若い世代を中心に、SNSの中で今もっとも勢いのあるティックトック。
私も見るだけですが、ティックトックのアカウントを登録しています。
しかし、最近ティックトックの危険性が叫ばれていますよね。
2020年9月にアメリカで「ティックトックの新規利用が規制される」との報道がありました。
これにより、ティックトックのアカウント登録で「個人情報が流出する危険性がある」というイメージがついてしまいました。
アカウントを登録することで個人情報が勝手に流れているとしたら、とても不安ですよね。
ティックトックは、動画を見るだけならアカウントを登録しなくても利用できますよ♪
この記事では、アカウント登録による危険性や、ティックトックの安全な使い方をご紹介していきます!
目次
ティックトックは動画を見るだけなら危険性なし!
ティックトックを使う上で気がかりなのは、アカウント登録によって、個人情報が流出するかもしれない点ですよね。
ティックトックを見るだけであれば、アカウントを登録しなくても利用することが可能なんです!
アカウント登録で個人情報を入力しなければ、個人情報流出の危険性はないと言えますね。
アカウント未登録でできること、できないこと
ティックトックの機能について、アカウントを登録しない場合は、どこまで利用することが可能でしょうか?
- ユーザー、ハッシュタグ、楽曲の検索
- 動画の閲覧
- 動画の保存・共有
- 動画へのいいね
- 動画の作成のみ(保存はできない)
- ユーザーのフォロー
- コメントの書き込み
- DM送信
- お気に入り登録
- 作成した動画の下書き保存、投稿
- ライブ配信
動画を見るだけであれば、ティックトックのアカウントを登録しなくても十分楽しめそうですね♪
ティックトックのアカウントを登録する危険性
改めて、アカウントを登録する危険性について見ていきましょう。
ティックトックの危険性が叫ばれるようになった理由として、アメリカによるティックトックの規制があります。
2020年9月、トランプ前大統領が「安全保障上の脅威」になるとして、米国内でのティックトック利用を禁止する大統領令を出しました。
ユーザーのネットワーク・アクティビティや位置情報、閲覧履歴や検索履歴といった膨大な個人データが収集されている懸念があるためです。
しかし、バイデン現アメリカ大統領は、2021年6月9日に前政権による「TikTok利用禁止措置」を撤回する大統領令に署名しました。
トランプ氏の大統領令に対し、法的根拠が弱いことから各地の裁判所で一時差し止めの命令が相次ぎ、「TikTok利用禁止措置」が撤回されました。
しかし、一方で個人情報流出を防ぐ代替案を検討するとのことなので、個人情報流出の懸念が晴れたわけではありません。
アメリカによるティックトック禁止の背景には、政治的思惑が見え隠れしますね。
ティックトックのアカウントを登録する際は、本人確認が必要になります。
本人確認の選択肢は6つあります。
- 電話番号またはメールアドレスで続行
- LINEで続ける
- Appleで続ける
- Twitterで続ける
- Googleで続ける
- Facebookで続ける
【ティックトック登録画面】
引用 TikTok公式HP
SNSのアカウントを登録する上で、必ず規約の同意を求められるかと思いますが、規約の詳細を隅々まで理解した上で同意していますか?
ティックトックのプライバシーポリシーには、以下の通り明記されています。
お客様の情報の共有先
当社は、クラウドストレージプロバイダなど、本プラットフォームの提供をサポートする第三者サービスプロバイダとお客様のデータを共有します。また、当社は、ビジネスパートナー、TikTokグループ会社、コンテンツモデレーション業者、測定業者、広告主、およびアナリティクスプロバイダともお客様の情報を共有します。法により要求される場合には、法執行機関または規制当局、および第三者(法的拘束力を有する裁判所の命令に基づく場合)とお客様の情報を共有します。
引用 TikTok公式HP
上記の記述から、アカウントを登録すると、ティックトック社のみではなく複数の会社で自分の情報が共有されていることがわかります。
アカウント登録を行うと、知らないうちにユーザーの情報が利用されるかもしれません。
ティックトックを見るだけならば、やはりアカウントを登録せずに利用した方が安心です。
ティックトックで動画を見るだけ派へ視聴方法を紹介!
ティックトックの動画を見る方法は、アプリから見る方法と、サイトから見る方法の2通りあります。
どちらの方法も動画を見るだけであれば、アカウント登録をしないで動画を見ることが可能です。
アプリとサイト、両方の使用感を試してみましたが、アプリの方が断然使いやすいと感じました。
スマホでティックトック動画を見るだけの場合について、アプリとサイトの違いについて解説いたします。
アカウント 未登録の場合 |
アプリ | サイト |
動画検索 | 検索窓から 検索可能 |
検索窓がない |
動画の保存 動画の共有 |
可能 | 共有はできるが 保存ボタンがない |
動画へのいいね | 可能 | アプリに誘導 |
動画の作成体験 (保存できない) |
可能 | アプリに誘導 |
アカウントを登録しないで動画を見るだけの場合でも、ティックトックアプリをダウンロードしてアプリで動画を見ることをおすすめします。
アカウント未登録で使用できる機能について、実際のアプリ画面で解説しますね♪
アプリの使い方がイマイチわからない方は、参考にしてみてください!
ティックトックのアカウントを安全に使用するには
ティックトックの危険性が気になってはいても、やはり動画を投稿したい!という方へ向けて、できるだけ安全に使用する方法をご紹介します!
前章で説明したように、アカウントを登録してしまえば、第三者へユーザー情報が渡ってしまう可能性はあります。
アカウントを登録する前に、必ずティックトック社のプライバシーポリシーを確認し、納得した上で使用しましょう。
また、すべてのSNSで言えることですが、セキュリティがしっかりしていても、個人情報が流出してしまう可能性がないとは言い切れません。
アカウントを登録する場合は、その危険性についてしっかり認識しておきましょう。
また、動画を投稿するということは、色々な側面での危険性があるんです。
動画投稿を安全に楽しむためには、プライバシー設定をしっかり行い、危険性から身を守ることが重要です。
安全に動画投稿を楽しむためのアカウント管理
ティックトックの動画投稿を安全に楽しむために、アカウントを管理する方法をご紹介します!
ティックトックの安全性を高めるには、アカウントを非公開設定にするのが有効です。
フォローしあった知り合いの間だけで自分の動画を共有し、コメントのやりとりができます。
①ティックトックのアプリを開き、右下の『マイページ』をタップ
②右上の『…』をタップし、『設定とプライバシー』画面を開く
③設定画面の『プライバシー』を選択
④『非公開アカウント』をオンにします。
(緑色になっていれば非公開になっています。)
引用 TikTok公式HP
以上で、アカウントの非公開設定は完了です!
アカウント非公開についてご紹介しましたが、表現の場として多くの人に自分の動画を見てもらいたい気持ちもありますよね。
世界中の人に自分が発信する動画を見てもらえることが、ティックトックの醍醐味でもあります。
そんな方には、安全フィルターを個別で設定するのがおすすめです。
安全フィルター設定 | 選択項目 |
動画の ダウンロード |
オン/オフ |
動画にコメント できる人 |
フォロワー 相互フォロワー オフ |
フォローリストの 公開範囲 |
フォロワー 自分のみ |
デュエット | フォロワー 相互フォロワー 自分のみ |
リミックス | フォロワー 相互フォロワー 自分のみ |
”いいね”した動画リストの 公開範囲 |
フォロワー 自分のみ |
ダイレクトメッセージ (DM) |
誰でも 相互フォロワー オフ |
自分の動画を世界中に公開する上で、それに伴うリスクをしっかり考え、どこまで許容できるのか自分自身でしっかり考える必要がありますね。
安全フィルターも『プライバシー』画面から設定できます。
引用 TikTok公式HP
ティックトックの利用年齢は13歳以上と規定されているのはご存じですか?
動画投稿には、最低でも中学性以上の判断能力がないと使用できないくらい、危険が溢れているということです。
未成年者のティックトック利用については、ペアレンタルコントロール機能の活用をおすすめします!
ペアレンタルコントロールでできること
- 子供の使用制限時間を設定
- 子供に適切でないコンテンツの表示を制限
- 子供のプライバシーおよび安全設定を管理
- 子供のアカウントタイプ(公開または非公開)を選択
ペアレンタルコントロールは『設定とプライバシー』画面から設定可能です。
引用 TikTok公式HP
動画を投稿する危険性
ティックトックで動画投稿を楽しみたいのであれば、動画を投稿する危険性について認識しておきましょう!
どのようが危険性があるか知っておくことで、事前に対処し危険を避けることができますね。
自分の投稿がバズって広く拡散されるのは嬉しい反面、自分の顔が世界中に広まってしまう危険性についても認識しておく必要があります。
ティックトックに投稿した動画に映っている景色から、投稿者の家や撮影場所を特定され、個人情報が流出する恐れがあります。
最近は画像解析技術が進んでいるため、写真にほんの少し映りこんだだけで、撮影場所や投稿者本人の特定が可能になってしまうんです。
動画は写真以上に情報量が多いため、個人情報が狙われる危険性が高いといえます。
動画を見た人が、ストーカーに発展する危険性がないとは言いきれません。
ティックトックには、「DM機能」があります。動画のコメント以外にも、動画投稿者に直接話しかけることができるシステムです。
出会いツールとしてこのDMを利用しようとしている人がいます。
最悪の場合、迷惑なネットストーカーの標的になる可能性があります。
自分の動画が不特定多数の人に広く拡散されれば、中には悪口やネガティブなコメントを残す人も必ず現れます。
ネガティブなコメントは精神的負担となり、心が傷ついてしまう可能性があります。
ティックトックでは、不特定多数の人が自分の投稿した動画をダウンロードすることが可能です。
投稿者自身が意図しないところで、自分の動画が他のSNSに転載され、拡散する可能性も考えられます。
ネット上で拡散されてしまった動画を完全に消すことは、事実上不可能です。
自分の意図に反した動画の拡散は、重大なリスクになり得るので、動画の内容には注意が必要です。
多くの人に注目されたいとの理由から、過激な行動に走ってしまったり、立ち入り禁止区域に入ってしまったりする人が増えています。
最悪の場合、警察沙汰や裁判沙汰になる可能性も。
他人に迷惑をかけないことは大前提として、動画撮影には周囲への配慮が大切です。
ティックトックに限らず、ネットを利用する場合にはネットリテラシー(※)の基本を頭に入れておきましょう!
ネット上の犯罪に巻き込まれないため、また自分が加害者にならないためには、自身のネットリテラシーを高める必要があります!
◆ネットリテラシーの基本◆
- ネットは世界中の人が見ている
- ネットの情報を鵜呑みにしない
- 面と向かって言えないことはネットでも言わない
- ネットに一度出たものを全て回収することは不可能
- ネットでおこなったことは通信事業者に記録が残っている
※ネットリテラシー
インターネット・リテラシーを短縮した言葉。インターネットの情報や事象を正しく理解し、それを適切に判断、運用できる能力を意味する。
まとめ
- ティックトックはアカウントを登録しなければ、個人情報が流出する危険性はない。
- ティックトックは、アカウントを登録しなくても動画を見たり、保存したりできる。
- ティックトックの危険性が指摘されるのは、アメリカが利用を規制したから。
- 動画をみるだけでも、アプリをダウンロードした方が使いやすい。
- アカウントを登録する場合は、プライバシーポリシーをしっかりチェックしよう。
- 動画投稿をする場合は、プライバシー設定で安全性を高めよう。
ティックトックは危険というイメージがついてしまいましたが、アカウントを登録しなければ個人情報流出に関しては回避できそうです。
動画を投稿したい方はアカウント登録が必須となるため、プライバシーポリシーをしっかり確認しましょう。
また、動画投稿における危険性についてもしっかり把握して、対処しておきましょう!
ティックトックはまだまだ人気が衰えない、勢いのあるSNSです。
安全に楽しく利用していきましょう!