大切な家族であるペットの防災対策、しっかり準備できていますか?
今後30年以内に大地震や富士山の噴火などが高い確率で起こると予測されています。
多くの自然災害のリスクがある日本では日ごろからの防災対策が重要です。
この記事では、環境省のガイドラインを参考に100均で購入できるペット用防災グッズをご紹介します!
ペットの防災グッズを何から用意したらいいかわからない方も、まずは気軽に購入できる100均で探してみてはいかがでしょうか。
100均を賢く使えばペットの防災グッズを安く備えることができます!
また、『避難所生活で必要なペット用防災グッズ』や、『平時から備えるペットの防災対策』についてもまとめています。
この記事をきっかけにペットの防災対策について見直してみましょう。
ペット用防災グッズを100均で買う!おすすめ6選!
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」に照らし合わせて、100均で購入できるペット用防災グッズをご紹介します!
今回はダイソーで購入できる物を確認してきました。
以下は「人とペットの災害対策ガイドライン」から引用した【ペット用の備蓄品と、持ち出す際の優先順位の例】になります。
ダイソーで購入できるものを黄色マーカーで色付けしています。
◆優先順位1 動物の健康や命にかかわるもの
- 療法食、薬
- ペットフード、水
- キャリーバッグやケージ
- 予備の首輪、リード
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- トイレ用品(猫砂など)
- 食器
◆優先順位2 動物の健康や命にかかわるもの
- 飼い主の連絡先などの情報
- ペットの写真
- ワクチン接種情報、既往歴、かかりつけ動物病院などの情報
◆優先順位3 動物の健康や命にかかわるもの
- タオル、ブラシ
- ウェットタオルや清浄綿
- ビニール袋
- お気に入りのおもちゃなど匂いがついた用品
- 洗濯ネット
- ガムテープやマジック
100均で揃えることができるペット用防災グッズは意外と多くありますね。
それでは、ダイソーで購入できるおすすめのペット用防災グッズをご紹介していきます!
1.ペット用消臭ポリ袋
SSサイズ(小型犬用) | 縦25㎝×横17㎝ | 50枚入 |
Sサイズ(中型犬用) | 縦30㎝×横20㎝ | 40枚入 |
Mサイズ(大型犬用) | 縦35㎝×横25㎝ | 26枚入 |
Lサイズ(シーツ処理用) | 縦38㎝×横25㎝×マチ7㎝ | 20枚入 |
4サイズ展開で色々な用途に使えます。
私も普段使用していますが臭いが全く気になりません。
SSサイズは赤ちゃんのオムツ(パンパースパンツLサイズ)も入りました。
ペット用としてだけでなく赤ちゃんのオムツや生ごみなど、臭いが気になる様々なゴミ処理用として常備しておくと便利です。
2.ペットシーツ
33㎝×45㎝ | 10枚入 |
消臭効果のある炭入りのペットシーツがおすすめです。
コンパクトな10枚単位なので災害時の持ち出しに最適です。
3.全身用ウェットティッシュ
【用途】足、お腹、目、耳、口回り | 20㎝×30㎝ | 30枚入 |
避難所ではお風呂に入れてあげることが難しくなります。
少しでも清潔に保ってあげるために全身用のウェットティッシュを用意しておきましょう。
エチケットとして臭い対策の観点からも必須だと思います。
4.清掃用ウェットティッシュ
【用途】ペット周りの掃除用 | 25㎝×16㎝ | 35枚入 |
ケージなどペット周りの住環境を清楚にするためのウェットティッシュです。
避難所でのペットの住環境ケアは私もダイソーに見に行くまで盲点でした。
ペット周りの環境もできるだけ清潔にしてあげたいですね。
5.ペットタオル
30㎝×50㎝ | ポリエステル80%、ナイロン20% |
雨などに濡れてしまった場合にとても役立ちます。防災用として使い捨て感覚で数枚用意しておくといいかもしれません。
両手をいれるポケットがついており、ペットの全身を拭いてあげるのに使いやすい仕様になっています。簡単な防寒用としても使えそうです。
6.ペット皿
直径10.5㎝ | ピンク・ブラウン 2色展開 |
直径15.0㎝ | ピンク・ブラウン 2色展開 |
このペット皿は畳んでコンパクトに持ち運べるタイプなので外出用として便利です。
避難時にはフード用と水用のお皿を2枚用意してあげたいので、嵩張らないのが魅力です。
(番外編)冷感マット
環境省のガイドラインには載っていませんが、夏に災害が起きた場合に備えて冷感マットがあると良いかと思います。
災害時に停電している可能性や、避難先にエアコン設備がない場合もあります。
ペットの熱中症対策として万が一のために用意しておくと安心です。
(番外編)ペット用蚊取り線香
こちらも夏場に災害が起こった場合の対策としてピックアップしました。
蚊が媒介して感染するフィラリア症予防のために、ペット用の蚊取り線香もおすすめです。
(番外編)ウェットティッシュの蓋
防災グッズではありませんが、今回ご紹介している防災グッズにはペットを清潔に保つために役立つウェットティッシュがあります。
ウェットティッシュは封を開けると水分が飛んで乾燥してしまうため、ウェットティッシュの蓋も忘れずに用意しておきたいですね。
私が避難所生活で一番気を遣うだろうと思う点は、やはりペットの臭いです。
ペットを清潔に保つためのグッズを中心にピックアップしてみました。
排泄物の処理グッズもエチケットとして消臭効果の高いものを選びたいですね。
家の近くに100均がない場合でもダイソーオンラインで購入することができます。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
(※オンラインでは一個単位での購入ができないようなので注意してください。)
ペットの防災グッズリストを紹介!避難所で必要な物は?
環境省は、災害時に飼い主がペットを連れて避難する『同行避難』を推奨しています。
しかし、大半の避難所ではペットと同じ空間で過ごすことはできません。
ペットだけの別の専用スペースが設けられ、ケージが用意されていない場合もあります。
ペット用の支援物資がすぐに届くとは限りません。
食事や排泄の始末など、すべて飼い主の責任において管理する必要があります。
また、避難先でもケージや餌・おもちゃなどは使い慣れた物を揃えてあげましょう。
非常時でストレスがたまりやすい環境の中、できるだけストレスを軽減してあげたいですね。
前章でも載せましたが、避難所生活で必要なペット用防災グッズについて、環境省のガイドラインを参考にさらに詳しく説明していきます。
優先順位1 ペットの健康や命にかかわるもの
- 薬や療法食
- フード&水(5日分以上)
- クレート(キャリーケース)やケージ
- リード
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- トイレ用品
- 食器
◆薬や療法食
持病がある場合は予備も含めて必ず薬を忘れないようにしましょう。
獣医で処方されている薬の正式名をペットの情報ノートに書いておきましょう。
また、ケガした場合の救急セット(消毒液や化膿止めなど)もあると安心です。
◆フード&水(5日分以上)
普段食べているペットフードを用意しましょう。缶詰やレトルトなどは長期保存が可能で、水分が多く含まれているため水分補給にも役立ちます。
犬や猫が一日に必要とする水分量は体重1kgにつき50~60mlが目安となります。
断水になってしまった場合に備え、軟水のミネラルウォーターを用意しておきましょう。
ペットフードと水は最低でも5日分あると安心です。
◆クレート(キャリーケース)、ケージ
安全に避難所に移動するために、ペット1匹につき1台のクレートが必要です。
クレートは避難先でのペットの住まいにもなります。
ペットの住まいとしては、ケージの方がクレートより広い分ペットのストレスが緩和されるかもしれません。
慣れない避難所で少しでも落ち着けるように、普段から使い慣れたクレートやケージに入れてあげたいですね。
平時から慣らしておき、自分の居場所だと認識させてあげることが大切です。
◆リード
短めで伸びないものを選びましょう。
犬はリードやハーネスがないと避難所に入れないことがあります。
◆ペットシーツ(5日分以上)
消臭効果のあるペットシーツを選びましょう。
最低でも5日分以上使用する量を用意しておくと良いかと思います。
◆エチケット袋、マナーバッグ
避難所生活では臭いに注意を払う必要があります。臭いが漏れないタイプのエチケット袋を用意しておきましょう。
マナーバッグなどは、汚物を捨てられない状況でも臭いを気にせず数回分保管可能なので、用意しておくと安心です。
◆トイレ用品
猫の場合は使用済み猫砂の一部があると、慣れない避難先でも安心して排泄できます。
使い慣れた猫砂を用意してあげてください。
◆食器
フード用と水用として2枚のお皿を用意しておくと便利です。
普段使っている食器が一番ですが、避難時は荷物が多くなるので軽くて嵩張らない物がいいと思います。
前章でご紹介した100均で購入できる食器は、コンパクトに畳むことができるので災害時に向いています。
普段から慣れさせておくと良いかと思います。
優先順位2 情報
- ペットの情報、迷子札
- ペットの写真
- ペットの情報を書いたノート
◆ペットの情報、迷子札
はぐれてしまった時のために、首輪に飼い主の連絡先などの情報を書いておきましょう。
飼い主以外の緊急連絡先・預け先などの情報もあると良いでしょう。
犬の場合は、狂犬病予防接種の鑑札と注射済み表を持参すると避難所でもスムーズに受け入れてもらえます。
◆ペットの写真
万が一迷子になってしまった場合に迷子ポスターを作成するのに役立ちます。
◆ペットの情報を書いたノート
かかりつけの動物病院の連絡先、ワクチン接種の状況、既往歴などを記録したノートを用意しておきましょう。
優先順位3 ペット用品
- タオル、ブラシ
- ウェットタオルや清浄綿
- ビニール袋
- お気に入りのおもちゃなど匂いがついた用品
- 洗濯ネット
- ガムテープやマジック
◆タオル、ブラシ
タオルは濡れた体や汚れを拭いてあげるために必要です。防寒にも役立ちます。
ブラシでの定期的なブラッシングはノミ対策にもなります。
◆全身用ウェットティッシュ、清掃用ウェットティッシュ
避難所ではお風呂にいれてあげることができません。全身用のウェットティッシュなどを使ってできるだけ清潔に保ってあげたいですね。
また、ペットの居住環境のメンテナンスも重要です。清掃用ウェットティッシュでこまめに掃除をしてあげましょう。
◆毛布、おもちゃなど
慣れない環境で少しでも安心できるよう、普段から使い慣れているタオルや毛布、おもちゃなどを避難所に持っていってあげましょう。
◆洗濯ネット(猫)
狭い場所が好きな猫は洗濯ネットに入れると落ち着くと言われています。
災害時に同行避難する際、パニックになった猫が脱走してしまわないよう、洗濯ネットに入れて運びましょう。
洗濯ネットの利用は獣医師も推奨しています。
◆ガムテープやマジック
ケージが壊れた場合の補修や、万が一ペットが迷子になってしまった時のペット情報の掲示などに使えます。
何かと必要になる場面がでてくるので用意しておきましょう。
その他
- ペット用ブーツ
- マナーベルト
- 熱中症対策(夏場)
◆ペット用ブーツ
災害時の瓦礫で足を怪我しない用、ペット用ブーツを用意しておきましょう。
◆マナーベルト(犬オス)
マーキング対策としてマナーベルトがあるといいと思います。
交尾を防ぐ目的で使用することもできます。
(マナーベルトは交尾を完全に防ぐことはできません。交尾を防ぐためには不妊去勢措置の検討も必要です。)
◆熱中症対策
夏場の災害時の場合、停電でエアコンが使えなくなる可能性もあります。
ペットの熱中症対策として、冷感マットや電池で動くペット用扇風機などがあると安心です。
もちろんこのリストが全てではありません。
飼っているペットの性格や状況に応じて、このリストにプラスαで必要なペット用災害グッズをリストアップしてみてください。
ペットの防災グッズ準備後に!平時から行う防災対策6選!
防災対策とは防災グッズを揃えておくだけではありません。特にペットの防災対策は平時からの健康管理やしつけが非常に大切になります。
自分や家族のためだけではなく周囲に迷惑をかけないという視点も重要です。
また、いざという時に慌てないために避難場所のチェックや家族間の取り決めなど、事前に確認しておくべき事柄について考えてみましょう。
◆平時に飼い主が行うべき対策
- 住まいや飼養場所の防災対策
- ペットのしつけと健康管理
- ペットが行方不明にならないための対策
- ペット用の避難用品や備蓄品の確保
- 情報収集と避難訓練
- 家族や地域住民との連携
- ペットの一時預け先の確保
1.住まいや飼養場所の防災対策
飼育環境の点検
- ケージの近くに落下しそうな物や家具はないか?
- ケージの近くにガラス窓はないか?
- 家具は固定されているか?
- 飼育ケージは壊れていないか?
今のペットの居住環境をもう一度見まわし、災害が起きた時にペットに危険がないかチェックしてみましょう。
2.ペットのしつけと健康管理
普段からのしつけ
- 決められた場所で排泄できるようにする
- 「まて」「おいで」「お座り」「伏せ」などの基本的なしつけをする
- ケージやクレートに慣らしておく
- 不必要に吠えないようにしつける
- シャンプーやトリミングで身体を清潔に保つ
避難所で周囲に迷惑をかけないために、飼い主の指示に従うよう普段からしつけておきましょう。
ケージの中での生活に慣れさせておくことも重要です。
また、常に身体を清潔に保ってあげましょう。
ペットの健康管理
- 狂犬病ワクチン(義務)
- コアワクチン
- ノミ、ダニ、寄生虫駆除
- 不妊去勢措置
ワクチンは災害時にかかわらず普段から必須です。狂犬病のワクチン接種は年1回の接種が義務になっています。
コアワクチンも犬の感染症対策において強く推奨されています。
ワクチン接種が不十分だと避難所で受け入れてもらえない可能性があります。
3.ペットが行方不明にならないための対策
迷子札やマイクロチップ
- 首輪と迷子札
- マイクロチップ
- 鑑札、狂犬病予防注射済票
迷子対策として、ペットには飼い主の名前や連絡先など身元がわかるものを身につけさせておきましょう。
環境省は半永久的に身元証明ができるマイクロチップの装着を推奨しています。
4.ペット用の避難用品や備蓄品の確保
備蓄品
- フード&水・薬、療法食
- ペットシーツ
- トイレ用品(猫砂など)
- キャリーケース
自宅で備えておくべき災害時の備蓄品は【最低5日分】【大規模災害では1週間以上分】用意しておくと良いとされています。
非常時にペットがパニックにならないためにも、できるだけいつもと同じ環境で過ごせるような備えが大切です。
その他、ペットのために必要な防災グッズは前章『ペットの防災グッズリストを紹介!避難所で必要な物は?』で詳しくご紹介しています。
5.情報収集と避難訓練
情報収集
- ペットの受け入れが可能な指定避難所を確認
- 二次避難先の想定
- 地域のハザードマップを確認
- 住んでいる自治体のペット同行避難についての対応方法や方針を確認
- 人とペットの災害対策ガイドラインを読んでおく
私の住んでいる自治体のサイトにもペット同行避難について詳しく載っていました。
いざという時に慌てないよう事前に避難経路や避難方法を確認しておきましょう。
また、環境省が作成している人とペットの災害対策ガイドラインには災害時だけではなく、平時からの飼い主として必要な心構えも載っています。
ぜひ読んでみてください。
6.家族や地域住民との連携
避難時の協力体制を整える
- 家族の役割分担
- 留守中の対応方法を決めておく
- 緊急時のペットの預け先を確保(親戚や友人など)
- ご近所さんやペット仲間など災害時に協力しあえる関係を築く
災害はいつ起こるかわかりません。ペットが一人で家にいる時に起こる可能性もあります。
災害が起きたときに最低限安否確認ができる体制を整えておきたいですね。
まとめ
- ペットの防災グッズは100均を賢く利用し安く備えよう。
- ペットの臭い対策に有効なエチケット系のグッズは100均でほぼ揃えることがでる。
- 避難所生活で必要なペット用防災グッズをチェックしておこう。
- 避難所生活では周囲への配慮の気持ちが大事。
- ペットの防災対策には時間がかかる。平時からの準備としつけが重要!
- 事前に自治体のペット同行可能な避難所や避難経路を確認しておこう。
- 環境省作成の人とペットの災害対策ガイドラインを読んでおこう。
いかがでしたか?ペットの防災対策は前もって準備しておくべきことが沢山あります。
避難所生活で必要なペット用品は、災害が起きてから揃えるのが難しい物もあります。
私も犬を飼っていますが、いざペットの防災対策をしようと思っても何から手を付ければいいかわからず、結局後回しになっていました。
ペットの防災対策がまだお済みでない方は、まずは100均でペット用防災グッズを揃えることから始めてみてください。
大切なペットの命を守るため、また避難所でのトラブルを避けるためにも、事前の準備と周囲へ配慮した対策が大切です。
災害が起きたときに冷静に動けるよう、日ごろから防災意識を高めておきましょう!