アガベシロップは、自然由来の甘味料として体に良いと人気を集めています。
一方で、「体に悪い」との噂も聞こえています。
「体に悪い」と聞くと、本当に使っていいのか不安になりますよね?
そこで、手軽にアガベシロップを購入できるコストコへ行き、どのような商品か調査してきました。
結論からいうとコストコのアガベシロップは安全性が高いです!
アガベシロップには悪い影響もありますが、体に良い効能もたくさんあります。
本記事では、アガベシロップが体に悪いといわれる理由と、体に悪い影響を及ぼさない使い方・選び方を解説します。
使い方と選び方を守れば、心配なく使うことができますよ!
本記事を読んでアガベシロップを生活に取り入れていきましょう♪
アガベシロップが体に悪いがコストコの商品は優秀?!
アガベシロップは体に良いと聞いて、購入したいと思っている方もたくさんいるはずです。
それなのに、体に悪いという噂があると、購入を迷ってしまいますし、どういう影響があるのか知りたいですよね。
アガベシロップは、体に悪い影響を与えることがあります。
この章では、なぜアガベシロップが体に悪いといわれるのかを解説します。
体に悪いといわれる理由は3つです。
- 体に吸収される時に肝臓に負担がかかる
- 製造方法に問題がある
- 原材料が樹液100%ではない
順番に詳しく見ていきましょう!
体に吸収される時に肝臓に負担がかかる
アガベシロップには、「フルクトース」という果糖が多く含まれており、体に悪い原因とされています。
砂糖の場合、フルクトースは全体の50%含まれていない程度ですが、アガベシロップには50~90%含まれています。
フルクトースは、体の中で吸収されにくく、肝臓まで直接運ばれます。
肝臓がフルクトースを分解、消化吸収しようとして負担がかかり、肝臓の機能に害を与えてしまうのです。
また、フルクトースは体の中でエネルギーとして使われるよりも、脂肪として溜まりやすいという特徴があります。
脂肪が溜まっていくと、肥満や脂肪肝といった生活習慣病の原因になってしまいます。
肝臓は、負担をかけても自覚症状が現れにくい臓器です。
フルクトースを摂りすぎた状態を続けていると、突然肝硬変(かんこうへん)・肝臓がんなどの恐ろしい病気にかかってしまうのです。
アガベシロップを製造する方法に問題がある
アガベシロップは、人工的に熱処理を加えたり、化学処理を行ったりして作られている製品があります。
アガベシロップとは、リュウゼツランという植物の樹液から作られる甘味料(かんみりょう)です。
収穫できるまでに成長したリュウゼツランの樹液を絞ってろ過し、高温で煮詰めて作られます。
熱処理を行う前にはアガベシロップには甘味が含まれていません。
甘味を出すために熱処理を行うわけですが、その時に他の栄養素が壊れてしまうと考えられています。
原材料が樹液100%ではない場合がある
原材料が樹液100%ではなく、保存料や合成着色料などを添加(てんか)している製品があります。
アガベシロップの原料であるリュウゼツランを収穫するまでに、5年という長い時間がかかります。
この5年という期間を待つことができないため、添加物を入れた製品が作られてしまうのです。
コストコのアガベシロップは安全だった!
アガベシロップは様々な商品が販売されていますが、中でも手軽に購入できることで有名なのが、コストコの商品です。
今回は、実際に店舗へ足を運んで調査してきました。
こちらが、コストコで販売されている「カークランドシグネチャーオーガニックブルーアガベシロップ」です。
はちみつなどが置いてある場所にありました!
2023年2月に行った時の価格は2,280円(税込み)でした。
1本1.02㎏入っているので、2本でこの値段でしたらお手頃ですよね!
次に商品の原材料などを確認していきます。
ボトルの前面には、USDAorganic認証マークが入っています。
USDAorganic認証マークについての解説はコチラ
原材料名は「有機ブルーアガベ」のみで、原産国も「メキシコ」となっています。
商品名にもある「ブルーアガベ」という品種は、アガベの中でも最高品種といわれており、メキシコ産の無農薬のものが多いそうです。
商品を確認した結果、コストコで販売されているアガベシロップは危険性の少ない良質なアガベシロップだということが分かりました!
アガベシロップの体に悪いという危険性を低めるには?
アガベシロップは体に悪い影響を与える可能性は否定できませんが、その危険性を低めるための方法もあります!
この章では、アガベシロップを食べる時に気を付けるべき点を解説します。
ポイントは「使い方」と「商品の選び方」です!
この2つを押さえれば、体に悪いという危険性を低めることができます。
詳しく見ていきましょう!
①摂りすぎないように使用量に気を付ける
砂糖の代わりにアガベシロップを使う時は、砂糖の使用量の25%程度に抑えて使うようにしましょう。
アガベシロップは砂糖の1.4~1.6倍甘みが強いので、少ない量で満足感を得ることができます。
また、使用を週3回ほどにとどめる、「飲み物に入れる時だけ」というように、使う場面を決めると危険性を下げられそうですね!
過剰摂取を避ければ、妊婦や赤ちゃんも摂取することができます。
ただし、肝臓に負担をかける可能性があるため、妊娠中の場合は主治医に相談してから食べるようにしましょう。
②商品に使われている原材料を確認する
原材料を確認する事も大切です。
製造の過程で添加物が配合される可能性があることは、前の章で解説しました。
添加物が入っていない樹液100%の商品を選ぶことが大切になります。
着色料やブドウ糖果糖液糖やコーンシロップなどの添加物が入っていない無添加の製品を選びましょう。
③製造方法の情報から加工温度を確認する
多くの商品は製造過程で熱処理を行っています。
しかし、中には48℃以下の低温で煮詰めたもの、非加熱や独自の製造方法で栄養素があまり失われていない製品もあります。
48℃(118F)以下で加工された商品は「RAW(生)」タイプに分類され、より自然に近いアガベシロップといえます。
商品パッケージにも「RAW」という表示がありますので、購入する際の参考にしてみて下さい!
④商品を製造している原産国を確認する
アガベシロップは原料のリュウゼツランを国内で栽培するのが難しいため、海外からの輸入品が主に販売されています。
リュウゼツランの栽培はメキシコや、南アフリカ・南米で行われているので、原産国がこれらの国となっている商品を選びましょう。
特にメキシコでは有機栽培が盛んにおこなわれているため、オーガニックを好む人におすすめです!
⑤オーガニック製品かどうかを確認する
オーガニック商品かどうかも、確認ポイントの1つです。
商品のパッケージに有機JASマークやUSDAorganic認証のマークがついているか確認しましょう。
有機JASマークとは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表す
農産物や加工食品、飼料、畜産物及び藻類に対して、農林水産省が検査認証をしたことを示すマーク
引用 農林水産省公式
また、USDAorganic認証とは、アメリカ農務省が国が定めたオーガニック食品基準を満たしている商品に与えられる認証のことです。
引用 USDA公式
【注目】コストコ以外のおすすめ商品をご紹介
コストコで販売されている商品以外にも、危険性の少ない良質なアガベシロップはまだまだあります!
ここでは、ネットで購入できる商品を紹介します。
アガベシロップは、ろ過方法の違いによって、「ライト」「アンバー」「ダーク」の3種類があります。
名称 | 色 | 特徴 |
---|---|---|
ライト | 薄い黄色 | クセがない。飲み物に。 |
アンバー | 薄茶色 | みりんのようなコクがある。
料理にコクや甘味を出したい時やあえて隠し味として使いたい時に。 |
ダーク | 濃い茶色 | キャラメルや黒砂糖のような味わい。
パンケーキや肉料理、煮物のような深い香りを出したい料理に。 |
上記の表を参考に、アガベシロップを使うシーンや求める味を決めてから購入するといいですよ!
①イデア アルテマラ 有機アガベ・シロップゴールド
日本有機JASマーク認定、原産国メキシコ、原材料は有機ブルーアガベの安心商品です。
価格もお手頃で、求めやすいのが嬉しいポイントです!
味にクセがなく使いやすいのが特徴なので、初めてアガベシロップを購入する方におすすめです♪
②イデア 有機アガベシロップ RAW DARK
こちらも、①と同じ会社から販売されているものですが、「RAW」の表示があります。
また、こちらのアガベシロップの種類は「ダーク」で、シロップの色も濃い茶色をしています。
コクのある味わいで、アガベそのものの風味を楽しむことができますよ!
アガベシロップは体に悪いどころか効能もアリ!
アガベシロップの危険性を低める方法は分かりましたが、体に悪いだけでなく、良いところも知りたいですよね?
アガベシロップには体に良いとされる効能がたくさんあります。
効能を理解し、上手に取り入れていけば、体に悪いどころか健康的な生活を送ることができますよ!
この章では、アガベシロップの特徴や効能、使い方を解説していきます。
アガベシロップの特徴を知ろう!
アガベシロップは天然甘味料であり、砂糖と比べて、以下の点で優れた特徴があります。
- サラサラとして粘り気が少ない
- 水溶性甘味料で、水に溶けやすい
- カロリーが砂糖に比べて低い(ただし、はちみつよりは高い)
【100グラム当たりのカロリー】
- 白砂糖→384キロカロリー
- アガベシロップ→310キロカロリー
- はちみつ→294キロカロリー
ちなみにカロリーとは「食べたり飲んだりしたもののがどれだけのエネルギーになるかを表す単位」です。
これに対して糖質は「炭水化物の一部で、消化されてエネルギーになるもの」です。
糖質ゼロでもカロリーがないわけではありませんよ!
アガベシロップの保存方法は、常温でもOKですが、開封後は冷蔵庫で保存するのがよいとされています。
次に、アガベシロップの中に含まれる成分が体に働きかける効能を解説します。
効能①低GI食品なので生活習慣病を予防できる
アガベシロップは、低GI食品です。
GIとは糖質の吸収度合のことで、食べ終わってから2時間までの血液中の糖質の濃度を測った値です。
【低GI食品の定義】
グルコースを基準とした場合のGI値が55以下の食品
高GI食品 | GI値が70以上 |
中GI食品 | 56~69 |
低GI食品 | 55以下 |
引用 大塚製薬公式
GI値が白砂糖では109ですが、アガベシロップは21で葉野菜の25よりも低いのです。
低GIだと糖がおだやかに体に取り込まれていくので、血糖値(血液中の糖質の濃度)もゆるやかに上がっていきます。
そして、すばやく体の組織に吸収することができるのです。
低GIのアガベシロップは、生活習慣病や糖尿病などの予防という効能をもっています。
効能②イヌリンが腸内環境を整えてくれる
アガベシロップには腸内環境を整えてくれるという効能があります。
アガベシロップには、胃で消化されずに大腸まで届く食物繊維「イヌリン」という成分が含まれています。
イヌリンは、腸内の善玉菌を増やし、腸のぜん動運動を促して便秘を防いでくれます。
また、腸内が酸性に保たれることで、悪玉菌の増加を防いでくれるのです。
まさに、腸の健康管理者といったところですね!
更にイヌリンには、脂肪の吸収を抑えてくれるだけでなく、血液中の中性脂肪を減らす効果もあり、注目されている成分なんです!
効能③アンチエイジング効果で老化を防ぐ
アガベシロップには、アンチエイジング効果もあります。
アンチエイジングとは、簡単にいえば健康的な身体を作ることによって病気や老化による衰えを防ぐことです。
アガベシロップには抗酸化作用のある「ケンペロール」や「クエルセチン」という成分が含まれています。
体の中に取り入れた酸素の一部は、活性酸素になります。
活性酸素は適度にあれば、体を病気から守る調整役になってくれますが、ありすぎると体の細胞を攻撃して体に悪い影響を与えてしまいます。
細胞が攻撃されると、ガンや糖尿病、心臓病などの大きな病気を引き起こすのです。
「ケンペロール」や「クエルセチン」の抗酸化作用は、活性酸素が体内で増えすぎないように抑えたり、取り除いてくれたりします。
抗酸化作用のある商品を食べると、ガンや糖尿病、心臓病の予防や免疫力をアップさせてくれるのです。
アガベシロップのおすすめ使用法3選
では、実際にアガベシロップを購入したらどのように使えばいいでしょうか?
ここでは、おすすめの使用法をご紹介します。
様々な場面で使えるアガベシロップ、ぜひ試してみて下さい!
アガベシロップは水溶性のため、冷たい飲み物でも良く溶けるんです。
砂糖の代わりにコーヒーや紅茶に入れてみて下さい。
メープルシロップやはちみつの代わりに、パンケーキやヨーグルト・アイスクリームにかけても美味しいです♪
アガベシロップ本来の味わいを楽しめます。
アガベシロップ初心者の方は「ライト」で、慣れてきたら「ダーク」でより深い味わいを感じるなど、シロップの種類によって楽しむ方法も♪
アガベシロップは、クセがなくはっきりとした甘さがあるので、お菓子作りにも向いています!
マフィンやクッキー・プリンなどを作る時に、使ってみて下さい。
料理に使う時は、ただ砂糖の代わりとして使うだけではなく、ドレッシングなどに入れて風味を直接感じられるように工夫しても楽しいです。
アガベシロップは、意外に和食にも合います!
みりんの代用として使うと、料理にコクが出ます。
ただし甘味が強いので、本来砂糖やみりんを使う時より少量に抑えて、味見をしながら調整していきましょう。
まとめ
- アガベシロップは、肝臓に負担がかかるなど体に悪い影響を与える事もある
- コストコのアガベシロップは、安全性の高い商品である
- アガベシロップの危険性は、使用量や製品の成分などを見れば回避できる
- ネットでも危険性の少ない良質なアガベシロップを購入できる
- アガベシロップには、低GIなど体に良いとされる効能がたくさんある
- アガベシロップは、直接かけたり、料理の味付けに使ったりするなど、様々な使い方ができる
本記事では、アガベシロップが体に悪いとされる理由やコストコで販売されている商品、効能について解説しました。
適量を守り、購入時に商品チェックをよく行えば、アガベシロップは私たちの体を健康へと導いてくれます。
本記事が、アガベシロップを使ってみたいけれど購入を迷っている人の後押しになれば嬉しいです♪