暑い夏、エアコンの冷房は必須ですよね。
部屋を涼しくしようと冷房のスイッチをいれたのに、なかなか涼しくならない時ってありませんか?
ヒルナンデスでは、すだれを室外機に正しく付けることにより、冷房効率が良くなったり、節電できたりする具体的な方法が紹介されていました。
室外機は正しい日よけの仕方をしなければ、冷房の効率を逆に悪くしてしまったり、故障の原因になってしまったりすることもあります。
ここではヒルナンデスで紹介された付け方や、日よけをすることで冷房効率が良くなる理由を説明します。
さらにすだれ以外で代用できる物も紹介しています!
目次
室外機にすだれをヒルナンデス紹介の方法で付け節電!
まずは、ヒルナンデスでのすだれの使用方法を紹介し、その次になぜ日よけで節電になるのか、エアコンの仕組みと共に説明します。
室外機の場所によって、少しすだれの付け方が変わると思いますので、エアコンの仕組みを理解してぜひ参考にしてみてください!
風通し良く!室外機とすだれの間に空間を作ろう
ヒルナンデスでは、すだれを室外機の上部の壁と地面に固定し、室外機・すだれ・地面の間で三角の空間を作っていました。
ヒルナンデスで紹介された時の画像や動画がなかったため、似ている写真を紹介します。
昨日設えたエアコン室外機用すだれがちゃんと機能している。#やったね pic.twitter.com/DRPx1gUAeK
— 畑 正木 (@chabis_dad) July 11, 2016
引用 Twitter
室外機の周りに空間を作って、空気の循環を良くしつつ、日よけをすることがポイントです。
参考の写真では、より空間を広げるために、上部端の他にもう一点吊るしていますね。
室外機は外気を取り込んで、外に熱い空気を出すので、すだれが空気の流れを塞ぐと、運転効率が落ちてしまいます。
室外機がベランダにある場合などは、すだれの下部分は室外機の前の柵などに固定してください。
狭いベランダでも、室外機の前に空間を作りつつ、日よけをすることができます。
直射日光を避けて!日陰を作って高温を防ごう
ヒルナンデスで紹介されたすだれの付け方で、なぜ冷房効率が上がって節電できるのでしょうか。
室外機の日よけが効果的なのは、直射日光で室外機とその周辺が高温になり、部屋の熱を外に出す働きが鈍くなるのを防ぐからです。
もう少し詳しく見ていきましょう。
引用 ダイキン工業HP
エアコンは室内機と室外機がパイプで繋がっており、冷媒ガスという物質が流れています。
上の図のように冷媒ガスが室内機と室外機を循環して、冷房時は熱を室外機に運んでいます。
冷房で部屋の温度が下がる仕組み
- 室内機が、部屋の空気を取り込む
- 熱交換器で、取り込んだ空気の熱だけを冷媒へ乗せ室外機へ運ぶ
- 室内機で熱を取られた空気は、部屋に放出される
- 高温になった冷媒が、室外機の熱交換器で熱を放出する
- 室外機は外気から取り込んだ空気で、高温の熱を冷まし排出する
- 室外機の熱交換器で熱を放出し終わり、冷えた冷媒は室内機に戻る
この仕組みが繰り返されて、室内の熱を外に捨てることができるため、部屋が涼しくなっていきます。
日光が当たり室外機や周辺の温度が高くなると、室外機は外に熱を捨てにくくなってしまい、余計な電気代を使ってしまうのです。
室外機のすだれの付け方は空間と日差しに注意
エアコンの室外機と室内機の関係や仕組みがわかると、室外機がどのような場所にあっても自分ですだれの付け方が工夫できそうですね。
すだれと室外機の間に空間を作る付け方が良いとわかりましたが、他にも注意点はあります。
エアコンの仕組みをふまえて、注意点を確認していきましょう。
室外機の前1メートルは空間を作る
何度もすだれと室外機の間に空間が必要とお話してきました。
エアコンで有名なメーカー「ダイキン工業」の公式サイトで、室外機をすだれなどで日よけする場合、1メートルほど離すよう述べられています。
せっかく日よけをしても、空間が狭く室外機の運転効率を下げる付け方になっていては意味がありません。
室外機の前に物を置いていないかどうかも確認しましょう。
室外機は動かさない!ガス漏れの可能性あり
エアコンの仕組みでお話したように、室外機と室内機は冷媒ガスが循環する配管で繋がれています。
室外機を少し動かすだけでも、配管が壊れたり、接続部分に問題が起きたりする可能性があるので、絶対に自分で室外機の移動はしないで下さい。
室外機がすだれを付けにくい場所にある場合は、付け方を工夫できないか考えましょう。
どうしても室外機の位置を変えたい場合は、冷媒ガスの通る配管を延長しなければいけない場合もありますので、専門の業者に依頼してください。
日差しが当たってしまう箇所をチェック!
昼間の温度が高い時間帯直射日光が当たらないよう、日が差す方向を確認してすだれをつけましょう。
周りがアスファルトであれば、外気がより熱くなってしまうので、できれば近くの地面にも日陰が作れるとより効果的です。
すだれの大きさや位置を工夫してみましょう。
冬にすだれはいらない!暖房効率には逆効果
冷房時、室外機は室内の熱を外に吐き出しますが、暖房時は屋外の熱を取り込むという逆の動きをします。
室外機が外気を吸い込み、その熱を冷媒に乗せて室内機に運ぶのです。
室外機周辺の温度が高い方が暖房効率は良くなるので、冬はすだれをはずし日光で温度があがるようにしましょう。
雪がよく降る地域では、雪が室外機に入り込むことによる凍結の可能性があります。
その場合は吸い込み口と吐き出し口を塞がず守れる防雪フードや、室外機上に設置する用の屋根などがおすすめです。
冬は室外機用防雪グッズで、周辺の外気温度を下げず室外機を雪から守りましょう。
室外機にすだれや日よけは設置場所によりお好みでOK!
室外機が屋外の目立つ場所にある場合は、お家の外観に雰囲気が合ったデザインの日よけを付けたいですよね。
すだれ以外の物でも日よけができるので紹介していきます。
おすすめの設置場所 | 遮光の種類 |
---|---|
日よけしたい場所が広範囲 | よしず |
洋風の家の外観で目立つ場所 | サンシェード |
植物を育てることができる場所 | グリーンカーテン |
室外機の設置場所が狭い | 室外機専用サンシェード |
今まで確認した設置方法など注意点は守った上で、設置場所に適したお好みの遮光を選んでくださいね。
【よしず】素材は違うが効果は同じ!
すだれと良く似ているもので、よしずという物があります。
すだれは主に細かく切られた竹を地面に対し横方向に編まれたもので、ブラインドのように吊して使います。
よしずは葦(よし)という植物を地面に対し縦に編まれており、立てかけて使う物です。
よしずは立てかけて使うために、大きな物が多く広範囲の日よけができ、すだれより少し厚みもあるという点から断熱効果が高いです。
ただし立てかけるだけでは、倒れたり風で飛ばされる心配もあるので、重りを繋いだり上部を固定することをおすすめします。
日よけをしたい範囲や場所の広さで選ぶと良いですね。
【サンシェード】見た目にこだわり♪
サンシェードはインターネット通販で様々なカラー、柄、サイズがあります。
低価格でお探しの方は、1000円代から購入できる物もありますよ。
洋風な外観のお家にとてもおすすめです。
【グリーンカーテン】自然の日よけに♪
朝顔やゴーヤなど、つる性植物のグリーンカーテンで室外機の日よけをするのも効果があります。
植物は水分を水蒸気で放出しており、その水蒸気が蒸発する時に熱を奪うので、周辺の温度を下げます。
植物は涼しげなイメージがあると思いますが、本当に涼しくしてくれるのです。
ゴーヤは強い植物なので、植物をあまり育てなれない初心者さんが、挑戦するのにも良いですよ。
植物のお世話が好きな方におすすめです。
【室外機専用サンシェード】狭い場所も対応!
インターネット通販やホームセンターなどで、室外機専用のコンパクトなサンシェードが販売されています。
主に室外機のみを直射日光から守るものが多いので、周辺の温度までは下げられませんが、室外機が高温になるのを防ぐだけでも効果はあります。
室外機の置いてある場所が狭かったり、手軽に付け外しできるものが良い方には、室外機専用のサンシェードがおすすめです。
まとめ
- ヒルナンデスで紹介された方法は、室外機をすだれで日よけし空気の通る空間を作ること
- 室外機周りは高温にならないよう、直射日光を防ぐこと
- 室外機とその周辺を日よけし温度を下げると、室外機が熱を捨てやすくなって節電できる
- 室外機にすだれを付ける注意点は4つ!①空間を作る②室外機は動かさない③日差しの方向をチェックする④冬はすだれをはずす
- 室外機の日よけは「よしず・サンシェード・グリーンカーテン・室外機用の小さなサンシェード」でも代用可
- すだれ以外の日よけでも設置の注意点は同じ
エアコンの仕組みを理解することで、ヒルナンデスで紹介された室外機を、すだれで日よけする方法は効果的だとわかりました。
室外機が直射日光に当たる熱い場所にあるなら、ぜひ一度室外機にすだれを付けてみてください!