ミシンは2千~10万円以上するものまであり、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
私も昨年末に、足踏みミシンから新しく購入しなおしました。
今どきの相場は「2~4万円」「買ってはいけないミシンがある」ということに注意して「ブラザーPS205」を購入。
フットコントローラーはおまけで付いてきて、糸通しが簡単で感動しています。
でも「もっとよく調べてから買えば良かった」と思っています。
ミシンは安い物ではないので、簡単に買い直せません。
そこで、実際に手芸店へ行き「買ってはいけないミシンは、どんなミシンですか?」と、ミシンに詳しい店員さんに直接訊ねてみました。
リアルな情報を正直に教えてもらい、手芸店員さんが選んだおすすめのミシンも紹介していますよ!
買ってはいけないミシンってどんなミシン?
あとから詳しく紹介しますが、私が選んだミシンは「ブラザーPS205」というコンパクトミシンでした。
もともと足踏みミシンを使っていたので、糸通しの分かりやすさに感動してしまいました。
でも、もっと押さえておくべきポイントが、他にいくつもあったのです。
私がチェックすべきポイントだと思った箇所を、手芸店員さんの意見も交えて5つ紹介します。
①1万円台のミシンは壊れやすい?!
つい先日「買ってはいけないミシンってありますか?」と、手芸店でストレートに伺ってみました。
ミシンに詳しい店員さんが、即答で「1万円台のミシン」と答えてくれました。
安い物だと、2~3千円という値段のミシンがあります。
キャラクターものが多く、ビジュアルは可愛いのですが「おもちゃ」なので、はっきりいって縫えません!
1万円以下のミシンは「トイ系ミシン」と呼ばれているくらいです。
実際、玩具メーカーが作っているミシンで、ただ糸が生地に刺さって、縫えているように見えるというおもちゃです。
手芸屋さんからしたら、「トイ系ミシン」がミシンという認識はないようです。
おもちゃとして購入されるなら全く問題ありませんが、何かを縫いたいなら、車とラジコンくらい違うので、やめておいた方が良いです。
「19000円のミシンでも、メーカー保証期間は6ヶ月~1年間と短い物が多く、壊れるように設計されている。」と手芸店員さんは言います。
「そんなことある?」と思いましたが、口コミを見ても保証期間というのは、メーカーの自信の表れ期間と考えて良いようです。
言い換えたら、保証期間が6か月~1年というのは、その期間は壊れない自信があるけれど、6か月~1年経つと壊れやすくなるということです。
メーカーも自信があるミシンには、3~5年の保証期間をつけています。
1万円台のミシンを販売する時は「初心者向け」「入門機用に」という文言で売られています。
ですが「初心者だからこそ1万円以下のミシンは、扱いにくいから買ってはいけない!」と言います。
初めてミシンを買うとき、安いミシンで充分と判断しがちですが、結局使いにくく、作りたい物が作れなかったと後悔するかもしれません。
中にはミシンが使いにくくて、お裁縫が嫌になってしまったという人も。
1万円台のミシンは、保証期間が短い分長くはもたず、壊れやすいようです。
買ってはいけないミシンに認定した方が良さそうですね。
②コンパクトミシンは厚物縫いができない?!
先程も紹介しましたが、手芸店員さんが「1万円台のミシンは、壊れるように設定されている」とおっしゃったのには驚きました。
もちろん使う側によっても、壊れる原因を知らずに無理やり使ってしまっている、ということはあると思います。
やはり無理な使い方をすると壊れやすいようです。
例えば、ジーンズのすそ上げにデニム地の布が何枚も重なると、とても負担がかかります。
1万円台のミシンやコンパクトミシンだとパワーがありません。
ミシンを購入したものの、パワーがないので「厚物縫いはできなかった」ということはよくあります。
そんなに使わないから軽くて小さい方がいいかな、と思ってパワーのないコンパクトミシンを選んでしまった場合に起こりがちです。
基本的には、厚い生地でもどんどん縫えるパワーのあるミシンほど、値段も高くなります。
簡単に買い替えられるものではないので、将来を見越してあらかじめ何を縫うのか、目的を定めて、検討してみて下さい。
【ミシンを壊してしまいやすいデニムの裾上げ】
コンパクトミシンでも2~3万円はします。
壊れやすいと言われても、そう簡単に壊れられては困りますよね!
そこで、厚物でミシンを壊してしまわないために、手芸店員さんにコツを教えてもらいました。
【厚物で壊れる原因】
三つ折りにしたジーンズの裾の厚い段差になる部分は、そこで糸調子が狂ったり、最悪な場合、針が折れたりします。
【解決方法】
デニムのすその段差になっている部分を縫う前に、木づちやゴムのハンマーで叩いて、なるべく平らにして縫います。
これは工業用ミシンを使う工場でも、事前に段差をプレスしたり叩いたりして、なるべく段差を少なくしているそうです。
【ミシンを長持ちさせるために、セルフメンテナンスをしましょう】
こまめにセルフチェックしていると、使い方や使う頻度によっても、持ちは違ってきます。
調子がおかしいなと思って、ミシンを修理に出す前に、自分で確認する方法があります。
~その前に注意ポイント~ |
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異音、動作不要の場合は、あまり動かさず修理にだしてください。 |
縫い目の乱れ、糸調子不良、糸がらみは故障でない場合があります。 |
【3つのポイントを確認してみましょう】
(用意するもの)
- ミシンの説明書
- 新しい針#11
- 糸60番
- 生地(普通地、シーチング等)
- ※ご使用のボビンサイズが正しいかどうかご確認ください。
これは説明書にも記載してあることですが、ネジを2~3か所回すだけで針板が外れます。
内釜や内部のホコリを取ります。
縫い目、糸調子不良は、多くが故障ではなく「お掃除不足」です。
② 正しく下糸を巻く
上糸と同じ糸を使って、ボビンに巻きますが、巻きスピードを早くすると、綺麗に均等に巻けます。
ボビンの糸が乱れていると、正しい糸調子が出来ません。
③ 正しく上糸をかける
押さえレバー、針、天びんを最上点にあげてから糸をかけます。
かけ終わったら上糸を引張りながら、押さえレバーを上下させてみます。
下げたときに引っ張る感触が変われば、正しくかけられている目安となります。
かけ方を間違うと、この感触が分かりません。
①~③のチェックをした上で、試し縫いをしてみます。
綺麗に縫えたら、修理に出さなくてOKです。
【ミシン修理には1万円はかかる】
セルフチェックをしても調子が悪い場合、修理に出すしかありません。
家庭用ミシンのフルサイズミシンの耐久年数は、使用頻度にもよりますが、約8~12年前後といわれています。
コンパクトミシン | 6か月~1年以上経つと故障する確率が高くなる |
フルサイズミシン | 3~5年以上経つと故障する確率が高くなる |
ミシンは壊れると、だいたいどこに出しても修理代に1万円はかかります。
一度壊れると、修理に何度も繰り返し出すことになり、結局は2~3万円かかってしまうそうです。
それなら最初から3~4万円のフルサイズミシンを購入した方が、結局はお得ですよね。
ミシンの修理は思った以上にお金がかかると思っておいてください。
【リアルなミシンの修理代】
私の近所の手芸屋さんのミシン修理を例にあげて紹介します。
まず近くの手芸店にミシンを持ち込みます。
修理受付手数料 | 2200円(会員は無料) |
修理の所要日数 | 2週間程度 |
セルフチェックでもしたようなことをやってもらい、ミシンの状態をチェックします。
- 点埃
- 試縫い
- 簡易清掃
修理代金 | 保証期間内なら無償修理(保証書が必要) |
それ以外 | 実費 |
大きな部品がなく、分解、調整、注油、試縫いをおこない、異常なく使えるようになれば、我が家の近所の手芸店では、合計16500円でした!
【修理がもっと高額になる場合やできない場合】
修理代金が16500円を超える場合のみ、修理前に具体的な見積金額を連絡してくれます。
高額修理、修理不可能になりやすい症状の一例として、
- 電源が入らない
- タッチパネルが反応しない
- 液晶部分が割れてしまった
原因
- 電子基板関連の交換
- 回転不良
- 異音等
- 回転軸関連部品の交換
修理キャンセル | 無料 |
見積もり代金 | 3300円 |
手芸屋さんで会員になると、会員特典として保証期間が長かったり、値段も割引されたりします。
いざというときの「ミシンのかかりつけの手芸屋さん」を作っておくと、良いかもしれませんね。
③便利な機能があると時間短縮になる?!
今どきのミシンは本当にさまざまな便利な機能がついています。
10万円以上のミシンとなると、比べ物にならないくらい縫い目が綺麗に整い、至れり尽くせりの機能が付いています。
壊れやすさでは、3~4万円以上のフルサイズミシンをおすすめしました。
しかし予算もあるかと思いますので、次に何を作るのか目的によって、必要な機能が付いているかどうかで、ミシンを選んでみたいと思います。
値段の境目で、できる機能は変わります。
2万円以上 | 自動糸調子機能、フットコントローラー |
4万円以上 | 糸切り機能、止め縫い |
フットコントローラーは、あとから追加して買えますが、それ以外はコンピューターに組み込まれているので、あとから追加はできません。
手芸店員さんおすすめ「これはあったら絶対便利!」という機能3つと、道具1つをご紹介します。
【糸切り機能】
値段でいうと4万円以下はついていないことがほとんどです。
糸切り機能を搭載する家庭用ミシンは、ほとんどコンピューターミシンで、4万円以上となります。
糸切り機能とは、縫い終わりの糸切り作業を、ボタンを推すだけで綺麗に糸を切ってくれる機能のことです。
この機能があるとミシン作業効率があがります。
糸切り機能は、ミシンメーカーのジューキが工業ミシンのために開発した機能です。
糸切り機能がついていると、布を引っ張って、糸を引き出す必要がなく、縫い目がもつれる心配がありません。
「一度使うと、糸切り機能が搭載されていないミシンに戻れなくなる!」と糸切り機能の便利さに、はまってしまう人が多いです。
糸切り機能のメリット
- 作業の効率が上がる
- 作業の時間短縮がされる
- 布を引っ張らずに糸を切るので、縫い目がもつれない
- よけいなミシン糸を引っ張らなくて済むので、ミシン糸に無駄がない
【糸調子機能】
値段でいうと2万円以上のミシンに付いてきます。
この糸調子機能というのはとても重要な機能です。
ミシンには、糸を針穴に通す上糸と、ボビンに巻く下糸があります。
布に合わせて、上糸と下糸のテンション(引っ張り具合)のバランスを整えてやらないと綺麗に縫えません。
このテンションのバランスは、一度調整すれば、それで終わりというものではなく、縫う生地よって、微妙に変わってきます。
ですので、生地ごとに、上糸と下糸のテンションのバランスを合わせる必要があり、このことを「糸調子を合わせる」と言います。
ミシンが初めてだと、糸調子をあわせるのはなかなか難しいのです。
縫う時間より、糸調子を合わせる時間の方が長くなって、なかなか作業ができないということになりかねません。
そうなるとミシンが嫌になってしまいますよね。
この糸調子をミシンが、自動で上糸と下糸のバランスを調整してくれる自動糸調子機能付きの有無は、要チェックです。
糸調子機能のメリット
- 作業の時間短縮がされる
- 自動で上糸と下糸の調子を合わせてくれるので、綺麗にストレスなく縫える
- 自動糸調子がなければ、布ごとに自分で調節しなければならないので、時間がかからない。
【フットコントローラー】
2万円を超えると付属品でついいる場合がほとんどで、1万円台のミシンだと付属品で付いていないことが多いです。
ただ便利な機能と違って、あとから買い足すことができます。
フットコントローラーは、もちろんあった方が良いです。
もともと足踏みミシンを使っていた私にとったら必須です。
足でコントロールできないのなら、どうやって布をおさえるのだろう?と思います。
フットコントローラーがあれば、両手が使えます。
手を使って、動かしたり止めたりすると、作業の縫いはじめや縫いおわりに、片手を離して、あわてて手元のスイッチを押すことになりますよね。
縫いはじめと縫いおわりは、重要な箇所で、その時に片手になるのは、よほど慣れていないと難しいのではないかと思います。
~フットコントローラーの使い方~
フットコントローラーの使い方は、車の運転と少し似ています。
車はアクセルを踏むと動き、離すと止まります。
フットコントローラーも同じで、スピード調節もでき、深く踏み込むほどスピードがあがります。
ミシンは、椅子に座って作業する方がやりやすいです。
ただ、ご家庭によっては机にミシンを置いて、床に座って作業をする人もおられますよね。
そのためにメーカーも手元ボタンでコントロールできるような、ミシンを作られているのだと思います。
ですが、できたら簡易でもよいので、安定したテーブルとイスで、フットコントローラーをつかって作業する方ことをおすすめします。
【止め縫い機能】
4万円以上のミシンに搭載されています。
「止め縫い」も「返し縫い」も、縫いはじめ、縫いおわりで、糸がほつれないようにする縫い方です。
生地の裏側でコブを作ってほつれを防止するための機能で、ミシンで行う玉止めのような仕上がりになります。
直線縫いは、縫い目を元来た方向へバックさせて返し縫いをし、縫い目を重ねることによって糸を止めます。
「止め縫い」はジグザグなどの模様縫いの時に、同じ位置で針を何針か上下させることによって、素材の裏側で糸を止めます。
止め縫い機能のメリット
- 直線縫い以外の返し縫いができない時に便利
- 直線縫いでも使用可。素早く縫いおわることができる
- 縫いはじめと縫いおわりがスッキリして綺麗
止め縫い機能を使わない場合と使う場合、直線縫いの仕上げ時間を比較してみました!という検証をされている方がいました。
結果は、使わない場合の約33秒に対して、使った場合は約17秒と圧倒的な速さだったそうです。(50cmの生地で検証)
止め縫いもあれば便利な機能ですよね!
④音が大きいミシンは使う時間を選ぶ?!
◇ミシンの音が静かどうかも、チェックしておきたいところです。
値段が高くなるフルサイズミシン | 音が静か |
値段が安くなるコンパクトミシン | 音が大きい |
重さがあり丈夫なフレームが安定したミシンは、音が静かです。
◇こんな人がおすすめ
子供が寝ている間にミシンを使いたい |
仕事をしているのでミシンは夜しか使えない |
昼間はゆっくりミシンを使うことができない |
音が静かだと、家族が寝静まったあとに、ミシンに集中できる時間が作れて近所迷惑にもならず、気兼ねなく使えます。
◇静音設計おすすめミシン
シンガー | SC227 |
SC327 |
シンガーは、ほかの機種よりも、比較的静かな音で、静音設計には小型マグネットモーターが搭載されています。
⑤外国製ミシンはセンスがよいけど実は不便?!
手芸店でビジュアルが可愛いイタリア製のミシンがありました。
搭載されている刺繍がとてもセンス良く可愛くて、種類も豊富です。
しかし「基本機能もそこそこで、値段と釣り合わないからおすすめしない」と手芸店員さんは言います。
値段は6万円程なので、もっと便利な機能がたくさんついたフルサイズミシンが買えます。
また、いざ壊れたときに外国メーカーは修理を受け付けていない店もあります。
部品パーツの取り寄せも考えると、そのあとのメンテナンスに不憫を感じるのではないでしょうか。
ミシンの壊れにくいメーカーはあの4大ブランド!
ミシン市場では有名な4大ブランドであれば、安心保証もついているので信頼できます。
日本のメーカー | ジャノメ、ブラザー、ジューキ |
アメリカのメーカー | シンガー(のちに日本のメーカーに買収) |
手芸店でも「ジャノメとブラザーどちらにしますか?」と聞かれます。
ミシンが壊れにくいメーカーを選ぶなら、4大ブランドどれを選んでも問題ありません。
ここでは、メーカーのそれぞれの特徴を以下にまとめておきました。
ジャノメのノーメンテナンス長寿ミシン
国産化第一号といわれるミシンは、上糸と下糸で直線縫いを行う小型手廻し式ミシンがはじまりでした。昭和5年当時の価格で30円でした。
創業1921年大正10年、今年100周年を迎え、ジャノメミシン工業株式会社から「株式会社ジャノメ」へと社名変更されています。
壊れにくいメーカーという理由の一つに、ジャノメのロングセラーミシンJP500の後継機種「JP-710N」があります。
内部の内釜も、固めの材質となっていて、針傷が付きづらく、ノーメンテナンスで長く使える機種でとして人気があります。
【ジャノメの特徴】
- 電子制御タイプのミシンが主流
- 下糸が水平にセットできるので、下糸ボビンの出し入れが楽
- 刺繍をタッチパネルで設定できる機種もあり、ミシン刺繍が豊富
- 今年は100年記念モデルのミシンも売られている
- 国内、海外にも世界的なシェアあり
- 布を切りながら縁をかがり縫いするロックミシンの製造も手がけている
- 寸法精度が高い「ダイカスト」という鋳造技術でパーツを製造
- 部品の品質が良く、縫い目が綺麗
- ミシン本体もバランスが良い機種が多い
技術の高いジューキの家庭用ミシン
創業1938年(昭和13年)工業用、商業用のミシンや家庭用ミシンの製造をしています。
壊れにくいメーカーと言われる理由の一つとして、商業用ミシンの製造が得意ということも関係しています。
耐久性の高いミシン求めるなら、商業用ミシンがおすすめなのですが、HZL-F400JPはジューキが作る家庭用ミシンです。
商業用ミシンに比べるとパワー、スピードは劣りますが、本体は商業用と同じく金属を使用しているので耐久性があります。
金属はプラスチックに比べ、内部のモーター熱による劣化を防ぎ、外部の衝撃にも強いので、ミシン本体の耐久性が高くなります。
【ジューキの特徴】
- 工業用ミシンの技術を、本格的な家庭用ミシンに採用
- 「商業用ミシン人気ランキング」にはジューキが上位を占めている
- 工業用ミシンでは、世界のトップシェア
- 無線LAN接続機能を搭載、スマホのように直観的に操作できるモデルがある
- 機能も見た目もスタイリッシュな製品が多い
- 工業用だけあって、ソファーや車のシート製造の技術を保有しており、厚手生地が得意
修理業専門のブラザーが作る丈夫なミシン
創業1908年「安井ミシン商会」というミシン修理業からはじまりました。
ミシンの他にも編み機、電卓、プリンターなどのオフィス機器に至るまで、さまざまな製品を手掛けています。
壊れにくいメーカーと言われるブラザーのおすすめ機種は「SENSIA500 CPE0004」。
7枚送り歯機能があるので、厚物縫いも薄物縫いもスムーズに縫うことができます。
また、液晶ディスプレイにエラーメッセージが表示されるので、何か不具合があった場合にもすぐに気づくことができます。
【ブラザーの特徴】
- 刺繍やボタンホールの綺麗さに定評がある
- 入門機から高級機まで揃っており、刺繍ミシンのバリエーションも豊富
- 一般用、刺繍用、商業用の3つのジャンル展開
- テディシリーズは初心者にも優しい「らくらく糸通し」機能で縫う前の準備がカンタン
世界最古のシンガーが継承しているミシン
世界で最も古いミシンメーカーで、19世紀1851年に、世界初の実用ミシンを販売しました。
シンガーが壊れにくいメーカーと言われる、人気のミシンは、モニカピクシー5710。
耐久性、操作性を継承した「モニカピクシーDX5720」は、同じ8kgの重量でも内部のフレームがさらにパワーアップしました。
【シンガーの特徴】
- 170年余りの実績
- 初心者に人気の「モナミ・ヌウ」シリーズは、ミシン本体に使い方が書かれているので、慣れるのが早い
「ミシンおすすめ機種」手芸店員さんが選ぶベスト3
まずは、ミシンの大まかな種類を説明します。
◇家庭用ミシンの種類を簡単に分けてみます。
5kg以下 | 安い | コンパクトミシン |
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5g以上 | 高い | フルサイズミシン |
小さくて軽いミシンほど値段も安く、大きくて重いミシンほど値段も高い、という傾向になっています。
◇自分が何を縫うかによって選びます。やりたいことをはっきりさせておきましょう。
大物を縫う | 洋服リフォームなど | フルサイズミシン |
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大物は、コンパクトミシンではやりにくいです。
厚物を縫う | デニムすそ上げなど | フルサイズミシン |
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パワーのないミシンでは、止まってしまうかもしれません。
小物を縫う | 入園入学グッズなど | コンパクトミシン |
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コップ袋や手提げカバンなど、小物を作るにはぴったり。
それでは、お待たせいたしました。今回、買ってはいけないミシンについて、私のさまざまなギモンに答えて下さった手芸店の店員さん。
最後に、初心者におすすめのミシンを聞いてみました。
手芸店員さんが選んでくれたおすすめのミシンはこちら!
「シンガー SF-190 Curioキュリオ PiaIX」
ズボンのすそ上げやデニムのような厚地布を使いたいなら、シンガーのフルサイズミシンがおすすめ。
ミシンは初心者だけど、小物からはじめてのちのちには「自分の洋服を作りたい」「本格的に洋裁を始めたい」という方。
こちらのフルサイズミシンを買う事をおすすめします。
- メーカー安心保証:3年
- サイズ:高さ295mm×幅452mm×奥行203mm
- 本体重量:約8.9kg
- 付属品:ハードケース、フットコントローラー、使用説明DVD
- 縫いパターン模様数:12種類
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【特徴】
- ワンタッチでできるカンタンシンプルな機能
- 広々としたテーブルだと作業がしやすい
- ミシンに慣れていない初心者にも使いやすい
- 縫い模様ごとに糸調子を最適に整えてくれる、自動糸調子機能付き
- 便利な自動糸切り、自動ボタンホール、フットコントローラーなど初心者さんにおすすめの機能が満載
- 布地に合わせて、押さえ圧力の調整ができるので、薄地から厚地までストレスなく縫える
- 静音設計で小型のマグネットモーターが搭載。夜でも気にすることなく、ミシン作業が可
- 商用利用可
- 使い方の説明は、シンガーのHPからYOUTUBEで動画を見ることができる
「シンガーSF-290 CURIOキュリオ PiaKX」
他のメーカーを試せば分かるのですが、シンガーが音は一番静かです。
この機種は糸かけもわかりやすく、液晶でメッセージ表示もしてくれるのでミシン初心者さんでも安心して使えます。
- メーカー安心保証:3年
- サイズ:幅45.2×奥行20.3×高さ29.5cm
- 本体重量:約8.1kg
- 付属品:ハードケース、フットコントローラー、ワイドテーブル、使用説明DVD
- 縫いパターン模様数:60種類
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【特徴】
- 小型強力マグネットモーター搭載の優れた静音設計、低速だとほとんど音がしません
- しっかり安定していて、使いやすい模様縫い豊富、よく縫う縫い目はワンタッチ
- 下糸をださず矢印通りにセットするだけ
- 厚みがあるものは段押さえができる
「ブラザーBf5700」
こちらは逆にダイヤル操作なので、液晶ボタン操作が苦手な方におすすめ。
シンプルで両手が使えて、縫い目が綺麗。サイズも機能もちょうどいいコンパクトミシンです。
- メーカー安心保証:1年
- サイズ:幅41.8×奥行19.0×高さ30.6cm
- 本体重量:6.5kg
- 縫いパターン模様数:16種類
【付属品】
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【特徴】
- 3ステップ糸とおしで難しかった針穴への糸通しもカンタン
- 下糸クイックで、ボビンを入れて矢印にそって糸を通すだけ
- 模様選択ダイヤルで、ダイヤルを回して、縫いたい模様を窓に表示させるだけの簡単操作
- エラーメッセージでうっかり間違えてしまった操作を、イラストでお知らせ
- 液晶が光るから、暗い場所でも、明るい場所でも見やすく表示
- 縫い目の長さと振り幅調節、縫い目の長さや振り幅も細かく調節
「ブラザーPS202/PS203シリーズ」
こちらは、私が購入したミシンです。
ブラザー「PS202/PS203」は、消費者の立場で製品を厳しくテストする某雑誌で、最高得点のベストバイ 総合評価A+を獲得していました。
引用:ブラザー公式HP
- メーカー安心保証:1年
- サイズ:幅40.7×奥行き17×高さ29.1cm
- 本体重量:4.5kg
- 縫いパターン模様数:20種類
【付属品】
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【特徴】
- ミシン本体がアルミダイキャスト製になり、騒音や振動が抑えられ、耐久性がアップ
- ふところサイズが広くなり、フラットなワークスペースで快適に作業できる
- 最高速度、縫い性能がアップ
まとめ
- 1万円以下または1万円台の、ミシンは買ってはいけない
- 壊れやすいミシンを避けるなら、4万円以上のフルサイズミシンを購入する
- 便利な機能「自動糸調子機能」は、2万円以上のミシンに付いている
- 便利な機能「糸切り機能」「止め縫い」は、4万円以上のミシンに付いている
- 値段が高くなるフルサイズミシンほど、音が静か
- 値段が安くなるコンパクトミシンほど、音が大きい
- ミシンの壊れにくいメーカーはジャノメ、ブラザー、ジューキ、シンガーの4社
- 手芸店員さんが選ぶフルサイズミシンのおすすめは、シンガーSF190/SF290
- 手芸店員さんが選ぶコンパクトミシンのおすすめは、ブラザーBf5700
この記事では、ブラザーとシンガーが機能と値段のバランスがよかったので、手芸店員さんのおすすめとして紹介しました。
ジャノメもジューキも長く愛されるロングセラーミシンがあります。
洋裁の先生だった私の亡き母が使っていた足踏みミシンはジャノメ、私にプレゼントしてくれたミシンはジューキでした。
この4大ミシンメーカーなら間違いなしです。ぜひあなたもお気に入りのミシンをみつけて、長く愛用していってくださいね。