世の中は美白ブームが続いていますが、近年は美白専門クリニックもあるようですね。
今や女性のみならず、美容男子の間でも美白ケアは必須となっています。
美容に興味のある人達の間で、美白になると話題になっているのが白玉点滴です。
名前を聞いただけでピンとくる人は、美容に対しての意識が相当高いと思います。
私なんぞ初めて聞いた時、ナンノコッチャ想像がつきませんでしたから(笑)
しかし白玉点滴は、美白効果はあるそうですが、一方で白髪になるという噂も…
毎日、白髪と格闘しているアラフィフの私は、最近知った白玉点滴に興味津々‼
そこで、未知の美白ケアで本当に白髪になるのか、調べてみました。
目次
白玉点滴と白髪には因果関係がない
白玉点滴は【最先端の美白ケア】というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
その一方で、まだよく知られていない部分もあるようですね。
そこでまず、白玉点滴が白髪に影響を与えているのかどうかをみていきたいと思います。
そもそも、白髪が生えてくる仕組みはどのようになっているのでしょうか?
髪の毛は頭皮の「毛球部」というところで作られます。
髪の毛の素である毛球部は無色透明で、ここにメラニン色素があると黒髪になります。
毛球部にメラニン色素がないと髪の毛に色が入らず、白髪のまま生えてくるのです。
これを踏まえて、白玉点滴を注入するとどうなるのか見ていきましょう。
白玉点滴はなぜ白髪になると言われているのか
白玉点滴の主成分・グルタチオンには、強力な抗酸化作用があります。
この抗酸化作用によってメラニンの生成が抑制され、美白になるのです。
そこで心配されたのが、黒髪の素になるメラニンの数が減ると、頭皮に行き渡る分も少なくなるのではないかという問題でした。
つまり、メラニン色素が減った結果、毛根まで色素が届かず白髪が生えてくる、という理論らしいのです。
しかし因果関係については、様々な文献の中でも証明しているものは確認されていない状況です。
明確に原因とされる報告も、まだあがってきていないということでした。
白髪は老化の他にも遺伝やストレス、栄養不足や睡眠不足などでも誘発されるそうです。
特にストレス、栄養不足、睡眠不足は代謝を低下させ、血流を悪くします。
そのため、色素が滞って細胞に行き渡らなくなり、白髪になりやすいといわれています。
仮に、白玉点滴をしていた時期に、忙しくて寝不足になっていたとしたらどうでしょう?
そのせいで食生活が乱れたり、ストレスが溜まっていたりしたら?
もしちょうどそのタイミングで白髪になったなら、一概に白玉点滴を責めるのは難しいかも知れませんね。
白玉点滴は白髪を防ぐという説も!?
白髪問題がある陰で、なぜか白玉点滴は白髪予防になるという話も出ているそうです。
それは、白玉点滴にグルタチオンと共に配合されている、ビオチンによるものといわれています。
ビオチンは水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB群に属しています。
体内の酵素を活性化させ、抗炎症作用や疲労回復効果もあるそうです。
他に、皮膚や髪の毛を健康に保つ効果があり、アトピー性皮膚炎や薄毛の治療にも使われているとのことでした。
ビオチンは頭皮の血流を改善して、髪に栄養を行き渡りやすくし、太くて丈夫な髪の毛を育てます。
また、ビオチンはメラノサイトを活性化するため、白髪予防に役立つともいわれているのです。
ただ注意したいのが、ビオチンがメラノサイトを直接作っているわけではないということ。
メラニンを活性化させている、という補助的な役目に過ぎないのです。
医学的に白髪を予防しているかどうかも確認されていません。
このように、白玉点滴と白髪の関係について、医学的に証明されているものはありませんでした。
白玉点滴にデメリットや副作用はあるの?
白玉点滴のデメリット
白玉点滴をする上でのデメリットはズバリ、時間とお金がかかることです。
なぜなら、白玉点滴は1回打っただけではなかなか効果が実感できないからです!
せっかく始めても、長期に渡り経済的に負担がかかるのでは、断念せざるを得ませんよね。
そして白玉点滴は保険適用外なので、実費となるのもデメリットといえます。
セレブならそんなデメリットを気にせず余裕でできますが、一般人にはまだ手を出しにくいのが現状です。
経済的には大丈夫でも、早く結果を出したい人にはあまりオススメできないかも知れません。
白玉点滴の副作用は?
白玉点滴はまれに頭痛や吐き気がしたり、薬によるアレルギー反応を起こしたりする人もいるようです。
白玉点滴の主成分であるグルタチオンに関しては、以下のような見解もあります。
日本では既に40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。
妊婦への使用が認められていることから分かるように、副作用が非常に少ない、安全率の高い医薬品です。
薬の副作用の治療に使われることもあります。
なお、米国では抗がん剤の副作用による指先のしびれ(末梢神経障害)、閉塞性動脈硬化症など様々な疾患の治療に使われています。
引用 点滴療法研究会HP
副作用は出たとしても深刻なものはなく、むしろ安全性が高く評価されているようです。
白玉点滴は美白効果の他にもこんなメリットが!
そもそも白玉点滴とは?
白玉点滴とは、グルタチオンを主成分とした美容点滴の一種で、別名グルタチオン点滴ともいわれています。
サプリメントで摂取するより、血管からダイレクトに注入される点滴の方が、効果が期待できるそうです。
グルタチオンは、日本では医薬品として位置づけられています。
白玉点滴を打つには皮膚科や美容整形外科などの受診が必要です。
美容整形外科の白玉点滴はグルタチオンの他に、ビオチンやビタミンCなどを配合していることが多いのです。
この組み合わせにより、美肌への相乗効果が期待されます。
白玉点滴が人気となっている最大の理由は、なんといっても美白効果です。
他にも、美肌効果やアンチエイジング効果、肝機能の改善などが挙げられています。
白玉点滴の美白効果
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、アミノ酸の一種です。
グルタチオンはグルタミン酸・システイン・グリシンの3つの成分で構成されています。
これらは抗酸化物質のため、代謝を促す働きがあり、中でもシステインは美白効果に重要な役割をします。
市販されている肌トラブルの医薬品にもよく使われているので、聞いたことがあるのではないでしょうか。
システインはメラノサイトの働きを弱くして、メラニンの生成を抑えます。
それだけではなく、生成されたメラニン色素を無色に還元する働きもあるんです。
また、皮膚のターンオーバーも活発にし、メラニン色素を体外に排出されやすくします。
白玉点滴は、さらにビタミンCなどを合わせることでその働きをより活性化し、美白効果を高めるのです。
白玉点滴のアンチエイジング効果
グルタチオンの強力な抗酸化作用による、白玉点滴のアンチエイジング効果も気になるところです。
老化の原因といわれる活性酸素を還元して消し、細胞を守る働きがグルタチオンにはあります。
グルタチオンは体内で作られますが、残念なことに年齢とともに少なくなってくるといわれています。
グルタチオンが減ると代謝が低下し、肌荒れを起こしたり、老化が進んだり体に不調が出てくるのです。
白玉点滴を導入することで老化を防ぎ、アンチエイジング効果が発揮されるというわけですね。
白玉点滴の疲労回復効果
お肌に対する効果の他にも、白玉点滴は疲労回復の効果もあります。
グルタチオンにグルタミン酸が含まれていることは、先にもご紹介したとおりです。
私たちの体は、運動をしたり怪我をしたりするとストレスがかかり、グルタミン酸が大量消費されます。
運動時などにグルタミン酸を適切に摂取すると、筋肉が分解されるのを防ぐことができます。
つまり、筋肉痛を早めに回復させる効果もあるのです。
筋トレをする時にも、アミノ酸の一種であるグルタミン酸を摂ると良いのはこのためです。
また風邪を引いた時も、グルタミン酸を摂取すると免疫が上がり、ダメージを避けられます。
グルタチオンには、アンモニアなど体内の毒素と結合して無毒化させる効果があります。
つまり、いらない毒素を取込んで細胞の外に出し、尿として排出するのです。
このため、肝臓の働きが改善され、二日酔いしにくくなるともいわれています。
白玉点滴のビフォーアフターでみられた変化
白玉点滴について色々見てきましたが、結果どうなったのかビフォーアフターが一番知りたいところですよね。
白玉点滴を試した人のビフォーアフターでは、大きく分けて2つの変化が確認されていました。
それは見た目と体調面の変化です。
本人が何を期待して白玉点滴を始めたかで、ビフォーアフターの捉え方も変わるようですよ。
見た目の変化
まず、結論から言うと人によって効果の現れ方はマチマチでした。
というのも、取り組み方によって変化に違いが出たからです。
総じて言えるのは、長期で定期的に継続した人は、それなりに満足する結果が得られたということでした。
これは後でまた詳しくお伝えしますが、1ヶ月続けた程度では美白効果が実感できなかったようです。
【見た目の分かりやすい変化】
- 肌の調子が良くなった
- 化粧ノリが良くなった
【見た目に分かりづらい変化】
- シミやくすみが目立たなくなった
- 色が白くなった
- 主に美白に関する効果
体調面の変化
そして体調面の変化については以下の通り、見た目の変化に比べてハッキリ自覚できるものが多かったようです。
- 疲れにくくなった
- 二日酔いしなくなった
- 体調が良くなった
グルタチオンには解毒作用や肝機能の改善効果があるので、同じように生活していても体調の変化を感じやすいんでしょうね。
白玉点滴の最適な頻度は?効果が出るのは5回目以降!?
白玉点滴を打つ頻度は?
さて、肝心の白玉点滴を打つ頻度ですが、一般的なものは次の通り。
始めのうちは週に1~2回の頻度で、6回ほどしたら2週間に1回位と間隔を延ばしていくという方法です。
そして、白玉点滴の効果が実感できるようになったら、月1回くらいの頻度で良いとのことでした。
ちなみに、お医者様によっては、白玉点滴を打つ間隔は1週間以上開けたほうが良いという意見もあります。
これは、1回あたりの量にもよりますが、間隔を短くしすぎると血中濃度が高くなる恐れがあるからだそうです。
血中濃度が上がれば、尿として排出されてしまう可能性があるのです。
ただこれは、あくまでも一例です。
ご自身の体質や注入量にもよるので、頻度はお医者様とよく相談し、納得した上で始めるのが良いでしょう。
白玉点滴の美白効果はいつ頃出てくる?
デメリットや頻度のところでも少し触れましたが、美白の効果は早い人で5回目位から感じるようです。
それ以外は少し幅がありますが、だいたい平均して6~10回位で少しずつ効果を実感できるとのことでした。
しかし、長くかかる人では30回位かかったという声も聞かれます。
期間でいうと、最低1ヶ月半くらい、通常2~3ヶ月はみたほうが良いということになります。
そしてここで、残念なお知らせです。
白玉点滴は効果が出たからと安心して辞めてしまうと、なんと元に戻ってしまうのです!!
これはヒアルロン酸注射などでもよく聞く話ですよね。
白くなった後でも美白の状態をキープするには、月1~2回ペースで打つのが理想とのことでした。
白玉点滴の1回あたりの所要時間や料金はどのくらい?
最後に、施術にかかる時間と料金についてです。
量にもよりますが、だいたいの所要時間は30分くらいです。
注入量と料金の相場は以下のとおりです。
注入量 | 600~1200mg |
---|---|
料金 | 5,000~10,000円 |
まとめ
- 白玉点滴は主に美白・アンチエイジング・疲労回復の効果がある
- 白玉点滴の美白効果による白髪について、医学的な根拠や因果関係は証明されていない
- 白玉点滴は長期間・定期的に投与しないと効果が現れにくい
- 白玉点滴のデメリットは時間と費用がかかること
- 白玉点滴は週に1~2回から始め、徐々に間隔を開けて最終的には月1~2回にする
- 白玉点滴は継続するほど美肌を実感できるが、投与をやめると元の状態に戻ってしまう
今回は、白玉点滴の全体像やメリット・デメリットをご紹介しました。
投与の仕方や成分については、厳密に言うとクリニックによっても違いがあります。
美容点滴という名目で、グルタチオンに何らかの美容成分を配合して差別化するなど、様々な特色が出されています。
ご自身のなりたいお肌の希望に合わせたものを、選ぶようにすると良いですね。
この記事が少しでも、あなたの疑問解決のお役に立てたなら嬉しいです。