を楽しむなら、ずんだ餅がおすすめ!
冷凍枝豆を解凍して混ぜるだけ、調理開始から10分で完成する簡単レシピです。
ずんだペーストは、炊いたもち米に乗せると「ずんだおはぎ」になって、これまた美味しい♪
フードプロセッサーが無い場合は、密閉袋に解凍後の冷凍枝豆を入れて、すりこぎ棒などで叩いてもOKです。
まとめ
- 冷凍枝豆は適量であれば体に悪くないが、食べ過ぎると体に悪い可能性がある
- 枝豆は冷凍しても栄養価がほぼ変わらない
- 冷凍枝豆の栄養価や味を損ねにくいのは「蒸し焼き解凍」
- レンジ解凍は、乾燥や味の劣化を引き起こしやすい
- 冷凍枝豆は、おつまみ・おかず・おやつなどアレンジしやすい食品
- 外国産の冷凍枝豆は、自社農場など管理体制が行き届いたものがおすすめ
今や冷凍枝豆は「手間抜きツール」としても、多くの人に愛されています。
しかし食べ方を間違えれば、健康を害することを知っておく必要があります。
冷凍枝豆は豊富な栄養素を含んでいますが、あくまで栄養源の1つ。
食事の栄養バランスを考えながら、補助的に冷凍枝豆を食べるようにしましょう。