あなたは、毎年どのくらいの人に年賀状を出していますか?
スマートフォンによるメールやSNSの普及により、年賀状を出す人が年々減ってきています。
友人や親戚との年賀状のやり取りをやめたいけれど、言葉によっては関係性にヒビが入る可能性がありますよ。
年賀状のやり取りは、相手に失礼にならないように伝えることで、スムーズにやめることができます。
相手との関係を円満に保つためにも、年賀状のやり取りをやめたいときに使える文例とポイントを紹介します。
友人だけでなく親戚や職場に伝える時の文例も一緒に紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
年賀状をやめたい友人への文例とポイントを紹介
年賀状のやり取りをやめたい、と思っている友人へ対しての文例をご紹介します。
後に親戚や仕事関係者へ伝える場合も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
年賀状をやめる友人への文例
頻繁にやり取りしている相手であれば、かしこまる必要はなく普段通りの接し方で伝えましょう。
今年から年賀状を送らないことにしました。
これからはLINEでやり取りしようね。
親しい人で、信頼関係を築けている友人であれば、一言だけでも関係性は崩れません。
【例文】
今年の年賀状での新年のあいさつについてご連絡します。
今年からは皆と年賀状でのやり取りをやめることにしました。
今後はLINEやSNSでやり取りをしたいと考えているので、よろしくお願いします。
【例文】
お久しぶりです。
今年から年賀状での新年のあいさつを控えることにしました。
新年のあいさつは年賀状ではなくメールでやり取りできたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
ハガキや手紙などの郵送で伝える場合は、届く日数も考えてなるべく早めに出しましょう。
年賀状は今後のやり取りで内容が変わる
SNSなどのツールでやり取りを交わしたい場合は、そのツールのIDや連絡先を伝えると相手も分かりやすいですね。
【例文】
来年から年賀状をやめて、LINEやメールに切り替えることにしました。
今後も変わらずに仲良くしてくれると嬉しいです。
アドレス○○○@○○○.○○
【例文】
今年から年賀状でのやり取りをやめてSNSでやり取りをしたいと思っています。
連絡先を貼っておくので、友達登録よろしくね。
アドレス○○○@○○.○○
年賀状をやめるという事だけでなく、これからのやり取りの仕方を伝えてあげると、相手も不安にならずに済みます。
今後のやり取りを希望しないのであれば、新しい連絡先などは入れない方が良いでしょう。
【例文】
私の都合により、本年で皆様との年賀状でのあいさつを控えさせていただく事となりました。
年賀状を離れても、変わらぬお付き合いをよろしくお願いします。
年賀状をやめることを伝える時のポイント
友人や親戚など、どんな人でも年賀状をやめることを伝える時に気をつけてほしい、共通のポイントがあります。
【共通のポイント】
- 基本的な文章の構成は「挨拶+近況報告+文例」
- 年賀状を用意する前の10月から11月くらいに伝える
- やめたい時期を明確に伝える(今年から、来年から)
- 今後の付き合い方や連絡方法を伝える
文面は全て同じにしてしまうと、立場や世代の違いから悪い印象を持たれてしまいます。
文面は友人や親戚、仕事関係者など伝える相手によって変えましょう。
自然消滅もひとつの方法
年賀状のやり取りで少なからずあるのが、自然消滅という形で年賀状を送らなくなる場合です。
自分から年賀状を送らなかったり相手からの年賀状が来なかったりして、翌年にはお互いに送ることをやめる事があります。
年賀状を無断でやめることは相手にとって失礼であることはもちろんです。
しかし、毎年楽しみにしていた相手から年賀状をやめたいと言われたら、傷ついてしまう人もいます。
年賀状を出すタイミングを遅くしたり年賀状が来た場合だけ送ったりすると、自然とやり取りがなくなるかもしれません。
きっぱりと断るよりも徐々にやり取りがなくなる方が、円滑にやめられる事もあります。
年賀状をやめたい親戚への文例とポイントを紹介
ここでは親戚との年賀状をやめる時の文例を紹介します。
親戚に年賀状をやめたいと伝える時は、友人の時のようにフランクに伝えると失礼になってしまいます。
親戚に伝える時は、少し丁寧な文章にすると悪い印象を持たれないですよ。
年賀状をやめる親戚への文例
【例文】
この度、年度末が多忙に付き、皆さまへの年賀状は今年限りとさせていただくこととなりました。
どうぞ今後とも、変わらぬお付き合いをよろしくお願いします。
皆さまにとって良い1年になりますようお祈りいたします。
電話番号 ○○○-○○○○
アドレス ○○○@○○.○○
【例文】
寄る年波を感じるに至りまして、本年よりどなた様にも年賀状による新年のあいさつを控えさせていただく事になりました。
誠に勝手ではございますが、なにとぞご理解いただきますようお願い申し上げます。
どうぞ今後とも、末永いお付き合いをよろしくお願いします。
年賀状をやめたい理由として「面倒くさい」という気持ちがある人もいますが、正直にその気持ちを書くのはやめましょう。
何かをきっかけにやめる、忙しくてやめるなど相手も納得できる理由を伝えてくださいね。
【理由に使える文例】
- 一身上の都合により
- 雑事に追われ年賀状の準備が難しくなってきたため
- 時代の移り変わりに伴いまして
【年を重ねたことを理由にする文例】
- 還暦を迎えましたことを機に
- 寄る年波を感じるに至りまして
- 後期高齢者になり身辺整理をはじめました
親戚に伝える時は相手の年代も配慮しよう
友人のように頻繁に連絡をとりあっている関係であれば、メールやLINEなどで済ませても問題ありません。
高齢の方の場合はLINEやメールを使わない人もいるので、ハガキや年賀状を利用しましょう。
年賀状でのやり取りを何も言わずやめてしまうと、会った時にきまずくなってしまう可能性があります。
角が立たないように親戚の方との年賀状のやり取りをやめるために、相手にやめることをしっかり伝えておきましょう。
【ポイント】
- 年代が幅広いため形式的な文章で伝えるほうが良い印象になる
- 言葉づかいは丁寧にする
- その人だけではなく「全員」と年賀状のやり取りをやめることが分かるようにする
- 今後の付き合い方は変わらないことを強調する
相手だけでなく、他の人とも年賀状のやり取りをやめたと伝えることで「みんなに対して」という意図が伝わります。
どんな人にしろ、年賀状をやめたいと言われるのは寂しい印象があるので、今後も関係は変わらないことを強調すると良いですね。
年賀状をやめたい職場への文例とポイントを紹介
職場や仕事関係の人と年賀状のやり取りをやめたい時も、相手に失礼にならないように気をつけなければなりません。
職場の人へ伝える時の文例とポイントを紹介します。
年賀状をやめる職場への文例
【例文】
旧年中は大変お世話になりました。
時代の移り変わりに伴い、年賀状での新年のご挨拶は今年限りで失礼させていただくことになりました。
今後は、お電話やメールにてお付き合いいただけると幸いです。
どうぞこれからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
電話番号 ○○○-○○○○
メールアドレス ○○○@○○.○○
【例文】
毎年いただいていた新年のご挨拶ですが、一身上の都合により恐縮ながら今年をもちまして書き納めとさせていただきます。
勝手ではございますが、今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。
親戚の場合に記載していた文例と同じように、あるきっかけや忙しさなど相手が納得するような理由で伝えましょう。
職場へはハガキや年賀状で伝えよう
仕事関係者へ伝えるときは、LINEやメールでの連絡を避けましょう。
年上や目上の人へ伝える場合もあるので、気軽に送れるLINEなどのメッセージではとても軽い印象を持たれてしまいます。
ハガキや年賀状などで、相手に失礼のないように丁寧な言葉遣いを心掛けてください。
また、親戚に伝える場合同様に「全員」と年賀状のやり取りをやめることが分かるようにしてください。
【ポイント】
- メールではなくハガキや年賀状などで伝える
- 目上の人もいるため形式的な文章「挨拶+近況報告+文例」で伝える
- その人だけではなく「全員」と年賀状のやり取りをやめることが分かるようにする
- 今後の付き合い方は変わらないことを強調する
もし上司や先輩など目上の人とのやり取りをやめたいと考えている人に、注意があります。
年賀状はもともと昨年お世話になった人へ感謝の気持ちを表し、今年もよろしくという想いを伝える意味があります。
職場の上司など目上の人との年賀状をやめたいと申し出たところで、悪い印象を持たれてしまうことがあります。
会社での付き合いがある人との年賀状のやり取りをやめたい時に、今後の評価や印象に不安がある場合は継続した方が良いでしょう。
時代の変化もあり、年賀状を廃止している会社やメールなどで済ませる会社もありますので、自分の職場の慣習をみて決めてくださいね。
まとめ
- 年賀状をやめたいと伝える時は友人や親戚、職場によって文面を変える必要がある
- 年賀状からLINEやメールなどのツールに切り替える時は、新しい連絡先を伝える
- 事前に年賀状をやめたいと伝える時は、年賀状が販売される11月までに済ませておく
- 親戚や職場の人との年賀状のやり取りをやめる時は「全員」との年賀状をやめると伝える
- 今後の付き合いは変わらないことを伝えておくと、関係性が悪くならない
- LINEやメールで伝えると軽い印象を持たれるので、目上の人にはハガキや年賀状で伝える
- 職場の上司などに年賀状をやめたいと伝えると悪い印象になることがある
私も時代の変化に伴って、連絡先を交換している友人とは基本的に年賀状のやり取りをすることはなくなりました。
親戚など年賀状のやり取りを継続している人もいて、年賀状は実際もらうと毎年嬉しくなります。
本来なら文例に頼ることなく、自分の言葉で表現できれば相手に伝わりやすいはずです。
言い回しが分からない場合は文例通りではなく、文例を参考にしつつ自分の言葉で伝えてください。
年賀状をやめることは悪いことではないですが、人との繋がりを築ける大事な日本の伝統だと思うので、大事にしていきたいですね。