私たちの体には、生活している中で知らないうちに毒素が溜まっていることを知っていますか?
体内に溜まる毒素は、大きく分けて3つあり「老廃物」「有害化学物質」「有害ミネラル」のことを指します。
この毒素を体内から排出するために注目されているのが、野菜をたっぷり使った「デトックススープ」です。
健康的な生活をするためにも良いデトックススープですが、入れてはいけないとされる野菜はあるのでしょうか?
私が調査したところ、デトックススープに入れてはいけない野菜はないことがわかりました。
この記事では、デトックススープに入れてはいけない野菜やダイエットに取り入れるときのルール・レシピについて紹介していきます。
目次
デトックススープに入れてはいけない野菜はない!
デトックススープは、野菜やきのこといったデトックス効果のある食材を使用することで、体内に溜まった毒素を排出します。
スープを作るときに気になるのが「デトックススープに入れてはいけない野菜があるのか」ということですよね。
この章では、デトックススープに入れてはいけない野菜と、おすすめの食材を紹介します。
生の新鮮な野菜が◎不向きな野菜とその理由
デトックススープは、主に野菜や果物・ハーブといった栄養豊富な食材を使って作ります。
食材が持つビタミンやミネラル・抗酸化物質などが体内に溜まった毒素を排出し、体の内側からキレイにしていきます。
デトックススープに使う野菜は、基本的に何でも入れていいということが調べると分かりました。
入れてはいけないものもあると思ったわ。
「生の野菜ではないもの」として料理でよく使われるのが、トマトやコーンなどの缶詰です。
缶詰の野菜は加工の段階でビタミンや酵素(こうそ)が破壊されており、栄養素を摂ることが期待できないので、入れないほうが良いでしょう。
特に入れてはいけない野菜はないのですが、デトックススープに不向きな野菜があることも分かりました。
不向きな理由は何だろう?
不向きな理由の1つに、腎臓の働きに影響を与えてしまう「カリウム」や「オキサラート」というミネラルと化合物の存在があります。
★カリウム★
- 体内にある水分のバランスを保つために重要なミネラル成分
- 高血圧予防や筋肉の動きを助ける働きをする
- 摂取量が多いと腎臓に負担がかかってしまうため注意が必要
★オキサラート★
- シュウ酸とミネラルが結合してできる化合物
- 過剰に摂取すると、体内のカルシウムと結合し「シュウ酸カルシウム結石」という腎結石を作る原因になる
- オキサラートの多い食品は他の栄養素も豊富に含んでおり、過剰に摂るとオキサラートも自然と増える
不向きな野菜の共通点になるのが「デトックス効果を妨げること」や「健康状態を損ねる原因を作ってしまうこと」の2点です。
- カリウムやオキサラート・シュウ酸など、腎臓に負担がかかる成分を多く含む
- デンプンが多いので、摂りすぎるとカロリーが高くなってしまう
- 酸性の成分や野菜自体が発酵(はっこう)しやすいため、胃腸が弱い人には向かない
- 消化不良を引き起こすことがある
- 農薬が残りやすい
- 甲状腺(こうじょうせん)機能を低下させることがある
- 加工することで栄養素が壊れ、失われている
人によって避けた方が良いんだね。
デトックススープにおすすめの野菜6選!選び方
人によって「入れてはいけないとされる野菜」を紹介しましたが、おすすめの野菜もあります。
デトックススープを作るときに、おすすめの野菜を紹介しますね♪
水分が豊富なセロリはカロリーも低いため、ダイエットの効果を期待できる野菜です。
引用 カゴメ株式会社公式HP
茎(くき)の部分に丸みがあり、肉厚なものを選ぶのがポイントです。(写真左を参照)
表面にキズがあるものや、根元の内側部分がひび割れていないかもチェックしましょう。
切り口の内部が割れているものは、繊維が硬いので避けると良いです。
キャベツは、ビタミンKやビタミンC・食物繊維などの栄養素が豊富です。
肌の健康を保ち、便秘解消や消化改善を促してくれますよ!
キャベツは一年を通して食べられる野菜で、収穫時期により「春キャベツ」「冬キャベツ」と呼ばれていますね。
「春キャベツ」と「冬キャベツ」では、選ぶポイントに少し違いがあります!
【春キャベツ】
- 芯の切り口が小さく、葉の巻きがゆるいもの
- 鮮やかなグリーンの葉で、全体にツヤとハリがあるもの
【冬キャベツ】
- 葉と葉の間にすき間がなく、葉の巻きがしっかりしているもの
- 持ち上げてみてズッシリと重いもの
キャベツは、様々な病気の疾患予防と改善に効果があるので、継続して食べるといいですね!
にんじんのオレンジ色は「β‐カロテン(ベータカロテン)」が色素の元になっています。
この「β‐カロテン」が体内に取り込まれると「ビタミンA」に変化することで、肌の健康を保ち、免疫力の向上に繋がります。
引用 カゴメ株式会社公式HP
オレンジ色が鮮やかで濃いものを選びましょう!
葉のついていた部分が小さいものは、硬い芯の部分が細いので、肉の柔らかいにんじんです。
水に溶けやすい食物繊維を沢山含む玉ねぎは、便秘の解消に効果があります。
食物繊維の他にオリゴ糖も豊富なので、善玉菌が増え腸内環境を整えることにも役立ちますよ。
引用 カゴメ株式会社公式HP
玉ねぎには、大きく分けると「1年を通して出回る玉ねぎ」と「新玉ねぎ」の2種類がありますね。
「1年を通して出回る玉ねぎ」は、皮が乾燥していてツヤがあり傷もないものが良質です。
丸くて重量感があり、全体が固くしまっているものを選ぶのがおすすめですよ!
引用 カゴメ株式会社公式HP
「新玉ねぎ」は「1年を通して出回る玉ねぎ」に比べると柔らかくて水分が多く、平たい形をしています。
「重みと皮のツヤがあること」「カビの付着や傷んでいる箇所がないこと」をチェックすることも重要ですね。
便秘が解消すると新陳代謝が上がるためデトックスの効果もアップします。
大根がデトックススープに適している理由の1つは「約95%が水分」であることです。
聞いてビックリしちゃった…。
それぞれ腸内環境を整えたり、利尿作用を促してむくみの改善や予防に繋げたりなど、色々な働きをしてくれます。
引用 カゴメ株式会社公式HP
大根を選ぶときのポイントは6つです。
- 重みがある
- 曲がっていない
- 色が白く皮がきめ細かい
- ツヤとハリがある
- ひげ根が少ない
- ひげ根がついているくぼみを通る筋が垂直で真っすぐなもの
トマトに含まれるリコピンという成分には抗酸化作用があり、体の老化を防ぐ働きを助けてくれます。
デトックススープに使うときは「生の新鮮な野菜が◎不向きな野菜とその理由」の部分でも紹介したように、缶詰を使うのは避けましょう。
真っ赤に熟しているものほど栄養価が高く、皮に色ムラがないツヤとハリがあるものを選ぶのがポイントです。
ヘタの緑色が濃くピンとして新鮮であり、トマト全体の色が均一で、ずっしりと重いものが美味しいですよ。
トマトの種には膝(ひざ)の痛みを誘発し、すい臓を破壊するレクチンが含まれているので、調理するときに取り除くことをおすすめします。
野菜以外ならきのこ類と梅干しが◎特徴を解説
ここまではデトックススープにおすすめの野菜を紹介してきましたが、野菜以外にも効果的な食材が2つあります。
それぞれ特徴を見ていこう。
きのこは、食物繊維を多く含む代表的な食材ですね。
きのこ類の中で、特に食物繊維が多いのはキクラゲです。
この他にも、椎茸(しいたけ)やエリンギ・しめじも食物繊維が豊富です。
食物繊維を摂ることで、腸内環境が整い、便秘の予防や解消に繋がりますよ!
梅干しの特徴といえば、酸っぱさと塩辛さですよね。
スープにも合うのは意外…。
酸っぱさの主な成分は、クエン酸とカテキン酸の2つです。
クエン酸は疲労を感じさせる乳酸を分解し、新陳代謝を促進する働きがあります。
さらに、全身の血流促進やミネラルの吸収を促す効果も持っているのが特徴ですね。
梅干しに含まれるマグネシウムは嬉しい作用も沢山ありますが、塩分を多く含んでいます。
マグネシウムの摂り過ぎに注意して、上手く料理に活用しましょうね!
デトックススープに入れてはいけない食材はありませんが、人によって不向きな食材があることが分かりました。
それぞれの食材には沢山の栄養素があり、体に様々な効果を与えてくれますが、デトックススープにはダイエット効果があるのでしょうか?
次の章では、デトックススープを使ったダイエットについてお伝えしていきます。
デトックススープでダイエットもできる!効果とやり方
デトックススープは、心臓外科手術前の患者さんを無理なく安全に減量させるために作られました。
この章でダイエット効果とやり方を紹介していくね♪
ダイエットに嬉しい5つの効果を紹介!注意点も
デトックススープをダイエットに取り入れることで、摂取カロリーを大幅に減らすことができるので減量効果が期待できます。
継続的にデトックススープを飲むことで体に嬉しい効果もありますが、無理をすると体に負担がかかってしまうため注意が必要です。
注意するポイントを知っておけば、安心してダイエットに挑めますよ。
では初めに、スープを飲むことで得られる5つの嬉しい効果を紹介します。
- 脂肪を燃焼させる
- 腸内環境を整える
- 肌トラブルの改善が期待できる
- 冷えや肩こりが解消する
- 食欲を抑えることが可能
それでは1つずつ解説していきます。
体内で脂肪を燃焼させるには、体のエネルギーを減少させることが必要です。
野菜がメインのデトックススープは、必然的に摂取カロリーを抑えることができますよ。
カロリーを抑えることで体のエネルギー源が減り、更に運動することで脂肪燃焼に結び付くのです。
野菜は、スープとして調理することで量が減るため、デトックススープには沢山の量が必要になります。
温かいスープは体を冷やすことがなく、食物繊維を摂ることができるので、お通じの改善が期待できますよ!
腸内にある善玉菌が好きな食物繊維やオリゴ糖を多く含む食材を使って、スープを作ってみてくださいね。
腸内環境が乱れると、血流が悪くなり新陳代謝が低下してしまいます。
その結果、乾燥やくすみ・ニキビ・吹き出物といった肌のトラブルに繋がっていくのです。
「冷えは万病の元」とも言われますが、体温が下がるのと一緒に代謝や免疫力も下がってしまうのをご存じですか?
温かいスープを1日3食摂ることで、内臓を温めてくれるので血流が良くなります。
デトックススープでダイエットをする場合、1日にしっかりと3食摂ることが基本になります。
3食しっかりと食べることで強い空腹感と戦わずに、続けることができますよ。
しっかり嚙むことで消化吸収も良くなり、満腹感を得ることに繋がります。
注意することは何かしら?
★注意点★
- ダイエット期間中は食事内容が制限される
- 料理をすることになる
- 期間限定だが食事にストレスを感じていた場合はリバウンドも考えられる
事前に知っておくことで、気持ちの面で変わる部分もあります。
【短期集中型】スケジュール例と食事のルール
では、実際にデトックススープで短期間ダイエットをする場合の食事内容とルールを見ていきましょう。
【1週間のスケジュール例】
食事内容 | 食べても良いもの | |
1日目
【果物の日】 |
朝/スープ
昼/スープ 夜/スープ |
バナナ以外の果物 |
2日目
【芋の日】 |
朝/スープ
昼/スープ 夜/スープ+芋類 |
じゃがいも
又は さつまいも |
3日目
【果物と野菜の日】 |
朝/スープ
昼/スープ 夜/スープ |
バナナ以外の果物
茹でた野菜 |
4日目
【バナナの日】 |
朝/スープ+バナナ
昼/スープ+バナナ 夜/スープ+バナナ |
バナナは1食1本 |
5日目
【肉とトマトの日】 |
朝/スープ+肉
昼/スープ+肉+トマト 夜/スープ+肉+トマト |
トマトは6個まで |
6日目
【肉と野菜の日】 |
朝/スープ+肉
昼/スープ+肉+茹でた野菜 夜/スープ+肉+茹でた野菜 |
|
7日目
【玄米の日】 |
朝/スープ+玄米ご飯
昼/スープ+玄米ご飯 夜/スープ+玄米ご飯 |
ダイエットの期間は1週間が目安になり、体調のことを考え1週間以上行わないようにしましょう。
また、食べても良いものに関しては注意点が4つあります。
★注意点
- バナナ以外で食べる果物は、リンゴやグレープフルーツ・ベリー類がおすすめ
- 2日目の芋類を食べるときは、茹でるか蒸して調味料なしで食べる(バター・ケチャップ・マヨネーズはNG)
- 茹でた野菜は、ほうれん草とブロッコリーがおすすめで、芋類やコーンなどを避ける
- 肉は、牛や豚の場合は脂質の少ない赤みの部位を、鶏肉ならささみやムネ肉がおすすめ
先にスープを飲むことで満腹感を得ることができ、他の食事を摂り過ぎることを防ぎます。
味が薄いと塩分を足したくなりますが、酢や出汁(だし)を使うようにしましょう。
デトックススープの効果を最大限に得るために、砂糖の多いジュースやお菓子・揚げ物・インスタント食品は控えると良いです。
飲み物は水かお茶が基本になり、冷たい飲み物やお酒・炭酸飲料は飲まないように気をつけましょう。
また、いきなり3食をスープに変えることが難しい場合もありますね。
減量の効果は緩やかになりますが、胃腸がリセットされるのでダイエットの効果を維持することは可能です。
「短期集中型」のダイエット方法ですが「やる!」と決めたら気持ちを強く持って、最後まで取り組むことが大切ですよ!
最後の章では、簡単に作れるデトックススープのレシピを紹介します。
デトックススープのレシピを2つ紹介!簡単で美味しい♪
スープには味噌(みそ)や出汁を使う和風スープ、コンソメや豆乳などを使う洋風スープなどがありますね。
デトックススープを作るときも同じで、ルールを守ることであなた好みの味付けができます。
この章では、簡単に作れるデトックススープのレシピを2つ紹介します。
【基本の調理工程】鍋で作る根菜の和風スープ
1つ目は、根菜をたっぷり使った「和風ミネストローネ」のレシピです。
「ミネストローネ」は、主にトマトを使ったイタリアの野菜スープで「具沢山」「ごちゃ混ぜ」という意味があります。
本来は洋風の味付けのミネストローネを、出汁を使って和風の味付けにしています。
【材料(2人分)】
- ごぼう…1本
- にんじん…1/2本
- 大根…1/4本
- 油…小さじ1
- 和風顆粒(かりゅう)出汁…小さじ2
- 水…300ml
- しょう油…小さじ1/2
- 酒…大さじ1
- 塩…小さじ1/2
- 野菜は皮をむき、小さめの角切りにする
- 熱した鍋(なべ)に油を入れて、切った野菜を炒める
- 全体に油が回ったら、和風顆粒出汁と水を入れ15分間煮る
- 楊枝(ようじ)などで具材に火が通ったことを確認し、調味料で味を調える
今度作ってみようかな。
デトックススープの基本の作り方は、このミネストローネと全く同じです。
具材や味付けを変えることで、あなた好みのデトックススープを作ることができますよ。
仕事や家事などで忙しい方には、具材を冷凍し、その都度作って食べるスタイルがとても便利です。
休日に沢山作って具材を冷凍しておけば、約1か月保存可能なのも嬉しいですね!
【簡単調理】炊飯器で作るコンソメ野菜スープ
2つ目はSNSで見つけたデトックススープのレシピで、鍋ではなく炊飯器で作るスープを紹介します!
https://twitter.com/emiry_oinari/status/1714259854590935361
引用 Twitter
【紹介されている材料】
- 鶏ムネ肉…1枚
- キャベツ…1/2
- トマト…2個
- 玉ねぎ…1/2
- コンソメキューブ…2個
- 塩…小さじ1/2
- にんにくチューブ…お好みで
- 水…200ml
作り方はTwitter本文にある通り、全ての材料を炊飯器に入れ、普通炊きのスイッチを押すだけです!
鍋で作る場合は近くにいないといけませんが、炊飯器はスイッチさえ押せば、炊飯器が調理してくれるのが特徴です。
ガスや火を使わないため、炊飯器から離れて子供の相手もできますので、ぜひ活用してみてくださいね。
あなた好みのデトックススープを作って、体の中からキレイになってみましょう。
まとめ
- デトックススープに入れてはいけない野菜はないが、人によって不向きな野菜もある
- デトックススープにおすすめの食材は、セロリ・キャベツ・にんじん・玉ねぎ・大根・トマト・きのこ・梅干しである
- 体に嬉しい効果を与えてくれるデトックススープは、ダイエットの効果も期待できる
- デトックススープのダイエットは短期集中型だが、胃腸をリセットし減量することが可能
- デトックススープの基本の作り方は決まっていて、和風・洋風など好みの味付けをすることができる
- デトックススープは鍋で作る方法が一般的だが、炊飯器で作る簡単な方法もある
デトックススープに使う野菜は何でも平気ということがわかりましたが、人によって不向きな野菜があることには驚きました。
体に良い効果が沢山あり、作り方も簡単なので、気になる方はぜひ作ってみてくださいね。