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2歳の言葉の爆発期で前兆は何がある?遅れを楽観視できないサインとは

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子供が2歳だけど、おしゃべり上手にできないの?
言葉の爆発期ってくるのかな?

子供の成長を楽しみにしている反面、成長が遅れていないか心配になることありますよね。

言葉の爆発期は、2歳前後でくると言われている子供の成長が著しい時期になります。

名前の通り、その時期になると一気に語彙数が増え、爆発的な成長が見られるのです。

自分のお子さんは一般的な成長をたどっているのか、言葉の爆発期がいつくるのか、前兆はあるのか気になりますよね。

言葉の爆発期に前兆ってあるの?あるなら知りたい!

記事では、2歳前後にある言葉の爆発期の前兆とはどんなものか、前兆のある・なしでどんな違いがあるのかを解説します。

また、注意したいこどものサインについても説明し、親御さんの不安を解消するお手伝いができる内容となっています。

2歳で言葉の爆発期は前兆があればすぐ訪れる

言葉の爆発期は、主に2歳前後で起こると言われ、急速に語彙数(ごいすう)を増やす時期です。

呼び方はさまざまあり、ボキャブラリースパート・語彙爆発とも呼ばれています。

ここでは、2歳前後で起こる言葉の爆発期の前兆3つについて解説します。

前兆①他人が話している言葉を理解している

前兆1つめは、人が話している簡単な言葉を理解できているかどうかです。

ジェスチャーを交えた会話の中での言葉ではありません。

音だけを聞いて、何を示しているのかという言葉の理解ができているかが重要なのです。

  • 親がコップを持ってきてといったら(ジェスチャーはなし)コップを持ってくる
  • 絵本を読んでいる時、イヌ・カメ・サルがいて、イヌはどこ?と聞いて(ジェスチャーなし)指をさせる

こういった場合には、お子さんが言葉の意味を理解していることになります。

以前から何度もコップを持ってくる練習をして、コップを持ってくることができても前兆があるとは言えません。

練習や習慣によるものやジェスチャーを交えてできたものは、本当に言葉が理解できているのか定かではないからです。

前兆②出せる音声の種類が多様である

生後2か月をすぎると、徐々に赤ちゃんは「あー」「うー」など母音を出すようになります。

赤ちゃんは、徐々に「ぱぴぷ」「たてと」のような母音以外の子音も出せるようになります。

前兆③身近な人の動作を真似することができる

赤ちゃんは、目にはいるもの・耳で聞こえることすべてを真似することから学習していきます。

  • 人が舌をペロっとだすと、赤ちゃんも舌をペロっと出す
  • 「ママよ」と言ったら、赤ちゃんも「ままま」と言う

赤ちゃんの行動や話すことに、意味はなくてもいいのです。

人の真似ができるかが、前兆の3つ目になります。

言葉の爆発期の前兆3つをまとめてみました。

  1. 他人が話している言葉を理解している
  2. 出せる音声の種類が多様である
  3. 身近な人の動作を真似することができる

3つの前兆がすでに子供にあると、言葉の爆発期はもうすぐ到来するはずです。

この前兆がある時期が、ちょうど2歳前後となっているのです。

3つの前兆がみられない場合は、言葉の爆発期はまだ先だということです。

言葉の爆発期はいつくる?目安は50語を話せること

言葉の爆発期は2歳前後とありますが、あなたのお子さんの場合はいつ始まるのか気になりますよね。

成長には個人差があるので焦らないようにと聞いても、頭では皆わかっていますよね。

しかし、我が子の場合はいったいいつ始まるの?と気になるものです。

具体的に言葉の爆発期が起こる時期とその根拠について解説します。

また一般的な言葉の習得段階を知ることで、あなたのお子さんが今どの段階なのか理解する手助けになりますよ!

言葉の爆発期は脳機能の発達時期に影響する

言葉の爆発期は、一般的に1歳半から2歳前後で起こることが多いです。

子供が話せる言葉が50語を超えたくらいから、言葉の爆発期が起こることが多いためです。

幼児期の使用語彙数
  • 1歳…10語
  • 2歳…300語
  • 3歳…900語
  • 4歳…1700語
  • 5歳…2000語
  • 6歳…2400語

使用語彙数は、個人差がありますが、話せる言葉が50語を超えるのは2歳前後になりますね。

玉川大学の研究で、言葉の爆発期に関して、乳児に対し選好注視法と呼ばれる調査を行っています。

選好注視法とは
  • 生後まもない乳児などにテストが難しい被験者に対して、何に注目し、何を好んでいるかを測定する方法
  • 注視している時間を測定し、乳児の好みや興味を推定できる

生後18か月の子供と21カ月の子供に「まあとん」という新しい言葉(おもちゃの名前)を覚える学習をしました。

「まあとん」としたおもちゃAの映像を子供に見せながら、「まあとん」とアナウンスを120秒間聞かせることを行いました。

おもちゃAと初めて見せるおもちゃBをモニターに映し、再度「まあとん」を聞かせると、A・Bどちらを長く見つめるかを調査したのです。

この時、脳の血流の変化(酸素ヘモグロビン濃度変化)を計測するため、頭部にプローブを装着しました。

月齢 注視した長さ 脳の血流変化

(酸素化ヘモグロビン濃度)

18か月児 A・Bどちらの注視時間にも差はなし 変化なし
21か月児 Aをより長く注視していた 学習後半で前頭葉の領域で増大した

上記の結果から、21か月児は「まあとん」という言葉とおもちゃAを学んだと結論づけました。

酸素化ヘモグロビン濃度が上昇したことにより、言葉に関する前頭葉域の活動が活発になり、言語の習得に繋がるとわかりました。

この調査から、下記のような結論が判明しました。

  • 18か月児と21か月児の新しい言葉に対する学習の差は、脳の言語機能の発達に影響していること
  • 言葉の爆発期には、脳機能の発達が目覚ましく、この時期の言葉の習得を支えている

言葉の爆発期がいつなのか、これらの研究で証明されたことがあります。

子供が表現できる言葉が50語を超えた時、脳機能が目ざましく発達する時が、言葉の爆発期の訪れにつながることがわかりました。

一般的な言葉の発達段階を理解しよう

ここでは、子供が一般的に生まれてから言葉を習得するまで、どのような経過をたどるのかを解説しましょう。

月齢 発達段階 発達内容
2か月頃~ クーイング
  • 「くー」「あー」のような柔らかい声を出す
  • クーイングは、音を発する器官の発達が進んでいる証拠
  • 大人の真似をして大きな口を開けたりもする
  • 音のでる方向を向く
6か月~9か月 喃語(なんご)
  • 喃語(なんご)は2つ以上の音を含む声のこと
  • 「あーあー」などの母音から始まる
  • 徐々に「まんまん」など母音と子音が合わさった声が出せるようになる
  • 「ぱっぱ」「ばばば」など破裂音や濁音も発声できるようになる
  • 愛着関係のある大人の顔を見るとニコニコする
9か月~1歳半 指差し
  • 喃語は出始めて3~4か月で少なくなる
  • 指差しや身振り、手振りが増える
  • 表情も豊かになり、自分の感情を伝えられる
1歳~1歳半 一語文
  • 「まんま」「ブーブー」など意味のある言葉を使い、一語文を話す
  • 自分の思いを言葉で伝えようとする
1歳半~2歳 二語文
  • 「これ、ちょうだい」など2つの言葉を使って文章のように話すようになる
2歳~2歳半 三語文
  • 「わんわんのえほんよんで」など3つの言葉を使って話すようになる
  • 子供自身が周りに興味を持ち疑問に思うことが増え、質問が多くなる

生後2か月~2歳半までの期間の、おおよその言葉に関する発達段階を説明しました。

1歳半~2歳半までの期間の二語文・三語文になる時期が、圧倒的に表現方法が多くなることがわかりますね!

言葉の爆発期が遅いかも!?あなた一人で悩まないで

前の章では、言葉の爆発期がいつ起こるのか・起こる要因・一般的な発達段階を解説しました。

うちの子は一般的な発達より遅いのかも!?

https://twitter.com/ikuji_namerou/status/1485233819263275009

引用 Twitter

一般的な発達段階とお子さんを比較して、余計に不安になった方もいるかもしれませんね。

一般の発達段階や他のお子さんと比べて、言葉の爆発期が遅いと悩むあなたに一人で抱え込む必要はないことを解説します。

言葉の習得は右肩あがりじゃない

言葉の習得は月齢によって徐々に発達がみられますが、直線的な右肩あがりに発達するわけではありません。

言葉の爆発期では、子供はある時期から一気にいろんな言葉や単語を話しだします。

言葉の習得は、言葉をなかなか話さない時期もあれば、一気に話しだす時期もあります。

1歳台は「言葉の蓄積期」と言われています。

言葉の蓄積期には話すことはできなくても、理解している言葉が180語近くもあります。

蓄積期にどれだけ言葉をインプットできるかが、豊かな発語につながるのです。

言葉の爆発期までの発達段階は、例えるなら飛行機の離陸と同じです。

離陸に向けて飛行機は、長い滑走路で時間をかけて離陸の準備を行いますね。

離陸に向けて滑走路を進み、ある一定の速度に達すると一気に離陸します。

離陸をぐんぐん空に向かって上昇し、飛行速度に到達すると緩やかに飛んでいくのです。

離陸準備から離陸、安定飛行に至るまで、まさに言葉の爆発期への流れに似ていますね。

今は、話せなくても話せるようになるために、しっかりした準備を行っている時期なのかもしれません。

お子さんが、機能の発達と言葉のインプットを糧にして、いつか一気に飛び立つ言葉の爆発期を目指していることを見守っていきましょう。

楽観視はいけない!見逃せない4つのサイン

お子さんの言葉の爆発期がくるまで、準備しているのだと見守ることが大切だとお話しましたが、注意すべきサインがあります。

このサインがあると、お子さんは言葉の習得に対するなんらかのハードルを抱えているのかもしれません。

そのサインはこちらです。

  1. 話しかけても他の人の話を聞こうとしない
  2. 他の人とコミュニケーションを図ろうとしない
  3. 言葉や物の名前に興味を持たない
  4. 言葉の一部を真似して話そうとしない

言葉の爆発期に至るまで、準備段階として子供はかなりの言葉を理解しています。

ただ言葉を話し始めることが遅いだけでは、特に問題とはなりません。

他人とのコミュニケーションをとらないことや言葉に興味を示さないことは、お子さんの発達が受け止める段階ではない可能性があります。

4つのサインが当てはまる場合には、言葉の受け取り・表現に困難さが出ているのです。

言葉の理解ができていないのか、理解していても表現できないのか、聞こえていないのかなど原因を調べることが重要です。

原因が把握することができれば、ハードルを下げるための関わりを見出せるかもしれません。

健診や支援センターで専門家のアドバイスを!

乳幼児健診の「1歳6か月」「3歳」の健診は、母子保健法という法律によって定められており、自治体は健診を行う義務があります。

1歳6か月と3歳以外の健診として「4か月」健診が取り入れられていることが多く、3つの健診は自治体が主催し無料で受けることができます。

乳幼児健診には、乳幼児の病気の予防と早期発見・健康の保持や促進といった大きな目的があります。

また、親が育児について相談できる機会としての側面もあります。

医師や歯科医師、保健師、看護師、栄養士、心理面のサポートスタッフなど専門的な知識のある多職種が健診を運営しています。

ささいな気になることでも、専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

  • 言葉の爆発期の前兆は、他人が話している言葉を理解していること・出せる音声の種類が豊富であること等である
  • 3つの前兆がすでにお子さんにあると、言葉の爆発期の到来は近い
  • 言葉の爆発期がくる目安は50語を話せること・脳機能の発達時期と重複することである
  • 一般的な言葉の発達段階を知ることが大切である
  • 言葉の習得は準備期間が長く、一気に上昇する飛行機の離陸に似ている
  • 話しかけても人の話を聞こうとしないなど4つの注意すべきサインがある

言葉の爆発期の前兆、いつ時期がくるのかの目安について解説しました。

自分のお子さんの成長についての悩みや不安は、親にとっていつだって気になりますよね。

それでいいのです。

不安に思わないでと言われても、親は自分の子供の心配はするものです。

この記事を読むことで、あなたが正しい知識を手に入れ、不安をやわらげ、子供の成長を見守っていけると嬉しいです。

また、どうしても不安が消えない時には一人で抱え込まず、専門家や周りの人に相談し支えてもらうことがとても重要です。

子育て期間は長いようで、あっという間に過ぎます。

特に乳幼児の時期は、子供の成長が著しく、振り返るととても貴重な時間だったと思うでしょう。

そんな大切な時間を不安で押しつぶされないように、育児を楽しんでくださいね。

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