祝儀袋は、種類が豊富で用途によって水引や表書き等が変わってきますよね。
そんな祝儀袋ですが、最近では中袋ありの商品以外にも、中袋なしのものも売られているようです。
そのため「買ってみたら中袋なしだった」なんてことも…。

中袋なしの祝儀袋は親しい方へ送る場合や、一万円以下のものを包む場合、中袋なしでも失礼ではないとされています。
しかし中袋なしになると、お金の入れ方や書き方が通常の中袋ありと変わってくるのか疑問になるところですよね。
この記事では、中袋なし祝儀袋のお金の入れ方や書き方、そして渡す前に糊付けが必要かどうかなどの疑問にお答えしていきます!
祝儀袋の正しいお金の入れ方等を身につけて、これからのお祝い事にも役立てましょう♪
目次
祝儀袋が中袋なしのときもお金の入れ方は変わらない
祝儀袋を購入すると、ほとんどの祝儀袋に中袋がついていますが、まれに中袋なしのものが売られています。

最近は、祝儀袋の種類やデザインも豊富でどれにしようか迷ってしまいますね。
祝儀袋に中袋がついていなかった時は、どうすれば良いのか、失礼なのかと疑問になるでしょう…。
一万円以下や親しい相手に渡す場合は失礼ではないですが、大きい金額を包む時や目上の方へ渡す時は、中袋をつけると良いです。
中袋なしのお金の入れ方や、中袋が必要な時の作り方をそれぞれ解説していきます。
【中袋なし】お金の入れ方
親しい相手や少額のお祝いを渡すときには、中袋がなくてもそのまま祝儀袋を使えます。
中袋なしのお金の入れ方は簡単で手順は3ステップとなっています。
①新札を用意する
②お札の向きを揃える
③お金の入れたら封を閉じる
中袋なしのお金の入れ方は上記の通りで、手順は簡単ですが、一つ一つ重要なポイントがあるので確認は必須!
手順ごとに中袋なしのお金の入れ方を細かく見ていきましょう。
①新札を用意する
祝儀袋にお金を包む時は、新札を渡すことが基本でありマナーとなっているので、新札を用意しましょう。
祝儀袋を開けたら中身が古そうなお札だったら、驚きますよね。

平日に銀行窓口へ古いお札を持っていくと、無料で新札に交換してもらえます。
ただし、銀行窓口は平日の夕方前に営業が終了することがほとんどで、日中働いている方は、両替しにくいのが欠点。
お祝い事が近々あると分かっている場合は、早めに新札を入手するよう心がけましょう!
どうしても、新札が急に必要となった場合は、ATMでお金を下ろすか知人に「新札を持っているか」聞くこともオススメ。
②お札の向きを揃える
新札が用意できたら、新札を中袋なしの祝儀袋へ入れる作業を行います。

祝儀袋にお札を入れる時の向きは、お札の表面(人物肖像画がある面)が袋の表側にくるように入れます。
お札を祝儀袋に入れる時には、向きが決まっているので注意しましょう。
上記画像のようなお札の向きで、祝儀袋に入れてくださいね!
祝儀袋をたくさん貰う時など、相手側は忙しくて気にしないこともあるかもしれませんが、マナーとなっています。
封を開けた時にお札の人物肖像画が出てくると見栄えも良いですよね。
③お金を入れたら封を閉じる
お金を入れたら、お札の向きを揃えて、正しい方向で祝儀袋に入れましょう。
その後、祝儀袋の封を閉じて完成です。
封を閉じるときに、糊付けをするかも疑問点の一つですが、こちらは渡し方によって変わってくるので、記事最後の内容をチェック!
中袋の作り方や必要なもの
祝儀袋の使い道は様々ですので、場合によっては、中袋が必ず必要という方もいますね。
祝儀袋に中袋がついていない時は以下のもので代用して、お金を包むことができます。
白のコピー用紙
ポチ袋
コピー用紙の場合はB4が最適で、和紙を使う時は、半紙サイズの縦35cm ×横25cmに切って使いましょう!

中袋なしの祝儀袋を買ってしまい、中袋が必要な時は和紙を使うのが最適なことが分かりましたね。
それでは、中袋の代用紙を使ってどのようにお札を包んでいくのでしょうか?
代用紙での中袋の包み方を動画でご紹介していきます。
【中袋の代用】お札の包み方
代用に使える和紙やコピー用紙を利用する時のお札の包み方を解説します。
包み方は折り紙のように、文章では伝えるのが難しいので、YouTubeなどの動画視聴がとても分かりやすくオススメです。
さらに、あなたのペースで動画を止めながら一緒に折ることができるので便利!
今回この記事では、以下の動画を紹介させていただきます。
この動画では、コピー用紙を使って丁寧に折り方を解説されています。
引用 YouTube
中袋の折り方には、お祝い事に使う「吉」の折り方と葬儀用に使う「凶」の折り方があるので間違えないように折りましょう!
一枚の紙が、お札を包むキレイな袋になるのは素敵ですよね。

祝儀袋中袋なしの書き方を表側と裏側に分けて紹介!
祝儀袋に中袋がついているときは、中袋に金額などの文字を毛筆で書くのが一般的です。

祝儀袋に中袋なしの時は、上包みの表側に名前を書き、裏側に住所と金額を書くようにしましょう!
文字を記入する位置も決まっているので、それぞれ画像を使って詳しく解説していきます。
表側の名前の書き方
中袋なしの祝儀袋に名前を記入するときは、表の水引の下の白い欄に、名前を大きくフルネームで書きましょう。
名前を書く時は、毛筆や毛筆ペンを使うのが基本です!
間違えてボールペンや万年筆は使わないようにしてくださいね。

祝儀袋は値段も安くはないで、慎重にゆっくり丁寧に書くことを心がけましょう♪
裏側の住所の書き方
祝儀袋に金額を書く欄がない時は、左下に縦書きで郵便番号と住所を書きましょう。
一方で、祝儀袋に金額を書く欄がある場合は、金額欄の上に横書きで郵便番号、縦書きで住所を書きます。
裏側には金額のみ記入で良いとされていますが、住所も記入すると誰から貰ったものなのか特定でき、より丁寧な書き方になります。

金額の書き方についても見ていきましょう。
裏側の金額の書き方
裏側の左下に金額を書く欄がある時は、数字で金額欄に記入、金額欄がない時は、漢数字で金額を縦書きで書きます。
裏側に金額を書く時も、祝儀袋の種類によって書き方を変えましょう!
【漢数字での金額】 | |
5,000円 | 金五阡円 |
1万円 | 金壱萬円 |
2万円 | 金弐萬円 |
3万円 | 金参萬円 |
5万円 | 金伍萬円 |
10万円 | 金拾萬円 |
数字の「4」と「9」は、発音から死や苦というイメージを与えてしまうため、お祝い事で渡す時は避けましょう。
難しい漢数字で書くのには、後から字を付け足せないようにするためだそうです。
漢数字での金額の書き方は普段使うことが少ないと思うので、なかなか書くことが難しいですよね。
祝儀袋中袋なしの糊付けはいる?渡し方で判断しよう!
お金を中袋なしまたは中袋ありの祝儀袋に入れたら完成ですが、最後に封を閉じて糊をつけるか迷うかと思います。

この章では、祝儀袋に糊付けをするかについてご説明します。
糊付けした方が良い場合とそうでない場合があり、中袋なしの祝儀袋も同様な方法です。
糊付けが必要か否かを、それぞれ場面別でチェックしていきましょう。
糊付けをしなくて良い場面
直接相手に祝儀袋を渡す際は、糊付けをしなくても良いです。
理由としては直接相手に渡すので、相手に届く前にお札がどこかで紛失することはほとんど無いからです。
また、糊付けしない方が相手側にとって、祝儀袋を開くことが簡単になるので作業も簡単になりますね!

糊付けをした方が良い場面
糊付けをした方が良いのは、祝儀袋を直接相手に渡さない時です。
いろんな人の手に渡ってから、最終的に渡したい相手に届くこともあります。

ウェディングで受付をしている人が先に受け取る場合もあるかもしれません。
その時に、糊付けをしないで祝儀袋を渡すと、お金が紛失する原因にもなり得ます。
祝儀袋の裏側に金額を書く欄がある場合は特に、金額を記入してお金を祝儀袋に入れたらすぐに糊付けをすると良いです。
理由としては、祝儀袋の金額記載と実際に入っていた金額が違ったり、封をしないことでお札が紛失したりするのを防ぐためです。
糊付けをする際は、きっちりのりを塗るのではなく開けやすいように軽くのりをつけましょう。
まとめ
- 祝儀袋中袋なしのお金の入れ方は、上包みの直接お金を入れる
- 中袋なしの祝儀袋は親しい相手や少額の場合は、使用しても良い
- 中袋なしの祝儀袋を使ってお金を入れる時は和紙やコピー用紙を使いましょう
- 中袋がない時の字の書き方は、上包みの水引の下に名前と裏面の左下に金額や住所を書く
- 祝儀袋に住所を記入した方が、相手にとても親切な対応で、丁寧な印象になる
- 最後の糊付けでは、直接相手に渡す時以外は軽く糊付けをしましょう
中袋なしの祝儀袋にお金を包む時の入れ方や包み方、書き方についてはいかがでしたでしょうか?
祝儀袋にお金を入れる向きや中袋なしの文字の記入方法など、色んなルールがあることが分かりましたね!
私はまだ中袋なしの祝儀袋を見たことが無いですが、今後使用することがあったら参考にしたいと思います!
正しい方法で包み、大切な方に恥ずかしくない祝儀袋を渡しましょう♪