お香を焚いたことは、ありますか?
お香は、ふんわりと癒しの香りが空間に漂い、インテリアとしても楽しめるアイテムです。
物を燃やすと出る煙は、少なからず有害物質を含むため、お香の煙も例外ではなく、健康への影響が懸念されます。
お香の煙は、部屋を汚したり、火災の危険があったり、必ず発生してしまうデメリットです。
しかし、お香を焚くことはデメリットばかりではありません。
お香は、使い方や容量など、使う際の注意点を守れば、デメリットを上回る効果を得ることができます。
お香には、リラックス効果や脳の活性化など、たくさんの効能もあります。
お香の使い方や効果、おすすめなどを紹介しますので、ぜひ、お香のことを知って、用途に合わせて楽しんでくださいね♪
目次
お香のデメリットは3つ!安全に使うための注意点も解説
お香には、煙によるデメリットがあることに触れました。
デメリットと使うときに注意する点について詳しく説明していきます。
お香を焚くときの気になるデメリット
お香のデメリットは、主にお香を焚いたときに発生する、煙によるものです。
お香のデメリット
- 健康への影響
- 部屋が汚れる
- 火事になる危険性がある
健康への影響
お香を使う上で一番に気になるのが、健康への影響ではないでしょうか?
お香には、化学物質や発がん性物質が含まれている場合があり、大量に吸い込んでしまうと体に悪い影響を与えてしまいます。
お香を焚くときは、換気をしながら、一度に焚く量に気を付けましょう。
化学物質や煙が少ないお香もあるので、素材を確認してからお香を選びましょう。
部屋が汚れる
お香は、一般的に椨(タブ)粉と呼ばれる木の樹皮を原料とする粉からできています。
椨(タブ)粉を水で練り、植物性や動物性の香料を練りこんだものがお香です。
お香を燃やすと、植物が燃えるときに出る「木タール」というものが発生します。
タバコでいうヤニと同様のもので、この「木タール」が壁などを黄ばませる原因となります。
お香を焚くときは、なるべく壁から離して広い空間で焚きましょう。
壁の近くや天井が近いロフトなどで焚くと、黄ばみがつきやすくなります。
火事になる危険性がある
お香を焚くときには、火を使います。
お香を焚く間は、外出したり、そばを離れたりしないようにしましょう。
お香の長さ・大きさにもよりますが、燃焼時間が10分程度の物から、1時間以上のものまであります。
お香の近くに物を置かないことや、風が直接当たる場所に置かないことなど、火事の原因にならないよう注意しましょう。
注意点を守ってお香を安全に使用しよう
お香は、注意点を守って使用すれば、安全に楽しむことができます。
- 換気を十分にしながらお香を焚く
- 一度に大量にお香を焚かない
- お香のそばを離れないようにする
- お香のまわりに、物を置かない
- 風が直接当たらない場所で焚く
お香を締め切った部屋で焚くと、煙が充満して大量に煙を吸い込むことになります。
定期的に窓を開ける、窓を少し開けておくなど、換気を十分にしながらお香を焚きましょう。
一度に大量のお香を焚くと、その分、煙の量も多くなります。
お香を大量に焚くと香りも強くなり、隣人への迷惑になる可能性もあります。
煙を多く吸わないため、隣人とのトラブルを避けるためにも、お香は適量で楽しみましょう。
お香は、火が付いた状態で使用するため、そばを離れないようにしましょう。
お香の周りに物があると、火が移る可能性があり危険です。
お香の周りには、物を置かないようにしましょう。
お香に風が当たると、灰が飛んで汚れてしまったり、火の粉が飛んで火事になったりする可能性があります。
お香に、直接風が当たらないようにしましょう。
注意事項を守ることで、デメリットである煙による心配は、大幅に軽減されます。
注意事項に気を付けて、安心してお香を楽しみましょう♪
お香の効果を5つ紹介!知ってもっと楽しもう♪
お香のデメリットで触れましたが、お香にはたくさんの効果があります。
ここでは、4つのお香の効果を紹介します。
自律神経を整えよう!お香のリラックス効果
お香には、自律神経を整え、身体をリラックスさせる効果があります。
自律神経は、興奮状態のときに活発な交感神経と、落ち着いているときに活発な副交感神経から成り立っています。
お香の香りをかぐと、副交感神経が活発に働き優位になることで、リラックス効果が得られます。
お香の香りは、自律神経やホルモンの分泌を整えてくれ、不安やイライラを和らげたり、睡眠の質を向上させたりする効果が期待できます。
お香で気持ちを落ち着かせ、リラックスすることで、気持ちの切り替えがしやすくなります。
元気を出したいとき、仕事と休日などシーンに合わせてお香を焚くと、気持ちにメリハリがつき過ごしやすいですよ♪
お部屋をきれいに!浄化作用・殺菌作用
お香の歴史は古く、もともとは、空間・心身の浄化、邪気を払う意味合いで使われていました。
仏教でいうと、お焼香もその一つです。
浄化作用と聞くとスピリチュアルな意味合いが強く感じられますが、実際に浄化作用・殺菌作用があります。
お香には、薬草や殺菌作用のある植物が使われているものがあります。
スピリチュアル的な効果だけではなく、物理的にも雑菌を減らしたり、臭いを抑えたりと効果を得られます。
お香の香りと煙で追い払う!虫よけ効果
虫よけ効果のあるお香の代表は、皆さんもご存じの、蚊取り線香です。
蚊取り線香は、虫よけに特化したお香ですが、日常で使う、香りを重視したお香の中にも、虫よけ効果があるものがあります。
お香の原料である、龍脳(りゅうのう)、白檀(びゃくだん)などは、昔から虫よけとしても使われてきました。
虫よけ効果のある香料が配合されたお香を選べば、香りを楽しみながら虫よけ効果も期待できる、まさに一石二鳥ですね!
お香の意外な効果!脳の働きを活性化
お香の効果を考えたとき、多くの人がリラックス効果や癒し効果などを思い浮かべますよね?
お香には、脳の働きを活性化させる効果もあるのです。
お香の香りをかぐと、脳が刺激され記憶や感情に関する、海馬と扁桃体という部分に作用します。
お香の香りが海馬・偏桃体に作用することで、記憶力や集中力が高まるとされています。
香りをかぐことは、脳の働きを活性化させることから、認知症の予防にも注目されています。
記憶力や集中力の高まりは、受験や資格の勉強にも効果的です。
お香の香りによる脳の働きを活性化する効果は、幅広い世代の方に嬉しい効果ですね。
インテリアとして楽しめる♪部屋がおしゃれになる効果
お香は、インテリアとしても楽しめます。
好きな香皿や香炉をおけば、香りだけでなく見た目でも楽しめます。
香皿・香炉は、シンプルでお部屋に馴染むものから、デザインが凝った個性的なものまで、いろいろなものがあります。
お香は、香りを楽しむだけではなく、様々な効果も得られる代物です。
あなたに合った香りや、お香の種類によっては、デメリット以上の効果を得ることができます。
効果によってお香を使い分けると、お香をより有効に楽しめます。
お香のおすすめを紹介!種類や使い方を解説
お香の種類やおすすめ、使い方を解説していきます。
お香のことを知って、お香をもっと楽しみましょう♪
お香のタイプは3つ!焚き方別に種類を解説
お香には、「直接火をつけるタイプ」「間接的に熱するタイプ」「常温で使用するタイプ」と、3つのタイプがあります。
直接火をつけるタイプ | 間接的に加熱するタイプ | 常温で使用するタイプ |
スティックタイプ | 香木 | 塗香 |
コーンタイプ | 練り香 | 匂い袋 |
渦巻き型 | 印香 |
直接火をつけるタイプ
お香に直接火をつけて、香りを楽しみます。
スティックタイプ |
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コーンタイプ |
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渦巻き型 |
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間接的に加熱するタイプ
香炉で香炭を温めて、そのぬくもりでお香の香りを立てる空薫り(そらだき)や、電子香炉などで温めてお香の香りを楽しみます。
香木(こうぼく) |
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練香(ねりこう) |
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印香(いんこう) |
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常温で使用するタイプ
体に塗ったり、身に着けて使用したりするお香です。
塗香(ずこう) |
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匂い袋 |
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以上が、お香の3つのタイプと主な種類の紹介でした。
お香は歴史が古く、「香道」と呼ばれる格式の高いものから、気軽に焚くことのできるお香まで、幅広くあります。
知れば知るほど奥が深く、お香に魅了されますよ。
香皿・香炉を使ったお香の焚き方を紹介
直接火をつけるタイプのお香は、香皿や香炉を使って使用します。
香皿の使い方
準備するもの
- 香立
- 香皿
- お香
- ライター
- お皿に香立を置きます。
お香が長いものなら端に置き、短いものならお皿の中央に置きましょう。 - お香を香立てに立てます。この時、お香がお皿からはみ出さないよう注意しましょう。
- お香の先端に火をつけます。赤く燃えたのを確認したら火を消します。
- お香が燃え尽きるまで、香りを楽しみましょう。
- お香が燃え尽きて灰になったら、火が完全に消えたことを確認し、灰を捨てます。
長いお香を小さな香皿で焚くと、灰がお皿からはみ出て掃除が大変だったり、火事の原因になったりします。
お香に合った香皿を選びましょう。
香炉の使い方
準備するもの
- 香炉
- 香炉灰
- お香
- ライター
- 香炉に香炉灰を8分目まで入れ、平たくならします。
- 香炉灰の中央にお香を置きます。
スティックタイプの場合は、差します。 - お香の先端に火をつけます。赤く燃えたのを確認したら火を消します。
- お香が燃え尽きるまで、香りを楽しみましょう。
- 灰はそのままにしておいて大丈夫です。
次に使うときに、香炉灰と前回燃やしたお香の灰をほぐして使いましょう。
お香を焚くときには、蓋を外して使います。
お香を焚き終わったら、蓋を閉じ、インテリアとして香炉を楽しんでください♪
香皿や香炉は、シンプルでスタイリッシュなものから個性的なものまで、デザインが豊富です。
お香やシーンに合わせて、香皿や香炉も使い分けるとよりお香を楽しめますよ♪
お香を選ぶポイントを解説!おすすめも紹介
お香の中でもポピュラーな、「直接火をつけるタイプのお香」のおすすめを4つ紹介します。
お香のデメリットである煙が気になる場合は、化学物質が使われていない天然素材のお香、煙の少ないお香がおすすめです。
おすすめ①【天然素材のお香】
化学物質の入っていない沈香や白檀など、ハーブなどの天然素材のみで作られたお香を選ぶと、安心してお香を焚くことができます。
おすすめのお香は、薫寿堂の「ハーブセンス」です。
薫寿堂 ハーブセンス
引用:薫寿堂公式HP
国際的にも有力なイタリアのオーガニック認証機関「ICEA」で、世界で初めて認証された植物由来成分100%のお香です。
香りの種類は、6種類と豊富です。
おすすめ②【煙の少ないお香】
煙が出にくい、お香を選ぶことで、煙を吸いこむリスクを減らすことができます。
煙の出にくい炭ベースのお香や、微煙と表記のあるお香を選びましょう。
おすすめのお香は、日本香堂の「ルーミィ」です。
日本香堂 ルーミィ
引用 日本香堂公式HP
短めのスティックタイプで、優しい香りの煙が少ないお香です。
日常のどんなシーンにも馴染みます。
香りは、1箱に4つの香りが入っており、4種類の商品があります。
おすすめ③【コーンタイプのお香】
スティックタイプ、コーンタイプ、渦巻き型のお香があると紹介しましたが、中でもおすすめなのが、コーンタイプです。
コーンタイプは、燃焼時間が短く気軽に楽しめ、灰がそのままの形で残るので、掃除も簡単です。
おすすめのお香は、GPP(Global Product Planning) の「アロマ香 コーンタイプ」です。
GPP(Global Product Planning) アロマ香 コーンタイプ
引用 GPP(GLOBAL PRODUCT PLANNING)公式HP
エッセンシャルオイルが配合され、インテリアフレグランスとしても楽しめます。
植物からでる揮発成分による殺菌作用、「フィトンチッド」効果も期待できるお香です。
薫りも8種類と豊富で、気分やシーンによって香りを楽しめます♪
おすすめ④【デザインも楽しめるお香】
お香は、インテリアとして様々な空間に馴染むデザイン性が高いものもあります。
紙でできたペーパーインセンスや紐のようなお香などがあります。
デザインも楽しめるお香としておすすめするのが、薫寿堂の「アロマコード」です。
薫寿堂 アロマコード
引用:薫寿堂公式HP
お香として楽しむのはもちろん、水引やリボンとして使うこともできます。
プレゼントとしても喜ばれる、カジュアルで楽しみ方が広がるお香です。
お香は、形状や燃焼時間、香りも様々です。
いろんなお香をシーンや効果、あなたの生活に合わせて選んで、香りを楽しみましょう♪
まとめ
- お香のデメリットである煙は、健康被害につながるため注意が必要
- 注意点を守ることで、安全にお香することができる
- お香には、リラックス効果、浄化・殺菌作用、虫よけ効果、脳の活性化などの効果がある
- 効果によってお香を選ぶ、という楽しみ方もある
- お香には、直接火をつける・間接的に加熱する・常温で使用する3つのタイプがある
- あなたに合ったお香や香皿・香炉を見つけることで、よりお香を楽しめる
お香は、煙によるデメリットもありますが、注意点を守れば、安全に香りや効果を楽しめます。
お香、そして、香皿や香炉には色々なものがあり、それを選ぶ楽しさもお香の魅力の一つです。
ぜひ、あなたのお気に入りを見つけて、お香を楽しんでくださいね♪