シミとは、皮膚の内部で作られる「メラニン」という色素が沈着したものを指します。
シミが出来る原因は、メラニンが過剰に生産されることにあります。
2016年1月20日に「NHKためしてガッテン」という番組の中で、2種類のシミについて紹介されました。
ためしてガッテンの番組の中では、具体的なシミ取りクリームも紹介され、今でもその放送内容に注目が集まっています。
この記事では、ためしてガッテンの放送内容と、番組で紹介されたシミ取りクリームについて詳しく解説します。
シミ取りクリームとして有名なハイドロキノンについてや、おすすめ商品も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
まずは、ためしてガッテンが放送したシミ取りクリームの内容について、見ていきましょう。
目次
シミ取りクリームのためしてガッテン放送内容とは?
2016年1月20日に、ためしてガッテンで「戻れ!シミの消えた肌・冬こそ徹底対策」という特集が放送されました。
冬のスキンケアで気をつけたいことや、シミ取りクリームの効果・「赤いシミ」と「茶色いシミ」について紹介していましたよ♪
この章では「赤いシミ」と「茶色いシミ」について、詳しく見ていきましょう。
赤いシミってなに?日光角化症について知ろう
ためしてガッテンで赤いシミと紹介されたのは、日光角化症(にっこうかくかしょう)と呼ばれている症状のことです。
- 日光角化症とは、前がん病変の症状のこと
- 長期間、紫外線を浴びると発症しやすい
- 60歳以上の高齢者に多くみられる症状
- 痛みやかゆみの自覚症状がほとんどない
※前がん病変とは、現状ではがんではないが、放置しておくとがんに進行する確率が高い状態のこと。
ためしてガッテンでは赤いシミのことを「がんのタネ」が隠れているかもしれないと表現しています。
ためしてガッテンでは、赤いシミに効果のあるシミ取りクリームとして「イミキモドクリーム」が紹介されていました。
イミキモドクリームは、日光角化症のような早期の皮膚がんを認識し、破壊する反応を促進する効果があります。
詳しい内容を以下にまとめました。
イミキモドクリームの詳細
効能・効果 | 顔面日光角化症 |
用法 | 治療部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布 |
期間 | 4週間塗布後、4週間休薬 |
注意点 | 連日の塗布を避ける
(月水金や火木土のように日にちを空ける) お薬を塗った後は、必ず手指を石けんでよく洗う 塗布後約8時間を目安に必ず洗い流す |
引用 持田製薬株式会社
イミキモドクリームの使用方法には、比較的多くの制限があります。
医師からの指示を必ず守って、使用するようにしましょう。
それでは、茶色いシミとはどのようなものでしょうか?
茶色いシミは摩擦による炎症が原因!対策は?
次に茶色いシミについてお伝えします。
茶色いシミとは、肌の摩擦(まさつ)で起こる炎症によるシミのことです。
たとえば、洗顔やメイクをするといった顔を触る動作の時に、強くこすってしまうことがあります。
また、髪の毛が顔にあたることも摩擦(まさつ)のひとつです。
無意識に摩擦(まさつ)を起こしてしまうのです。
ためしてガッテンでは、こうした摩擦(まさつ)によって肌の内側に炎症が起きることが紹介されました。
炎症が起きるとメラニンが溜まり、茶色いシミの原因となるのです。
番組内では、洗顔やメイクをするときに、摩擦(まさつ)が起きないよう気を付けることが大事だと言われました。
- 洗顔はしっかり泡立てる
- メイク道具は柔らかい素材のものにする
- タオルや手で擦らない
- 髪が肌に当たらないようにする
といったことが挙げられます。
茶色いシミには、シミ取りクリームとしてイミキモドクリームは効果がないので注意しましょう。
シミ取りクリームのハイドロキノンについて徹底解説!
シミ取りクリームに含まれる美白成分はいくつかあります。
肌トラブルを避けたい場合はトラネキサム酸・アルブチン、効果を重視したい場合はハイドロキノン・ビタミンC誘導体がおすすめです。
本章では「ハイドロキノン」という美白成分について、メリット・デメリット含めてご紹介します。
ハイドロキノンは美白の特効薬!特徴を紹介
ハイドロキノンとは、どんな特徴のある成分なのでしょうか?
ハイドロキノンはシミ取りクリームや化粧水として販売されています。
少量ですが、イチゴやベリー類・コーヒー・紅茶・麦芽などの食品にもハイドロキノンは含まれているのですよ!
食品に含まれているハイドロキノンは天然成分になるので、日常的に意識して摂取するのも良いですよ!
ハイドロキノンの注意点・メリットデメリット
ハイドロキノンは、美白の特効薬と呼ばれるだけあって強い成分です。
一般に入手できるハイドロキノンの濃度は、1~5%程度です。
デメリット:効果が得にくいこと・効果が出るまでに時間がかかる可能性があること
デメリット:濃度が高いので、肌への刺激が強く、ピリピリと痛むなど刺激を感じる場合がある
ハイドロキノンが4~5%の濃度の化粧品には市販されているものもあります。
しかし敏感肌の場合は、皮膚科や美容クリニックの医師の元で処方してもらう方が安心ですね。
ハイドロキノンを使用している期間は、必ず日焼け止めを塗り紫外線を出来る限り避けることも大切です。
メラニン色素には、紫外線のダメージから肌を守るという機能があります。
ハイドロキノンがメラニン色素を抑制している間、紫外線から肌を守る機能が弱まるのです。
そのような状態で強い紫外線にさらされると、かえってシミやしわなどの肌の老化に繋がってしまいます。
- ハイドロキノンはシミ取りクリームとして効果が高い
- ハイドロキノンは濃度に注意し、あなたの肌に合ったものを使う
- ハイドロキノンを使用しているときは、紫外線から肌を守る
ハイドロキノンの効果や、使用するときに気を付ける点が分かりましたね。
ハイドロキノンは、高い美白効果のある成分ですが、厚生労働省の認可を受けている「美白有効成分」ではありません。
「美白有効成分」とはどのようなものでしょうか?
次の章では、「美白有効成分」について詳しく見ていきましょう。
厚労省のお墨付き!美白有効成分の種類と働き
美白有効成分とは、美白効果のある成分として厚生労働省の認可を受けているもののことを指します。
現在厚生労働省が認可している美白有効成分は、20種類以上に及びます。
ここで、主な美白有効成分とその働きについて詳しくご紹介します。
表にまとめまてみましたのでぜひ参考にしてみて下さいね!
【美白有効成分の種類は大きく分けて3つ】
メラニンは、本来肌のターンオーバーで自然に排出されるものです。
しかし、紫外線ダメージの蓄積やターンオーバーの乱れがあると、肌に沈着してシミとなります。
このメラニンを生成するメラノサイトの活性化を抑えることができる、美白有効成分があります。
皮膚のメラニン生成を引き起こすチロシナーゼの働きを、抑える特徴を持った美白有効成分です。
出来てしまったシミについて、メラニンの還元を促すことで、シミを薄くする美白有効成分です。
劇的な効果は期待できませんが、ケアを続けることで、しみの改善を実感できます。
予防を目的として使用することも可能ですよ。
肌のターンオーバーを整えることで、メラニンの排出をサポートする美白有効成分です。
ターンオーバーは通常、約28日周期で繰り返されます。
加齢やストレス・不規則な生活などが原因で周期が乱れると、肌に必要以上のメラニンが残存する要因になります。
主な美白有効成分について
美白有効成分 |
種類 |
働き |
トラネキサム酸 | メラニンの生成を妨げる | メラノサイトの活性化を防ぐ |
ビタミンC誘導体 | メラニンを還元する(しみを薄くする) | メラニンの還元を促し、色を薄くする |
アルブチン | メラニンの生成を妨げる | チロシナーゼの働きを抑える |
プラセンタエキス | 肌のターンオーバーを整えメラニンの排出を促す | メラニンの生成を防ぎ、シミやそばかすを抑える |
シミ取りクリームのおすすめ商品は?どこで買える?
出来てしまったシミを薄くしたり、シミを出来にくくしたりする成分について詳しく知ることが出来ましたね!
それでは実際に、シミ取りクリームのおすすめ商品5つについて見てみましょう。
成分別に紹介!シミ取りクリームおすすめ5選
おすすめのシミ取りクリームを、成分別に5つご紹介します。
シミ取りクリームの美白有効成分についての働きは【厚労省のお墨付き!美白有効成分の種類と働き】の章をチェック!
効果が表れるまでに一定期間必要となるので、あなたが継続して使用できる、お気に入りの商品を見つけて下さい!
引用 Koloha公式HP
ハイドロキノンが5%配合されたシミ取りクリームで、Kolohaというメーカーが展開するブランドのひとつです。
ポンとのせるだけの簡単3秒ケアで、夜のみ1日1回の使用を推奨されています。
使用期間の目安は3ヶ月〜6ヶ月間で、気になる箇所に使用して経過を確認しましょう。
ハイドロキノンが2.5%濃度のWhite HQ Cream2.5という商品も用意されました。
引用 資生堂公式HP
資生堂の看板美白アイテムです。
トラネキサム酸と、資生堂独自の美白有効成分4MSKを配合した本格的なシミ予防ケアクリームです。
毎日の朝のお手入れの最後に、顔全体に使用します。
引用 ロート製薬公式HP
ロート製薬の人気ブランド・メラノCCのシリーズです。
ビタミンC誘導体が含まれた、薬用しみ対策保湿クリームです。
化粧水や乳液等で肌を整えた後、顔全体になじませます。
使用量はパール粒1個分程度で、朝晩の使用で約2ヶ月分の量が入っています。
引用 小林製公式HP
小林製薬が販売しているケシミンシリーズの製品です。
メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐ働きをします。
アルブチンとビタミンC誘導体のWの効果で、シミができる前にシミの元を分解します。
引用 DHC公式HP
DHCが販売している、目もとや口もとの小ジワ対策のクリームです。
プラセンタエキス配合で、5gのクリームが3本セットになっています。
朝晩使用でき、1本を10日程度で使い切るようすすめられています。
その他にも、化粧品メーカー各社それぞれ多くのシミ取りクリームを発売しています。
あなたの目的に合った、美白有効成分が入っているシミ取りクリームを選ぶことがおすすめですよ!
薬局・通販で買える!販売場所を一覧表で紹介
シミ取りクリームは様々な店舗で販売しています。
先ほど挙げた商品がどこで販売されているか表にまとめてみました。
メーカー | 商品名 | 成分 | 販売場所 |
ランテルノ | ホワイトHQクリーム | ハイドロキノン | 公式通販 Amazon 楽天 |
資生堂 | HAKU薬用日中美白美容液 | トラネキサム酸 4MSK |
公式通販 Amazon/楽天 ドラッグストア |
ロート製薬 | 薬用しみ対策保湿クリーム | ビタミンC誘導体 | Amazon 楽天 ドラッグストア |
小林製薬 |
ケシミンクリームEX | アルブチン ビタミンC誘導体 |
Amazon 楽天 ドラッグストア |
DHC | 薬用レチノAエッセンス | プラセンタエキス | 実店舗/公式通販 Amazon 楽天 |
販売場所によって価格が異なる場合があるので、事前に調べて確認してから購入しましょう。
まとめ
- 赤いシミは日光角化症と呼ばれるもので、長い間紫外線を浴びると発症しやすく、イミキモドクリームが効果があるとされている
- 茶色いシミは肌の摩擦(まさつ)で起こる炎症によるもので、タオルや手で擦らないといった日々の積み重ねが大切である
- ハイドロキノンは、美白の特効薬と呼ばれるが、濃度が4〜5%のものは刺激が強く注意が必要である
- 厚生労働省が認可している美白有効成分は20種類以上あり、メラニンの生成を妨げる・還元する・排出を促すものがある
- シミ取りクリームは、美白有効成分によって働きが異なるので、あなたの目的に合ったものを選ぶことが大切である
- シミ取りクリームは実店舗や通販で購入できるが、販売場所によって価格が異なる場合があるので、事前の確認が必要である
この記事では、シミ取りクリームについて、ためしてガッテンの内容や実際に買える商品を見てきました。
シミ取りクリームは、1,000円前後の買いやすい価格の商品から、数万円の高性能な商品までさまざまに販売されています。
ぜひあなたが続けやすく、あなたの肌に合ったシミ取りクリームを選んで効果を実感してみて下さい!