「酒粕」は、ためしてガッテンでも取り上げられるほど、今注目されている食品です。
酒粕は、日本酒を作る際に米・米麹・水を発酵させてできた「もろみ」を圧縮した後に残る、白い固形物のことです。
ためしてガッテンの番組内では、酒粕は悪玉コレステロールの減少や、お通じの改善に効果があると紹介されていましたよ。
本記事では、酒粕から作る甘酒のレシピと、ためしてガッテンで紹介された酒粕の驚くべき効果について、徹底解説します。
甘酒好きな私の母直伝「酒粕から作る甘酒のレシピ」も紹介しますよ!
目次
ためしてガッテン酒粕で作る甘酒レシピを紹介します!
ためしてガッテンでは「酒粕」の驚くべき効果やさまざまな使い方を、数回にわたって放送していました。
この章では、ためしてガッテンでも注目されている「酒粕」で作る、甘酒のレシピを紹介します♪
ためしてガッテンの放送内容も解説しますね。
【母直伝レシピ】酒粕と水と砂糖を煮るだけ!
甘酒には「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の2種類があります。
日本酒のふっくらとした香りが楽しめる、酒粕で作る「酒粕甘酒」の簡単なレシピを紹介します。
- 酒粕:50g
- 砂糖:大さじ2杯
- 水:400cc
- 酒粕を細かくちぎる
- 鍋に水400ccを入れて沸騰させる
- 沸騰したら、ちぎった酒粕を加えて弱火にし、よく混ぜる
【POINT】酒粕が溶けやすいように、細かくちぎっておく - 酒粕が溶けたら、強火にして、砂糖(大さじ2杯)を加える
- コップや器に盛り付けて完成
「酒粕甘酒」は、酒粕と砂糖・水さえあれば、自宅でいつでも簡単に作れるのでおすすめですよ。
酒粕は、Amazonや楽天市場などの通販サイトでも販売されているので、手軽に手に入れることができます♪
酒粕の日本酒を感じさせる香りと優しい甘さが、心を落ち着かせてくれます。
お酒が苦手な人は、鍋で煮込む時間を長くしてアルコールを飛ばしましょう。
砂糖や酒粕の量は、あなたの好みに合わせて調節してくださいね!
私は生理中、無性に甘いものが食べたくなるので、レシピの量より多めの砂糖を入れて甘酒を作って飲んでいますよ♪
生理期間中、お腹や腰が痛くなるあなたには、身体を温める意味でも酒粕の甘酒はもってこいの飲み物です!
ためしてガッテンでは「百薬の長」として紹介
ためしてガッテンでは、過去に2回「酒粕」の効果やその魅力について、放送しています。
その放送内容について、大まかにまとめたので紹介します。
現代であまり食べられなくなってしまった「日本の伝統食」にスポットを当てたシリーズのひとつとして放送されました。
日本酒の副産物で、大量廃棄されることが多かった「酒粕」には、驚くべき健康パワーを秘めている事が発覚しました。
酒粕は、悪玉コレステロール値を減少させたり、お通じを改善してくれたりする効果を期待できます。
それだけでなく、ビタミンB・アミノ酸といった栄養の宝庫だったのです。
「酒粕」独特の発酵臭やアルコール臭をなくす、酒粕のアレンジ方法も紹介していました。
ためしてガッテンで紹介された「酒粕」のアレンジ方法についてはこちらの章をチェックしてください♪
「酒粕」で作る「粕漬け」にスポットを当てて放送しました。
どんな食材でも絶品にしてくれるとして、食材の旨みを激増させる「かす床」の作り方を紹介していましたよ。
魚や肉以外にも、マシュマロを粕漬けにするとシュワシュワ酒粕の旨みを感じられて「大人のおやつ」になるとのことです。
かす床も魅力的ですが、実際に酒粕を摂取して悪玉コレステロールを減少させる内容がとても気になりますよね。
そんなあなたのために、2010年にためしてガッテンで放送された内容を次の章で紹介していきます。
ためしてガッテンで紹介!酒粕でコレステロールを減少!
ためしてガッテンでは、2010年に「日本伝統あの発酵食で驚きコレステロール減少効果」と題し、酒粕について取り上げていました。
酒粕には、悪玉のLDLコレステロールを減少させ、お通じを改善してくれる効果があります。
本章では、ためしてガッテンで紹介された「酒粕」の実験内容と成分について、詳しく解説していきます。
【実験】酒粕を1日50g3週間飲み続けた効果は?
ためしてガッテンでは酒粕の成分を抽出した粉末を水で溶かし、甘酒を作り実験を行いました。
【内容】水で溶いて甘酒状にした酒粕を、1日50g、3週間飲み続ける
酒粕は馴染みがないというあなたも、甘酒なら飲んだことがあるのではないでしょうか。
甘酒を飲み続けるだけという簡単な実験内容でしたが、その効果はどうだったのか、見ていきましょう。
【結果】悪玉コレステロールの値が減少した!
ためしてガッテンでの実験結果は、こちらになります。
- 12人中11人、悪玉のLDLコレステロール値が減少した
- 体重が1kg減った人がいた
- 肌の保水量が増えて、しっとりモチモチ肌になった人がいた
酒粕を毎日摂取するだけで、12人中11人の悪玉とされるLDLコレステロール値が減少したのです!
低比重のリポタンパク質を「Low Density Lipoprotein(LDL=低比重のリポタンパク質)」といいます。
この中に含まれるコレステロールが、悪玉とされるLDLコレステロールです。
余分なLDLコレステロールは血液に残り続け、血管の内壁を傷つけ、動脈硬化の原因となります。
悪玉コレステロール値が、平均すると8.2減少したと言うのだから驚きですよね!
SNS上には、ためしてガッテンを見て酒粕を買った人がたくさんいましたよ。
酒かすを手にいれました。ためしてガッテンでコレステロール値を下げる食材として紹介されたとたん、うちの近所のスーパーではすべて売り切れになっていました。食べるだけでコレステロール値が下がるなんてラーメン二郎やインスパイア系が好きな人にとっては朗報ですからガンガン酒粕食べたいですね。
— とくだま@相互フォロー100%です (@toku_dama) November 29, 2010
引用 Twitter
放送直後は一時的に売り切れ状態が続き、酒粕を手に入れるのが大変だったこともSNS上で見受けられました。
普段から食事の量が多く、特に脂っこいものが大好きな男性には、手軽に甘酒として摂取できる酒粕はおすすめしたいですね!
体重が減少した人や肌がしっとりとした人もいましたが、全員ではなかったので今回の実験では確かめることができませんでした。
悪玉コレステロールを減少させる酒粕には、どんな成分が含まれているのか、あなたも気になりますよね。
ここからは、酒粕に含まれている驚きの成分について解説します。
酒粕の成分が腸内で不要な油をキャッチし排出
酒粕には「レジスタントプロテイン」と呼ばれる、消化されにくいタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は胃で分解され、小腸でアミノ酸となって消化されるが、レジスタントプロテインは分解されずに小腸へ移動する。
食品の脂質や食べたものの油を小腸でキャッチして、消化吸収されることなく体外へ排出する働きがある。
レジスタントプロテインは、酒粕の原料となるお米に含まれている成分です。
レジスタントプロテインが胃で消化されることなく、食べた油を体外に運び出してくれるので、悪玉コレステロール値が低下したのです!
酒粕になることでレジスタントプロテインが凝縮されて、量が増えたことによって、その実力が発揮されたのですよ。
お米から日本酒を作る時、麹と酵母が活躍しますが、これらはお米のタンパク質やデンプンを分解しアルコールやうまみ成分を作り出します。
しかし、レジスタントプロテインは消化されにくい特性を持っているので、他の成分が分解されても酒粕に残り続けます。
レジスタントプロテインの働きのおかげで便に含まれる脂質も増えるので、便が柔らかくなり、便通の改善にもつながるのです!
酒粕の甘酒が大好きな私の母は、酒粕の効果を知っていたのですが、昔から酒粕は体にいいと言われていたと話していました。
悪玉コレステロールの減少や便通改善に酒粕が活躍してくれることがわかりましたが、実はほかにも期待できる効果がたくさんあります。
次の章では、酒粕のさまざまな効果について紹介しますよ。
ためしてガッテン酒粕の効果は無限大!アレンジも紹介!
ここまで、ためしてガッテンで紹介された「酒粕」の効果や「酒粕」で作る甘酒レシピについて紹介してきました。
酒粕には、悪玉コレステロールの減少や便通改善のほかにも、美肌効果や免疫力向上・高血圧の抑制といったさまざまな効果が期待できます。
この章では、酒粕のさまざまな効果や、ためしてガッテンで紹介されたアレンジ方法について解説していきます。
【酒粕の効果】美肌・免疫力向上・血圧の低下
酒粕を毎日摂取するだけで、悪玉コレステロールの減少や便通の改善が見込めますが、実はほかにもさまざまな効果が期待できます。
酒粕には「美肌効果」「免疫力の向上」「高血圧の制御」の効果があります。
酒粕にはビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群はエネルギー代謝を高めて、肌のターンオーバーを促進してくれます。
日本酒ならではの成分である「a-EG(アルファーエチルグルコシド)が、肌細胞のコラーゲン産生効果を発揮してくれるのです。
私は「酒粕」の原料である日本酒をベースとした化粧水と乳液を使用していますが、肌がモチモチとして保湿効果を感じています!
引用 菊正宗公式HP
酒粕を食べて摂取するだけでなく、肌からもアプローチできるような商品もあるので、あなたに合った方法で取り入れてみてくださいね!
酒粕に含まれる麹菌や酵母の細胞壁には、免疫力を高めてくれる成分があることがわかっています。
赤血球の生成に必要な葉酸も豊富に含まれているので、貧血予防にもなります。
免疫力を高めてくれるので、風邪や感染症予防にもなりますね。
酒粕には「アミノ酸」と「ペプチド(タンパク質のひとつ)」が含まれています。
血圧を低下させる働きが期待できるので、高血圧の人におすすめです。
酒粕ペプチドは、血流の改善も見込めるので、冷え性の人にもいいですよ!
ためしてガッテンの酒粕アレンジ方法を紹介
酒粕が私たちの身体にメリットをもたらしてくれるのはわかりましたが、独特の味と匂いが苦手という方もいるのではないでしょうか。
ためしてガッテンでは、酒粕の独特な臭みを消す、アレンジ方法を紹介していました!
酒粕に油と塩を加えて混ぜ合わせると「チーズ」の味になるというアレンジ方法です!
少しの工夫で酒粕をチーズに変身できるのは、魅力的ですよね。
酒粕と豆乳、あなたの好みのフルーツを混ぜ合わせれば「ヨーグルトドリンク」の出来上がりです!
豆乳も腸内環境を改善してくれる万能食品なので、酒粕と混ぜて継続的に摂取することで、両方の効果を期待できます。
まずは「継続」して酒粕を摂取し続けることが大切ですので、少しの工夫で、日々の生活に酒粕を上手に取り入れてみましょう。
まとめ
- 酒粕から作る甘酒は「酒粕・砂糖・水」さえあれば簡単に作ることができ、優しい甘さと温かさで自律神経を整えてくれる
- ためしてガッテンでは過去に、酒粕の健康への効果と、酒粕の効果を食材に活かす「かす床」の作り方をまとめた内容を放送した
- 酒粕には悪玉コレステロールの減少とお通じ改善効果があり、ためしてガッテンでは実際に男女モニター協力のもと実験を行った
- 酒粕を摂取するだけで悪玉コレステロールを減少できるのは、酒粕に含まれるレジスタントプロテインの働きのおかげである
- 酒粕は美肌効果・免疫力の向上・高血圧の抑制など、さまざまな効果を期待できる
- 「酒粕+油+塩=チーズ」や「酒粕+豆乳+フルーツ=ヨーグルトドリンク」など、酒粕の独特なクセを無くすアレンジ方法がある
私たちの生活にあまり馴染みがない「酒粕」ですが、悪玉コレステロールの減少やお通じ改善に効果があることがわかりました!
酒粕があれば簡単に甘酒を作ることができますし、アレンジ次第でほかの発酵食品としても楽しめるのでおすすめです。
「酒粕」をあなたの生活に上手に取り入れて、健康な身体を手に入れましょう♪