お家の新築・リフォーム、もしくはお引越しや模様替えを計画中のあなた、照明はお部屋の雰囲気を左右する重要な問題ですよね。
なんとなく照明を決めてしまうと、住んでから失敗に気付いて後悔することになりかねません!
住んだ後のイメージを明確にして計画することで、理想の住まいを実現したいですよね。
今回は、悩むことが多いキッチン照明について、ペンダントライトを採用する場合の失敗しない選び方からお手入れまでを解説します。
キッチンにおすすめのペンダントライトもご紹介するので、新築計画中の方はもちろん、今ある照明を交換したい方も是非読んでくださいね♪
ポイントを押さえて、おしゃれキッチンを手に入れましょう!
目次
キッチンのペンダントライトで失敗しない選び方を解説
キッチンの照明は、一般的に、空間全体を照らす「ベースライト」と作業する手元を明るくする「手元灯」の2つが設置されます。
今回は、主に作業スペースとなるシンク上を照らす「手元灯」としてペンダントライトを採用する場合について解説します。
最近ではLDKというリビング・ダイニング・キッチンが一体となった解放感のある間取りが主流ですよね。
LDKの間取りだとキッチンまでよく見えるので、おしゃれなデザインが多いペンダントライトを採用する人も多いです。
しかしその一方で、「おしゃれなペンダントライトを付けたけど後悔…」という声も少なくないのも事実。
そんな意見を聞くと、照明選びを失敗しないか不安な気持ちになりますよね。
そこで、キッチンのペンダントライト選びを失敗しないために、事前に考えるべきポイントを整理しました!
あなたのキッチンと照らし合わせて、最適なペンダントライトを選んでくださいね♪
1.取り付け位置や間隔
ペンダントライトを取り付ける位置 |
ペンダントライトは、キッチンで作業する手元を照らす役割を担うので、自分の影で手元が暗くならない位置に設置しましょう。
作業をするときに立つ位置より少し前方にライトがあると、手元が影にならずに作業がしやすいでしょう。
ペンダントライトの間隔 |
I型キッチンの場合、標準サイズは奥行65㎝×幅255㎝です。
このうちコンロの幅が約75㎝だとすると、照らしたい作業スペースの大きさは奥行65㎝×幅180㎝ほどのスペースとなります。
テーブル幅が160~200㎝のとき、ペンダントライトを2灯もしくは3灯取り付けると適度な明るさを確保できるでしょう。
2灯の場合、電球は100Wがおすすめで、ライトの間隔は50㎝~60㎝が適当です。
3灯の場合、電球は40~60W、ライトの間隔は35~40㎝が良いでしょう。
ただし、デザインによってライトの大きさは異なりますので、最終的には取り付ける際に調整をしてください。
2.照明の高さ
一般的に、キッチンカウンターの面から80㎝ほど上にライトがあるように設置すると良いと言われています。
標準サイズのキッチンは高さ85㎝ですので、床からだと大体165㎝。
身長160㎝の人だと、頭のやや上にライトがあるくらいです。
実際には、キッチンを使う人の身長や、リビングからキッチンを見たときの視覚的なバランスなども考慮して、高さを調節すると良いでしょう。
3.ライトの大きさやデザイン
お部屋のイメージに合ったデザインを選ぶ |
選ぶペンダントライトの大きさやデザインによって、お部屋の雰囲気は大きく変わります。
インテリアのテイストが決まっていれば、そのイメージに合った素材やデザインのライトを選ぶとお部屋にマッチしやすいでしょう。
【テイスト別マッチしやすい素材一覧】
テイスト | 雰囲気に合う素材 |
ナチュラル | 木材、テラコッタ、自然素材 |
カントリー | 木材、レンガ、テラコッタ、真鍮、自然素材 |
モダン | スチール、ガラス、革、石、つるつるした無機的な素材 |
クラシカル | 木材、革、真鍮、陶器、シルク |
ジャパニーズモダン | 木材、竹、自然素材、和紙、鉄 |
北欧 | 木材、自然素材、陶器、タイル、スチール、ガラス |
シェードの素材によって光も変わる |
シェードとは、照明の電球を囲う傘の部分のことです。
素材によって光の通しやすさが異なるため、お部屋を照らしたときの雰囲気が大きく変わってきます。
【シェードの素材ごと光の通し方一覧】
素材 | 光の通し方 |
布・紙 | 光をふんわり通すので、温かみのある優しい雰囲気になる |
ガラス | 光を通すので、部屋全体に明かりが広がる |
木材 | 厚みにもよるが光を通さないので、木の間から温かみのある光がのぞく |
ホーロー | 光を通さないので、ライトの真下をスポットライトのように照らす |
ビーズ・ ステンドグラス |
キラキラと反射して美しい空間になる 素材の色によっても大きく雰囲気が変わる |
陶器 | ぼんやり光を通すものもあるので、温かく優しい雰囲気になる |
光を通さない素材の方が、光を分散させずスポットライトのように明るく照らすことができるので、手元灯としては向いているかもしれません。
ライトの目的や、お部屋の雰囲気によって、シェードの素材を考えてみてくださいね♪
4.明るさや電球の色
新築ならスイッチの配線計画時に注意! |
キッチン照明は、一般的に、空間全体を照らす「ベースライト」と作業する手元を明るくする「手元灯」の2つが設置されます。
新築で配線計画をする際には、「ベースライト」と「手元灯」のスイッチは別にしたほうが使い勝手が良くなります。
スイッチを分けておくことで、外からの光の加減や作業の内容によって、どちらか片方だけ点灯するなど明るさを調整することができます。
キッチン照明の色は昼白色がおすすめ! |
電球の色は全部で5種類あります。
上にいくほど赤みの強い温かみのある色、下になるほど青みの強いパキッとした色になります。
- 電球色
- 温白色
- 白色
- 昼白色
- 昼光色
電球色 | 温白色 | 昼白色 | 昼光色 |
LDKの照明として人気があるのは、電球色、温白色、昼白色です。
特にリビング・ダイニングなど、リラックスしたい場所では電球色や温白色が好まれます。
LDKでは照明の色を統一する方がまとまって見えるので、リビング・ダイニングに合わせて電球色、温白色を選ぶ方も多いようです。
一方で、キッチンでの作業は、食べ物の色が自然に見える昼白色(最も太陽光に近い色)が良いとされています。
調理のしやすさを考えてキッチンの照明は昼白色を採用したい場合には、調色できるタイプの照明器具を選ぶのもおすすめです。
また、キッチン全体を照らすベースライトと手元灯のペンダントライトの色を分けることで、場面によって照明を使い分ける方法もあります。
以上、キッチンのペンダントライト選びを失敗しないために考えるべきポイントをご紹介しました!
次は、色々な種類の照明があるなかで、ペンダントライトを設置するメリットについてお話します。
おすすめのペンダントライトもご紹介しますよ♪
キッチンのペンダントライトおすすめ4選&設置メリット
最近は、LDK(リビング・ダイニング・キッチンが一体となった広い空間)をつくる間取りが人気です。
LDKではキッチンまでよく見渡せるので、リビング・ダイニングと統一感のあるインテリアを意識するとおしゃれな空間を演出できるでしょう。
そのため、空間のアクセントになるおしゃれなペンダントライトをキッチンに採用するケースが増えているのです。
このパートでは、キッチンにペンダントライトを設置するメリットについてお話します!
キッチンにペンダントライトを付けるメリット
キッチンの作業スペースにペンダントライトを採用するメリットは2つあります。
- おしゃれな空間を演出できる
- 手元を効率的に照らすことができる
キッチンの照明について迷っている方は、参考にしてみてください。
ペンダントライトはとにかく「映える」 |
キッチンにペンダントライトを採用する最大の理由。
それは「おしゃれだから」の一言に尽きます。
ペンダントライトは種類が豊富で、デザイン性が高いものが多いです。
お部屋のテイストに合うアイテムが必ずあると言っても良いでしょう。
また、ペンダントライトは天井から吊り下げて設置するので、部屋に入った瞬間に目に入りやすいのも特徴です。
そのため、LDKのような広い空間では、部屋を引き締めるアクセントの役割を果たしてくれます。
ペンダントライトがあると、一気におしゃれ上級者のような雰囲気が出るのです。
気に入ったデザインのペンライトが目に入ると、キッチンで作業をするときの気分も上がるのではないでしょうか。
手元を効率的に照らせる |
キッチンの作業台に設置する照明は、作業時の手元を照らす手元灯の役割を果たします。
ペンダントライトは、天井から吊るして設置するので他の照明より光源が低く、より手元に近い場所で効率よく照らすことができます。
さらに、光を遮る素材をシェードに選べば、スポットライトに近い照らし方になるため、よりピンポイントに手元を明るくすることも可能です。
キッチンにぴったり!おすすめのペンダントライト
ペンダントライトはデザインも素材も多種多様です。
特にシェードに使用されている素材によって、雰囲気が大きく変わります。
ペンダントライトで人気のある素材をいくつかピックアップしたので、あなたのお部屋のイメージに合うか是非想像してみてください♪
ガラス |
ガラスに凹凸があるので、光を反射してキラキラ輝く様子が素敵ですね!
このアイテムのようにガラスに柄や色がついているものもありますが、シンプルな透明ガラスのシェードも大人っぽくて人気があります。
透明なガラスは主張しすぎず周りの風景と同化するので、狭い空間でも広々と見せる効果も期待できます!
木材 |
引用 ニトリ公式サイト
温かみのある木材のペンダントライトは、ナチュラル系のお部屋によく馴染みます。
木材でできたシェードも、木目や色の濃さによって雰囲気が大きく変わります。
柄などの細工がしてあるデザイン性が高いアイテムもあるので、是非理想の一品を探してみてください!
金属 |
金属のシェードは、色や質感・形によってヴィンテージ風や北欧風など様々なテイストのお部屋に馴染みます。
また、光を通さないので、光を拡散させずにスポットライトのようにライトの真下を照らすことができます。
陶器 |
ロウソクのような優しい光で、温かみのある雰囲気を作り出す陶器のシェード。
表面がツルツルしたものはクラシカルな雰囲気、マットな質感のものは北欧風のお部屋におすすめです。
以上、人気のある素材ごとのおすすめアイテムをご紹介しました。
あなたのイメージに合うペンダントライトは見つかったでしょうか?
ネットでは沢山のペンダントライトが販売されていますが、可能であれば気になる商品を展示しているお店に足を運んでみるのもおすすめです。
光の加減や素材の質感は、なかなか画面上で伝わりにくいので、実際に見てみると「イメージと違った…!」なんてことが防げますよ。
キッチンにつけたペンダントライトのお掃除方法は?
お気に入りのペンダントライトにめぐり逢い、お部屋がおしゃれになってハッピー!
ですが、ちょっと待って!
照明器具ってほこりが溜まりやすいんですよね。
特にキッチンまわりは油汚れも付きやすいので、放っておくとお気に入りのペンダントライトが大惨事に……
照明器具が汚れていると、明るさが低下して余計な電力を消費することにも繋がります。
このパートでは、ペンダントライトのメンテナンス方法について解説します。
ペンダントライトを設置したら、こまめにお掃除をして綺麗な状態を保ちましょう♪
【注意】お掃除の前に
照明器具のお掃除をするときは、必ず電源を切ってから行いましょう!
また、電源を切った直後は熱をもっているので、よく冷ましてからお掃除すると安全です。
水ぶきや、素材によってシェードを水洗いするときは、よく水気をふき取ってから通電してください。
濡れたまま使用すると感電の危険があるので要注意です。
【普段のお手入れ】ほこりを払う
日常的には、ペンダントライトのシェードについたホコリを取れば十分です。
はたきやハンディモップ、マイクロファイバー素材の布などを使えば効率的にお掃除できます。
引用 花王公式ホームページ
化学繊維のハンディモップは、ホコリを吸着してくれるので床にホコリが落ちることなく便利です。
特にキッチン周りは、表面についたホコリが油を吸い込んでギトギトする前にこまめにお掃除すると後がラクですよ。
【大掃除】水ぶきでしっかりふき取る
数カ月に一度、ペンダントライトを念入りに掃除するのが理想です。
とは言え、ついつい照明器具の掃除は後回しになりがちなので、少なくとも年末の大掃除にはできると良いですね!
掃除の手順は以下の通りです。
- 電源を消す
- 照明器具もしくはシェードを取り外す
- 固く絞った布で水拭き→乾拭きで水気をよく取る
- 電球部分は乾拭きかモップでホコリを取る
- シェードを戻して完了♪
ガラスなど、素材によってはシェード自体を丸洗いできるものもあります。
丸洗いした場合も、必ず水気がなくなるまでしっかり乾燥させましょう!
以上、ペンダントライトのお手入れ方法をご説明しました。
キッチンにおしゃれなペンダントライトを設置したら、長く楽しめようにメンテナンスをしてあげてくださいね♪
まとめ
- 最近はキッチンの作業スペース用の照明として、ペンダントライトを採用するケースも多い
- ペンダントライトを設置するときは、取付位置やお部屋に合うデザインなど事前によく考えておくと失敗しにくい
- おしゃれに効率よく手元を照らせるので、キッチン照明にペンダントライトを採用するメリットは大きい
- ペンダントライトの種類は多種多様なので、イメージに合う素材やデザインが見つかる可能性が高い
- ペンダントライトの日常的なお手入れは、ホコリを払うくらいで良い
- 数カ月に一度、ペンダントライトを取り外して水拭きをするとより清潔に保つことができる
この記事では、キッチンにペンダントライトを設置するときの注意点やおすすめアイテム、設置後のお手入れの仕方についてご紹介しました。
お家に設置するペンダントライトのイメージはできたでしょうか?
設置前にしっかり計画を練って、素敵なキッチン照明を手に入れてくださいね♪