今日の夜ご飯はハンバーグにしよう!
そう思って冷蔵庫を確認すると、パン粉がなかったことありませんか?
私は一人暮らしなので、パン粉を常備していません。
最近はグルテンフリーが注目されているので、小麦製品を使用しないために、パン粉なしで作りたい方もいらっしゃると思います。
ハンバーグをパン粉なしで作るとどうなるのか、試したことがなかったら失敗してしまうのではないか、不安になりますよね。
パン粉なしのハンバーグは、ポイントをおさえれば作ることが出来ます。
パン粉なしで作ったハンバーグがどうなるのか、気になりませんか?
パン粉なしで作る時の方法、パン粉の代わりになる食材、ハンバーグの仕上がりがどうなるかについてご紹介します!
目次
ハンバーグをパン粉なしで作るとどうなるかを解説!
ハンバーグはパン粉なしでも作ることができます!
でも、料理本やレシピサイトのハンバーグのレシピは「パン粉」を使ったものが多い。
パン粉なしで作るには「一緒に混ぜる具材」と「ハンバーグのこね方」に工夫が必要です。
代用品も入れずにパン粉なしでハンバーグを作るとどうなるのか、気になりませんか?
作り方のコツについてご紹介します!
パン粉なしのハンバーグ作りのコツ
パン粉なしのハンバーグ作りのポイントは3つ!
- ひき肉の量に対して、約0.8%~1%の塩を入れる
- 玉ねぎをしんなりするまで炒めてから肉と合わせる
- 粘り気が出るまでしっかりとこねる
よく耳にする内容だと思いますが、なぜこの3つが大切なポイントなのでしょうか?
【塩を入れる理由】
- 肉の味を引き立てるための調味料
- 肉のたんぱく質を分解させて粘り気を出すため
【玉ねぎをしんなりするまで炒める理由】
- 玉ねぎの水分を飛ばし、肉と合わせて焼いた時の型崩れを防ぐため
【粘り気が出るまでしっかりとこねる理由】
- 肉同士の繊維をしっかり絡み合うようにするため
塩が肉のたんぱく質を分解することで、ひき肉と具材をこねた時に、粘り気を出す手助けをします。
粘り気が出ると、肉同士の繊維がしっかり絡んできた合図で、パン粉がなくても型崩れしにくいハンバーグができます。
ハンバーグをパン粉なしで作るとどうなるのか、まとめると下記のようになります。
- カロリーを抑えられ、肉の味をしっかりと感じるハンバーグになる
- パン粉ありのハンバーグに比べると、ふっくらとした食感に仕上がりにくい
パン粉を入れるハンバーグは日本だけ!?
ハンバーグの起源と言われているのは、18世紀ごろのドイツ。
生肉を細かく砕き、玉ねぎとコショウと合わせた「タルタルステーキ」という料理が、現在の「ハンバーグ」の起源となりました。
当時のハンバーグにはパン粉は使われていませんでした。
現在も海外ではハンバーグよりハンバーガーが主流で、ほとんど牛肉100%で作られています。
海外では、ハンバーグにパン粉を使っておらず、日本独自でパン粉を入れるレシピに進化していきました。
パン粉がなくても、ハンバーグが作れることが分かりました。
でも、ハンバーグの材料に「パン粉」と書いてあるレシピが多いと思いませんか?
ハンバーグにパン粉を入れる理由があります!
ハンバーグにパン粉を入れる理由はふっくらするから!?
ハンバーグにパン粉を入れる理由で、よく耳にするのが「つなぎ」としての役割。
ですが、前章でパン粉がなくてもハンバーグはつくれることが分かりました。
つなぎ以外にも、ハンバーグにパン粉を入れる理由があります!
パン粉の役割はつなぎ以外にもある
ハンバーグ作りのパン粉の主な役割は4つ。
- 肉を形成しやすくするためのつなぎ
- 水分を調節して、肉汁を閉じ込めるため
- やわらかく、ふっくらとした食感に仕上げるため
- 量をかさ増しするため
塩を入れてしっかりこねると、パン粉なしでもハンバーグが出来ますが、パン粉をつなぎとして入れた方が肉を形成しやすくなります。
パン粉を入れると量をかさ増しすることができ、肉の量が少なくてもハンバーグができます。
パン粉を入れる4つの理由の中で、一番注目したいのが次の理由。
パン粉なしでハンバーグを作ると、玉ねぎなどの具材から出た水分の調節が難しく、焼いた時に出る肉汁が逃げやすくなります。
水分と肉汁の調整をするパン粉がないと、食感が硬めのハンバーグに仕上がります。
硬めの食感のハンバーグが好きな方はパン粉なしでもよいと思います。
やわらかく、ふっくらした食感のハンバーグが好きな方は、パン粉を入れることをおすすめします!
好みの食感に合わせて量を調節してもよいです。
ただし、パン粉を入れすぎてしまうと、肉の風味が薄まるので注意が必要です。
パン粉は牛乳に浸して入れた方がよい
パン粉をそのままハンバーグに入れると、肉汁より先に肉の脂肪分がパン粉に吸収されてしまいます。
肉の脂肪分が先に吸収されてしまうと、肉汁が持つ「うま味成分」が逃げてしまうため、パン粉に水分を含ませます。
牛乳を使えば、パン粉に水分を含ませることもでき、肉の臭みを消す効果もあります。
牛乳の量は、パン粉が牛乳を吸いきって、牛乳が余らない量がおすすめです。
パン粉大さじ3に対して、牛乳大さじ2くらいが目安。
牛乳がない場合は水でも代用が利き、パン粉自体に水分が多い生パン粉を使えば、パン粉に水分を含ませる工程は不要です。
ハンバーグのパン粉の代わりになる材料おすすめ3選!
やわらかく、ふっくらとした食感のハンバーグが好きな方。
パン粉を入れてハンバーグを作った方が良いことは分かったけれど、パン粉が家にない時もありますよね。
そんな時にパン粉の代わりになるもので、やわらかく、ふっくらとしたハンバーグが作れたら良いと思いませんか?
パン粉の代わりに使うことが出来る食材を3つ紹介します!
- 食パン
- 小麦粉
- 片栗粉
パン粉の役割は水分を調節して、肉汁を閉じ込めること。
パン粉と同じような役割を果たす食材であれば、パン粉の代わりとして使うことが出来ます。
パン粉の代わりになる材料をわざわざ買いにいくのは面倒なので、家庭にあるよく材料で済ませたいですよね。
家庭によくある、おすすめの材料が3つあります!
食パン
パン粉は「パンの粉」なので、食パンを細かくすれば、パン粉になります。
食パンを細かくする量の目安はひき肉200gに対して小さじ2くらい。
方法は、フードプロセッサーやおろし器で食パンを細かくするだけ。
食パンで作ったパン粉を使うと水分を多く含むため、よりやわらかく、ふっくらとしたハンバーグに仕上がります。
個人的には洗い物が増えるので、おろし器で食パンを細かくする方がおすすめです!
冷凍食パンやフランスパンでもパン粉の代わりになります。
- バターや砂糖を多く使ったデニッシュ食パンは、パン粉に不向き
- 食パンは水分を多く含むので、牛乳や水に浸す必要はない
小麦粉
小麦粉は小麦を粉末状に加工したものです。
小麦粉にはグルテンが含まれており、グルテンに水分が加わると弾力性とが増し、保形性が出ます。
保形性とは水分を保つ性質で、肉の水分を吸って保水性をだし、パン粉と同じように水分と肉汁の調整をします。
小麦粉の量の目安はひき肉200gに対して大さじ1/2~1くらい。
小麦粉を使用する場合は、具材に混ぜるのではなく表面にまぶします。
小麦粉をパン粉の代わりに使うと、外はさっくり、中はふっくらとした仕上がりになります。
さらに、ハンバーグを焼いた後にフライパンでソースを絡めるとソースが絡まりやすくなります。
- 小麦粉を表面にまぶす時は、ふるいを使ってまんべんなくまぶす
- ハンバーグの具材につなぎを使っていないので、粘り気が出るまでよくこねる
片栗粉
片栗粉はじゃがいもからでんぷんを精製したものです。
水を加えて加熱すると、粘り気が増しやわらかくなります。
片栗粉の量の目安はひき肉200gに対して大さじ1/2~1くらい。
肉の水分を吸って粘り気を出した片栗粉が、肉同士の繊維を絡める手助けになり、さらにパン粉と同じように水分と肉汁の調整をします。
片栗粉をパン粉の代わりに使うと、片栗粉のでんぷんの成分からもっちりと仕上がります。
さらに、ハンバーグを焼いた後にフライパンでソースを絡めるとソースが絡まりやすくなります。
- まとめて片栗粉を入れると固まりが出来やすいので、少量ずつ入れる
パン粉の代わりになる食材は色々とあります!
作り方によって、ハンバーグの仕上がりも異なります。
ハンバーグを作る時の状況に合わせて、パン粉の代わりになる食材を選んでみてはいかかでしょうか。
まとめ
- ハンバーグはパン粉なしでも作ることができる
- パン粉なしのハンバーグはひき肉に塩と炒め玉ねぎ入れてよくまぜて作る
- ふっくらしたハンバーグが好きならパン粉を入れたほうが良い
- パン粉を牛乳に浸してから入れると、よりジューシーになる
- 家庭にある食材で、パン粉の代わりになる
- パン粉の代わりを入れて作ったハンバーグも、やわらかく、ふっくらとした食感になる
ハンバーグはパン粉なしでも作れることが分かりました!
普段、何気なくハンバーグ作りで使っていた材料にはそれぞれ意味がありました。
材料を使う意味を理解すれば、レシピと全く同じものが家になかったとしても、アレンジしてハンバーグを作ることが出来ます。
家にある食材をアレンジしてハンバーグを作れば、フードロスを減らすことにもつながります!
作り方によって食感が異なるので、色々と試して、食べ比べて自分好みのハンバーグを見つけてみてはいかかでしょうか?