ぷっくりとした丸い葉っぱが可愛い、かねのなる木。
かねがなる木と言っても、本当にお金がなるわけではありません。
その名前のとおり「幸運を招く・富」という縁起のよい花言葉を持っています。
枯らしたくないならば、かねのなる木の置き場所を「日光がよくあたり、風が通る場所」にしてみて下さい。
置き場所の環境がよければ、枯れることはありません。
また、かねのなる木は全部で300種類ほどあるので、置き場所を選ばずインテリアにあわせて自分の好みのものがみつかると思います。
この記事では風水による金運UP効果も期待できるベストな置き場所、長く育てていくために、植え替えや水やりの方法なども紹介しています。
目次
かねのなる木の置き場所は日当たりと風通しが良い場所
かねのなる木は、お日様が大好きです。
そして植物全般に共通することですが、風がよく通る場所に置くことも大切なポイントです。
かねのなる木は耐陰性があるのですが、明るい日陰よりも、日当たりがよく、風通しの良い置き場所を好みます。
5つの最適な条件~置き場所と注意点~
かねのなる木を枯らさないように、置き場所の最適な条件と注意点を5つ紹介していきます。
風水からみる金運UPが期待できる置き場所
中国ではかねのなる木は、金運上昇や繁栄を招く縁起のよい植物とされてきました。
風水でも葉が上向きで丸い形をしていることから、人を元気にしたりホッとさせたりする効果とがあると言われています。
置き場所 | 方角 |
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人間関係の運気をつかさどる東南のリビングなど、人が集まる部屋に飾るのがおすすめです。
金運アップを期待するなら、財運や豊作をつかさどる北西や西の部屋に飾るのがおすすめです。
また風水では、玄関から入ったとき最初に目にするものが、持つ運気に影響されやすいと考えます。
最初に目に入るように玄関に飾るのはおすすめです。
かねのなる木は種類が豊富!代表の6品種
かねのなる木といっても種類や特徴はさまざまで、緑色、淵が色つき、斑入り、葉が細いなど全部で300種類ほどあると言われています。
これだけあると種類によって、葉の模様や花色など楽しめそうです。
なんといっても肉厚な葉が癒されますので、自分の好きなかねのなる木が見つかるかもしれませんね。
ただし斑入りなど矮性品種は葉焼けしやすく酷な環境に弱いので、特に夏は半日陰になる場所に置いてあげて下さい。
ここでは300種類ある中でもよく知られている、かねのなる木6種類を紹介していきましょう。
その前にかねのなる木について少し触れておきます。
かねのなる木ってどんな木?
科名 | ベンケイソウ科 |
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属名 | クラッスラ属 |
和名 | 縁紅弁慶(フチベニベンケイ) |
別名 | クラッスラ/成金草 |
分類 | 常緑樹、低木、多肉植物 |
英名 | dollar plan/money tree |
英名 | Money tree |
学名 | Crassula ovata |
原産地 | 南アフリカ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 有り |
開花期 | 11月~2月 |
花の色 | 白、淡いピンク |
かねのなる木は、南アフリカを原産とする、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物になります。
昭和の初めごろ、日本にクラッスラの名で入ってきました。
生産業者が新芽の先に5円玉の穴を通して、そのまま生長させました。
茎に5円玉が通っている姿は、お金が咲いているような華やかさだと縁起物として注目されるようになりました。
これをきっかけに「金のなる木」「成金草」という通称になりました。
耐暑性、耐寒性が強く、耐陰性もあるため、初心者でも丈夫で育てやすい植物です。
晩秋から冬にかけて、星形の小さな白や淡いピンクの可愛らしい花を咲かせてくれます。
花言葉は「一攫千金、富、幸運を招く、不老長寿」という意味を持っています。
縁起が良いので、新築祝いや開業祝いなど、贈り物として利用されることも多い植物です。
植物の初心者さんにとっても、日本人にとってもかねのなる木は、馴染み深い植物だということがわかりましたね。
かねのなる木といえば花月がシンボル
では昔からよく見かける品種、最近はやりの品種を6種類紹介します。
昔から最もよくみかける代表的な品種です。
葉は深緑色で、葉の縁に赤の斑が入ります。(赤の斑が入らないのもあります。)
「クラッスラ・ポルツラケ」という学名で、一般に「金のなる木」というとこの品種を指します。
葉が肉厚で、幹が太く、丈夫で育てやすいので人気のある品種です。
花月の矮性品種ですが、性質は花月とほぼ変わりません。
花色は淡いピンクです。
その色が桜のようにみえることから名付けられた、桜好きな日本人には好まれる品種です。
明るい黄色の斑が入る品種です。
夏は緑色の葉ですが、秋以降紅葉すると綺麗な黄色になります。
葉が黄金色に輝くように見えるので、縁起がよいとされプレゼントに好まれる品種です。
花月の斑入り品種です。
緑一色の花月と違い、明るいクリーム色の班が入ります。
色と斑のコントラストが綺麗な観賞用に良い品種です。
花月のコンパクトな品種です。
節と節の間がせまく、小さな葉が特徴です。
株が小さいのでテーブルの上におけると人気の品種です。
姿が特徴的な品種です。
草丈は50cmになり、上に向かって生長する細長い筒状の葉が、宇宙人の指を連想させると名付けられました。
多肉植物ブームに後押しされた最近人気の品種です。
かねのなる木が枯れたら縁起悪い?!枯れる原因は2つ
枯れたらなんだか縁起が悪い気がしますよね。
かねのなる木は常緑樹ですが、葉を落としてしまう事があります。
枯れたらもう復活できないのかと心配されると思いますが、土の中で木の幹はまだ生きています。
春になって暖かくなると、また新しい葉が生えてきますので安心して下さい。
ただし枯れる前に、なんとか対策をする必要があります。
葉を落としてしまうのは環境が合わないことが原因です。
新しい葉が生えてくるように、季節によって異なるやりかたで、水やりして対策していきましょう。
【枯れる原因①】日光不足
前項でも触れましたがかねのなる木は、お日様が大好きです。
自然現象という場合もありますが、葉を落としてしまう主な原因は「日光不足」。
特に日照時間の短い冬場は、日光に当てることが大切になってきます。
天気の様子を見ながら、鉢の置き場所を変えるなどして移動させ、日照時間を確保してみて下さい。
【枯れる原因②】水のやり過ぎ
日照時間にも関係しますが、日照時間が減り気温が下がると、水が完全に蒸発しません。
水が完全に蒸発していない状態だと、土の中が湿ったままになり根腐れを起こします。
水のやりすぎが原因ですので、土が完全に乾くまで水やりをいったん止めましょう。
季節によって異なる正しい水やりの方法
かねのなる木の基本的な育て方は「乾燥気味に育てる」ということでした。
水やりのやりかたは、季節によって異なります。
春~夏の水やり | 土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとあげる
土の内部温度が上がるのを防ぐために、夕方以降の涼しい時間帯にあげる |
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秋~冬の水やり | 暑さのピークを過ぎたら、徐々に水やりの頻度を減らす
生育がゆるやかな秋~冬に、月に1~2回に留める |
かねのなる木を簡単に増やす方法
かねのなる木は「挿し木」や「葉挿し」で簡単に増やすことができます。
【挿し木で増やす方法】
挿し木は、かねのなる木の増やし方で、よくやられている増やし方になります。
かねのなる木の葉が密になってきたら剪定を行います。
剪定したときに切り取った茎を利用して、簡単に行えます。
【挿し木のタイミング】
気温と湿度が上昇し始める5~6月に行う(親株もダメージの回復が早い)
【挿し木をおこなうときの注意点】
切り口から雑菌が入ることがあるので、日陰で充分乾かしてから土に挿す。
【挿し木に使う土】
古い土だと養分が少ないので、根から栄養の吸収も悪いので新しい土を使いましょう。
【挿し木の手順】
- 葉の付いている枝を切り取る
- 切り口を日陰で数日乾かす
- 切り口が乾燥したら土に挿す
- しばらくは水を与えないのがコツ
約1か月で発根し始めますので、そのあと鉢に植え替えて完了です。
【葉挿しで増やす】
かねのなる木は他の多肉植物と同じく、葉挿しでも簡単に増やすことが出来ます。
【葉挿しのポイント】
水を与えた直後ではなく、乾燥した状態のときに葉を1枚ずつ根元からとります。
葉挿しといっても土に挿すのではなく、仰向けの状態で土の上に置くだけです。
根が出るまでは日陰で保管し、根が出てきたら、かるく1mm程土をかけます。
大きくなるまでそのまま置いておきます。
かねのなる木の植え替えを行うタイミングと手順
かねのなる木はすくすく育つと、鉢の中いっぱいに根っこが広がっていきます。
鉢の中の広がった根っこをそのままにしておくと根詰まりの原因になりますので、2〜3年に1回は植え替えを行います。
ここではかねのなる木の植え替えに関して紹介します。
かねのなる木の植え替えを行うタイミング
タイミング | 理由 |
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①成長期である3~5月 | 植え替え自体は植物に負担がかかるので、生育期間だと親株のダメージ回復も早い |
②根詰まりを起こしている時 | 根詰まりすると葉のツヤやハリがなくなる |
かねのなる木の植え替えを行う手順
【根詰まりのサイン】
- 鉢底穴から根がとびだしている
- 水の染み込みが悪くなる
鉢の中で根詰まりを起こしているとき、偏って生長するので一回り大きい鉢に植え替えてあげます。
一回り大きい鉢に植え替えることを「鉢上げ」といいます。
鉢上げのやりかたを説明していきましょう。
花を咲かせるコツ
かねのなる木は11月頃から、星型の小さな可愛らしい花を咲かせてくれます。
ここでは、花を上手に咲かせるコツを紹介していきます。
コツ① |
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大株の苗を選ぶ |
晩秋から冬にかけて、白や淡いピンクの可憐な花を楽しむために以下を選ぶと良いです。
※小さな株に花をつける品種と、大株にならないと咲かない品種があるので注意 |
コツ② |
夏の水やりを控える |
夏の間の水やりは止めます。
夏の時期に水をたくさんやりすぎてしまうと、葉ばかりが成長してしまうからです。 止めると葉の水分が減りしわしわになってくるのですが大丈夫です。 春になって暖かくなればまた新しい葉が生えてきますので、それまで水やりは我慢です。 |
~肥料と剪定のワンポイントアドバイス~
少しだけ手間をかけて、可愛い花が毎年鑑賞できたら嬉しいですよね。
まとめ
- 置き場所は日光がよく当たる風通しの良い場所がベスト
- 冬は5℃以下になったら室内へ置き場所を移動させる
- 風水では家に入って最初に目についたものの影響が大きいので玄関に置くと金運UP
- かねのなる木は乾燥気味に育てる
- 花を咲かせたいなら夏の水やりは止める
- 生育期に根詰まりしていたら、2〜3年に1回は鉢上げを行う
- 鉢上げのときは新しい土を使う
「水やり3年」という言葉がありますが水やりは結構大切な作業で、やり過ぎてもやらなさ過ぎても順調に育ってくれません。
ただ乾燥が好きな多肉植物に関しては簡単で、迷ったら水をあげずに放ったらかしでも大丈夫!
これが一番のコツかもしれませんね。