様々な効果のあるハッカ油は、昔から使われています。
スーッとして刺激が気になりますよね。
結論、正しい使用法、量を守って使用すれば人体影響はありません。
私が小さい頃、祖母が使っていました。
祖母は「ハッカ油といって、虫除けだよ」と教えてくれました。
「スッとするから触ってはいけないよ」と言っていました。
ハッカ飴が苦手だったので、ハッカ油と聞いて全く興味の無くなった私は「ふーん、そうなのか」くらいにしか思いませんでした。
大人になってからハッカ油の万能性を知り、感動しました。
あのとき見くびっていたハッカ油に謝りたいです(笑)
なぜ人体影響はないと言えるのか、また万能な効能効果、使い方を解説します!
目次
ハッカ油の人体影響はない!ただし注意点はあり
ハッカ油は安心の天然素材
ハッカ油のハッカは、ミントの和名です。
本来は多数あるミントの種類の中の、ニホンハッカというものをハッカと指しますが、ミント全体を日本語としてハッカということもあります。
ハッカの葉を乾燥させ、そこから抽出した植物油のことをハッカ油といいます。
安心の天然素材のため、基本的に人体影響はありません。
人体影響の心配がでてくるのは、その使い方と量が問題になるときですが、それはすべての物に言えますよね。
ちなみにハッカは「薄荷」と書き、その由来は葉から抽出できる油の量です。
なんと、葉の重さに対して1~2%の重さの油しかとれません。
10キロの葉からでも100~200gほどしかないのです。
そのため運ぶ際、荷が少ないということから「薄荷」という名になりました。
凝縮されたハッカ油は、正しく使うことで人体影響どころか様々な良い効果を発揮します。
使い方や効果的な分量を知り、正しく使うことが大切です。
【注意点】目や粘膜には使用しない
ハッカ油の主成分は「メントール」で含有量がとても多いです。
このメントールが、しっかりした清涼感やリラックス効果を感じさせます。
しかしその分刺激が強く水に数滴たらすだけで十分な効果を発揮しますので、原液のまま触ると、濃すぎて肌があれてしまうためやめましょう。
水に薄めたハッカ油でも、目と目の周辺、粘膜には絶対に触れないようにしてください。
万が一目に入ってしまったらすぐにしばらく流水で洗い流し、それでも痛みなどの症状が続く場合はすぐに眼科、病院へ行ってください。
念のため原因となったハッカ油を持って受診しましょう。
皮膚の弱いところや、傷のある箇所も使用を控えたほうが良いですね。
アレルギーなどをお持ちの方は、使用したい場合はかかりつけの医師に相談し、注意して使うようにしてください。
赤ちゃんやペットへの使用や影響は?
虫除けなどで赤ちゃんや犬、猫などのペットへの使用ができるのか、付近で使用したら影響があるのかも気になりますよね。
まず赤ちゃんへのハッカ油の使用は、絶対してはいけないわけではありませんが、注意が必要です。
赤ちゃんの肌は大変デリケートなのです。
赤ちゃんに使用する時は通常より少量を水で薄め、肌に直接かけず服に軽くつける程度にしましょう。
犬はごく少量で薄めたものなら使用しても大丈夫、という意見もありますが、匂いに敏感な動物です。
ストレスになる可能性もありますし、アレルギーになる犬もいるようなので、使用はおすすめしません。
猫はハッカ油などの植物油は非常に苦手で体内で分解することもできません。
そのため使用は危険です。
猫への使用は絶対やめましょう。
ほかのペットも種類によって程度は変わりますが、基本的に使用はしない方がよいです。
万が一誤飲するようなことがあっても大変危険です。
ペットへの使用や周囲での使用もしないようにしましょう。
ハッカ油には効能が多い!清涼感は脳を騙している
こんなにたくさん!?効能を紹介
- 清涼感、冷感
- 虫除け
- 消臭
- 殺菌
- 血行促進
- リラックス効果
- 鼻づまり改善
- 胃もたれ改善
- 消炎鎮痛
ハッカ油にはこのように多くの効能があり、昔から様々な用途で使用されています。
ハッカ油の多くの効能は、主成分であるメントールによって起きます。
メントールはこれらの効果を目的とし、多くの物に配合されている成分です。
湿布や胃腸薬などの医療品からボディケア商品などの化粧品、アロマなどにも使用されています。
一つの効能に対して、使用方法はさらに多くありますので、本当に万能すぎる植物油です。
ハッカ油を一つ持っておけば1回の使用量は数滴のため、コスパもよく色々な使い方ができますね。
ハッカ油の冷感は体温をさげる訳ではない
ハッカ油の効能としてスーッとした冷感があります。
これはメントールが、人の冷たさを感じる神経を刺激するため起こります。
神経を刺激されているだけなので、実際冷たいわけではないのです。
しかし脳は体が冷えていると思い、体を温めようとします。
その仕組みにより血行促進の効能が現れるのですね。
体が実際に冷えていると思っていた方は、効能の中の血行促進を見たときに少し違和感があったのではないでしょうか。
ハッカ油を使用し涼しく感じても、汗はかいているので水分補給は忘れずにしましょう。
消炎鎮痛効果もあるので、湿布などに使用して体を冷やすことなく痛みを和らげることもできる大変便利な効能です。
ハッカ油の効果ある使い方のおすすめ5つを紹介
代表的な使用法!虫除けスプレー
ハッカ油といえば虫除け!と一番に思いつく方が多いのではないでしょうか。
ハッカ油数滴と、水で簡単に天然の虫除けスプレーが作れます。
ハッカ油と無水エタノールを混ぜ、水を加えてさらに混ぜて完成。
他の用途でスプレーにして使用するときも、この作り方でOKです。
ハッカ油は油なので水と混ざりにくいため、無水エタノールと先に合わせることによって混ざりやすくなります。
無くてもできますがその場合は合わせるときと、使用前にもよく振ってください。
市販の虫除けスプレーが人工的な香りで苦手という方におすすめです。
虫除けと同時に清涼感も感じられ、制汗剤としても外出時にぴったりですね。
一つ注意点として、ハッカ油に殺虫成分はありませんのでそこだけ間違えないようにしましょう。
また効果は1~2時間で切れるので、定期的に吹きかけるようにすると良いです。
※ハッカ油はポリスチレンの素材を溶かしてしまうので、それ以外の容器でスプレーにしてください。
素材がわからなければ、ガラス製の容器が安心です。
トイレや車などの消臭
ハッカ油の消臭効果をいかして、水で薄めたハッカスプレーをトイレの後や車の嫌な匂いの時に使えます。
おでかけの時、小さい容器に入れて持ち運ぶと便利ですね。
車用の人工的な消臭剤や香水は車酔いする、という方も自然の香りで対策できます。
トイレには、ハッカ油を垂らしたキッチンペーパーや重曹を置いておき、消臭剤として設置するのも良いです。
ただ適当に置くのではなく、かわいい小皿などの入れ物を使ってインテリアとして楽しむのも良いでしょう。
ハッカ油の原液がそのまま肌にふれると荒れてしまう可能性があるので、準備で垂らすときは注意してください。
鼻づまりさん必見!マスクやお風呂に香り付け
ハッカ油のメントールの香りは鼻づまりを和らげる効果があります。
マスクにスプレーを一吹きしたり、お風呂に数滴垂らすことで鼻がスーッと快適です。
マスクは外した状態で外側に、少し離してスプレーします。
水で薄めてはいるものの、内側は顔に接するので必ず外側に吹きかけましょう。
マスクはずっとつけていると息苦しくて顔も熱くなりますので、スッキリ感じる効果も嬉しいですね。
さらに殺菌作用もあり心強いです。
入浴剤としてお風呂に垂らす適量は、5滴前後です。
混ざりにくいのでよくかき混ぜてから入浴します。
体全体に触れる物なので、まずは少量から試してみましょう。
リラックス効果もあるので、1日の終わりのお風呂タイムにいかがでしょうか。
口臭や風邪予防にハッカうがい
ハッカ油のメントールには高い殺菌効果があります。
コップ1杯にハッカ油を1滴垂らしてハッカ水にします。
口をゆすげば口臭の原因を殺菌してくれます。
会食や焼き肉、匂いの強い物を食べた後のケアに時間がなくてもこれで大丈夫です。
ハッカ水でうがいをすると殺菌効果で風邪予防に効果的です。
食品添加物という表示のあるハッカ油は、水に薄めれば飲むこともできます。
口臭対策ついでに最後に飲めば胃もたれにも効果があり、喉もすっきりですね。
ミント好きさんにおすすめ!飲み物に加える
ミントが好きな方は、普段の飲み物に加えて清涼感をプラスしてみましょう。
飲料水、緑茶、紅茶やオレンジジュースなどに加えてミント風味にできます。
飲み物の量によりますが、一滴垂らすのも強すぎる場合は、竹串やマドラーにごく少量を取ってそれで混ぜると調整できます。
先ほどもお伝えしましたが、飲み物に利用する際はかならず食品添加物の表示があるハッカ油を使いましょう。
ぜひお気に入りの飲み方を見つけてみてはいかがでしょうか?
気に入ったからといって何杯にも入れて飲み過ぎることのないように、くれぐれも注意してくださいね。
まとめ
- ハッカ油の人体影響は使用法、適量を正しく使えば心配ない。
- ハッカ油を原液のまま触れたり、水で薄めても目や目の周辺、粘膜には絶対触れてはいけない。
- 赤ちゃんへの使用は通常より少量のハッカ油にし、肌には直接触れないようにする。
- ペットは犬でも使用は極力控えたほうがいい。猫は体内で植物油が分解できないため、またそのほかのペットへの使用も危険なため、その周辺でも使用はしない
- ハッカ油は効能がたくさんあり、様々な使い方ができる
- 数滴のハッカ油を水で薄めたハッカ水、ハッカスプレーが便利
- 飲むために使うハッカ油は食用添加物の表示があるものを使用する
昔ながらのハッカ油ですが、一本持っているだけで人体影響の心配どころか体に良い使い方ができるとわかりましたね。
正しく使えば体に害もないので、自分のハッカスプレーを鞄に忍ばせておくといつでも使えて便利だと思いました。
天然成分が好きな方、万能なハッカ油が気になった方はぜひ生活のお供に活用してみてください!