「大根どきの医者いらず」という言葉を知っていますか?
昔から、大根の収穫時にはみんな健康になり、医者がいらないと言われたほど、大根にはたくさんの栄養が含まれています。
特に大根おろしには、おろしたとき特有の栄養素イソチオシアネートが含まれています。
毎日食べることで老化防止や風邪予防、整腸作用などに効果的です!
また、大根おろしに含まれるカリウムが、血圧を下げる効果も期待できます!
美肌にも良いとされ、大根おろしはとても優秀な食べ物なんです!
しかし、大根おろしには1日摂取量があり、食べ過ぎるとお腹をこわすことも。
大根おろしの持つ栄養や適正量を知り、毎日食べて健康効果を実感しましょう!
大根おろしを毎日続けるために、便利な保存方法も紹介します。
目次
大根おろしを毎日食べて効果がある4つのこと!
大根はおろすことで細胞が壊れ、【イソチオシアネート】と呼ばれる成分が生まれます。
イソチオシアネートには、殺菌作用や抗がん作用など様々な効果が期待されていて、医学分野からも注目を集めています。
そんな、大注目のイソチオシアネートを簡単に摂取できるのが、大根おろしなんです!
大根おろしには、イソチオシアネート由来の効果だけでなく、たくさんの効果が期待されています。
- 老化予防
- 風邪の予防
- がんの予防
- 腸内環境を整える
ここでは、大根おろしを毎日食べることで得られる、上記の4つの効果についてご紹介します♪
老化防止
大根おろしには、辛味成分であるイソチオシアネートが含まれていて、大根をすりおろしたり、切ったりすることで発生する成分です。
イソチオシアネートには、強い抗酸化作用が含まれていて、代謝が上がり細胞が活性化します。
細胞が活性化すると、どんどん新しい細胞が作られるようになるので、若々しくいられるようになります。
また、老化の原因となる活性酸素を除去して老化を予防してくれます。
大根おろしを毎日取り入れて、いつまでも若々しく身体の中から健康でいたいですね。
風邪の予防
イソチオシアネートには、殺菌作用も含まれています。
風邪などのウイルスの殺菌をしてくれるので、風邪の予防も期待できます。
また、大根おろしに含まれる消化酵素には、炎症をおさえるはたらきもあるといわれています。
咳を止めたり、痰を出しやすくしてのどの炎症をやわらげてくれたり、風邪の症状に効果を発揮してくれます。
毎日のうがい手洗いに加えて、毎日大根おろしを食べて風邪予防を心がけましょう!
がんの予防
イソチオシアネートには解毒作用を強めて、がん細胞や血栓を作りにくくするとも言われています。
よく、焼き魚に大根おろしを添えて食べますよね?
実は、焼き魚の焦げによる発がん物質を、大根おろしにより解毒してくれているんです。
焼き魚に大根おろしが添えてあるのは、美味しいからというだけではなく、ちゃんとした理由があったんですね!
腸内環境を整える
大根おろしには消化酵素が豊富に含まれていて、食物の消化・吸収を助けてくれます。
- アミラーゼはでんぷんを分解。
- リパーゼは脂肪を分解。
- プロテアーゼはタンパク質を分解。
アミラーゼは、炭水化物を効率よく消化し、吸収しやすくしてくれます。
また、でんぷんを糖質に変えてくれるので、エネルギーを効率よく作り出す作用があります。
リパーゼは、体内にたまった脂肪をエネルギーに変えてくれ、脂肪燃焼の効果が期待できます。
アミラーゼ、リパーゼそれぞれの酵素が作用しあうことで、胃腸の働きを高めてくれます。
つまり、大根おろしに含まれる酵素は、胃酸過多を改善したり、胃もたれや胸やけをやわらげたりするのに非常に効果的。
さらに、二日酔いの予防も期待できます。
上でも述べた、イソチオシアネートにも、胃液の分泌促進や整腸作用の効果があります。
大根おろしに含まれる成分は、胃腸の健康保持に大変役立つというわけです。
大根おろしを毎日取り入れることで、すごく健康的な身体になりますね。
大根おろしを毎日食べると血圧が安定する!
高血圧は、世界的に最も多い病気といわれています。
日本でも約4300万人の患者がいると推定され、3人に1人が高血圧。
放っておくと、心疾患や脳卒中など、命にかかわる病気を引き起こす可能性があるのです。
実は、大根おろしに含まれるカリウムが、血圧を下げる効果が期待できるんです!
「高血圧には減塩!」とよく聞きますが、カリウムは腎臓で吸収されるナトリウム(塩分)を尿として排出させてくれます。
毎日減塩に気をつけること、毎日積極的にカリウムを摂取することが、血圧の安定につながっていくと言えますね。
血圧の薬を飲み始めると、1日も欠かさず毎日薬を飲まなければならないそうです。
薬を飲むようになる前に、大根おろしを毎日の食事に取り入れて、高血圧予防をしてみましょう!
「高血圧はコントロールできる病気」だと言われています。
あなたも、大根おろしで血圧コントロールしてみませんか?
大根おろしを毎日食べて便秘解消!美肌効果にも期待♪
大根おろしを毎日食べると、消化酵素が消化を助ける働きをしてくれます。
また、老化防止など様々な効果が期待できることをお伝えしました。
ただ、生活リズムが崩れたり、食生活が乱れたりすると、すぐ便秘や肌荒れにつながりますよね。
実は、大根おろしには、便秘解消や肌の調子が良くする栄養が豊富に含まれているのをご存じでしょうか?
ここでは、大根おろしと便秘解消との関係や、美肌効果についてご紹介します。
便秘解消
大根の成分は、95パーセントが水分といわれています。
その水分が、腸内の便を柔らかくし、排出しやすい状態にしてくれます。
また、便のカサを増す不溶性食物繊維が多く含まれていて、水分と一緒になることですっきりしたお通じが出るようになります。
大根おろしを毎日食べることによって、便秘解消はおおいに期待できそうですね!
妊娠中便秘に悩む妊婦さんは、とても多いです。
私も妊娠中は便秘に悩み、病院で薬を処方してもらっていましたが、やはり薬を飲むことに少し抵抗がありました。
薬を飲んでも大丈夫といわれても、飲まなくて済むなら飲みたくないですよね。
そんな人には、ぜひ大根おろしを試してもらいたいです!
美肌効果
大根おろしには、抗酸化作用があるビタミンCも含まれています。
体内でのコラーゲン生成を促進する作用に欠かせない成分です。
また、抗酸化作用の働きで、シミやシワの予防にも効果的!
毎日のスキンケアに加えて、大根おろしで便秘解消や肌への栄養補給をして、身体の中から美肌を目指しましょう!
大根おろしを毎日摂るなら1日摂取量は?食べ過ぎはNG!
多くの効果が期待される大根おろし。
「毎日たくさん食べて健康になりたい!」と思うかもしれませんが、食べ過ぎはいけません。
そうなると、大根おろしの1日摂取量が気になりますよね。
ここでは、大根おろしの1日摂取量についてや、食べ過ぎた場合の症状などを詳しくお伝えします!
大根おろしの1日摂取量は300グラム程度!
生食の大根おろしだと、小盛程度が適正量と言われています。
おおよその大きさだと、一般的な青首大根で6~8センチ、300グラム程度が1日摂取量と言われています。
では、大根おろしの適正量を超えて食べ過ぎると、どんな影響があるのでしょうか。
下痢になる
大根には、食物繊維が多く含まれています。
食べ過ぎると、その食物繊維が原因で下痢を引き起こしてしまうことがあります。
もともと便秘気味の場合は、食物繊維を摂取することで便秘改善が期待できます。
しかし、食物繊維を摂取しすぎると、お腹がゆるくなり下痢になってしまうかもしれません。
また、大根は生で食べると身体を冷やすため、身体の冷えも下痢につながります。
毎日便通があり便秘とは無縁の人は、特に気を付ける必要がありますね。
胃の不快感、痛み
大根に含まれる消化酵素は、消化を促す役割があります。
適量であれば胃腸の調子を整えてくれますが、食べ過ぎると胃酸が出過ぎて、逆に胃を痛め胃痛の原因になる場合もあります。
「美味しいから」「健康にいいから」といって食べ過ぎてしまうと、かえって体調を崩す原因になるというわけですね。
おならが臭くなる
大根は、おならの元になるガスを発生させやすいといわれています。
食物繊維や酵素が原因で、おならの臭いがきつくなることも。
ガスをため込むと腸内環境が悪くなりますから、毎日適量が大事なんですね。
1日摂取量300グラムを守りましょう!
大根おろしを毎日食べる為の保存方法!冷凍で簡単に♪
手軽に毎日の生活に取り入れられる、大根おろし。
ですが、大根おろしを毎日食べるたびにおろすのは少し面倒ですよね。
ここでは、そんなあなたの疑問にお答えして、大根おろしの保存方法などについてご紹介します。
大根おろしの保存はできる?
大根おろしは、冷凍保存ができるんです!
大根おろしの栄養は、時間がたつと蒸発してしまいます。
しかし、蒸発してしまう前に冷凍すれば、栄養が残ったまま保存ができます。
大根おろしを急速冷凍できると、より栄養を残して保存ができます。
しかし、急速冷凍ができる家庭は少ないと思います。
そんなときは、熱伝導の高い金属トレイの上で大根おろしをのせて冷凍することで、そのまま冷凍するよりも早めに冷凍することが可能です。
冷凍保存の仕方
①大根をすりおろす。
②すりおろした大根おろしをジッパー袋に入れ、空気を抜きながら口を閉める。
③ジッパー袋をトレイに乗せ、平らに伸ばす。
④菜箸などでいくつか筋を付けておく。
⑤冷凍庫でそのまま冷凍する。
ポイントは菜箸で筋をつけること!
筋をつけることで、欲しい分だけ解凍しやすくなります。
冷凍した大根おろしは、おろしたてと比べると栄養が減っていくので、早めに食べきるようにしましょう。
冷凍すれば、1か月程度はもつといわれています。
しかし、味や栄養素のことを考えると、1~2週間以内には食べきりたいですね。
解凍するなら自然解凍でOK!
すぐに食べたいときには、電子レンジの1番弱いワット数で解凍することもできます。
ただし、大根おろしが加熱に弱いことを考えると、自然解凍がおすすめです。
余談ですが、記事にするために大根おろしをすりおろしました。
正直な感想をいいます。
保存のために大根おろしを大量にすりおろすなら、毎日食べる直前にすりおろす方が楽だと思いました。(笑)
大根を大量にすりおろすと、腕が疲れます。
しかし、使いたいときにすぐ使えるのはやはり便利なので、どちらがいいか少し迷うところです。
どちらが楽かはあなた次第です。
大根おろしを毎日取り入れるのに、使いやすいやり方を見つけてください。
私も、大根が安くたくさん手に入った時には、頑張ってすりおろして冷凍保存しようと思います。
大根おろしの栄養を効率よく取り入れる食べ方
大根おろしの栄養を効率よく取り入れるには、おろしたてを生で食べるのが一番。
そして、ビタミンは皮の近くに多く含まれているので、皮ごとすりおろすのがおすすめ!
ビタミンや消化酵素は、時間がたつと酸化してしまいます。
イソチオシアネートも揮発性の成分なので、どんどん蒸発し15分で半減してしまうといわれています。
また、過熱すると栄養の大半が失われてしまうので、生で食べましょう。
とは言っても、大根おろしの辛味が苦手な人もいますよね。
そんな人におすすめなのは、味噌汁に加えて取り入れることです。
大根おろしを一緒に煮てしまうと栄養が失われますので、食べる直前に大根おろしを味噌汁に入れます。
味噌汁の汁に混ぜることによって、辛みを気にすることなく大根おろしを食べることが出来ます!
大根おろしが業務スーパーで買える!
業務用スーパーに、冷凍の大根おろしが売っているんですね。
引用 業務スーパー公式HP
1キロ入りで250円前後の商品です。
とにかく大容量なので、扱いにくいのがデメリットですが、毎日すりおろす手間がかからないのはいいですね!
一度完全に解凍してしまったものは、再冷凍しないほうが良いでしょう。
大根おろしを半解凍の状態で1回使う分ぐらいに切り分けて、ラップに包んで冷凍しておくと便利です。
あなたの生活に合わせて、大根おろしを手軽に取り入れていきましょう!
まとめ
- 大根おろしを毎日食べると老化防止や風邪予防などたくさんの健康効果がある。
- がん予防にも効果あり!
- 大根おろしに含まれるカリウムで血圧が安定。
- 腸内環境を整えて便秘改善も!美肌効果もかなう!
- 大根おろしは1日に小盛程度が適量。食べ過ぎると下痢や胃の不調も。
- 大根おろしは冷凍保存ができる!
- 大根おろしは皮ごと!生で食べるべし!
大根おろしには、健康でいるために取り入れたい栄養がたくさん含まれていますね。
日々健康でいるために、たくさんの食品をバランスよく摂取していくのは大変難しいことです。
大根おろし1つなら、毎日の食事に取り入れるのは簡単ですよね。
健康のために1つ、新しいことを始めてみてはいかがでしょうか?