親しい人の結婚式に出席する場合、受付係を頼まれることもあります。
新郎新婦に信頼されているからこそ頼まれる、誇らしい役目です。
その信頼に応えるべく、粗相なくスマートに対応して、素敵な結婚式の雰囲気づくりに一役買いたいものですよね。
でも、「初めてのことで自信がない…」「よくわからなくて不安に感じる…」という方は意外といらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、結婚式の受付のやり方について、役割や準備、当日の流れ、服装のポイントをまとめました。
結婚式での受付のスマートなやり方をイメージして、素敵なおもてなしができるように備えましょう!
目次
結婚式での受付のやり方を学ぼう!役割と準備について
結婚式の受付のやり方を確認する前に、役割と準備を整理していきましょう!
受付の役割は大きく分けて3つ
受付の役割は、大きく分けると次の3つです。
受付係は、両家や新郎新婦に代わり、ゲストを出迎えるという大切な位置づけを担います。
自分自身もゲストの1人ではありますが、受付を行っている最中はホスト側として振る舞います。
重要な役割を担う受付の役割3点について詳しく説明していきます。
両家と新郎新婦に代わり、ゲストをお出迎えすることが最初の役目です。
素敵な笑顔で明るく挨拶しましょう。
ゲストに芳名帳への記帳を依頼し、来場予定者が全員そろったかどうかをリストでチェックします。
もしゲストがそろわない場合、結婚式の開始時間や進行に影響が出てしまう可能性があります。
結婚式の進行の妨げとならないよう、チェックミスに注意して取り掛かりましょう。
ゲストからご祝儀を受け取り、受付終了まで預かります。
預かったご祝儀は受付終了後、事前に取り決めた人(親族の誰か)に渡すのが一般的です。
大金を管理することになるため、責任をもって臨みましょう。
前日までと当日に確認しておくこと
ゲストをスムーズに迎え入れるために、どのような準備が必要か確認していきましょう。
集合時間と集合場所は、必ず前日までに確認しておきましょう。
受付係は他のゲストと異なり、早めに集合するよう新郎新婦から依頼されることが多いため、集合時間には特に注意が必要です。
会場までのアクセスについても、電車の運休や遅延も想定し、複数のルートを確保しておくと安全です。
当日に確認することは、会場のスタッフとの打ち合わせで説明してもらえることが多いです。
内容をしっかりと把握して、できるだけ不明点を解消しておきましょう。
受付用テーブルに用意されている備品を確認します。
一般的には、芳名帳、ご祝儀袋を置くトレー、席次表、筆記用具などです。
会場のスタッフからの説明を聞き、必要な備品が揃っているかチェックしましょう。
芳名帳にはゲストの個人情報が詰まっているため、厳重な管理が必要です。
受付終了時、誰に渡すのかを確認しましょう。
受付終了後、誰(親族の誰か)にご祝儀を渡すのかを確認します。
指定された親族にご祝儀を確実に渡すことは、受付係の最重要ミッションです。
大金を預かるため、他の親族や会場のスタッフから「お預かりします」と声をかけられたとしても、絶対に渡してはいけません。
お車代とは、遠方からお越しのゲストに、交通費として新郎新婦が渡すお金のことです。
渡す人のリストを用意してくれている場合があるので、出席者リストと照らし合わせ、誰に渡すか確認しておきましょう。
誰がどのように遅刻者へ対応するのか、事前に決めておくことが大切です。
そうしないと、披露宴が始まってからも受付係がその場を離れられなくなってしまいます。
また、遅刻しそうなゲストが事前にわかっている場合もあります。
開宴に間に合わないと想定される場合は、遅刻しそうなゲストを待たずに受付を閉め、会場のスタッフに引き継ぎます。
受付を開始してから遅刻しそうなゲストが判明した場合も、忘れずに会場のスタッフへ伝えましょう。
結婚式の受付の流れを予習してスマートな対応を
結婚式の受付での実際の流れを解説します。
覚えておくと便利なフレーズも紹介しますので、より具体的に流れをイメージし、安心して当日を迎えましょう!
受付開始後
まずは結婚式の受付での流れの前半、ゲスト対応をしている間について解説します。
受付へ立ち寄ったゲストに、感謝の心を込めてご挨拶します。
新郎新婦の親族がお見えになったら、お祝いの言葉を述べます。
両家と新郎新婦に代わる立場であることを自覚し、朗らかにゲストと接し、丁寧な対応を心掛けます。
受付係どうしでの歓談は受付開始前までにして、ゲストがお見えになるころには私語を控えましょう。
ゲストがご祝儀を差し出してから、両手で受け取ります。
丁寧な所作を忘れないでくださいね。
受け取ったご祝儀は保管用のトレーに置き、続いてのご案内に移ります。
ゲストに芳名帳への記帳を依頼します。
記入箇所を手で指し示してあげると、わかりやすくて親切ですよ。
芳名帳を使わず、招待状と一緒に送ったゲストカードを使う場合もあります。
事前に会場のスタッフと対応の確認をしておきましょう。
事前に記入済みのゲストカードを持参してもらうスタイルであれば、受付でゲストカードを回収します。
記帳やゲストカードを回収するときに、出席者リストも確認してチェックを入れましょう。
席次表などの配布物を手渡しして、開宴までの間に過ごしてもらう控室をご案内します。
「こちらが本日の席次表でございます。」
「左手通路奥に控室がございますので、ご案内までそちらでしばらくお待ちくださいませ」
お手洗いや喫煙所の場所を尋ねられることもあるため、受付開始までに会場の設備をひととおり把握しておくと、よりスマートです。
お車代を渡すよう事前に頼まれている、遠方からお越しのゲストには、お車代を渡します。
ゲスト全員に渡すわけではないため、受け取る側が気兼ねしないように渡すことがポイントです。
席次表と一緒にさりげなく渡すとよいでしょう。
受付終了後
つづいて、結婚式の受付での流れの後半、ゲスト対応終了後について解説します。
来場予定のゲスト全員の受付が終わったら、最後に自分たちの受付をします。
受付係をすることになった場合、一般的に、自分たちの受付は最後に行います。
自分たちが持ってきたご祝儀も、これまで保管していたものと、最後に合わせます。
自分たちの受付も済ませたら、テーブルの上を片付けて受付を閉じます。
遅刻者がいる場合には、事前の打ち合わせで決めた内容にしたがって対応しましょう。
会場のスタッフへ引き継ぎが必要な場合は、抜け漏れのないようご注意を。
事前に確認したとおり、取りまとめたご祝儀と芳名帳を、指定された人へ手渡します。
「本日はご結婚、誠におめでとうございます。」
「先ほど無事に受付が終了しましたので、ご祝儀と芳名帳をお持ちいたしました。」
重要な任務であるため、手渡すまで気を引き締めて臨みましょう。
受付係としての流れは以上です。
結婚式での受付の服装は男女ともに清潔感がポイント!
受付係は、ゲストが最初に顔を合わせる立場にあります。
基本的には一般のゲストと同じように、結婚式の場にふさわしい服装であれば問題ありませんが、ホスト側としての意識も必要です。
ゲストに爽やかな印象を抱いてもらうためのワンポイントをお伝えします。
ポイントを押さえて、結婚式での受付の服装も自信をもって選びましょう!
【男性】ブラックスーツやディレクタースーツを
夜:ブラックスーツやタキシード
準礼装であるブラックスーツやディレクターズスーツを選べば間違いありません。
カジュアルな印象を与えてしまうため、チェックや派手な柄入りのものは避けましょう。
夜の結婚式であればタキシード、カジュアルな結婚式であればダークスーツもアリです。
ネクタイの色は、明るくきちんとした印象を与えてくれる、白やシルバーなどが適しています。
結婚式の受付には服装選びも重要ですが、何より大切なのは清潔感です。
スーツや靴はもちろん、髪やひげ、爪も忘れずにお手入れして出席しましょう。
【女性】肌の露出を控えた上品なドレスを
和装:訪問着
清楚で華やかな雰囲気の服装を心掛けましょう。
ドレスの色は黒っぽいものより明るいものを選ぶと、地味な印象にならず華やかさが感じられるため、おすすめです。
受付の間は肌の露出を抑えられるようにしましょう。
袖なしのドレスを着用する場合、受付の間はボレロやショールを羽織ることで、清楚な印象を与えることができますよ。
女性は、結婚式での受付の服装に和装を選んでもOKです!
未婚・既婚問わずに着用可能な訪問着が無難ですが、未婚の方は振袖を着ても素敵ですね。
また、ご祝儀を受け取ったり方向を指し示したりと、受付係の手元は何かとゲストから注目されるもの。
爪を整えることで、清潔感や華やかさをよりアップさせることができます。
その際は派手になりすぎないよう、上品でシンプルなデザインを選びましょう。
まとめ
- 受付の役割には、ゲストへのご挨拶やご祝儀の管理などがある
- 結婚式の前日までには集合時間などを、結婚式の当日にはご祝儀の管理方法などを確認する
- 受付中には、明るく丁寧なゲスト対応を心掛ける
- 受付終了後にも、事前に指定された人へご祝儀を渡すなど、重要な役割がある
- 男性なら、受付にはブラックスーツなどの準礼装を選ぶとよい
- 女性なら、受付には明るい色味のフォーマルドレスや、訪問着を選ぶとよい
結婚式の受付は、役割や流れをイメージできていれば、難なく対応できます。
私も今回調べてみてだいぶイメージがつき、「自分にもできそう」と思えました!
覚えておきたいことは、新郎新婦をお祝いする気持ちがいちばん大切だということです。
祝福の気持ちを第一に、素敵なおもてなしをしましょう。