自分の畑やお庭を持っていなくても、ベランダでガーデニングを楽しめます。
キッチンなどで手軽にお世話できるハーブは、冬の寒い時期でもベランダで育てられるのでしょうか?
冬植えでもきちんとお世話をすれば、ハーブを育てられます。
ハーブは冬植えでも枯らさずに育てやすい、おすすめの品種がたくさんあることがわかりました。
ハーブの他にも、冬植えにおすすめの花や野菜の品種もご紹介します。
そんなあなたにぜひ最後まで読んでいただきたい内容になっています。
目次
冬植えのハーブでおすすめの品種6選を紹介!
ハーブは、手軽に栽培ができる品種が多いのでおすすめです。
お料理に使えるものが多いので、育てるモチベーションを維持出来そうですね!
品種を選び、本格的な寒い季節になる前に植え付けをすると、冬でも安心してハーブを育てられます。
今回紹介するハーブに共通することは以下の通りです。
- 冬植えも可能だが、植え付けの適切な時期は寒さが本格的になる冬の前
- 耐寒性がある
- 直射日光・特に強い日差しは苦手
- 水やりは毎日不要
それぞれの品種の特徴について詳しくみていきましょう。
【おすすめ①】ミント
ミントは、一般的に「スペアミント」と「ペパーミント」の2種類があります。
ミントはスカッという爽やかな香りを持つイメージがありますが、実はすっきりとした甘さのある香りがあるものもあります。
他にも、ハーブティーで飲用する品種や、観賞用の品種などなど…。
葉っぱの色や形が、一般的なミントと異なる品種もあり、種類が豊富です。
ミントの植え付けは、4〜6月または9〜10月に植え付けるのが良いとされています。
ミントを植えた鉢は、日当たりが良すぎると葉焼けを起こすので、半日陰で風通しの良い場所で育てます。
水やりは毎日する必要がなく、乾燥して全体的にぐったりしてきたら、水をあげるタイミングです。
また、乾燥にはそれほど強くはないので、植え付けの際に保水性のある土を選ぶと良いですよ。
収穫をするときは、先端の柔らかい葉っぱをハサミで切ってあげます。
ミントは非常に強い繁殖力を持つため、定期的に剪定をして、窮屈さを解消させてあげるのも大事なポイントです。
強い繁殖力のため、複数の種類を1つの鉢に植えることもできません。
【おすすめ②】ローズマリー
ローズマリーは、ハーブティー・肉料理・魚料理・きのこ料理・焼き菓子の香り付けなど、幅広く活躍するハーブです。
ホワイトローズマリーという品種は、とってもかわいい白い花を咲かせるので、育てるときの楽しさがアップしますよ。
ローズマリーは、4〜5月または9〜11月に植え付けをすると良いです。
真夏の直射日光は苦手なので、直接日が当たらない場所に移動させましょう。
真夏以外は、日当たり・風通しともに良い場所で育てます。
ローズマリーは乾燥に強いので、水やりは毎日する必要がありません。
鉢の土が乾燥してきた、と感じてから数日後に鉢底からあふれるくらいの水をあげましょう。
収穫は、太い茎から伸びてきた葉や茎を10〜15cm程度で切り取ります。
一気に収穫すると枯れてしまう原因になるので、少しずつ収穫するのがポイントです。
【おすすめ③】ラベンダー
ラベンダーは芳香剤や香水、石鹸などの香り付けに使用されるハーブです。
私はラベンダーの香りが好きで、アロマオイルをよく使用します…!
ラベンダーは日用品だけでなく、料理やドライフラワー、薬草などにも使われる優れもののハーブです。
ただし、品種によっては育てる難易度が高いものもあるので注意が必要です。
いわゆる一般的なラベンダーは「イングリッシュラベンダー」ですが、寒冷地向けの品種で、暖かい地域には不向きです。
ラベンダーを初めて植える方は「ラバンディン系」の花が小さく、香りが控えめな品種を選ぶのをおすすめします。
ラベンダーは、4〜5月または9〜11月に植え付けるのが良いです。
ラベンダーは暑さよりも寒さを好む植物で、春と秋にすくすくと生長します。
夏は直射日光の当たらない場所、かつ風通しの良い場所で育て、冬はできるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。
毎日の水やりは不要で、鉢の土が乾燥してきてから鉢底からあふれるくらいの水をあげます。
ラベンダーの収穫は、5月〜7月が目安で、根本から5cmほどを目安に剪定します。
収穫期でなくても、2〜3ヶ月に1回、適度に茎を切って通気性を確保しましょう。
湿度に弱いラベンダーの天敵である梅雨を乗り越えるために、梅雨前には株の間が透けるくらいに剪定すると良いです。
【おすすめ④】タイム
タイムは、肉料理・魚料理によく使用され、清涼感の中にほろ苦さがあるのが特徴のハーブです。
ヨーロッパでは昔からメディカルハーブとして、体調が優れないときに大活躍のハーブでした。
タイムにもたくさんの品種がありますが、最も一般的な品種は「コモンタイム」です。
タイムは、4〜6月もしくは9月に植え付けると良いです。
タイムは他のハーブと異なり初秋の9月が最適な植え付け時期なので、冬植えにはあまり適さないですが、耐寒性がありますよ。
風通しがよく、日当たりの良いところを好むので、ベランダで育てやすいハーブです。
多少の日陰でも育ちますが、葉の色艶が変わってくるので、日当たりの良い場所がGOOD。
他のハーブと同じく、夏の暑さには弱めなので、半日陰の風通しの良い場所に移動させましょう。
水やりは毎日する必要はなく、土が乾いてからあげるようにします。
冬場はタイムの生長期ではないので、水やりの回数は減らしましょう。
【おすすめ⑤】セージ
セージはクリームソース・バターソース・ハーブティーなどで楽しめるハーブです。
ソーセージにもよく使われており、ソーセージの語源になったとも言われているそう!
セージは、ヨモギに似た爽やかな香りとわずかな苦味があることや、セージグリーンと呼ばれる独特なグレーがかった葉の色が特徴です。
他のハーブにはないくすみカラーが、セージのポイントですね!
セージは、3〜6月もしくは9〜11月が最適な植え付け時期です。
日当たり・風通しともに良い場所を好みますが、夏場の強い日差しには弱いので、直射日光の当たらない日陰に移動しましょう。
毎日の水やりは不要で、乾燥気味に育てるのが上手に育てるコツです。
土の表面が乾いたらたっぷりの水をあげるくらいにして、セージが苦手な多湿を防ぎましょう。
他のハーブでも同じですが、水やりは特に失敗しやすく、枯らしてしまう原因になりやすいので注意です。
⑥オレガノ
オレガノは、イタリア料理に不可欠で、ピザ・トマトソース・野菜料理・肉料理など幅広く使われるハーブです。
乾燥すると青臭い匂いが取れるので、料理には乾燥させて使うケースが多いですよ。
丈夫で耐寒性があるハーブですが、高温多湿の日本では蒸れに注意して育ててあげましょう。
オレガノは、4〜5月または9〜10月に植え付けをすると良いです。
植え付けの際には、購入した苗よりもひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。
基本的には日光を好みますが、植え付け直後の株が弱い時期は日陰や半日陰で育てるのがコツです。
また、夏場の直射日光、強い西日で葉焼けを起こすので、強い日差しが当たる場合は育てる場所を移動させます。
オレガノは多湿が苦手なので、毎日の水やりは不要で、土の表面がしっかり乾いてからたっぷりの水を与えます。
【番外編】冬植えのメリット・デメリットは?
寒い冬は、多くの植物たちにとって生長が止まってしまう時期です。
そんな冬植えのメリットってあるのか?と気になったので、リサーチをしました。
- 病害虫による枯れなどが減ること
- 春に生長する品種の場合、冬植えすると収量が増えること
特に夏は、植物が病気にかかったり虫に食べられたりと不安があります。
- ほとんど生長が見られないこと
- 苗の流通量が減ること
- 寒冷地での植え付けが困難なこと
調べていると、冬植えに適した植物は品種が限られている印象を覚えました。
冬植えにもメリットはありますが、本格的な寒さに入る前に植え付けをすると良いでしょう。
冬植えの花を鉢植えで育ててみよう!おすすめ3選
冬の寒い時期は、花の彩りや可憐さ、華やかさをみるとかわいさが倍増しますよね。
冬のイメージがあまりない花ですが、品種を選べば冬植えも可能です。
ハーブに続いて、ベランダで育てられる冬植えにおすすめの花を3品種ご紹介します。
【おすすめ①】パンジー・ビオラ
パンジー・ビオラは品種が豊富で、黄色やオレンジ、ピンク、パープル、ホワイトなど鮮やかな色があります。
パンジー・ビオラは暑さや湿気に弱いので、夏ではなく10月ごろからお花屋さんに流通します。
植え付けを気温が下がってきた11月ごろにすると、春まで長持ちさせられます。
冬場も花を咲かせますが、一輪ずつが長持ちするような咲き方をします。
春になると、どんどん咲いて一気にベランダが華やかになりますよ。
【おすすめ②】ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、名前の通りシクラメンを品種改良してできた品種です。
寒さに弱いシクラメンを、室内だけでなく屋外でも育てられるように品種改良されました。
ガーデンシクラメンは一般的なシクラメンよりもやや小ぶりですが、色はほとんど一緒で、レッド・ホワイト・ピンクがあります。
流通が始まるのは10月ごろで、本格的な寒さの前に植え付けをするのをおすすめします。
ガーデンシクラメンは、冬から春にかけて次々と花を咲かせてくれます。
霜に当たっても枯れないくらいの耐寒性があるので、初心者でも育てやすいです。
【おすすめ③】スノードロップ
スノードロップは乳白色で、下向きに可憐な花を咲かせる品種です。
秋に根を張り、寒い時期に目を出し、春が始まる頃に花をつけます。
スノードロップは十分な寒さに当たらないと発芽しないので、暖かい地域は注意が必要です。
また、スノードロップは寒さには非常に弱い反面、夏越しが難しい品種です。
スノードロップの球根には強い毒性「アルカノイド」が含まれるので、小さな子供さんやペットがいる場合は気をつけましょう。
冬植えの野菜をプランターで育てるときのコツと品種
花とハーブときて、最後は冬植えの野菜についてご紹介します。
これまでは鉢植えで十分でしたが、冬植えの野菜は長方形のプランターがおすすめです。
この章では、冬植えの野菜を育てるときのコツとおすすめの品種をご紹介します。
冬植えの野菜の育て方
野菜を植えるときは、苗や球根ではなく基本的に種から植えることが多いです。
日当たりの良いところにプランターを置いて、水やりは午前中に済ませます。
発芽後は元気な芽を残し、弱った芽をぬく間引きと呼ばれる作業をします。
間引きの後には、株元に土を寄せる、土寄せという作業もセットで行いましょう!
耐寒性のある品種でも、霜の降りる日や北風によく当たる場所の場合は、プランターに不職布を被せて保湿をします。
雨や雪に晒される期間が長いときは、のきやひさしの下に移動させてあげましょうね。
基本的な冬植えの野菜の育て方を抑え、あとは品種に合わせた適切な育て方を実践しましょう!
冬植えにおすすめな野菜を紹介
冬植えのうち、プランターで育てられるおすすめな野菜は以下の通りです。
- コマツナ
- チンゲンサイ
- 小カブ
- タマネギ
- スナップエンンドウ
選ぶときの注意点としては、畑ではなく、プランターで育てる用の品種を選ぶことです。
野菜を育てると日頃の料理に使えるので、まずは手軽にベランダで育ててみると良いですね。
まとめ
- 冬植えのハーブは初心者でも育てやすい品種が多く、本格的な寒さに入る前に植え付けをすると育てやすい
- 耐寒性のあるハーブは①ミント②ローズマリー③ラベンダー④タイム⑤セージ⑥オレガノ
- 冬植えできる花は①パンジー・ビオラ②ガーデンシクラメン③スノードロップ
- 耐寒性のある花は、夏の暑さや湿気に弱い傾向があるので、夏越しに注意する
- 野菜をプランターで植えるときは、水やりや間引き、土寄せ、湿気対策をしてあげるのが育て方のコツ
- 冬植えの野菜におすすめな品種はコマツナやチンゲンサイ、小カブなど料理に活躍してくれるものが多い
私も本格的な寒さに入る前にハーブの植え付けをして、冬を過ごしたくなりました。
ハーブや野菜は、愛でるだけでなく、食べられるのもうれしいポイントですよね。
寒い冬を植物たちと一緒に越したい方、ぜひ一緒に育ててみませんか?