スマホに突然、非通知電話がかかってきたとき、あなたはどうしますか?
そこで、スマホにきた非通知電話の相手を調べることができるのか、リサーチしてみました。
結論としては、スマホへの非通知電話の相手番号を一般人が調べることは不可能だとわかりました!
この記事では、非通知電話の相手を調べることができない理由、かかってきたときの対策などを紹介します。
「136」のダイヤルサービスですね。
こちらも、非通知電話に対して有効なのか解説します。
目次
非通知電話を調べることはスマホでも不可能!なぜなの?
たとえ高性能なスマホであっても、非通知電話の相手番号を調べることは一般の人には不可能です。
なぜなのでしょう?
そこには、非通知電話の仕組みなど、大きく3つの理由があるのです。
①非通知電話システムの仕組みのため
非通知電話のかけ方はご存知の人も多いと思いますが、発信番号の前に「184」をつけてダイヤルをします。
これはドコモ・au・softbank問わずスマホでも固定電話でも一緒です。
非通知で発信すると、発信端末から接続局までは発信者の番号が伝わりますが、接続局から受信先端末へは発信者番号の情報が送信されません。
そのため、電話がかかってきた受信側では発信者の情報を知ることができないシステムになっているのです。
②厳重な情報セキュリティのため
先ほどの図を見た方の中には、次のような疑問を持った方もいるでしょう。
厳重に守られている接続局の情報にアクセスすることは、たとえ高性能なスマホやアプリなどがあっても、一般の人には不可能です。
場合によっては、セキュリティを破ろうとする行為はハッキングなどの犯罪になりかねません。
③個人情報の保護のため
②でも記載のとおり、接続局の持つ情報は厳重なセキュリティにより外部の人間がアクセスすることはできません。
残念ながら、接続局に非通知でかけた相手の電話番号を問い合わせしても、情報を得られることはないでしょう。
なぜなら、電話番号は個人情報にあたるからです。
個人情報を取り扱う者は、法令によって厳重な管理が義務付けられていますので、正当な理由なく外部の人に教えることはできません。
正当な理由とは、事件性のある犯罪捜査などで裁判所から許可が出ている場合などです。
【そもそも】非通知電話の相手の目的とは?
普通の付き合いがある家族や友人、仕事関係者であれば、非通知で電話をかけてくることはほぼないでしょう。
では、非通知で電話をかけてくる相手とは、いったいどんなケースなのでしょうか。
非通知電話の相手番号を調べることはできないですが、だいたいのパターンを類推することはできます。
詐欺電話
電話に出た相手をあの手この手でだまして、お金や個人情報を引き出そうとする電話、怖いですよね。
詐欺電話の相手(加害者側)は、自分たちの足がつかないよう非通知で電話をかけてくる可能性が高いです。
お金の要求や口座情報・クレジットカード情報など聞き出そうとする電話には、細心の注意を払ってくださいね!
ストーカー・嫌がらせ
悪質なほど頻繁に非通知電話がかかってくる場合には、ストーカーや嫌がらせの被害を受けているかもしれません。
電話の相手を怯えさせたり困らせたりすることが目的なので、非通知でかけてくることが十分に考えられます。
セールス電話
非通知電話だと相手に不審がられるため、非通知でセールス電話がくることは多くはありません。
とはいえ、可能性としてはゼロではないです。
業務委託先からセールス電話を行っている場合や、企業の方針などで非通知でかけてくる可能性は十分あり得ます。
就活先の企業からの電話
就職活動を経験された方なら、企業から非通知電話がかかってきた覚えがある方もいるのではないでしょうか。
企業側は、かけ間違いによるトラブル防止などの理由で、非通知でかけてくることがあります。
採用活動を業務委託先に委託している場合も、非通知電話になる可能性があります。
非通知電話を調べるのに136ダイヤルは有効ではない
NTTが提供する136のダイヤルサービスをご存知でしょうか?
136ダイヤルサービスとは、最後にかかってきた相手の電話番号とかかってきた日時を音声で教えてくれるサービスです。
非通知電話の相手番号も136なら調べることができるかと思いきや、残念ですができません。
NTTの案内サイトに、以下の注意書きがはっきり書かれています。
電話番号を通知しない通話、公衆電話からの通話、国際電話などは、電話番号をお知らせすることはできません。
引用 NTT東日本公式
136ダイヤルサービスは、着信時に相手番号が表示されない電話機(スマホ・ナンバーディスプレイ以外の電話機)では便利です。
非通知電話の相手を調べるには有効ではありませんが、136ダイヤルサービスに興味がある方は下記をどうぞ!
136ダイヤルサービスの概要
<利用料金>
33円/回(事前申し込み不要) <利用方法>
※直前の電話が非通知電話、公衆電話、国際電話などの場合は、電話番号のお知らせ不可(料金不要) |
非通知電話を調べる方法はないができる対処法はある!
ここまで、非通知電話の相手番号について調べる方法は、たとえスマホであっても不可能ということを解説しました。
相手番号はわからないにしても、頻繁に非通知電話がかかってくるのは不気味ですよね。
この章では、非通知電話がかかってきたときにどう対処すべきなのかについて紹介していきます。
①非通知電話に出ない
非通知電話がかかってきたとき、基本的には出ないようにするのがもっとも安全です。
「非通知電話を調べることはスマホでも不可能!なぜなの?」の章内でもお伝えのとおり、非通知電話は詐欺やストーカーの恐れがあります。
就活中など非通知電話が来る可能性のある時期はやむを得ませんが、なるべく非通知電話には出ないようにしましょう。
万が一、悪質な相手からの非通知電話に出てしまうと、相手にあなたの電話番号が知られるだけではありません。
面識のない相手からの場合、声だけであなたの年代や性別などもわかってしまうため、電話に出ることで危険が増すリスクがあります。
非通知電話がかかってきたら、細心の注意を払い、慎重に出るか出ないか判断しましょう。
②非通知電話を着信拒否の設定にする
非通知電話には出ないつもりでも、つい勢いで出てしまったり、誤操作で応答してしまったり、ということもあるかもしれません。
スマホで非通知電話の着信拒否をする方法には、大きくわけて3通りあります。
スマホで非通知着信拒否する方法
- スマホ自体の着信拒否機能を利用
- キャリアの非通知ブロックサービスを利用
- 迷惑電話対策アプリを利用
①スマホ自体の着信拒否機能を利用
iPhone、Androidともにスマホ自体に着信拒否する機能がついています。
スマホの着信履歴には非通知電話があった履歴が残りますが、着信音もならず、誤って通話する心配はありません。
設定の仕方を簡単にですが、解説します。
iPhoneでの非通知着信の拒否設定
※この設定をすると、非通知電話だけでなく、連絡先に登録されておらず、かつこちらから発信履歴のない相手も拒否されます。 |
Androidでの非通知着信の拒否設定
※端末によってメニュー名等が異なる場合があります。 |
②キャリアの非通知ブロックサービスを利用
docomoやauなどのキャリアにも、非通知で電話をかけてきた相手からの着信自体を拒否できるサービスがあります。
キャリアのサービスを利用すると、着信音が鳴らないだけでなく、着信履歴自体がスマホに残りません。
大手スマホキャリア3社について、非通知ブロックサービスを利用する方法は、各社の公式サイトで案内されています。
サービス | 利用料金 | 公式サイト | |
---|---|---|---|
docomo | 番号通知お願いサービス | 無料 | こちら |
au | 番号通知リクエストサービス | 無料 | こちら |
Softbank | ナンバーブロック | 月額110円 | こちら |
③迷惑電話対策アプリを利用
非通知電話も不気味ですが、番号が通知されていても知らない番号だと迷惑電話じゃないか心配ですよね。
非通知・通知問わず、スマホへの迷惑着信を防ぎたいという方には、迷惑電話対策のアプリを活用するという方法もあります。
iPhoneの端末側で非通知の着信拒否すると、連絡先に登録がなく発信履歴もない相手先は、番号通知でも拒否されてしまいます。
アプリの機能を使えば、初めて着信する連絡先にない相手でも、番号通知していれば拒否されないので、取り逃すことはないでしょう。
そのほかにも、着信番号を膨大な電話番号データベースから識別し、迷惑電話かどうかを瞬時に調べるなどの機能もあります。
【注意点】非通知電話に出るとき
非通知電話の相手先を調べる方法はないとお伝えしましたが、実は1つだけ方法があります。
それは、非通知電話に出てみることです。
オススメはしませんが、かけてきた相手についてどうしても知りたいというときは、出てみるという選択もあり得ます。
非通知電話に出るときの注意点を紹介しますので、悪質・迷惑電話である可能性も疑いながら慎重に対応しましょう!
安易に自分の情報を伝えない
つい第一声で名乗ってしまいがちですが、非通知電話では、安易に自分の情報を相手に伝えないようにしましょう。
相手が信頼できる人物であることが確認できるまで、こちらの名前、住所などの個人情報は伝えないようにしてください。
先に相手の情報を聞く
非通知電話に出るなら、まずは相手が信頼できる人物であるかどうかを判断することが最優先です。
まずは先に相手の名前や所属、用件などを聞き出し、知っている人物か、身に覚えのある人物か判断しましょう。
相手に聞かれても、先に自分の個人情報を伝えてはいけませんよ。
断る際には相手を刺激しない
悪質なセールスや詐欺の電話だった場合、相手からの指示には従わず、断る意思を伝えて電話を切りましょう。
断る際には、可能な限り相手を刺激しないよう、言葉使いなどには注意を払っておくと良いでしょう。
万が一にも相手を刺激し逆上させてしまうと、被害が大きくなる可能性があるためです。
場合によっては警察に相談を
電話の相手がストーカーの可能性があったり、脅迫・強要をしてきたりした場合には、警察に相談しましょう。
最寄りの警察署の相談窓口に行くほか、警察相談専用電話(#9110)でも相談可能です。
犯罪や事故の発生までは至ってないとしても、被害を未然に防ぐために対処しておくと安心です!
まとめ
- 非通知電話の相手を調べる方法は、たとえ高性能なスマホを使っても存在しない
- 非通知電話であっても、電話番号は個人情報のため、一般人が接続局に問い合わせるなどしても調べることはできない
- 最後にかかってきた着信相手の番号を調べる「136」ダイヤルでも、相手が非通知だと番号を知ることはできない
- 非通知電話の着信に困っている方は、スマホやキャリアの着信拒否サービス、迷惑電話対策アプリなどで対策すべし!
- やむを得ず非通知電話に出るときには、自分の情報を先に伝えない、相手の情報を先に聞くなどの点に注意しよう
この記事では、非通知電話の相手を調べることがなぜできないのかや、スマホでできる非通知電話の対処法などをお伝えしてきました。
一般人が非通知電話の相手を調べる方法はありませんが、近年は振り込め詐欺のような電話を使った犯罪行為も多く、とても心配です。
非通知電話をきっかけに犯罪に巻き込まれることがないよう、しっかりと対策方法を覚えておくといいですね!