風邪をひいたときや、空気が乾燥して喉が渇いているときに、咳が出ることがあります。
咳が止まらないと苦しいだけではなく、周りの人に迷惑となるのではないかと心配になってしまいます。
そのようなとき、咳止めの薬があると安心ですね。
あなたは咳止めの薬「アネトン」を知っていますか?
でもアネトンは、製造中止になったって聞いたことがあるなぁ
結論を言うと、アネトンの咳止めは製造中止にはなっていません。
なぜアネトンの咳止めが製造中止になったという噂があるのでしょうか?
この記事では、なぜアネトンの咳止めが製造中止になったという噂があるのか、理由を解説します。
また、アネトンの咳止めの成分や効果についても併せてご紹介するので、ぜひ参考にして下さいね♪
目次
アネトンの咳止めが製造中止の理由は?原因から解説!
アネトンの咳止めが製造中止の噂が出たことには、理由があります。
噂の真相を探るために、これまでに販売されたアネトンの咳止めについてご案内します。
噂の原因は一部の商品が製造終了となったため
アネトンは、1975年に台糖ファイザーが一般用医薬品事業を開始したときに発売した商品です。
2022年に製造販売元がJNTLコンシューマーヘルスへ変更するまで、社名変更や事業の譲渡・移管が繰り返されました。
アネトンは錠剤の他、カプセルやシロップ液など様々なバリエーションが販売され、リニューアルされてきました。
2016年には、アネトンに含まれ風邪薬などの成分である「リゾチーム塩酸塩」が、有効性が確認できないものと判断されました。
それにより製薬会社各社は、「リゾチーム塩酸塩」を含んでいる商品の製造販売の中止と回収を発表しました。
アネトンも2017年6月に従来の製品から「リゾチーム塩酸塩」を除いた商品を発売することになりました。
また、現在顆粒(かりゅう)タイプとスティック型の液状分包について、詳しい理由は分かりませんが製造中止となっています。
こうしたことが理由で、アネトンが製造中止となったという噂に繋がりました。
現在、アネトンにはどのような商品があるのでしょうか?
次の章では、あなたが今買うことのできるアネトンの咳止めの商品について詳しくご紹介します。
アネトンの咳止めは錠剤だけじゃない?シリーズを調査!
咳止めに限らず薬には、錠剤やカプセル、シロップなど様々なタイプがありますね。
アネトンの咳止めも、錠剤と飲みやすい液状の2つのタイプが販売されています。
錠剤と液状の2つのタイプの違いを解説♪
アネトンの咳止めは、いろんな原因で起こる咳をしずめ、痰(たん)の切れを良くするために開発されました。
アネトンの2つのタイプをご紹介します。
【アネトンの2つのタイプ】
アネトン咳き止め錠 | 飲みやすいフィルムコーティング錠 | |
アネトン咳き止め液 | さわやかなレモンティー風味の液状 |
アネトンの咳止めには、働きの異なる5つの成分が含まれています。
【アネトンの5つの成分】
成分 | はたらき |
コデインリン酸塩水和物 | 咳を起こす中枢に作用して、咳を抑える優れた効果があります |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 気管支を拡張する作用と気管支のけいれんを抑える作用により、咳をしずめます |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 抗ヒスタミン剤の1つで、アレルギーが原因となって起こる咳に効果があります |
無水カフェイン | 頭痛や不快感をやわらげ、眠気を抑えます |
セネガ乾燥エキス(錠剤) セネガ流エキス(液状) |
気道粘液の分泌を活発にさせ、痰(たん)をうすくして、出しやすくします |
錠剤を飲み込むことが苦手な人もいれば、薬は味を感じないよう手早く飲んでしまいたいのでシロップタイプは苦手という人もいます。
咳でつらいときですから、あなたの飲みやすいタイプを選んで少しでも負担を少なくしてくださいね。
錠剤と液状のどちらも5~6回服用しても症状が改善されない場合は、服用を中止しましょう。
そして、アネトンの添付文書を持って医師や薬剤師、登録販売者に相談するようにと、添付文書内でも勧められています。
咳でつらいときは、なるべく早く薬を買いたいですよね。
アネトンの咳止めを買うことができるのはどんな店舗か確認しておきましょう!
アネトンの咳止めを買うことができる店舗
アネトンの咳止めは、第二類医薬品です。
第二類医薬品は、薬局・ドラッグストア・ネットショップなどで買うことができます。
ただし、第二類医薬品の販売に薬剤師や登録販売者が必要で、購入者には相談応需(おうじゅ)の義務があります。
つまり、買おうとしている人や買った人が質問や相談をしたときに、応えたり情報を提供したりしなければならない薬なのです。
そのため、自動販売機やスーパーマーケットでは販売することが認められていません。
アリナミン製薬株式会社の公式サイトには、購入できる先として、アマゾンや楽天のサイトへ飛べるようになっています。
私も確認してみましたが、今回は残念ながらどちらのサイトも「出品者がいない」や「売り切れ」となっていました。
アネトンの咳止めを代用できる!市販薬を5
アネトンの咳止めが、すぐに買えない時、他にどんな咳止めの薬があるか知っていると心強いですね。
この章では、錠剤や液状など薬の形状が異なる5つのタイプの市販薬を紹介します。
咳止めの薬を5種類紹介!形状や効果を解説!
咳止めの薬と言っても、症状や薬の形状には様々な種類があります。
飲みやすさやあなたの症状に合わせて選んでみて下さいね。
スエスブロン錠は、せきとたんに効果の期待できる白色の糖衣錠です。
12歳以上から服用することができ、苦しい咳が出るときや、のどにたんが絡むときにおすすめです。
錠剤の他に、シロップ剤もあります。
ピタスせきトローチは、名前の通りトローチタイプの咳止め薬です。
せき・たん・炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれに効果を期待できます。
15歳以上が服用することができ、かまずにゆっくり溶かして使用します。
龍角散ダイレクトは、微粉末状で水なしで飲むことができる咳止め薬です。
せきやたん、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感に効果を期待できます
ミント・ピーチの2つの味があり、マンゴー味のトローチも販売されています。
顆粒薬は3歳以上、トローチは5歳以上が対象です。
パブロンSせき止めは、中身が液状でソフトカプセルに入った咳止め薬です。
つらいせきや、切れにくいたんの症状に効果を期待できます。
12歳以上から服用でき、シロップ剤もあります。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、たんのきれにくい咳や気管支炎に効果の期待できる漢方薬です。
年齢別に容量はありますが、年齢制限のない薬です。
1歳未満の乳児は医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合のみ服用させるようにと添付文書で注意書きがされています。
いずれの薬も一定期間飲んで症状が改善されないようであれば、服用を中止して医師や薬剤師、登録販売者に相談するようにすすめられています。
風邪やアレルギーの症状には、咳だけでなくくしゃみや鼻水といったものもあります。
アネトンのシリーズには鼻炎薬もあるので最後にそちらもご紹介します。
アネトンの鼻炎薬について特徴と効能を解説!
アネトンの鼻炎薬は、「アネトン アルメディ鼻炎錠」という名称で販売されています。
アネトンの鼻炎薬は緑色の箱に入っていて、咳止め薬と同様見つけやすく分かりやすいパッケージをしています。
【アネトン アルメディ鼻炎錠の基本情報】
淡褐色をした錠剤 | |
特徴 | 鼻かぜや、花粉・ハウスダストなどのアレルギー性鼻炎による、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどに効果が期待できる |
効能・効果 | くしゃみ・鼻みず・鼻づまり・なみだ目・のどの痛み・頭が重いといった症状の緩和を目的としている |
用法・用量 | 〈成人(15歳以上)〉 1回3錠/1日3回 〈11歳以上 15歳未満〉 1回2錠/1日3回 〈11歳未満〉 服用しないでください |
アネトンの鼻炎薬は、どんな成分が入っているでしょうか?
【鼻炎薬の成分】
成分 | はたらき |
プソイドエフェドリン塩酸塩 | 血管収縮作用により、鼻粘膜の充血やはれをおさえ、鼻づまりの改善に期待できます |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 抗ヒスタミン作用により、くしゃみ・鼻みずなどをおさえるはたらきをします |
サイシン(細辛)エキス | 抗アレルギー作用により、くしゃみ・鼻みずなどをおさえるはたらきをします |
カンゾウ(甘草)末 | 抗アレルギー作用により、くしゃみ・鼻みずなどをおさえるはたらきをします
また種々の炎症をおさえて、のどの痛みをやわらげる効果が期待できます |
シンイ(辛夷)エキス | 鼻みず・鼻づまりの改善に期待できます |
ショウキョウ(生姜)末 | 胃腸機能を高め、自然治癒を促進し、鼻炎症状の改善を助けるはたらきをします |
無水カフェイン | 鼻炎にともなう頭重、不快感をやわらげ、又眠気をおさえるはたらきをします |
※添加物として、無水ケイ酸・乳糖・バレイショデンプン・ステアリン酸Mgを含んでいます。
あなたはいかがですか?
咳よりも、くしゃみや鼻水が出ている方なら、鼻炎薬の方が合いますね。
その時々の症状に合わせて選び、早くつらい状況から解放されましょう♪
まとめ
- アネトンは、リニューアルや一部の製品が製造中止になったことで、すべての製品が製造中止になったかのような噂が流れた
- 現在アネトンの咳止めは、錠剤と液状の2つのタイプが販売されている
- アネトンには、5つの成分が含まれている
- 咳止め薬には様々なタイプの薬があり、自分に合うものを選びやすく便利であるが、症状の改善が見られない時は速やかに医師などに相談が必要である
- 咳止めの薬には、様々な形状と症状に合わせた特徴があるので、自分にあったものを服用することが大切である
- アネトンには鼻炎薬もあり、風邪だけでなくアレルギー性鼻炎にも対応している
アネトンは、効果の期待できる咳止め薬で、現在もドラッグストアなどで販売されているということが分かりました。
咳止めの薬も鼻炎薬も、症状に合ったものを選ぶことが大切です。
また、必要なときには無理せず医師や薬剤師、登録販売者へ相談することも忘れてはいけないことも分かりました。
あなたに合った薬を選び、服用の仕方や容量を良く守って飲みましょう。
つらい症状が少しでも早く楽になれるよう、ぜひ参考にしてみて下さいね!