寒い時期に使う暖房器具は、様々な種類があります。
中でも【パネルヒーター】は、電磁波を使って暖める「輻射熱(ふくしゃねつ)」で、火事の心配が少なく、子供やお年寄りのいる家庭にも人気!
しかし、パネルヒーターにはデメリットも…
パネルヒーターは、部屋が暖まるまでに時間がかかるんです。
早く部屋を暖めたいと、パネルヒーターを強運転にして長時間使うと…電気代が高額に!?
パネルヒーターの使い方や部屋の設置場所を、弱運転にしたり窓下に設置したりすると、デメリットである電気代を抑えられますよ!
電気代を抑える節約術として、設置場所、使い方、掃除道具、節約機能付きのメーカー品まで紹介しています。
パネルヒーターのデメリットである電気代を節約して、快適に寒い時期を過ごしませんか?!
目次
パネルヒーターのデメリットは電気代!いくらかかる?!
パネルヒーターは急激に暖めるのではなく、輻射熱でじんわり部屋を暖めます。
輻射熱とは、温度の高い物体から低い物体へ、電磁波によって伝わる熱のこと。
物体の中の方まで暖まるのが特徴です。
パネルヒーターには、「備え付けタイプ」と「ポータブルタイプ」があります。
備え付けタイプ | ポータブルタイプ |
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今回は、「ポータブルタイプ」の電気代についてご紹介します。
ポカポカ優しい暖かさと、ホコリが舞ったり乾燥したりしないのが、パネルヒーターのメリット!
メリットがある一方で、パネルヒーターは電気代がかかるというデメリットがあります。
部屋が暖まるまでに時間がかかるパネルヒーターは、強運転にして早く暖めたいところ。
しかし、強運転にすると弱運転よりも消費電力が大きいため、電気代がかかるんです。
実際に、どのくらいかかるか計算してみましょう。
- パネルヒーターの消費電力
強運転:1000w(1kw)
弱運転:500w(0.5kw)
- 料金単価(円/kWh)
1kWhあたり27円/kWh
(全国家庭電気製品公正取引協議会より)
※電力会社によって、異なる。
1ヵ月の電気代は「1時間あたりの消費電力(kw)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)×30日」で計算できます。
- パネルヒーター強運転を1日10時間運転 1ヵ月使用した場
1kw×10h×27kWh×30日=8100円
- パネルヒーター弱運転を1日10時間運転 1ヵ月使用した場合
0.5kw×10h×27kWh×30日=4050円
強運転で使用を続けると、電気代は弱運転よりも倍かかりますね。
私は寝室に、パネルヒーターを買って使用したことがあります。
電気代がかかると知らずに、強運転で1ヵ月使用し、請求書を見てびっくりしたことが!
パネルヒーターは強運転と弱運転を上手に使い分けると、デメリットである電気代を抑えることができますので、安心してくださいね。
デメリットである電気代を抑えることができれば、パネルヒーターは便利な暖房器具として活躍します!
次の章からは、パネルヒーターの電気代を節約する方法を紹介します。
パネルヒーターの設置場所と使い方で節約できる♪
パネルヒーターは「強」運転にすると、消費電力が大きいため、電気代がかかってしまうことがわかりました。
そうですね、強運転を使用しないと、部屋が暖まるのに時間がかかってしまいます。
パネルヒーターの電気代を節約したいなら、強運転の使用を短時間で済ませ、弱運転をメインにする使い方がおすすめ。
パネルヒーターは設置場所や使い方を意識すると、電気代節約に繋がります。
パネルヒーターの設置場所によって、部屋温度が暖まりやすくなったり、暖かさが持続やすくなったりするんです。
さらにパネルヒーターの強運転をなるべく使用せずに、部屋の温度を早く上げるには、他の暖房器具と併用すると良いですよ♪
これから、パネルヒーターの設置場所と使い方の紹介をします。
【窓下】部屋の温度を下げにくくする
パネルヒーターを窓下に設置すると、外気の寒い風などを防ぐことができるんです。
外気の寒い風を防ぐことで、部屋の温度は下がらなくなり、暖まるのも早くなるんです!
部屋を暖めても冷たい空気が入ってくると、部屋の温度が下がってしまいますよね。
冷たい空気を防ぐことで、部屋全体を効率よく暖め、電気代まで節約しちゃいましょう♪
さらに、窓下にパネルヒーターを設定する使い方で、嬉しいことが他にも!
- 窓の周辺が暖まり、結露を防ぐことができる
- 窓から入ってくる冷たい空気は、床に向かって流れていくため、窓下にパネルヒーターがあることで、足元が暖まる
移動可能なパネルヒーターをお持ちの方は、窓下にしてみてください!
【トイレや脱衣所】狭い空間で暖めが短時間
トイレや脱衣所などの狭い空間は、パネルヒーターの使用が短時間で済むため、節約に!
広い部屋ですと輻射熱で暖めるパネルヒーターは、部屋全体が暖まるまでに時間がかかり、消費電力もかかってしまいますよね。
パネルヒーターは周りにある物や人に反応して暖めるため、トイレなどの狭い空間で使用すると、暖かさを実感しやすいんです。
パネルヒーターは節約以外でこんな理由でも、狭い部屋に適しているんです。
- 薄い形状だから、邪魔にならない
- 火を使わないため、狭い部屋で使用しても火事になる心配がない
コンパクトな物やトイレ専用のパネルヒーターなど、様々売っていますので、チェックしてみてくださいね!
【机下の足元】ピンポイントに暖めて部屋温度を低く
冷える足元に向けてパネルヒーターを、ピンポイントで使用して節約しましょう!
近い距離で足元を暖めるため、短時間で暖かくなって節約に!
先ほどもお伝えしましたが、足元が暖まると部屋の設定温度以上に暖かさを感じやすいです。
パネルヒーターで足元を暖めると、さらにこんなことも!
- 足元が暖まっているから、体感は部屋温度より暖かい
- パネルヒーターのじんわり優しい暖め方が、芯から暖まることに適している
足元専用のパネルヒーターが多く売っており、足を囲むような構造で、しっかり温めてくれます。
もちろん、足元用ではなくても問題なく使用できますよ。
パネルヒーターはコンセント式やキャスター付きなど、移動できて気軽に使える商品が沢山♪
パネルヒーターは、設定場所をちょっと意識すれば、節約になりますから、参考になったら嬉しいです!
【エアコンと併用】効率的に暖める
パネルヒーターと併用する暖房器具のおすすめは、エアコンです。
エアコンは温風で部屋の空気を暖め、速暖性がある物。
パネルヒーターは、輻射熱で周りの壁や床などをじんわり暖めていくため、部屋の空気を暖めることができません。
温風で空気を暖めるエアコンと、輻射熱で周りを暖めるパネルヒーターの、異なる組合せを使うことで効率的に部屋を暖めるんです!
エアコンの温風は空気が乾燥してくるため、部屋が暖まったらエアコンを止めて、パネルヒーターの運転のみに切り替えると良いです。
パネルヒーターの運転のみにする時は、弱運転にすることで電気代を節約!
エアコンとパネルヒーターを上手く使えば、寒い時期を快適に過ごすことができますよ。
パネルヒーターの電気代を節約する使い方を紹介しました。
パネルヒーターは設置場所や部屋の広さなどを選んで使ったり、エアコンと併用したりすると、電気代を節約することができます。
パネルヒーターの電気代が気になっている方や部屋が寒い方は、1度部屋を見直してみては?!
パネルヒーターの掃除は節約術の1つ♪掃除グッズを紹介!
パネルヒーターの中は、細かい隙間があり、手が届きにくいため、掃除がしづらいですよね。
パネルヒーターの中は見えない場所なので、掃除を怠ってしまいますが、実はパネルヒーターを掃除することが節約に繋がるんです!
パネルヒーターについたホコリなどの汚れを綺麗にしておくと、熱伝導が良くなるため、電気代の節約に!
日頃からこまめにパネルヒーターの掃除をすることが大切です。
パネルヒーターの掃除は、使用しない夏場に行うのが良いですよ。
- パネルヒーターの表面を固く絞った布で拭く
(汚れがとれない場合は、中性洗剤で取る) - パネルヒーターの隙間を掃除する
パネルヒーターは水分が残っていると、サビの原因にもなるため、パネルヒーターの表面が濡れていましたら、乾拭きをしてください。
それでは、パネルヒーターの隙間を掃除する際に使える、簡単に作る掃除グッズや便利な掃除グッズの商品の紹介をします!
【その1】手作り掃除道具
- 割り箸
- 輪ゴム
- キッチンペーパー
- 割り箸にキッチンペーパーを巻く
- キッチンペーパーを輪ゴムで留める
家にある物で簡単に、パネルヒーターの汚れをとる掃除道具が作れました。
パネルヒーター以外に、窓の桟(さん)の汚れを取る時などにも活用できます。
キッチンペーパーを重ねて太くしたり、棒を長い物に変えたりと、パネルヒーターの隙間に合う形状へ変えてみてください。
【その2】エアダスター
パソコンのキーボードなどに使うエアダスター。
パネルヒーターの隙間にも使えますよ!
外側は布で拭いて、パネルヒーターの中はエアダスターでシュと掃除すれば、楽に掃除ができますよ。
しかし、エアダスターはホコリが飛ぶので、注意が必要です。
ホコリがパネルヒーターの隙間にこびりついた場合は、掃除グッズで擦ってとってください。
【その3】スキマステッキ
細長く360°にブラシがついたスキマステッキを使えば、パネルヒーターの隙間の汚れが綺麗に♪
長さがあるので、大きなパネルヒーターでもスキマステッキが使えます。
スキマステッキを使用したこんな感想も!
- 手が届かない隙間などのホコリを、ごっそり取ってくれる!
- ブラシに付着したホコリは、簡単に水洗いできる
- ブラシ自体は、柔らかく品質が良い
ブラシが柔らかくて、隙間に合わせて曲がるため、ホコリがたくさんとれるんです!
その他、手の届かない洗濯機や冷蔵庫下の掃除にも活用できます。
1本持っていたら、便利♪
【その4】届かない汚れは専門家に!
届かない箇所や落ちない汚れがある場合、パネルヒーターを掃除してくれるサービスがあります。
自分でパネルヒーターを分解して掃除をしている人もいますが、分解した後に元に戻すのが、大変になってしまうため、おすすめしません。
購入した家電量販店の修理コーナーなどで、掃除をしてくれますので、確認してみてくださいね!
パネルヒーターの掃除方法を紹介しました。
使用しない夏場は、パネルヒーターにカバーなどをかけておくと、ホコリが溜まらないのでおすすめですよ!
パネルヒーターの中をきれいにしておくと、電気代の節約にも繋がりますので、こまめに掃除してくださいね!
パネルヒーターは節約機能付きのメーカー品を使おう♪
パネルヒーターは、様々なメーカー品があります。
薄くてコンパクトな物やタイマー付きの物など、使うシーンで選ぶことが可能。
タイマー付きや人感センサー機能付きなどは、無駄なくパネルヒーターを使うことができるため、節約になります。
他に、暖房器具を置くと、生活感が出ることってあると思います。
インテリアとして置いても良い、おしゃれなパネルヒーターもあるので、3つのメーカー品を紹介します!
【デロンギ】おしゃれで機能的!
引用 DeLonghi公式HP
メーカー | デロンギ |
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サイズ | 幅825×奥行310×高さ565mm |
重さ | 7.5 kg |
スペック |
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- 8〜10畳までに対応
- 「PTCセラミックヒーター」搭載により、部屋全体をスピーディーに暖める
- 「ECO運転」で、電力レベルを自動調整
デロンギのパネルヒーターは、広い部屋に対応していますから、寝室や書斎などにおすすめ。
最低限の消費電力で暖める「ECO運転」は暖めすぎを防止し、約20%節電ができます。
おしゃれなデザインが多くあるメーカーのデロンギですので、パネルヒーターもスタリッシュですね。
取手やキャスター付で、移動しやすい作りになっているため、気軽に使うことができます。
デロンギのパネルヒーターは値段が高めですが、「ECO運転」で節電できる機能などが充実していますから、長く使うことを考えると経済的です。
【ドウシシャ】軽量で持ち運びも収納も楽♪
メーカー | ドウシシャ |
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サイズ | 56 x 52 x 6 cm |
重さ | 1.5 kg |
スペック |
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- 適用畳数は、木造5畳・コンクリート8畳まで
- 人に反応してヒーターをON/OFFする人感センサー付き
- 軽量で持ち運び・収納が楽
ドウシシャのパネルヒーターは人感センサーが付いているため、つけっぱなしを防ぐことができ、節約になります。
また、ドウシシャのパネルヒーターはとても軽量!
シーズンオフになった時に、パネルヒーターの収納場所に困ることはありませんか?
折り畳み時の厚みが4.5cmと薄いため、隙間だったり、クローゼットだったりと収納場所には困りませんよ!
また、パネルヒーターの脚は回転して、収納の時に畳むことができます。
【XVOOX】タッチパネルとリモコン付きで操作簡単!
メーカー | XVOOX(エクスヴォクス) |
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サイズ | 93×46×14cm |
重さ | 9.98kg |
スペック |
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- 適用畳数は8畳
- タッチパネルとリモコンで簡単に操作ができる
- タイマーと転倒防止機能で安全面を強化
タッチパネル操作ができ、表示もシンプルで見やすくなっています。
タイマー機能付きですと、時間でON/OFFができて節約になりますよ。
パネルヒーターから少し距離がある場合でも、リモコンで同じ操作ができるため楽!
黒色でタッチパネルの表示が右上に光っており、スタイリッシュな見た目です。
パネルヒーターが倒れてしまっても、転倒防止機能がついているため、運転が止まるようになっていて安全面もオッケー!
3つのメーカーを紹介しましたが、いかがでしたか?!
どのメーカーも機能が充実していて、迷ってしまいますね。
使い勝手は重要ですが、移動やシーズンオフの収納する時のことも大切ですよね。
どの部屋でどのように使用したいかなども、考えてパネルヒーターを選んでみてください♪
まとめ
- パネルヒーターの強運転と弱運転では、電気代が倍違う
- パネルヒーターを窓下に設置すると、外気を防ぎ部屋が暖まりやすくなる
- トイレなどの狭い部屋や足元を暖める場合、短時間で暖まり節約になる
- パネルヒーターの電気代を節約するには、エアコンと併用がおすすめ
- パネルヒーターを掃除することで、熱伝導が良くなり節約になる
- パネルヒーターを掃除する道具は、手作りすることができる
- パネルヒーターの掃除グッズは、エアダスターやスキマステッキなどがある
- デロンギ・ドウシシャ・XVOOXのパネルヒーターは、節約機能付きでおすすめ
パネルヒーターのデメリットである電気代について、紹介しました。
強運転と弱運転や、パネルヒーターの設置場所などに気をつければ、節約しながら快適に過ごすことができます。
輻射熱でじんわり暖めると、乾燥せず綺麗な空気のままですし、火事の心配がないため、安心して使えますよ。
寒い時期にパネルヒーターを使って、暖かい部屋で過ごしてみませんか?