あんこって優しい甘さで、おいしいですよね。
おやつに食べるあんこのお菓子はとてもおいしいものですが、砂糖がたくさん入っているので、赤ちゃんや小さな子供には注意が必要です。
小さなお子さんがいれば、尚更気になりますね。
この記事では、何歳からあんこが食べられるのかお伝えします。
あんことは何か、あんこにはどんな種類があるのかについても徹底解説していきます。
記事の最後の章では、あんこを使ったどんな和菓子や食べ物があるのか案内します。
あんこが何歳から食べられるのか知って、お子さんと一緒に安心してあんこを楽しめるようになりましょう♪
目次
あんこは何歳から食べられる?年齢と3つの理由を解説♪
あんこは何歳からでも食べて良い、というわけではなく、2歳を過ぎてからが良いと言われています。
この章では、なぜ2歳を過ぎてからが良いのか、理由を詳しくお伝えします。
あんこに含まれる砂糖は消化しにくい調味料
あんこはやわらかく、赤ちゃんには食べやすそうに思えますが、実際にはそうではありません。
あんこにたくさん含まれている砂糖は、赤ちゃんにとって消化しにくい調味料なので、食べにくい食品なのです。
離乳初期の生後5か月~6か月の赤ちゃんは、消化機能が未熟なので、砂糖を食べさせてはいけないとされています。
強い甘みは赤ちゃんの味覚形成を邪魔する
赤ちゃんは味覚がとても敏感なので、少量でも甘みを感じ取ることができます。
また、赤ちゃんは甘いものが大好きですが、甘みの強い砂糖は中毒性があるため、気をつけなければいけない調味料です。
赤ちゃんの時期に砂糖の甘みに慣れてしまうと、甘いものだけを好む、偏食の原因となる場合があります。
砂糖の甘みは素材がもつ甘みよりも強く、素材の味を経験して味覚が発達していく時期に、邪魔することになるのです。
強い甘みは成長してからの健康に影響を与える
甘いものを好むことにより、虫歯や生活習慣病の原因に繋がる可能性があります。
小豆自体は、食物繊維やミネラルを豊富に含んでいるため、体によい食品です。
しかし、一般的にあんこは、小豆の重量1に対して8割程度の砂糖を使用していると言われています。
砂糖を大量に摂取することで、虫歯の原因となったり、エネルギーの摂り過ぎから肥満となったりする可能性があるのです。
赤ちゃんにあんこを食べさせる時の注意点
離乳食が始まる生後5~6か月頃は砂糖だけではなく、あんこの原料となる小豆も、まだ食べさせてはいけません。
小豆を食べさせて良いのは、離乳中期の生後7~8か月頃からと言われています。
離乳中期の生後7~8か月頃になれば、柔らかくなるまで煮て皮を取り除いた小豆をペースト状にして、食べさせることができます。
硬さの目安は、舌で潰せる程度です。
最初は他の食材と混ぜずに、スプーン1さじから食べさせ始めましょう。
砂糖不使用のあんこであっても、何歳からでも食べさせて良い、というわけではないことが分かりましたね。
砂糖の量を調整すれば、2歳より前でも食べさせても大丈夫です。
では、具体的に何歳から食べさせることができるのでしょうか?
離乳食で砂糖を使用して良いのは、離乳食後期の9か月~11か月目です。
砂糖を使用するときは、味付け程度のごく少量にとどめます。
あんこに入れる砂糖の量を、通常のあんこよりも少なくすることで、離乳食後期の9か月~11か月目から食べさせることできます。
2歳を過ぎてからも、大人と同じ量のあんこを食べさせることは、砂糖の摂り過ぎとなり好ましくありません。
「どらやきをおやつに食べさせる」といったときなどは、あんこの量を半分にして、少量に調整しましょう。
砂糖の種類を「白砂糖」ではなく「てんさい」などの、甘さを控えたものにすることもできますね。
ただし、砂糖が入っていなかったり量が少なかったりすると日持ちしない為、早めに食べ切ることも大切です。
あんこはあくまで嗜好品なので、量を少なく、かつ頻繁にあげすぎないようにしましょう。
何歳から食べさせたらよいかと年齢だけ気をつけるのではなく、あんこに含まれている砂糖の量にも気を配ってあげる必要があります。
また、アレルギーなど起こさないかどうかについても、十分注意してあげましょう。
生後5か月~6か月頃 | 砂糖は食べさせてはいけない |
生後7か月頃~ | 無糖あんこなら離乳食としてOK |
生後9か月~11か月頃 | 砂糖の量はほんの味付け程度が望ましい |
あんこは小豆だけじゃない!定義と種類を徹底解説!
あんこには小豆の他にも種類があるんです。
この章では、あんことはなにか、どんな種類があるのかを徹底解説します♪
あんこの定義はなに?歴史についても説明!
あんこの定義とはなんでしょうか?
あんこの定義について詳しく説明するね。
日本では、弥生時代頃から無病息災や魔除けを祈願する行事に、小豆を使った料理が食べられていました。
あんこの原型は飛鳥時代に伝わったとされています。
遣隋使(けんずいし)によって中国から伝えられ、饅頭(まんじゅう)などの中に詰めてある、肉や野菜などの詰めものを意味していました。
当時はまだ塩味のものが主流で、甘いあんこが庶民の口に入るようになったのは、砂糖の輸入が増えた江戸時代になってからです。
あんこの種類は豊富!甘くないものもあるよ♪
あんこには小豆だけでなく、様々な豆や食材を使ったものがあるのでご紹介します!
マメ科の食材にも様々ありますが、その中から4つご紹介します。
「あんこ」と聞いて思い浮かぶ、代表的なものが小豆あんです。
煮た豆の形をなるべく崩さず作ったものが「粒あん」と呼ばれています。
裏ごしして外皮を取り除いたものは、「こしあん」と呼びます。
小豆以外のマメ科の食材には、どのようなものがあるでしょうか?
白インゲン豆や白小豆など、白い豆から作られたあんこのことです。
ペースト状のこしあんにしたものが一般的ですが、豆を潰しただけの「つぶしあん」と呼ばれるものもあります。
他にも、色が綺麗で目に楽しいあんこがあります。
青えんどう豆から作られたあんこを「うぐいすあん」といいます。
名前の通りうぐいすのような緑色をしており、青えんどう豆の別名は「うぐいす豆」といいます。
ちなみに、英語でグリーンピースと呼ばれています♪
最後は、宮城県の特産品として有名なあんこです。
うぐいすあんのようにきれいな緑色をしていますが、ずんだの原料は枝豆をすりつぶしたものなので、異なります。
甘味のずんだ餅(もち)や塩味で和え物に使われるあんこです
マメ科以外の食材を使ったあんこもいくつかあるので紹介します。
- さつまいも
- くり
- かぼちゃ
- はすの実(れんこんではなく種の部分)
- 黒ごま・白ごま
- 落花生(ピーナッツ)
- くるみ
- 冬瓜
- 棗(なつめ)
- ばなな
「あんこ」というと、日本では甘味のイメージがありますね。
先ほども触れたとおり、あんこは元々中国では「詰め物」の意味であり、おかずとしてのイメージが強いものでした。
また、日本でも江戸時代までは塩味のものでした。
その起源からいうと、中国の天心の具材や、茹でたヒヨコ豆が原料となる中東のフムスもあんこの部類に入れることができます。
次の章では、あんこはどのような形状で売られているのか、あんこを使ったどんな食品があるのかご紹介します!
あんこは市販されている!?どんな形状で買えるか解説♪
あんこは、市販されていて手軽に買うことができます。
どんな形状で売られているのかと、あんこを使ったレシピも紹介するので、ぜひ参考にして下さいね!
市販のあんこは用途別に形状を選ぶと便利♪
あんこは、スーパーなど実店舗でも市販されていますが、ネット通販では形状や素材がバラエティ豊かに揃っているので便利です。
その中からいくつか取り上げます。
大容量の袋詰めタイプのものが定番です。
ホテイ つぶあん北海道産 1kg
引用 Amazon
小豆のこしあんとつぶあんに定番のタイプで、500gや1㎏など、たくさん使用するときに便利な容量が入っています
また、栗あんも大容量タイプがあり、栗きんとんやモンブランを作るときに便利です。
ほんの少しでいい時、細かく量を調整したい時に便利なタイプです。
塗るあんこチューブ 北海道小豆粒あん
引用 Amazon
お餅に付けるなど、少量使う時に手軽で便利な形状になっています。
お味噌のようなプラスチックケースに入っているタイプの商品です。
井村屋 北海道つぶあん
引用 Amazon
ふたがカチッと閉まるため、一度に使い切れなかったときに保存しやすく、また食卓へそのまま出せる形状となっています。
その他にも、あんこに加工した後缶詰めにされたものや、バターケースのような容器に入ったものがありました。
コメダ珈琲からは、真ん中でパキッと割って中身を出せる小さい使い切りタイプの商品も販売されています。
スーパーやコンビニで買えるコメダ珈琲店 パキッテこしあん は、自ら手を汚さずにこしあんを追加する罪を犯せるディスペンサーパックタイプの餡子です。 pic.twitter.com/62IKtpTEG4
— おいでよ名古屋@おいなご (@oinagoya) August 1, 2021
市販のあんこを使ったスイーツレシピ3選♪
市販のあんこを使って簡単に作れるスイーツを3つご紹介します!
【できあがり】8個分【調理時間目安】約30分
【ポイント】
しっかりと裏ごしをすることによって、食べたときの口あたりがなめらかになります。
【できあがり】1人分【調理時間目安】約5分
【ポイント】
抹茶やきなこを入れる場合は、ダマにならないようしっかりと混ぜる
【下準備】
- 生クリームと砂糖を合わせたらホイップして冷蔵庫で冷やしておく
- いちごはへたを切り落として、6粒のうち2粒を4等分にする
【ポイント】
3.で真ん中に置いた苺は、縦になるようにカットをすると、断面がきれいになります。
あなたも、お好みでぜひ試してみて下さいね!
まとめ
- あんこは2歳を過ぎてから食べるのが良いが、無糖あんこなら生後7か月頃から食べても良い
- あんこは甘みが強く中毒性があるので、赤ちゃんの味覚形成や健康に影響を及ぼす恐れがある
- あんことは、食材を煮詰めて練ったもので、甘いものだけではない
- あんこは、マメ科の食材の他にもイモ類やゴマなど様々な食材から作られている
- あんこは袋詰めや瓶・缶詰めなど様々な形状で販売されているため、用途に合わせて選びやすい
- 市販のあんこを使って手軽に様々なスイーツを作ることができる
あんこには、甘いものもあれば塩味など甘みのないものもあることが分かりました。
小豆だけではなく様々な食材から作れるため、好みや用途に合わせて自分で作ったり、市販のものを使ったりすることができます。
あなたも上手に使い分けて、あんこを身近なものとして、楽しんでくださいね。