ゆで卵って「卵をゆでただけ」なのに、そんなシンプルなものなのに、おいしいですよね。
でも作るのはなぜか面倒に感じません?
材料に「ゆで卵」の文字が見えた瞬間そっとページを閉じたりしません?
お湯を沸かすにも殻をむくにも意外と時間がかかります。
ましてや「ゆで卵“1個”」が必要な時のめんどくささといったらないですよ…
卵1個のために鍋とコンロを1つ占領されてしまうわけなので…。
そんなお悩みを一発で解決してくれるのが電子レンジ。
なんと実は電子レンジで作れるんです。もちろん卵が爆発することなく、です。
「アルミホイルを使ったレンジでの作り方を知っているけれどアルミホイルがありません」
というあなたも、大丈夫です。レンジとラップでゆで卵ができますよ。
今回は時短で簡単なレンジでのゆで卵の作り方をご紹介します。
ゆで卵のレンジとラップを使った作り方
■材料
卵 1個
水 卵がかぶるくらい
■作り方
1.マグカップに卵を割り入れる
レンジ対応の器を選びましょう!口の広い容器は卵が広がってしまいます。
ゆで卵をまるく作りたい場合は狭いものを。小さいボウルよりもマグカップの方がきれいに作れます!
2.お箸やフォークなどで卵黄に3か所穴をあける
爆発防止になります。しっかり3箇所以上はあけてくださいね!
3.卵全体がかぶるくらいの水を入れ、ふんわりとラップをかける
こちらも爆発防止にもなります。卵全体がしっかり浸かるくらいまで水を入れてください!
4.電子レンジ(500W)で40秒
冷蔵庫から出したて卵をレンジも冷めている状態で30秒だとやや早い感じです。
ラーメンなど温かい物の上に乗せるなら余熱で固まるので、料理に合わせてください!
様子を見ながら10秒ずつ
半熟加減は40秒で一度出して様子を見て、そのあと数秒ずつ追加加熱して好みの固さにしてください。
一気に加熱すると卵が破裂する可能性があります。本当に秒単位で生卵から半熟状態に変化しますよ〜!
機種やワット数、たまごの状態等によって時間にバラつきがあるので、徐々に加熱してくださいね!
(我が家のレンジでは40秒のあとに10秒を3回でいい感じになりました。)
半熟がいい方は白身が透明から白色になった瞬間で取り出してください。
水があるのでわかりにくいですが、「まだ温泉卵じゃない!?」くらいでレンジ加熱を終わらせると、
そのあとの余熱で火が通って、いい感じに固まりますよ。
5.水を捨てて完成!
水を捨てると意外とコロンとしてるのがわかると思います。
中はこんな感じ!とろかたぷりぷりでした!(ごはんにのっけてバターとしょうゆで、もううまい。)
どうして卵をレンジにかけると爆発するの?
バクハツだなんて物騒なワードですが…
たとえ短い加熱時間だったとしても、卵をそのままレンジにかけると突然卵がパンッ!と破裂します。
卵も私も驚いてしまう現象ですが、どうして卵が爆発してしまうのでしょうか?
電子レンジの仕組みから見ていきましょう。
電子レンジは、マイクロ波という電磁波で食材に含まれる水分を沸騰させることで加熱調理をしています。
このとき、食材の内部に水蒸気が発生して沸騰、熱膨張が起こるんです。
卵の場合、硬い殻はもちろんのこと卵黄は膜に覆われています。
そのため、膨張した水蒸気の逃げ場がなくなってしまい、その結果として水蒸気爆発が起きるのです。
この卵の爆発、なにもレンジ庫内だけで起こるものではないのも恐ろしいところです。
場合によっては食べようとしたときに卵がすごい勢いで顔に飛んでくるんです…。
箸で黄身を突くようなちょっとした刺激でも、今まで溜めこまれていたエネルギーで爆発なんてことも…。
ところで先ほどご紹介した方法では、事前に卵黄に穴をあけましたね。
そして殻があると限界まで圧力を溜めこんで一気に爆発してしまうとお伝えしました。
そうです、先ほどのあれは卵黄の中で発生する水蒸気の逃げ場をつくり爆発を防ぐ作業だったのです。
「穴をあけたのならちまちま加熱しないで一気に1分でチンすればいいじゃない!」
と思う方もいるかもしれません。
レンジで加熱するほど卵には火が通ります。
最初にせっかく作っておいた逃げ道が固まってきた白身によって邪魔されてしまいます。
だからレンジで一気に加熱することはやはり爆発の可能性が高くなってしまうのです…!
少しずつ加熱することで、内部が徐々にゆっくり温まっていきます。
つまり圧力の上昇が緩やかになるので、爆発する圧力になる前にとりだすことができるんですね〜!
レンジで作る際は、正しい手順で安全に作りましょうね。
ゆで卵はレンジとアルミホイルでも作れる!!
もっと確実に爆発を防ぎたい!というあなたへ。
電子レンジの仕組みは
「マイクロ波によって食材に含まれる水分を沸騰させることで加熱調理をする」
とのことですが、アルミホイルはそのマイクロ波を遮断することができます。
マイクロ波を遮断することで卵に少しずつ熱を与えることができ、熱膨張をおさえることができるんです!
ということで、アルミホイルを使ったレンジでのゆで卵の作り方を簡単にご紹介します。
■作り方
1.卵をアルミホイルで包む
アルミホイルと卵の間に隙間ができないように、卵が見えないように、しっかりと包んでください。
2.マグカップに1の卵と、卵がかぶるくらいの水を入れて、ふんわりとラップをする
3.電子レンジ(500w)で5分ほど加熱する
4.余熱で3分ほど置く
5.アルミホイルを取って完成
加熱時間は電子レンジの機種やその他いろいろな条件によって変わってきます!
様子を見ながら調整してみてくださいね。
ちなみにアルミホイルも「電子レンジにかけてはいけない」とされます。
アルミホイルのシワの部分から放電すると火花が出て、レンジが壊れたり、最悪の場合は火災の原因にも。
しかし、水に浸かった状態であれば当然、放電は起こりません。
そしてさらにアルミホイルがマイクロ波を遮断してくれるので、普通に茹でるのと同じ状態になるのです。
味玉など形を保ったままのゆで卵が作りたいときにおすすめですよ!
ゆで卵をレンジで作ろう!おすすめグッズを紹介
世の中便利なもので、ゆで卵メーカーなるものも売られています。おすすめの商品をいくつかご紹介!
下村企販『半熟王子レジたまちゃん』
なんといってもかわいいフォルムがイチ押しの商品!
600Wで約30秒加熱するだけで半熟卵ができあがります。
加熱途中にフタを開けて中の確認ができる構造で、好みの固さの卵がつくれます。
CHENRUI『ゆで卵 レンジで 卵蒸し 鶏柄 かわいい 4ケ用』
こちらは半熟もかたゆでもできる、卵を温めるニワトリモチーフのゆで卵メーカー。
しっぽが持ち手になっているので、加熱後のやけどを防いでくれます。
最大4個のゆで卵が1度に作れます!600W5分で半熟、7分でかたゆでに。
ヨシカワ『栗原はるみ 電子レンジでゆでたまご1~2個用』
人気の料理家、栗原はるみさん監修のゆで卵メーカーです。
フタに加熱の目安時間がデザインされているのがうれしいポイント!1~2個のゆでたまごが作れます。
まとめ
- ゆで卵はレンジとラップで作れる!
- 爆発を防ぐポイントは、内部の水蒸気の逃げ道をつくってあげること
- アルミホイルを使えば形を保ったままでゆで卵ができる!
- ゆで卵をレンジで作るゆで卵メーカーは一度に4個できるものも!
いかがでしたか?ゆで卵は意外といろんな料理に使われるものです。
お湯を沸かす時間が面倒だったりコンロが少なかったりでその料理を諦めてしまうのはもったいないです。
ゆで卵は正しい手順をふめば、特別な道具がなくてもレンジで簡単に作ることができます。
朝ごはんにゆで卵、ラーメンのトッピングにゆで卵、半熟にしてサラダの上に、などなど、、
いままでのご飯にプラスゆで卵で、より楽しい食事をしてみてはいかがでしょうか!