壁に取り付ける棚といえば、ウォールシェルフ。
しかし、賃貸にお住まいの方や壁に穴開けたくない方は、壁を傷つけずに棚を作りたいですよね。
ネジやピンで取り付けるものもありますが、穴開けないで取り付けられるウォールシェルフがいくつかあります!
力に自信がない方でも、突っ張り棒をつけるような感覚で取り付けられるのもメリットです。
本記事では、穴開けないで取り付けられるウォールシェルフや、私がDIYした体験談もご紹介します。
目次
ウォールシェルフで壁に穴開けないタイプ4つをご紹介
穴開けないウォールシェルフは、大きくわけて4種類あります。
穴開けないウォールシェルフ
- ラダーラック
- ポールハンガー
- ツーバイフォー(2×4材)
- 突っ張り棚
ご自宅のスペースや、収納するものに合ったものを選んでみてください。
※ただし、壁の材質によっては異なるので注意が必要です。
ラダーラック
引用 ニトリ
ラダーラックとは、はしご(ラダー)のように段になっており、いくつか棚(ラック)がついているものです。
自立式、立て掛け式、突っ張り式の3種類があり、最近はやりの「見せる収納」によく使われている棚です。
自立式ラダーラック |
自立式ラダーラックは、壁を使用せず立てた状態で使用します。
下に行くほど面積が広く安定感があるため、下段には、重めのもの(耐荷重範囲内で)を置くのにおススメです。
自立式ラダーラックは壁を使用しないため、壁に穴開けたくない方で、床にスペースがある場合によいでしょう。
立て掛け式ラダーラック |
自立式に比べると安定感はありませんが、奥行きが狭く、壁に立て掛けるだけなので、省スペースに設置できることが魅力です。
自立式・立て掛け式ともに、デザインがオシャレなものが多くショップのディスプレイのような空間を作り出すことができます。
突っ張り式ラダーラック |
突っ張り式ラダーラックは、天井と床を突っ張り棒で固定するので、壁際のちょっとしたスペースを有効活用できます。
床に物を置きたくない方にもぴったりです。
さらに、フックやカゴを取付け置き収納、掛け収納、ディスプレイ収納とモノを浮かせた収納ができます。
また、お部屋のパーティションとしても使用ができるので、ちょっとした目隠しや空間を間仕切るためにも利用がでできます。
ポールハンガー
引用 ニトリ
ポールハンガーとは、フックまたは棚付きのポールでできているハンガーです。
その名の通り、コートや帽子・ストールなどを補完するハンガーです。
ポールハンガーには、置き型式と突っ張り式の2種類あります。
置き型式ポールハンガー |
置き型式ポールハンガーは、帽子やストールなど、軽めのものをかけるのに適しています。
土台部分の重みで支えているため、重たいものを大量にかけたり、偏りがちになると倒れてしまう危険があるからです。
デザイン・バリエーション・サイズは豊富にありお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
突っ張り式ポールハンガー |
突っ張り式ポールハンガーは、天井と床を突っ張り棒で固定するため、倒れる心配もありません。
帽子やストールはもちろん、コートやシャツをおしゃれに収納できます。
突っ張り式ポールハンガーのデザインはシンプルですが、脚や土台がないため、場所を問わず設置が可能です。
ツーバイフォー(2×4材)
引用 ニトリ
ツーバイフォー(2×4材)は、よくDIYで使うことがあります。
ツーバイフォーは、ディアウォールやラブリコといったアジャスターを使い、床と天井の上下を固定して使用します。
ツーバイフォーとアジャスターを使ったウォールシェルフは、使い方の自由度が高いです。
それでは、各アジャスターの特徴について、紹介していきます。
ディアウォール |
ディアウォールは、天井側にバネがあるほうを、床側にバネがないほうをはかせ、バネの力だけで突っ張るタイプです。
グラつきがある場合は、付属のスペーサーを入れて調整してください。
棚受け具は、棚を付けたい位置にドライバーもしくはビスで簡単に設置が可能です。
ラブリコ |
ラブリコは、天井と床側にそれぞれアジャスターをはめ手でジャッキを閉めて張るタイプです。
棚受け具は、柱を設置する前に2×4材に先に通し、付けたい位置にドライバーもしくはビスでとめます。
必要な材料は、ホームセンターで購入するのがおススメです!
私は、ジャッキで閉めて使うラブリコタイプで、玄関の靴箱と調味料棚をDIYしました。
料金は掛かりますが、2×4材をホームセンターで購入すると、好きな長さに切ってもられますよ。
女性でも簡単に挑戦することができました!
突っ張り棚
引用 ニトリ
突っ張り棚とは、向かい合う壁面または天井と床の間に、伸縮性のある板(棒)を押し当てて固定する棚のことです。
壁面やちょっとしたスペースに収納棚や収納場所を増やしたり、パーティションのように部屋を分けるなど空間を有効活用できるアイテムです。
サイズや奥行きの種類が豊富なため、さまざまな用途に合わせて利用ができます。
突っ張り棚には、置き型・掛け型・マルチ型の3種類があります。
掛け型・マルチ型は、パーティションのようにお部屋を仕切ることやディスプレイのように飾り立てることができます。
置き型突っ張り棚 |
置き型突っ張り棚には棚が複数あり、天井から床で突っ張るものから、横に広げて壁と壁の間を突っ張るものがあります。
横に広げて利用できる置き型突っ張り棚は、ベビーゲートやペット用ゲートとしても設置されているようです。
掛け型突っ張り棚 |
掛け型突っ張り棚は、ハンガーやフックをかけものを吊るして利用する棚です。
浮かせた収納ができ、場所も取らず、掛け型突っ張り棚でオシャレなディスプレイも楽しめます。
マルチ型突っ張り棚 |
マルチ型突っ張り棚は、置き型と掛け型を合わせたタイプの突っ張り棚です。
掛け・置きの両方を兼ね備えており、より幅広い用途で使用できるほか、デザインも豊富に展開があります。
私は、DIYで作った靴箱の柱に「掛け型突っ張り棒を」付け、S字フックを取付けて帽子をかけています。
帰宅した子供たちが帽子をかけるようになり、片付けが一つラクになってます。
あなたのお部屋に合う穴開けないウォールシェルフはありましたか?
収納したいものや使えるスペースを考えながら、ぴったり穴開けないウォールシェルフを選んでくださいね。
ウォールシェルフを賃貸に取り付けるときの注意点4つ
ウォールシェルフを賃貸に取り付けるにあたり、以下4つのことを注意すると、修繕費の心配なく利用できます。
ウォールシェルフを賃貸に取り付けるときの注意点4つ
- そのお部屋、穴開けて問題ない?
- 壁の素材
- 設置場所のサイズを確認
- 耐荷重を守ろう
ウォールシェルフを設置する前に、事前に確認しておきましょう!
そのお部屋、穴開けて問題ない?
結論から言うと、賃貸物件の場合は修繕費がかかる可能性もあるので、注意が必要です。
※事前に賃貸借契約書をご確認してください。
強度やデザインの自由度の面では、ネジタイプのウォールシェルフがよいです。
しかし、賃貸では穴を開けたり、傷をつけたりしてしまうと、退去時に修繕費として思わぬ出費がかさなってしまいます。
ピンタイプやホチキスタイプは穴が目立ちにくいですが、最悪の場合を考えて穴開けないタイプを選ぶのがおススメです。
壁の素材
「すべての壁にウォールシェルフを取付けることができる」というのは、大間違いです。
壁には、石こうボード・木壁・コンクリート壁があります。
壁に穴を開けてもよい・よくない関係なしに、それぞれの壁におすすめのウォールシェルフをご紹介します。
石こうボード |
壁にピンの先端を指して、先端に白い粉がついていたら石こうボードの壁です。
気柱などの硬い場所にはピンが刺さりにくいので注意が必要です。
石こうボードの場合は、ウォールシェルフタイプはホチキスタイプ・ピンタイプがおススメです。
気柱などの硬いとこには、ネジタイプで固定ができます。
木壁 |
壁にピンの先端を指して、先端に何もついていない場合は、べニア板のような薄い木壁です。
木壁の場合は、壁の厚さを測ってから使用しましょう。
ウォールシェルフタイプは、気柱や厚さ12㎜以上で壁事態に強度がある場合は、ネジタイプの利用が可能です。
それ以外の場合は、ホチキスタイプ・ピンタイプをおススメです。
コンクリート壁 |
壁にピンの先端を指してみてどこにも刺さらない場合は、コンクリート壁です。
コンクリート壁の場合は、コンクリートアンカー等を使用して固定をするタイプになるため、大掛かりな設置になってしまいます。
コンクリート壁は、突っ張り棒タイプのウォールシェルフがオススメです。
設置場所のサイズを確認
ウォールシェルフには、長さ・幅・厚みに決まったものがありません。
そのため、取り付け場所・取付サイズにより取り付けタイプや取り付け方法も変わってきます。
収納するアイテム、収納場所を把握しておくことがポイントです。
通行場所や頭上、ドアやクローゼットの開閉の邪魔にならない様に注意しながら、取付位置と大きさ・サイズを選びましょう。
耐荷重を守ろう
耐荷重とは、その名のとおり「何Kgまで耐えられるか」のことです。
例えば、耐荷重10Kgと書いてあれば「10Kgの重さまでなら耐えられる」ということです。
家具や棚だけでなく身近な机や椅子、床も耐荷重は決められています。
耐荷重をオーバーしたからと言ってすぐに壊れるということはありません。
バランスが不安定になり、転倒や破損してしまうこともあるので注意が必要です。
タイプ別耐荷重目安 |
よく見かけるタイプの耐荷重の目安を紹介します。
ネジタイプ耐荷重:30K程度のモノが主流
ネジタイプは、ボックスタイプ・棚板タイプの収納が可能です。
ただし、壁の材質によっては異なるので注意が必要です。
ピンタイプ・ホチキスタイプ耐荷重:2K程度のモノが主流
ピンタイプ・ホチキスタイプは、さまざまなバリエーションの商品があります。
主にミニタイプ・コーナータイプ・スリムタイプのウォールシェルフは、軽めの小物類や写真などのディスプレイに最適な大きさです。
突っ張り棒タイプ耐荷重:棚板1枚当たり10K程度のモノが主流
穴開けない壁面収納の代表が、突っ張り式ウォールシェルフです。
突っ張り棒タイプは、見せる収納から省スペース収納まで幅広く使われるため耐荷重はきちんと調べるようにしてください。
ウォールシェルフでDIYしてみた!ラブリコを使った靴箱
ウォールシェルフは、壁に取り付けて簡単に作れるアイテムです。
その中でもラブリコはDIYパーツの一つです。
2×4材にラブリコ(アジャスター)をはめ、突っ張り柱として使うことができるウォールシェルフです。
私は靴箱を作ったので、さらに棚受けを作成。
柱を作ったら、DIYパーツの一つである棚受けレールやアイアンブラケットを使って棚受けを作ることができます。
さらに、棚受けの幅や高さは、飾りたいモノに合わせ高さ調整ができるのがDIYの醍醐味です。
ラブリコと2×4材を使ってオリジナルウォールシェルフを作ってみてください。
設置場所の確認・計画
まずは、設置する場所の寸法測りからスタート。
床から天井の高さ、幅の横の長さを測りました。
その際に、棚板を何枚使うか・どのくらいの高さを変えるかを考えました。
子ども用靴箱だったので、3・4段に靴を置き、残りは飾り棚にしました。
DIYには何が必要?
正直、自宅には工具というものはほぼない状態。
あったのは、メジャー・ドライバー・ネジ・トンカチ・ノコギリと学校用工具箱だけでした。
購入したもの
- ラブリコ × 2
- 2×4材(柱板)× 2
- 棚板 × 8
- L字アイアンブラケット × 8
柱と棚板は、ホームセンターで係りの方に長さを伝えカットしてもらいました。(有料)
ここから本格的なDIY【組み立て・完成編】
まずは、柱である2×4材に足のレールを取り付け、一度取付ける場所に立て掛けイメージと棚板位置を最終確認。
次に、L字アイアンブラケットを柱に取り付けていくことを、2つの柱にします。
準備が整ったら、1本目の柱にラブリコの上部を付け取付け場所に立て、アジャスターを回し突っ張ります。
2本目の柱も同じく、ラブリコの上部を付け立て掛けたらアジャスターを閉める前に棚板が入るか設置・調整してからアジャスターを閉めます。
そしたら、骨組みは完成しているので棚板の設置とネジ止めをしたら完成になります。
以上、初心者でも簡単にラブリコを使って靴箱が完成出来ました!!
少しアレンジを加え、突っ張り棒とフックを付けて帽子を吊るすようになりました。
まとめ
- 穴開けないウォールシェルフは4種類ある。
- ラダーラックとポールハンガーは、置き型と突っ張り方型がある。
- 賃貸なら、まず穴開けて問題ない物件か確認する。
- 壁によって、取り付け可能なウォールシェルフが異なる。
- 耐荷重を守って使用する。
- ラブリコとツーバイフォーで、簡単に靴箱をDIYできる。
穴開けないウォールシェルフは、賃貸でも気にせず簡単に収納が増やせるアイテムです。
また、ディスプレイとしても使えるため。お部屋の雰囲気を変えたいときにも役立ちます。
お部屋をあなた好みにDIY してみてくださいね。