あなたは小麦粉や片栗粉などの粉物をどのような方法で保存していますか?
その保存方法は本当に安全と言えるでしょうか?
そのままでは粉ダニやカビが発生する危険があるかもしれませんよ!
今日は気になる粉物の保存方法とおすすめの保存容器をご紹介します。
また、粉物は冷凍保存もできるとの情報があるようです…!
そんなお悩みも解決します。
粉物を冷凍したらどうなるのか、私が実際に試してみました。
粉物の保存方法に迷っているあなたは、是非最後までご覧ください♪
粉物の保存は冷蔵庫?常温?正しい保存場所とは?
粉物の保存方法、迷いますよね。
あなたはどこに粉物を保存していますか?
そのまま戸棚に常温で保存する方法、冷蔵庫に保存する方法…。
どれが正しい保存方法なのかわかりませんよね。
ズバリ、粉物の保存方法は基本的に常温で密閉容器に入れて、高温多湿を避けた直射日光の当たらない場所に保存するのが基本です。
粉物といっても小麦粉や片栗粉、それ以外にもありますのでそれぞれ説明していきたいと思います。
小麦粉(薄力粉・中力粉・強力粉)
お肉を焼くとき、フライの衣、シチューのとろみ付け、お菓子作りなどには欠かせない粉物の王道、小麦粉。
小麦粉はどこのおうちにも、必ずといっていいほど、常備しているのではないでしょうか。
小麦粉(薄力粉・中力粉・強力粉を含む)の保存は直射日光の当たらない高温多湿を避けて常温保存が基本です。
開封しているのものは粉ダニが侵入する可能性があります。
輪ゴムやクリップで止めたくらいであれば、粉ダニは侵入できますのでパッキン付きの密閉容器やジップロックに二重にして保存しましょう。
粉ダニ発生の防止から冷蔵庫保存を推奨するサイトも見かけますが、あまりおすすめしません。
冷蔵庫から出したときに、冷蔵庫と室内の温度差で結露が発生してしまい、カビの原因になるからです。
冷蔵庫に保存するのであれば、容器を長い時間室内に出しっぱなしにしないことが大切です。
冷蔵庫に容器を入れたまま、使う量だけスプーンなどで取るなど工夫をするのが良いかと思います。
直射日光があたらず、極端に高温や湿気がたまりやすい場所でなければ、真夏でも常温での保管ができます。冷蔵庫での保管は、結露による固まりやカビの発生、冷蔵庫内のにおいがうつってしまうことがありますので、おすすめはしておりません。開封後は湿気や、虫害、においの移りを防ぐために、しっかり開け口を閉め、密閉できる容器に入れ、できるだけ早めに使い切りください。
引用 日清フーズ(株)
日清フーズの公式サイトにも、冷蔵庫保存はおすすめしないとの記載がありました。
小麦粉(強力粉・中力粉・薄力粉) | ||
---|---|---|
未開封 | 開封後 | |
賞味期限 | 強力粉:製造後約1年 | いずれも1〜2ヶ月 |
中力粉・薄力粉:製造後約6ヶ月 | ||
保管場所 | 常温 | △冷蔵庫 ◎常温(密閉容器) |
片栗粉
とろみ付けや唐揚げの衣などに大活躍の片栗粉も、小麦粉と同様にどの家庭にも常備されているのではないでしょうか。
スーパーでは縦長の袋に入った片栗粉を良く見かけますよね。
もちろん、片栗粉にも粉ダニは発生する可能性はあります。
片栗粉の保存方法は小麦粉と同じで高温多湿、直射日光を避けて常温保存が推奨されています。
冷蔵庫保存する方法もありますが、小麦粉と同じように、温度差で結露が発生することからカビが生える危険性があります。
冷蔵庫保存をする場合は、室内に出す時間をできるだけ短くするようにしましょう。
また、片栗粉は水気を吸収しやすいので、湿気の多い場所や梅雨などの時期は特に気をつけなければなりません。
湿気の多い家では、保存容器に乾燥剤などを入れて保存するのが良いでしょう。
片栗粉 | ||
---|---|---|
未開封 | 開封後 | |
賞味期限 | 製造後約1年半 | 約1〜2ヶ月 |
保管方法 | 常温 | △冷蔵庫 ◎常温(密閉容器) |
パン粉
フライの衣付けにはかかせないパン粉ですが、こちらも粉物のひとつとして家庭に常備している人が多いはず。
パン粉は小麦粉や片栗粉と違って特に開封後は早めに使わなくてはならないため、冷蔵保存を推進しています。
また、パン粉には生パン粉と乾燥パン粉がありますが、生パン粉は特に開封後の賞味期限が短く、気をつけなければなりません。
乾燥パン粉は開封後も常温保存が可能ですが、できるだけ早く使わないといけません。
生パン粉、乾燥パン粉ともに冷蔵保存、または冷凍保存がおすすめです。
パン粉 | |||
---|---|---|---|
未開封 | 開封後 | ||
賞味期限 | 生パン粉 | 製造後約1ヶ月 | 冷蔵保存で約1週間 |
乾燥パン粉 | 製造後約6ヶ月〜1年 | 常温で約1ヶ月 | |
保管方法 | 生パン粉 | 常温 | ◎冷蔵庫 ◎冷凍庫 |
乾燥パン粉 | 常温 | 〇常温 ◎冷蔵庫 ◎冷凍庫 |
ホットケーキミックス粉
ホットケーキミックス粉はお子さんがいる家庭では常備されていることが多いのではないでしょうか。
ホットケーキミックス粉は小麦粉などと違い、砂糖やアミノ酸など、粉ダニが好む材料が含まれるため保存には特に注意が必要です。
≪外袋未開封≫
高温・多湿を避け、常温保管で問題ありません。≪外袋開封後・個包装未開封≫
吸湿・虫害を考え、出来れば密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管ください。≪個包装開封後≫
密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管ください。
引用 MORINAGA
ホットケーキミックス粉の保存方法について、このように記載されています。
ホットケーキミックス粉は小分けにされているので、小分け袋は使い切りで保存するのがベストです。
ホットケーキミックス粉 | ||
---|---|---|
未開封 | 開封後 | |
賞味期限 | 約1〜2年 | 約2週間 |
保管方法 | 常温 | ◎冷蔵庫 |
お好み焼き粉・たこ焼き粉等
お好み焼き、たこ焼きなどは小麦粉からでも作れますが、専用のお好み焼き粉やたこ焼き粉が簡単に作れるので人気です。
そんなお好み焼き粉やたこ焼き粉の保存方法ですが、開封後は冷蔵庫保存が推奨されているようです。
高温多湿の場所、直射日光を避けて保存してください。開封後は虫害による健康被害を防ぐため、必ず袋口を輪ゴム等でお閉めになり(チャック付の場合は袋口のチャックをお閉めになり)、冷蔵庫に保存し、お早めにお使いください。においの吸着を防ぐためには密閉容器に入れることをおすすめします。
引用 日清フーズ(株)
このように、お好み焼き粉・たこ焼き粉もホットケーキミックス粉と同じように冷蔵庫で保存するよう記載がされていました。
他にもチヂミ粉、天ぷら粉も同じように冷蔵保存することが推奨されています。
ホットケーキミックス粉もそうですが、冷蔵庫保存する場合は結露に十分気をつけてください。
お好み焼き粉・たこ焼き粉類 | ||
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未開封 | 開封後 | |
賞味期限 | 約1〜2年 | 約2週間 |
保管方法 | 常温 | ◎冷蔵庫 |
塩・砂糖
粉物と言えば、忘れてはいけないのが塩と砂糖ですね。
片手でパカっと開けられるスプーン付きのケースに詰め替えて保存されている方がほとんどなのではないでしょうか。
塩・砂糖も小麦粉と同じように常温保存OKの粉物です。
しかし、どちらも粉ダニが発生する可能性があります。
砂糖に関してはアリが寄ってくる可能性も…。
よく使うなら密閉ではなくて大丈夫ですが、袋に残った塩や砂糖は密閉容器に入れるか、ジップロックなどで二重にするのが良いでしょう。
塩・砂糖 | ||
---|---|---|
未開封 | 開封後 | |
賞味期限 | なし | なし(保存状態による) |
保管方法 | 常温 | 常温(密閉容器) |
開封後の賞味期限はなしとなっていますが、保存状態によります。
湿気の多い場所や密閉していない場合は、劣化が早まってしまいますので気を付けてください!
粉物を冷凍保存する方法も!おすすめの冷凍保存容器は?
カチカチに固まりそうな冷凍保存ですが、粉物は冷凍してもサラサラのまま固まらないんです。
- 小麦粉
- 片栗粉
- パン粉
- 塩
- 砂糖
この5つを実際に冷凍してみました。
では、このようにそれぞれ冷凍庫に入れて一晩冷凍させてみます。
~一晩冷凍後~
このように、粉物は冷凍しても固まらないということがわかりました。
ただし、冷凍庫のスペースがない人もいるでしょう。
あなたの冷凍庫のスペース、それから使い方の頻度次第で冷凍するもの、しないものを決めていくと良いと思います。
家庭の冷凍庫の温度は、約-18℃程度と言われています。
ですので裏の材質表示をしっかり見て、-18℃の温度に耐えられるかをチェックしましょう。
粉物を冷凍するのにおすすめの保存容器をいくつかご紹介します。
【ダイソー】ロックポットスリム
こちらは開けたときにフタが立つので、使いやすいと人気の商品です。
耐冷温度も−20℃と安心なので冷凍保存にも向いていますし、その他に麦茶パック保存なんかに利用する人も…!
フタの色がシンプルで統一感がでること間違いなしです。
【セリア】とにかく洗いやすい保存容器
フタに溝が少なく名前の通りとにかく洗いやすい保存容器です。
余計な溝がないので、粉物が溝に入りこんでしまうこともないでしょう。
こちらも耐冷温度は−20℃。
サイズ展開も豊富で人気シリーズです。
【旭化成】ジップロックコンテナ
引用 旭化成
保存といえば旭化成のジップロックシリーズですよね。
あなたのおうちにもジップロックコンテナ容器があるのではないでしょうか。
耐冷温度は−20℃で、軽くて丈夫な安心メーカーの旭化成ジップロック。
ジップロックコンテナは様々な店舗で見かけるので購入が手軽にできるのもポイントです。
【KEYUKA】FREEP クリアコンテナロック
引用 KEYUKA
四角型で見た目が可愛らしく人気です。
冷凍可能な上、軽くて取り扱いも簡単です。
サイドでカチっと止められるので開け閉めは少々面倒ですが、密閉性は安心ですね!
【IKEA】フリーザーパック
引用 IKEA
こちらは容器ではないですが、使いかけの粉物を保存しておくためにこちらのフリーザーパックを使うのも良いでしょう。
フリーザーパックというだけに、冷凍に特化した保存袋なので安心ですし、柄がとっても可愛いのでモチベーションもアップ♪
ほんの一部をご紹介しましたが、耐冷温度さえ大丈夫なら、ご家庭にあるタッパーやジップロック袋でも、使用して問題ありません。
しかし、冷蔵保存と同様、室内に出しっぱなしの時間が長いと結露の原因になります。
冷凍庫に保存する場合は、冷蔵庫保存と同様、冷凍庫に入れたまま使う分だけ取るか、使うときに室内に長く出しすぎないなどの工夫が必要です!
粉物を保存する密閉容器のおすすめは?100均にはある?
残念ながら100均には完全密閉容器は売っていないようです。
しかし、密閉容器ではないものの、パッキン付きの保存容器はいくつか売っていました。
ここではおすすめの密閉容器をご紹介していきます。
【TAKEYA】フレッシュロック
引用 TAKEYA
知る人ぞ知るTAKEYAのフレッシュロックシリーズ。
サイズ展開が豊富で、開け閉めがワンタッチで簡単なのに、フタにはパッキンがあり完全密閉容器なので粉物保存には大人気です。
口が広く詰め替えが楽々なので粉物の他にも調味料などの保存にも向いています。
それぞれのサイズごとに、粉物が入るグラム数の目安を記載しておきます。
サイズ | 粉物が入る目安 |
---|---|
角型300L | 片栗粉200g |
角型500L | 片栗粉330g |
角型800L | 塩1kg 小麦粉500g |
角型1.4L | 砂糖1kg パン粉220g |
角型1.7L | 小麦粉1kg |
角型500と角型1.4は形が縦長で、手が下まで届かないという口コミを見かけましたので、購入するときはお気をつけてください。
【TAKEYA】フレッシュロックコンテナ
引用 TAKEYA
またまたフレッシュロックシリーズですが、こちらはコンテナタイプです。
フタ部分にパッキンがあり、しっかりと密閉することができます。
コンテナタイプはスタッキング可能なのがメリットです。
粉物の保存の他にも作り置きや漬け込み用などにも向いています。
密閉容器なので開け閉めが固いという口コミも見かけました。
粉物の詰め替え用としてではなく、開封済みの粉物をまとめて、こちらの大きめの容器に入れて保存するのも良いかと思います。
【OXO】ポップコンテナ
このポップコンテナは真ん中のボタンをポンッと押すことで、密閉・密閉解除ができます。
開け閉めが簡単で、様々なサイズ展開があり、粉物保存にはフレッシュロックと並んで人気です。
それぞれのサイズごとに、粉物が入るグラム数の目安を記載しておきます。
サイズ | 粉物が入る目安 |
---|---|
ミニ0.3L | 片栗粉210g |
ミニ0.8L | 小麦粉500g |
ショート1.4L | 塩1.2kg 砂糖1.2kg |
ショート2.3L | 小麦粉1.45kg |
OXOのポップコンテナはこの他にも様々なサイズ展開がありますので、Amazonなどのネットショッピングを覗いてみてください♪
【ニトリ】Easyレバーキャニスター
https://twitter.com/leaf05455301/status/1103785184975962112?s=21
引用 Twitter
フタにレバーが付いていて、そのレバーを倒すと密閉できる仕組みになっています。
開けるときはレバーを上げることで密閉が解除できます。
値段が399円(税込)〜とお手軽で、全国に店舗の多いニトリなら簡単に揃えられるので良いですよね♪
【旭化成】ジップロックジッパー
引用 旭化成
保存といえば旭化成のジップロック。
冷凍から湯煎までOKのジップロックは、主婦達にとって御用達のアイテム。
ジップロックはWジッパーで完全密閉なので、粉ダニの発生も心配いりません。
引用 ニチレイ
このように開封した粉物はジップロックに入れて二重にするのがおすすめです。
ただし、ジップロックの閉め方がズレたり弱かったりすると粉ダニが侵入する危険がありますので、しっかりと閉めるようにしてください。
【ダイソー】中身が見えるキャニスター
100均には密閉容器はありませんが、ダイソーにはフタにパッキン付いているこちらの保存容器がありました。
少し見えにくいですがこのように「本品は完全密閉の保存容器ではありません。」との記載がありました。
スタッキング可能で2L、1.5L、1L、450mlの4種類のサイズがあります。
2Lと1.5Lが330円(税込)、1Lは220円(税込)、450mlが110円(税込)となっています。
完全密閉ではないですが、パッキン付きのフタで詰め替え容器を安く揃えたい人にはピッタリです!
【セリア】ドライフードキャニスター
100均のセリアで見つけた、こちらのドライフードキャニスターもおすすめ。
フタ部分にパッキンがあり、スタッキングが可能で、色もデザインもシンプルなので人気です。
ただし、こちらもこのように完全密閉ではないとの注意書きが記載されていました。
また、容器のサイズは小さいので、使用頻度が高いものを詰め替え用として使うのがおすすめです。
様々な種類の保存容器があるのでお気に入りのものを選んでくださいね♪
また、いくら密閉容器といえども、保管場所が高温多湿の場合は粉物が悪くなってしまいます。
何度も言いますが、常温保存する場合は高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管するようにしてください!
まとめ
- 粉物の保存は基本常温でOK!
- 砂糖が添加されているホットケーキミックス、賞味期限の早いパン粉などは冷蔵保存が◎
- 粉物を冷凍保存しても固まらない
- 粉物の保存には密閉容器がおすすめ
- 密閉容器は100均にはないが、パッキン付きの容器ならある
粉物の保存方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ネット上では様々な粉物の保存方法があるかと思いますが、1番はあなたの自宅の湿度や温度に応じて決めることです。
湿気や日当たり、住んでいる地域の気候によっても温度が変わってきますよね。
そして、次に大切なのはあなたが使いやすいことです。
密閉容器の開けやすさ、手入れのしやすさ、詰め替えが面倒ではないか…。
色々あるかと思います。
あなたにあった粉物保存方法が見つかると嬉しいです♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。