初詣に行った際に、前年・今年・来年の厄年が書かれている「厄年表」を見かけることがありますよね。
厄年には「前厄」「本厄」「後厄」があります。
悪いこと・不幸なことが起きやすい年と言われていますが、あなたの家族など周りの人も不幸になるという噂を聞いたことがありませんか?
結論から言うと、厄年は周りの人を不幸にすることはありません。
では、周りにも影響があると噂されるのは、なぜなのでしょうか。
本記事では、厄年は周りの人を不幸にすると噂される理由について、詳しく解説していきます。
厄年にするべきことや、厄年の計算方法も解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
厄年は周りも不幸になる根拠なし!誤解を把握しよう!
厄年になったからといって、自分自身に悪いことや周りに不幸が起こるとは限りません。
悪いことが起きる年とされる厄年に、周りに不幸が起きると「厄年だから周りも不幸になった!」と、記憶に残りやすいですよね。
このようなことも「厄年は周りも不幸にする」と噂される原因のひとつです。
この章では、厄年について詳しく解説します。
身の回りの変化を伴う年!数え年の年齢紹介
厄年については、以下のとおり説明されています。
厄年とは人生において災いが起こりやすい年のことです。
古来より、身体の体調を崩したり、思いがけない事故にあったり、良くないことが起きるとされていました。
現代においても、あらゆることに慎まなければならない年齢として、人々に意識されています。
根拠がなく迷信とされていますが、厄年とされる年齢は多くの人が、体調の変化や人生の節目を迎える時期です。
何らかの変化が訪れる割合の高い年齢が、厄年に当たります。
厄年とする年齢は、時代によって多少の変化はありますが、男性・女性で以下のとおりです。
性別 | 数え年 |
男性 | 25歳・42歳・61歳 |
女性 | 19歳・33歳・37歳・61歳 |
年齢の考え方と違うの?
数え年とは、一般的に使われる年齢の数え方とは異なる年齢の数え方です。
数え年については「厄年は1月1日に年を取る「数え年」で計算する」で紹介しています。
厄年の年齢は「本厄」と呼ばれ、最も厄が表れるとされる年です。
いずれの厄年も前後1年間に、厄の前兆が表れる年の「前厄」と、厄が薄れゆく年の「後厄」があります。
中でも男性の42歳、女性の33歳は「大厄」と呼ばれ、特に注意が必要な年齢です。
「大厄」は、死に(42)・散々(33)の語呂合わせという説もありますが、体調や精神的にも落ち着かないことが増える時期です。
厄年、特に「大厄」とされる年齢の場合は、怖く感じてしまいますね。
極端に恐れてしまうと、必要以上のトラブルに見舞われる可能性があるので、深く考えないようにしましょう!
厄年の1年も、考えすぎず前向きに過ごせると良いですね♪
厄年に関する3つの誤解を知り平穏に過ごそう
厄年は身の回りの変化が伴う年だということがわかりましたが、厄年にまつわる誤解は沢山あります。
ここで、厄年に関するよくある誤解を紹介します。
①悪いことが必ずしも起きるわけではない
「不幸な年」「悪いことが起きる年」とされていますが、誤解です。
先ほども説明したとおり「厄年」は、体調の変化や人生の節目を迎えることが多い時期です。
それにより心身のバランスが乱れたり、ストレスが多くかかったりすることを意味しています。
不幸が必ず訪れる年ではなく、自分自身の健康や生活を見つめ直す機会と捉えると良いですよ。
②大きな決断をしても問題ない
厄年には、新しいことを始めたり、重要な決断をしたりすることは避けるべきという言い伝えがあります。
だからといって、何もかもを我慢する必要はありません。
大切なのは、普段以上に慎重(しんちょう)に物事を考えて、十分な準備をすることです。
③厄年とされる特定の年齢だけ気をつければ良いわけではない
厄年は「前厄」「本厄」「後厄」の3年間あり、該当年齢だけ気をつければ良いと思われがちですが「小厄」という時期があります。
小厄とは男女関係なく1歳から、4歳・7歳・10歳・13歳と、3年周期で訪れる年齢(数え年)です。
一般に知られる厄年よりも影響は軽いとされますが、これも人生の節目と捉えられています。
厄年に該当する年齢ではなくても、注意を払うことを怠らないようにしましょう。
次の章では、厄年になったらお祓いをしないといけないのかを解説します。
厄年はお祓い必須?厄年にすると良いこと5つを紹介♪
体調の変化や人生の節目を迎え、何らかの変化が起こるとされる年齢が「厄年」ですが、お祓いは必要なのでしょうか。
この章では、厄年になったらお祓いは必須なのか、厄年にすると良いことを紹介します。
お祓いは必須ではない!あなた次第と3つの意味
厄年に「不幸が起きる」ことに根拠がないのと同じように、お祓いをしなかったから「不幸が起きる」ことも、根拠はありません。
必ずしも、厄年でお祓いを「しなければならない」わけではないということです。
あなたが厄年であることを気にしていて、お祓いをしようか悩んでいるようであれば、お祓いをすると良いでしょう。
お祓いには、3つの意味があります。
厄年に関するお祓いを含む、一般的なお祓いの意味は「災厄を除くために神社などで行う儀式」になります。
神社内で行われる代表的なお祓いとして「厄払い」があります。
厄払いは、不幸や災難を避けるための祈願祈祷(きがんきとう)のことです。
引用 神社本庁公式HP
立春(2月4日頃)が旧暦の新年のため、年が明けるまでに厄を払うという考えのもと、元旦から2月3日の節分までに行うと良いとされています。
では、厄払いの他に厄年になったらした方が良いことはあるのでしょうか。
厄年にすると良い5つのこと!厄落としに繋がる
厄払いをする以外に、厄年にすると良いことを5つ紹介します。
- 掃除や整理整頓をする
- 健康管理に気をつけ、規則正しい食生活を送る
- 心に余裕を持ち、前向きになる
- 縁起物を身に着ける
- その他行動すると良いこと<男女別>
①掃除や整理整頓をする
掃除をして汚れを落とす、ごみを捨てるといった行為は「厄を落とす」と言われています。
特にきれいにしておくと良いのは、以下の場所です。
【玄関】
【お風呂場やトイレ】
掃除をしてきれいを保つこと以外に、部屋を整理整頓することも、厄を寄せつけない効果があります。
②健康管理に気をつけ、規則正しい食生活を送る
厄年は、体調の変化が起きやすく、身体を壊しやすい年齢です。
バランスの取れた食事や、適度な運動を心がけることが大切です。
③心に余裕を持ち、前向きになる
厄年であるということを意識しすぎると、精神的なストレスが増大してしまいます。
心身のバランスを保つことが大切なので、リラックスできる趣味や娯楽(ごらく)を持ち、精神を安定させるようにしましょう。
また、厄年を「人生を良いものに変えるチャンスの年」と捉える方も多いです。
厄年は誰にでも訪れるものなので、ポジティブに考えていきましょう!
④縁起物を身に着ける
厄除けの役目を持つものとして「長いもの」「七色のもの」「うろこ模様のもの」は、古来から縁起が良いとされています。
<長いもの>
「長生き」に通じる縁起物で、マフラーやベルト・スカーフ・ネックレスなどを身に着けると良いでしょう。
<七色のもの>
「七つの色を一度に持つと、七つの禍から身を守り、七つの幸運を招く」という、言い伝えがあります。
ストラップやブレスレットにした、七色のパワーストーンを身に着けるのがおすすめです。
引用 Amazon
<うろこ模様のもの>
うろこ模様から、蛇(へび)が連想されますが、蛇は脱皮を繰り返します。
脱皮により厄を落とし、再生・成長していくという意味があるので、うろこ模様のお財布を身に着けると良いでしょう。
⑤その他行動すると良いこと<男女別>
男性は、厄年に新しいことを始めると良いとされています。
具体的には以下のとおりです。
【家を新築にする】
大金を使ったり、古い住処を捨てたりすると、厄払いの効果を得られるという考えがあります。
ただし、引越しは逆効果とされているので注意が必要です。
【新しいことにチャレンジする】
新しい挑戦は、古い価値観を手放すことになるため、厄落としに繋がると言われています。
【結婚をする】
男性にとって結婚は「夫」になり、新しい自分に生まれ変わることと同じ意味合いを持つのです。
生まれ変わることで、厄を落とせると考えられています。
一方で、女性は厄年に新しいことを始めない方が良いとされます。
女性が厄年になったらすると良いことは、具体的に以下のとおりです。
【新しいことは始めない】
女性は、環境の大きな変化には注意が必要です。
転職や結婚・引っ越し等のイベントは、心身ともに運気が乱され、健康運が大きく崩れると言われています。
【出産をする】
地域によって、子供を出産することは「厄を落とす」とされ、縁起が良いことだと言われています。
【会食に招く】
料理を作りお客様に振る舞うことで、厄を持って帰ってもらうといった意味を持ちます。
厄年で早生まれの人はいつになる?計算方法を簡単解説!
厄年が書いてある表を見て「実際の年齢と違う年齢が書いてある」と、思ったことはありませんか?
早生まれの子は、学校生活において、同じ年の遅生まれの子より学年が1つ上になります。
この章では、早生まれ・遅生まれで厄年がいつになるのか、簡単な計算方法を解説します。
厄年は1月1日に年を取る「数え年」で計算する
厄年は1月1日に年を取るという考え方の「数え年」で計算します。
年齢の数え方には「満年齢」と「数え年」の2つの考え方があります。
満年齢とは一般に使われる年齢の数え方です。
生まれた日を「0歳」とし、生まれた日(誕生日)を迎えるたびに「1歳」年を加算します。
数え年とは生まれた日を「1歳」とし、1月1日(新年)を迎えるたび「1歳」年を加算する考え方です。
「満年齢」と「数え年」の違いを、わかりやすく表にまとめました。
基点 | 満年齢 | 数え年 |
生まれた最初の年齢 | 0歳 | 1歳 |
年齢を加算する日 | 誕生日 | 新年(1月1日) |
早生まれ・遅生まれは関係ない!厄年計算方法
厄年は「数え年」で計算するとお伝えしました。
厄年に当てはまる生まれの人すべてが、厄年になります。
早生まれ(1月1日~4月1日)だからといって、学校生活で考えられているような、学年を1つ上にするという扱いは必要がないのです。
先ほど、数え年は「新年を迎えるたびに1歳加算する」と、説明しました。
数え年の計算は、インターネットで調べれば、生年月日を入力して簡単に算出することができるサイトもありますよね。
インターネットで調べる手間を省ける、より簡単な計算方法を紹介します!
- 現時点で誕生日を迎えていない場合 ⇒ 満年齢+2歳
- 現時点で誕生日を迎えている場合 ⇒ 満年齢+1歳
「数え年」を使う機会は少ないですが、長寿のお祝いや七五三・厄払いといった、伝統行事や神事(しんじ)を行う時に使います。
あなたの「数え年」がわからないという時は、この方法で計算してみてくださいね。
まとめ
- 厄年は周りを不幸にする根拠はなく迷信だが、何らかの変化が起きやすい年齢である
- 厄年は「不幸になる」「挑戦してはいけない」など言われているが、誤解であり、自分自身を見つめ直す機会と捉えると良い
- 厄払いをしなかったからといって、不幸になるという根拠はないが、厄年を気にしている場合は、お祓いをするべきである
- 厄年には、掃除や整理整頓をして良い運気を取り込んだり、縁起の良いものを身に着けたりすると、厄を落とすことに繋がる
- 厄年は、誕生日基準の「満年齢」ではなく、1月1日に1歳加算していく「数え年」で計算をする
- 早生まれ・遅生まれは関係なく、誕生日前後で「満年齢+2歳」「満年齢+1歳」加算したものが数え年となる
厄年は周りを不幸にするといった根拠はなく、迷信であることがわかりました!
厄年とされる年齢は、体調や環境の変化が起きやすい時期であるため、ストレスを溜めずにゆったりとした気持ちで過ごせると良いでしょう。
私は数年前に「大厄」を迎え、厄払いもしてもらいましたが、不思議なことに、身の回りの人のケガが絶えませんでした。
お祓いをしたおかげで、軽いケガで済んだのかもしれないと思うと、厄払いをしておいて良かったです。
厄年に少しでも不安がある方や、体調・環境の変化がある方は、お祓いをしてもらうと、気持ちも落ち着くのではないでしょうか。
厄年であることを深く気にせずに、平穏に過ごしましょう♪