あなたは「消化にいい食べ物」と聞いて、どんな食材や料理を思い浮かべますか?
胃腸に優しく消化にいい食べ物は、うどん以外に「お粥・豆腐・納豆・白身魚・鶏むね肉・白菜・ほうれん草・キャベツ・大根」などがあります。
胃の疲れが溜まっている時は「食物繊維」と「脂質」の摂取量を減らし、油を使わない調理方法を選んで、体調を回復へと導きましょう。
本記事では、うどん以外の消化にいい食べ物を調査した結果と、胃に優しいおすすめの調理方法を解説します。
また、腸炎の時におすすめの食事方法や、コンビニで手軽に買える消化にいい食べ物も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
消化にいい食べ物うどん以外はこれ!おすすめ食材紹介
消化にいい食べ物は、うどん以外にもお粥や白菜・ほうれん草などの野菜の他に、白身魚やバナナ・リンゴなど色々な食材があります。
この章では、消化にいい食べ物を食材の種類別で詳しく紹介します♪
食物繊維と脂質が少なめの食材が消化にいい◎
消化にいい食べ物は「消化吸収が早い」ので、胃や腸の負担を減らしてくれます。
「食物繊維」と「脂質」が多く含まれる食べ物を摂取すると、消化に時間がかかり、胃や腸に負担がかかるのでおすすめできません。
ここからは、消化にいい食べ物を食材の種類別で紹介していきます。
- お粥
- うどん
お粥やうどんは消化の吸収が良く、胃や腸への負担が少ない食べ物です。
含まれる栄養素も大半が炭水化物で、胃や腸の負担となる「食物繊維」「脂質」がほぼ含まれません。
お粥であれば、しっかり噛まなくても飲み込めるので「食べる元気が出ない」ような日でも食べることができますよ。
うどん以外にも麺類はありますが、製造過程で油が使用されているラーメンや、食物繊維の含有量が多いそばは、消化に良くありません。
煮込みうどんやかけうどんは、身体を温めて気持ちもホッとできるので、胃や腸の調子が悪い時の調理方法として適しているでしょう。
- 鶏むね肉
- 白身魚(タイ・タラ・カレイなど)
- 鮭
脂肪分が少ない種類や部位の肉・魚類として、鶏むね肉・白身魚・鮭が挙げられます。
鶏むね肉の皮は、油を多く含んでいるので、皮を取り除いて調理すると消化吸収が良くなりますよ。
タイ・タラ・カレイといった白身魚は脂肪分が少ないので、胃や腸に負担をかけずに消化することができます。
どの食材もより消化されやすくするために、茹でて小さくほぐしてから温かいスープや煮物に使うといいでしょう。
- 豆腐
- 納豆
大豆製品は植物性タンパク質の他に、ビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている食材です。
特にタンパク質は、体の組織や細胞を作る上で重要な栄養素なので、体調が悪い時には積極的に摂取したいですね。
「湯豆腐」など豆腐を温めて食べることで、より消化吸収を早めて胃腸の負担を減らすことができます。
離乳食時期の赤ちゃんでも、体調が悪い時は食欲もなくなります。
豆腐であればつるんとした食感で口当たりが良く、飲み込みやすいので、月齢が低い赤ちゃんでも食べることができておすすめです♪
- 白菜
- ほうれん草
- キャベツ
- 大根
- 人参
- かぼちゃ
野菜は、食物繊維が少ないものや、水分が多く消化酵素や胃腸の働きを整える栄養素を含むものを選ぶようにしましょう。
白菜や大根・キャベツは、寒い時期にぴったりの鍋料理には定番の野菜ですよね。
身体の調子が悪い時には、鍋料理のようなしっかりと煮てやわらかくする調理方法は、食べやすくなるのでおすすめです。
- りんご
- バナナ
消化にいい果物として、りんごやバナナが挙げられます。
りんごは消化吸収がいい果物で、胃の粘膜を保護する働きがあります。
柔らかくて食べやすいバナナには、胃腸の働きをサポートする栄養素が含まれていますよ。
柑橘系の果物は、酸性成分が胃酸の分泌を促してしまうので、調子が悪い時は避けるようにしてくださいね。
- 卵
- 牛乳
- ヨーグルト
- チーズ
栄養豊富な卵は、卵とじ・温泉卵などやわらかい状態になるまで火を通して食べると消化にいいですよ。
牛乳や乳製品は「カゼイン」と呼ばれる、消化されやすいタンパク質を含んでいる食材のひとつです。
乳製品は胃酸を中和して、胃の粘膜への刺激をやわらげてくれる働きを持っています。
消化にいい食べ物がわかりましたが、反対に消化に悪い食べ物はあるのでしょうか?
次の章では、消化に悪い食べ物の特徴を3つ、解説していきますね。
消化に悪い食べ物の特徴3つ!不調時は避けよう
消化に悪い食べ物には、3つの特徴があります。
- 食物繊維が豊富
- 脂質が多く、高カロリー
- 胃腸に刺激を与える
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
食物繊維が豊富な食材は、消化に時間がかかるので、胃に負担がかかります。
身体の調子が悪い時は、なるべく食物繊維が少ない食材を選んで摂取するように心がけましょう。
- そば
- さつまいも
- ごぼう
- れんこん
- きのこ類
- 海藻類
脂質が多い食材や高カロリーの食べ物も、消化に時間がかかります。
脂質が多い分、胃や腸への負担も大きくなるので注意が必要です。
- 脂身が多い肉
- ウインナー・ベーコンなどの加工肉
- 脂身が多い魚(ブリ・ウナギなど)
- ラーメン
- パスタ
- 厚揚げ
- バター
酸味や甘味・辛味が強い食べ物は、胃酸の分泌を促し胃腸の負担となります。
身体の調子が悪い時は、極端に熱い・冷たい食べ物や、濃い味付けの料理は避けて、優しい味と温かさの食べものを食べるようにしましょう。
- カレー
- 酢の物
- 柑橘系の果物
- 香辛料
- アルコール飲料
- 炭酸飲料
- コーヒー・紅茶
消化にいい食べ物は腸炎にもいい!調理方法のポイント
https://twitter.com/morumoru0402/status/940529413682225152
引用 Twitter
胃腸に負担をかけることなく、消化にいい食べ物を食べやすくすることが回復につながる近道です。
この章では、腸炎になった時の対策や、消化にいいおすすめの食べ物と、その調理方法について紹介していきます。
腸炎の原因を知ってまずは水分補給をしよう!
腸炎になると高熱の他に、嘔吐(おうと)や下痢(げり)を繰り返すので、身体の体力がなくなってとても辛いですよね。
腸炎は、大きく分けると2つに分類されます。
- ウイルスや菌といった感染による腸炎
- 薬物の副作用といった化学物質による腸炎
腸炎のうち多くは「ウイルスや菌といった感染による腸炎」で、具体的にはノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスが挙げられます。
食事を摂っても、嘔吐(おうと)や下痢(げり)症状で食べたり飲んだりしたものが、体外に出てしまうのでとても辛そうでした。
腸炎の症状が重く、思うように食事を摂れない時は、脱水症状を防ぐためにも水分補給をしっかりと行うようにしてください。
発熱・嘔吐(おうと)・下痢(げり)症状が原因で、大量の発汗がある場合は、体内の水分と一緒に電解質も失われている状態です。
腸炎になった場合、水分補給は水だけでなく、電解質と糖分を摂取できる経口補水液を選ぶといいですよ。
引用 大塚製薬公式HP
ただし、飲んでもすぐに嘔吐(おうと)してしまう場合は、飲ませない方がいい場合もあります。
【大人の腸炎】食事で気をつけるポイント5つ!
大人でもノロウイルスなどの腸炎は辛いものです。
水分補給ができる場合は、少しずつ消化にいい食事を摂って体力を回復へと導きましょう。
- 消化にいい食べ物と調理方法を選ぶ
- 胃腸に刺激を与える食べ物は避ける
- ゆっくりよく噛んで食べる
- 冷たいものを一気に飲まない
- 食後は休息を取る
消化にいい食べ物については「食物繊維と脂質が少なめの食材が消化にいい◎」の章を確認してくださいね!
冷たいものは摂らない方がいいのですが、どうしても飲みたい時は一気に飲まず、間隔を空けてゆっくりと飲むようにしましょう。
腸炎の時は、消化にいい食べ物を選ぶだけでなく、胃に優しい調理方法で調理することも大切です。
- お粥やうどんは柔らかく煮る
- 魚は煮魚に、お肉は煮物やしゃぶしゃぶにする
- 豆腐は湯豆腐にする
- 野菜は煮物や煮浸し・野菜スープ・ポタージュにする
「消化に悪い食べ物の特徴3つ!不調時は避けよう」の章でも紹介しましたが、油分は胃に負担をかけます。
腸炎の時は「煮る」「茹でる」「蒸す」といった、油を使わない調理方法を選んで、胃に優しい食事を摂ることを心がけてくださいね!
【子供の腸炎】乳児・乳幼児・幼児で解説!
子供が腸炎になった時は、子供が乳児・乳幼児・幼児であるかによって、それぞれ食事のポイントが異なります。
嘔吐(おうと)が落ち着いたら、なるべく早く母乳・ミルクを開始させた方がいいとされています。
嘔吐(おうと)・下痢(げり)の症状が酷く、ぐったりとしている様子であれば、脱水治療が必要な場合もあります。
必ず、医師の指示に従うようにしましょう。
赤ちゃんが繰り返し嘔吐(おうと)をする姿を見るだけでも、お母さんは辛いと思いますが、様子をしっかりと確認することが大切です。
嘔吐(おうと)が落ち着いたら、母乳やミルクをしっかりと与えるようにしましょう。
ただし、ぐったりと元気がない様子であれば、医師の指示に従って対応するようにしてくださいね。
離乳食が始まっている乳幼児の場合は、嘔吐(おうと)が落ち着いたら、野菜スープや経口補水液から始めるようにしましょう。
食欲が戻っているようであれば、徐々にお粥や野菜を煮て潰したもの・すりおろしたりんごなどを与えてくださいね。
食事を欲しがらず、ミルクだけ飲むような状態になることもあります。
腸炎ではありませんでしたが、私の息子も突発性発疹にかかった際は食べることができない中で、ミルクだけは飲んでくれました。
医師に相談して問題ないようであれば、ミルクだけでも必ず与えるようにしてくださいね。
大人と同じ食事をしている幼児の場合は、大人の食事同様、消化にいい食べ物から少しずつ与えます。
決まったものしか食べてくれないこともありますよね。
煮込みうどんで残った汁を活用してお粥を作るなど工夫して、食べられるものを与えてあげるようにしてください。
回復するまでは調理方法にも気を使うので大変ですが、煮る・茹でる・蒸すといった調理方法で優しい味付けにするのが一番です。
優しい味付けの料理を食べたお子さんには、あなたの思いやりの心がきっと伝わっていることでしょう。
消化にいい食べ物はコンビニでも買える!選び方のコツ
24時間営業しているコンビニはどこにでもあるので、いざという時に便利ですが、消化にいい食べ物は販売しているのでしょうか。
この章では、コンビニで買える消化にいい食べ物を、選び方のコツと一緒に紹介します。
【主食】温かいうどん・おでん・おにぎりなど
コンビニでも選び方を工夫すれば、消化にいい食べ物を購入することができます。
コンビニには、おにぎりや惣菜パンの他にも、うどんやそば・ラーメン・パスタ・おでんなどさまざまな種類の商品がありますよね。
その中でも主食に分類される、消化にいい食べ物を紹介します。
- 温かいうどん
- そうめん
- おでん
- 塩おにぎり
- 蒸しパン
寒い時期に嬉しいおでんも、具材がやわらかく煮込んであるので、腸炎や体調を崩している時の食事におすすめです。
引用 セブンイレブン公式HP
おでんで選ぶ具材は、大根・卵・はんぺんなどがいいでしょう。
温かいうどんに天ぷらが乗っているものもありますが、揚げ物は胃の負担になるので、なるべくうどんだけを食べるようにしてください。
コンビニは商品がたくさん陳列されているので、どれが消化にいい食べ物なのか迷ってしまうことがあります。
ここで、コンビニで購入できる消化にいい食べ物の選ぶコツを紹介します。
- やわらかくて温かい食べ物
- 食物繊維と脂質が少ない食べ物
- 刺激が少ない食べ物
冷たい食べ物は体の中を冷やして血流が悪くなり、消化に時間がかかってしまう原因となります。
煮込みうどんやお粥・おでんなど、温かい食べ物を選ぶようにしましょう。
揚げ物やごぼう・きのこ類・海藻類・豆類には食物繊維が豊富に含まれているので、体調が優れない時は避けるようにしてくださいね。
極端に辛味・甘みのある食べ物は避け、優しい味付けの食べ物を選ぶことがおすすめですよ。
【副菜】豆腐・半熟卵・バナナ・ゼリーなど
コンビニでは主食の他にも、副菜となる消化にいい食べ物が購入できます。
- 野菜スープ
- 豆腐
- 半熟卵
- バナナ
- 寒天以外のゼリー
- ヨーグルト
- リンゴジュースや野菜ジュース
豆腐はなるべく温めて食べるようにしましょう。
リンゴジュースや野菜ジュースは、手軽に栄養を摂ることができますが、糖分が多いので飲み過ぎには注意が必要です。
選び方を工夫すれば、コンビニでも消化にいい食べ物を購入できることがわかりましたね。
料理する元気がない時や、食材を切らしている時などはコンビニも活用して、消化にいい食べ物を手に入れてくださいね。
まとめ
- 消化にいい食べ物はうどん以外に「お粥・豆腐・白身魚・鶏むね肉・白菜・ほうれん草・キャベツ・大根」などがある
- 消化に悪い食べ物の特徴として「①食物繊維が豊富②脂質が多く高カロリー③胃腸に刺激を与える」の3つがある
- 腸炎の時は消化にいい食べ物を「煮る・茹でる・蒸す」など油を使わない調理方法で調理し、ゆっくりよく噛んで食べる
- 子供が腸炎になった時は様子を確認しつつ、母乳・ミルクの開始、離乳食・幼児食は消化にいいものから徐々に与える
- コンビニでも消化にいい食べ物が販売されていて、主食であれば温かいうどんやおでん・おにぎり・蒸しパンがある
- コンビニでは野菜スープや豆腐・半熟卵といった副菜の他に、バナナやゼリーなどの消化にいい食べ物も手に入れることができる
消化にいい食べ物は、うどん以外にもお粥・豆腐・白身魚・鶏むね肉・白菜・キャベツ・大根などあることがわかりました。
腸炎になると食事を摂るのも辛いですが、やわらかく茹でたり煮込んだり、調理方法を工夫すれば栄養もしっかり補給できますよ。
コンビニも活用しながら、胃に負担をかけない優しい食事を取り入れて、健康に過ごしましょう。