あなたは「セダム」という植物をご存じですか?
初心者でも育てやすく、グランドカバーとして人気のある植物のことです。
セダムは繁殖力が強い植物なので「増えすぎて困った」という声も多く聞かれます。
更に、セダムは一度増えすぎた状況になると、処理の手間が非常にかかるのです。
と悩んでいる方も多いと思います。
本記事では、なぜセダムが増えすぎてしまうのか、その原因と増えすぎた時の対策を紹介します。
セダムの特性を知り、計画的に栽培してあなたのお庭を今よりもっと素敵にしてみませんか?
ぜひ最後まで読んで、セダムと上手に付き合っていくためのコツをつかんで下さい!
目次
セダムが増えすぎた時の処理法2選と理由
セダムは繁殖力が強い植物です。
どのように強いかというと、以下の2つが挙げられます。
- 葉や茎から根を張り、繁殖することができる
- 土がほとんどない場所でも、繁殖することができる
繁殖力が強いため「増えすぎてしまった」ということが起こるのです。
では、セダムが増えすぎてしまった場合には、どのような対策を取ればいいのでしょうか?
増えすぎてしまったセダムの処理の仕方は、大きく2種類挙げられます。
【セダムの処理の仕方】
①ひたすら抜く
②除草剤を使う
ひたすら抜く
まず、セダムが繁殖した場所が広範囲でない場合は、ひたすら抜いていきましょう。
ただしセダムの場合は、抜いたら終わりではありません。
抜いた後に、葉や茎が落ちていないかしっかり確認する事が大切です。
葉や茎が土に落ちたままにしておくと、条件が揃えば1か月ほどで根が生え、再びその場所から繁殖していってしまいます。
落ちている葉や茎は全て拾いましょう!
また、見落としがちなのが、レンガの目地やアスファルトの隙間・砂利です。
セダムは、レンガの目地などからでも繁殖することができるので、葉や茎が落ちていないか必ず確認しましょう!
除草剤を使う
セダムが増えすぎて抜くだけでは対処できない場合は、除草剤を使うことをおすすめします。
除草剤には、液体タイプと顆粒タイプのものがあります。
セダムの場合は、葉や茎から薬剤を吸収して作用する液体タイプが適しています。
液体タイプは、暑いと蒸発してしまうこともあるため、朝や夕方の涼しい時間帯にまいて下さい。
セダムが成長する3~5月に1度まき、効果が得られない場合には、成長が止まる11月頃にもまきましょう。
一言で除草剤といっても、「即効性あり」「子供やペットがいても安心」など商品によって様々な特徴があります。
ご自身のライフスタイルや、求める効果によって選んで下さい。
①「即効性あり」の商品
②「子供やペットがいても安心」して使える商品
ただし、除草剤はその他の植物にも影響を与えます。
セダム以外の植物を一緒に植えている場合は、その植物を枯らしてしまう事もあるので注意が必要です。
増えすぎた場所のみにまくよう、十分注意して使って下さい。
セダムは多肉植物で初心者でも育てやすい!
セダムは多肉植物の一種で「育てやすいこと」が特徴です!
多肉植物とは、肉厚な葉や茎・根に水分を蓄えられる植物を指します。
自身の中に水を蓄えていることから乾燥に強く、砂漠や海岸などの過酷な環境の中でも生育することができます。
少ない水で成長することができ、水やりの手間がかかりません。
その他にも、セダムには「育てやすい」と言われる理由があります。
育てやすいセダムの特徴を紹介!
この章では、セダムの特徴について説明します。
セダムの特徴として、1回植えてしまえば、すぐに枯れず長く花や常緑の葉を楽しむことができます。
そして、暑さや寒さにも強いため、季節に応じて特別な管理をしなくても栽培できることが特徴です。
また、日陰でも育ち・根付きしやすい植物です。
管理がラクなので、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。
【セダムの特徴】
園芸分類 | 多肉植物、山野草、熱帯植物 |
形態 | 1年草、2年草、多年草 |
原産地 | 全世界 |
生育型 | 春秋型(3~5月と9~11月) |
耐暑性 | 強い~やや弱い(品種による) |
耐寒性 | 強い~やや弱い(品種による) |
特性 | 種類により常緑種、カラーリーフ、落葉性 |
引用 公式 みんなの趣味の園芸
補足
- 「1年草」とは、種をまいてから、生育・開花・結実・枯れるまでがおよそ1年以内で終わる植物のこと。
- 「多年草」は、実を付けた後でも枯れることなく、このサイクルを何年も繰り返す植物のこと。
- 「生育型」とは、その植物が最も成長する時期を指す。
セダムは見た目も値段も魅力的!
多肉植物は葉や茎に水を蓄えているので、外見がぷっくりとしていてとても可愛らしいです!
実際に、近所のホームセンターに行き、売られているセダムを見てきました。
「セダム」として販売されていましたが、よく見ると、様々な品種が入っていて、葉の形や色が全く違っています。
自分の好みに合わせて選べるのが楽しいですね!
「オカタイトゴメ」はお米のような葉っぱの形が特徴です。
漢字で「丘大唐米」と書きます。
セディフォルムゴールドは半立性タイプで、上に立ち上がって伸びていくのが特徴です。
このホームセンターでは、9センチポットのものが、300円(税込)かからない値段で販売されていました。
可愛いだけでなく、手ごろな価格なのも人気の理由の1つです。
セダムの地植えを安易にしてはいけない理由
セダムは管理の面や見た目・価格から人気のある植物で、グランドカバーとして、植える時に地植えが選ばれることが多いです。
「セダムを地植えする」ということが、増えすぎてしまう要因の1つに挙げられます。
地植えとは、直接地面に植物を植えて栽培する方法のことです。
ですが、地植えをすれば、葉や茎が落ちる範囲も当然広がります。
最初は落ちた葉や茎を拾い切れていても、どんどん繁殖し管理が必要な範囲が広がれば、面倒になったり、見落としが出てきます。
管理を怠った結果、手に負えないほど増えてしまうというわけです。
安易な地植えの原因はグランドカバーにあり!?
グランドカバーとは、地面を這うように生息していく植物の総称です。
緑の床を演出するために芝の代用品や庭の雑草対策として使われています。
踏まれても強く、成長が早い植物で、繁殖能力の高さから、グランドカバーとしてセダムは人気があります。
また、セダムは栽培しやすい事を理由に、ガーデニング初心者におすすめの植物として紹介されています。
ガーデニングに不慣れの人が、安易にセダムを地植えしてしまうと、管理できない状態に陥るというわけです。
安易な地植えが周囲に迷惑をかける事も!?
セダムの繁殖対策をせずに地植えしてしまうと、隣近所に迷惑をかける場合があります。
セダムは、細かい葉がたくさんついており、少し触れただけでもすぐに取れて落ちてしまいます。
地植えの場合、葉が落ちた場所から容易に発育し、強い風が吹き自宅の庭以外の場所に落ちれば、そこからも発育していきます。
ですから、自宅の敷地だけではなく、隣近所の敷地にも簡単に広がっていってしまいます。
知らず識らずの内に、隣近所に迷惑をかけてしまう事があります。
セダムを植えたらこまめな管理が大切!
隣近所に迷惑をかけないためには、セダムの広がり方をきちんと管理する事が大切です。
隣近所への対策として、グランドカバーを栽培する時には「根止め」という処理を行うことがあります。
根止めを打ち込む際には、力がいり、場合によっては土を掘り起こさなければならず、大変です。
根止めの処理が面倒であれば、隣近所との境目から遠い場所に植えるなどの配慮や、予めどこまでセダムを広げるか計画を立てることが必要です。
もし、計画を立てた範囲までセダムが広がってきたら、こまめに剪定(せんてい)を行いましょう。
もちろん、剪定した後に出た葉や茎の掃除は丁寧にして下さい。
まとめ
- セダムが増えすぎた時の処理対策は2つある
- セダムは多肉植物のため、ガーデニング初心者でも育てやすい
- セダムは、見た目が可愛く手ごろな価格で人気がある
- セダムはグランドカバーとしての需要が高く、地植えを選ぶ人が多い
- セダムの地植えは、対策なしに行うと隣近所に迷惑をかけることがある
- セダムを地植えしたら、剪定と掃除をこまめに行う必要がある
セダムが増えすぎた場合の対策とその原因を解説しました。
セダムは初心者でも簡単に育てることができ、多肉植物で外見がぷっくりと可愛いので植えたくなる気持ちは分かります。
セダムを育ててみたいあなたに、本記事が少しでも参考になればと思います♪