初節句は、赤ちゃんの健やかな成長をお祈りする大切な行事です。
お孫さんの初節句、盛大にお祝いしてあげたいですよね!
でも、赤ちゃんの行事は、出産祝い・お宮参り・百日祝い・1歳の誕生日など、生まれてから目白押し…。
そこで気になるのは、お祝い金の相場です。
気がかりなのは、お祝い金が少ないと思われてしまうことではないでしょうか?
しかし、金額が少ないことを気にする必要はありません!
この記事では、初節句のお祝い金をどのように決めるのか、考え方についてお伝えしていきます。
たとえお祝い金が少ない場合でも、お祝いの気持ちが相手に伝わることが大切です。
ご祝儀袋の書き方なども解説するので、悩める初節句のお祝い金について、参考にしてみてください!
目次
初節句のお祝い金が少ないことは問題ない!金額の決め方
初節句に関する色々なサイトをみると、祖父母から贈るお祝い金の相場は5万円~や、10万円~などと書かれています。
しかし口コミをみてみると、1万円や3万円をもらったという意見も多くありました。
口コミを見る限り、一番多い金額は5万円のようです。
お祝い金が少ないと思われない無難な金額は、5万円と言えるでしょう。
しかし、初節句のお祝い金は、家庭の事情や祝い方によって違ってきます。
実は、初節句の相場はあってないようなものなんです…!
この章では、お祝い金をどのように決めればいいか、考え方をお伝えしますよ♪
他のご家庭と比べて、お祝い金が多い少ないと気にする必要は一切ないので、安心してください!
お祝い金は相談して決めるのが吉
一般的に、初節句のお祝い金の中に、お雛様や五月人形など、節句人形の購入費用が含まれます。
購入する節句人形の予算やご家庭の事情に合わせて、初節句のお祝い金を決める必要があります。
初節句のお祝い金は、以下の項目をそれぞれ確認した上で、総合的に判断して決めましょう!
- 節句人形の予算
- 誰が節句人形を購入するのか
- 経済事情
重要なのは、初節句の祝い方について、赤ちゃんのご両親としっかり相談することです。
相談して決めることで両家の足並みをそろえ、お祝い金が多い少ないなど、悶々としたわだかまりが発生するのを防ぐことができます。
お祝い事なので、誤解が生まれないようにコミュニケーションをとりながら、準備を進めていきましょう。
また、家の風習などもあるかと思いますが、決して先走りして勝手に色々決めてはいけません。
初節句の祝い方については、必ず赤ちゃんのご両親の意見を尊重してください。
赤ちゃんのご両親が楽しく初節句の準備をすすめられるように、気持ちよくサポートしてあげましょう。
それでは、お祝い金を決める上での確認項目について、詳しくご説明します!
①購入する節句人形の予算
まずは節句人形の予算を決めます。購入予算が決まれば、お祝い金の目安がたてやすいですね。
節句人形は、「赤ちゃんが健やかに成長しますように」と願いを込めて飾る人形です。
五月人形と雛人形の一般的な価格帯はこちらです。
五月人形 | 人気の価格帯 |
兜飾り | 3万円~5万円 |
鎧飾り | 10万円~20万円 |
人形飾り | 8万円~10万円 |
昔は鎧飾りが主流でしたが、現代の一番人気は兜飾りです。
雛人形 | 人気の価格帯 |
衣装着タイプの親王飾り | 5万円~20万円 |
衣装着タイプの3段・5段飾り | 8万円~20万円 |
衣装着タイプの7段15人飾り | 20万円~50万円 |
衣装着タイプの収納飾り | 6万円~12万円 |
衣装着タイプのケース飾り | 2万円~10万円 |
木目込みタイプの雛人形 | 3万円~20万円 |
現代では、男雛・女雛のみのシンプルな親王飾りが、雛人形のスタンダード。
最近では、コンパクトでモダンなデザインの節句人形も数多くあり、とても人気です。
小さめな分価格が抑えられ、シンプルなので部屋にマッチしやすいのが魅力。
節句人形の価格はピンからキリまで幅広いので、赤ちゃんのご両親と相談しながら、購入予算を決めましょう。
お人形は顔が命とよく言われるように、好みがあるので、節句人形は赤ちゃんのご両親に選んでもらってください。
また、置く場所がないからという理由で、節句人形を用意しないご家庭もあります。
お人形を用意しない代わりに、節句にちなんだ飾りつけなどをして、節句のお祝いをするそうです。
節句人形を購入するか、購入しないかを含め、予算を検討してみましょう。
②誰が節句人形の費用を負担するか
節句人形の費用を誰が負担するかによって、お祝い金も変わってきますね。
以下、考えられる費用負担のパターンです。
- 節句人形を母方祖父母が全額負担する
- 節句人形を父方祖父母が全額負担する
- 節句人形を両家で折半して購入する
- 節句人形を購入する家と、節句飾りを購入する家に分ける
- 赤ちゃんの両親が全額負担する
- 赤ちゃんの両親が一部負担する
母方の祖父母が節句人形を用意するという風習を、聞いたことがあるかと思います。
そうなると、母方祖父母のお祝い金が跳ね上がってしまいますね…。
この風習から、初節句のお祝い金の相場は10万~と書いているサイトもあります。
しかし、これは昔の風習なので、必ずしも守る必要はありません。
今では、両家で折半して節句人形を購入する家が、多くなっているようです。
私の場合は、気に入った節句人形が少しお値段が張ったので、両家の祖父母から一律でお祝い金を頂き、足りない分を自分たちで負担しました!
ご家庭によって考え方は様々なので、ぜひご両家で相談して決めましょう。
③家庭の経済事情
ご祝儀として出費できる金額も、ご家庭の事情によって変わってきます。
以下に想定されるご家庭の状況を考慮した上で、初節句に包む金額を決めましょう。
- 孫の人数が多い場合、他の孫にも同じようにお祝いできるか
- 生まれてからのすべての行事でお祝い金を渡している
- 初節句よりも1歳の誕生日を盛大にお祝いしたい
初孫だからといって、初節句のお祝いを奮発してしまったら、他の孫たちにも同じようにお祝いしてあげないといけなくなります。
また、その後も七五三や入学祝いなど、子供の行事は目白押しです。
ご家庭の状況に合わせて、無理なくお祝いできる金額を包んでください。
【補足】お祝い金を贈る時期
祖父母からお祝い金を贈る時期は、初節句の2か月以上前くらいに贈ると安心です。
赤ちゃんのご両親が、節句人形を購入する準備期間を踏まえて、前もってお祝い金を渡します。
節句人形 | 節句人形 購入時期 |
節句人形 飾る時期 |
お祝い金を 渡す時期 |
雛人形 | 11月頃~ 2月中旬頃 |
3月3日 の1週間前 までに飾る |
1月初旬頃 までに渡す |
五月人形 | 3月中旬~ 4月初旬頃 |
5月5日 の1週間前 までに飾る |
3月初旬頃 までに渡す |
お祝い金をいくら包めばよいか、考え方について参考になりましたか?
ぜひ、お孫さんのご両親である、あなたの息子さんや娘さんに、初節句をどのようにお祝いをするか相談してみてください。
お祝い金が「相場と比べて少ない」などと思われないためにも、赤ちゃんのご両親に、祖父母としての考えをしっかり伝えることが大切です。
その上で、贈ったお祝い金を少ないと思われてしまったとしても、気にする必要はありません。
精一杯の気持ちを込めて贈ったお祝い金を、少ないなどとケチをつける方が、マナーに反していますよね。
渡したお祝い金について相手がどう思うかは、あまり気にしないようにしましょう。
初節句のお祝い金は内孫外孫で違う?兄弟の場合は?
昔の風習では、内孫か外孫かによって、祖父母から贈る初節句のお祝い金が違いました。
初節句のならわしとして、「節句飾りは母方の祖父母が用意する」と決まっていたからです。
祖父母からすると外孫の節句飾りを用意することになるため、内孫よりも外孫のお祝い金の方が多くなります。
孫によってお祝い金が違うというよりは、節句人形を買うかどうかで、初節句のお祝い金に差がでるということですね。
そのため、長子と次子以降でも、お祝い金が違う場合もあります。
孫のお祝い金は一律で!
前の章でもご紹介しましたが、節句人形を必ずしも母方の祖父母が購入しなければならないわけではありません。
節句人形の費用負担は、両家の祖父母で折半する家が増えています。
孫のお祝い金に格差がうまれないように、内孫外孫・長子次子関係なく、平等に一律のお祝い金を渡している家が多いようです。
節句人形について、兄弟姉妹の場合は、不公平な印象を弟さんや妹さんに与えないよう、どの家も工夫されています。
- 長男の時に購入した五月人形に、次男の名前の木札を並べ、2人のものとした
- 次男の名前ののぼり旗を用意して立てた
- 長男は人形、次男は弓破魔を用意した
- 小さめの人形、ミニ兜、室内用の鯉のぼりと兄弟それぞれに買い替えた
- 長男は祖父母が用意した五月人形、次男には小ぶりな金太郎が兜と鯉のぼりを持っているセット飾りを用意
- 長女には雛人形、次女には市松人形を用意した
- 次女にはつるし飾りを用意した
- 長女と次女の名前旗を用意した
お孫さん全員に「自分が大切にされた」という思い出を、それぞれに持たせてあげましょう。
初節句のお祝い金は正しい書き方でご祝儀袋に包もう!
初節句のお祝い金を渡すときは、必ずご祝儀袋を用意しましょう!
この章では、ご祝儀袋の選び方や書き方、お札の入れ方など、初節句のご祝儀袋全般について解説します!
特に気になるご祝儀袋の書き方は、図でわかりやすく説明しますよ♪
身内とはいえ、お祝い事のマナーはきちんと守った方が、お互い気持ちが良いですよね。
マナーを守るということは、お祝いの気持ちの表れでもあります。
まずはご祝儀袋の選び方からご説明します。
ご祝儀袋の選び方
初節句のお祝い金は、必ず紅白蝶結びのご祝儀袋に入れます。
蝶結びは何度も結び直すことができることから、何度も繰り返してお祝いしたいという思いが込められています。
初節句は何度あっても嬉しいお祝い事なので、蝶結びの水引を選びます。
豪華だからという理由で、結婚式用のご祝儀袋を使用してはいけません。
水引の結び方に込められている意味が、結婚式用とその他お祝い事全般用では違います。
結婚式用のご祝儀袋は「一度切り」という願掛けが込められているので、結婚式以外のお祝いごとで使用すると、失礼になってしまいます。
また、包むお祝い金の金額によって、ご祝儀袋の豪華さが違います。
3万円未満 | 3万円以上 | 10万円以上 |
紅白の水引が 印刷された袋 |
紅白の水引が 結ばれている袋 |
和紙などを使った 豪華な袋 |
引用 東急ハンズ公式HP
ご祝儀袋はAmazonで手軽に購入できるので、ご紹介しますね♪
3万円未満の金額をいれるご祝儀袋 |
紅白の水引が印刷されている袋 |
3万円以上の金額をいれるご祝儀袋 |
水引が結ばれている袋 |
10万円以上の金額をいれるご祝儀袋 |
和紙などを使った豪華な袋 |
初節句でのご祝儀袋の書き方
基本的なご祝儀袋の書き方をご説明します!
- 正式には毛筆で楷書書き。
- 祝い用は濃い墨で書く。
- 贈り主の名前はフルネームでやや小さめに書く。
連名の場合の書き方 | |
---|---|
夫婦連名 | 夫の名前をフルネームで書き、 その左側に夫の名の位置にそろえて 妻の名を書く。 |
2~3名連名 | 右側から左へ地位・年齢の高い順に フルネームで書く。 |
3名以上連名 | 表書きは○○一同と書く。 連名者のフルネームを書いた 紙を添える。 紙に書く場合も、右から左へと地位や 年齢の高い人の順に書く。 |
贈る相手の 名を入れる |
のし袋表面の左上に、 贈る相手の名前を書く。 |
- 中袋表面に金額を書く。
- 金額は旧漢字を用いるのが正式だが、略式(一、二、三)を使ってもよい。
- 中袋裏面に住所と名前を記入する。
中袋に書く金額は、旧漢字で書くのが正式です。
しかし現在では、略式の漢数字でもよいとされています。
また、「金○○円也」という書き方を見たことがあるかと思います。
しかし「也(なり)」を付けるのは、10万円以上の高額な金額の場合のみなんです…!
10万円未満の場合は、「也」を書かないのが正式です。
金額 | 正式(旧漢字) | 略式 |
---|---|---|
5,000円 | 金 伍阡円 | 金 五千円 |
10,000円 | 金 壱萬円 | 金 一万円 |
20,000円 | 金 弐萬円 | 金 二万円 |
30,000円 | 金 参萬円 | 金 三万円 |
50,000円 | 金 伍萬円 | 金 五万円 |
100,000円 | 金 拾萬円 | 金 十万円 |
中袋に住所と名前を必ず書きましょう。
郵便番号までしっかり書いてあると、より親切です。
祝儀袋の表書きに名前を書いたからといって、中袋の住所と名前を省略しないでください。
ご祝儀袋はとても嵩張るので、ご祝儀を頂いた側は、中袋だけでまとめることがあります。
中袋に住所と名前が書いてあると、ご祝儀を受け取った側が整理する際に大変助かります。
私も以前ご祝儀を頂いたとき、住所と名前が書かれていない中袋があり、誰から頂いたご祝儀かわかるように書き足す手間が発生しました…。
中袋に住所を書く理由は、ご祝儀を頂いた側がお祝い返しを送る時に、正しい送り先を確認できるようにするためなんです!
ご祝儀袋に入れるお札の向き
中袋に入れるお札の向きにも決まりがあります。
- 祝儀袋から中袋を取り出し、お札を入れる。
- お札はすべて新札で、表裏、向きを揃えて重ねる。
- お札の表が中袋の表に向くように、かつ、肖像が上に来るように入れる。
- 中袋の封はしなくても失礼にはならないが、金額が大きいときは封をする。
お札の表…人物の肖像画がある方
まとめ
- お祝い金には、節句人形の購入費用が含まれる
- ご家庭の事情や節句人形の予算に応じて、お祝い金を決める
- 節句人形の費用負担は、現代では両家で折半が多い
- 祖父母からお祝い金を渡す時期は、節句の2か月前
- 内孫外孫・兄弟姉妹関係なく、すべての孫に一律のお祝い金を渡す家が多い
- 身内とはいえ、お祝い金を渡すときは必ずご祝儀袋に入れ、マナーを守ろう
初節句の祝い方について、両家の祖父母と赤ちゃんのご両親とで、しっかり相談することが大切です。
相談して決めれば、お祝い金が多い少ないなどと、お互いに気にすることはなくなりますね。
赤ちゃんの健やかな成長を願い、みんなで楽しくお孫さんの初節句をお祝いしましょう!